壮大な峡谷、グレンキャニオンでダムの建設が始まったのが1956年。それから何年もかけて、キャニオンは水をたたえたレイクパウエルへとその姿を変え、大リゾート地となりました。 近くにある幻想的なアンテロープキャニオンも含めたレイクパウエルとグレンキャニオンの紹介です。
http://www.nps.gov/glca
http://www.powellguide.com/
湖を中心としたリゾート地 青い空を背景にした赤い岩山、そしてどこまでも透き通るような青い水面−。グレンキャニオンの中に豊かに水をたたえるレイクパウエルは、アリゾナ州からユタ州にまたがる一大リゾート地となっています。 レイクパウエルは、グレンキャニオンダムによって作り出された人工の湖です。人造湖としての広さは全米第2位を誇り、全長186マイルもあるもので、グレンキャニオンの複雑な地形とあいまって、実に美しい風景を作り出しています。 現在はグレンキャニオン国立レクリエーションエリア(Glen Canyon National Recreation Area)として、アリゾナだけでなくアメリカ西部の各地から人が訪れています。特に人気があるのはマリンスポーツやクルーズツアーで、ワーウィープ・マリーナから出発するクルーズツアーからは、水に浮かぶキャニオンの美しく幻想的な姿を楽しむことができます。 〔行き方〕 ゲートシティにあたる Page へは Flagstaff からUS89を北上します。Wahweap Marina へは Page を通り抜けてグレンキャニオンダムの横を通過し、標識に従って右へ曲がります(入場料が必要です。)。
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Glen Canyon Dam, Page
レイクパウエルを作り出したダム グレンキャニオンにできた広大なレイクパウエル。この人工の湖を作り出したのが、レイクパウエルの一番南端にあるグレンキャニオンダムです。 グレンキャニオンダムは、アメリカ合衆国西部への水の供給及び発電を目的として1956年10月に着工され、それから約10年の年月をかけて1966年9月に完成しました。さらに、キャニオンに水が溜まり始めてから満水になるまでは実に17年もの時間がかかったのです。これらの数字からも、グレンキャニオンダムがいかに巨大なプロジェクトだったかがよく分かります。 現在はダムの横にあるカール・ヘイデン・ビジターセンターからダムの内部へ入るツアーが出ています。このビジターセンターには、ダムの建設やこの周辺地域についての様々な展示もなされています。
〔行き方〕 Page から Wahweap Marina へ行く途中にあります。ダムの前にはグレンキャニオン橋が架かっていますが、橋の上は駐車禁止です。
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http://www.nps.gov/rabr
世界最大のナチュラルブリッジ レインボーブリッジは、グレンキャニオンにある世界最大のナチュラルブリッジです。 その高さは最高で290フィート(約90メートル)もあり、まるで空に架かる橋のようです。大きさばかりでなく、その形も極めて美しいもので、ネイティブ・アメリカンはこのレインボーブリッジを「虹が固まった石」として信仰の対象としてきました。 厳密にはユタ州にあるこのレインボーブリッジへは、陸地から直接行くことはできず、船に乗って近くの船着き場まで行き、そこからトレイルを歩かなければ見に行くことはできません(歩く距離はレイクパウエルの水面の高さに左右されますが、概ね0.5〜1マイル前後です。)。しかし、レインボーブリッジの美しさは、それだけの時間と手間をかけるだけの価値が十二分にあるものだと思います。
〔行き方〕 ツアーに参加するのが便利です。Wahweap Marina から出発し、半日コースのものと1日コースのものとがあります。
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http://www.navajonationparks.org/htm/antelopecanyon.htm
http://www.antelopecanyon.com/(ツアー団体)
幻想的・神秘的なキャニオン アンテロープキャニオンは、風と水の長年の作用によって作り出された、アリゾナで最も幻想的なキャニオンの1つです。 このキャニオンはとても狭く、峡谷というよりは砂漠の中の洞窟のような感じですが、入り口から中へ入るとまるで幻想の別世界に足を踏み入れたかのような、波打った岩肌と光のコラボレーションを体験することができます。特に美しいのは正午前後で、キャニオンのはるか上の方から日の光がビーム状に差し込む様は神々しささえ感じられます。 その美しさからプロ・アマを問わず多くの写真家にも人気のあるアンテロープキャニオンですが、このキャニオンを訪れた人は誰でもこの美しさをきっと写真に撮ってみたいと思うことでしょう。感度のよいフィルムかデジタルカメラを用い、フラッシュをたかず、脇を締めてカメラを構えて手ぶれを防ぐようにして挑戦してみましょう。いずれにしても、この幻想的なキャニオンを一度体験してみてはいかがでしょうか。 〔行き方〕 ナバホ族の居留地にあり、また雨期には鉄砲水が発生することなどから、ここへはナバホのツアーに参加しないと訪れることができません(要予約)。ツアーは主に Page から出発します。
〔更新履歴〕公式サイトへのリンクを追加しました。(2009.6.25)
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