鉱山町として栄えたころの街並みが今も残るジェローム、キャニオンを走る観光鉄道の拠点クラークデール、ベルデ川沿いの緑がきれいなコットンウッド。またこの近くには古代ネイティブアメリカンの遺跡も残っています。 これらの地域の紹介です。
ジェローム
Jerome
http://www.jeromechamber.com/
http://www.azjerome.com/
昔の街並みが残る鉱山町 ジェロームは、眺めのよい山の中腹にあり、鉱山として栄えていたころの街並みがよく保存されている街です。 かつて銅や銀、金が採掘され、人口も最大で1万5000人を数えていたこの街は、1953年に鉱山が閉じられるとともに急速にさびれ、一時はゴーストタウン同様の状態にまで落ち込みました。しかしその後、この古い街並みを保存する動きがでてきて、ダグラス邸が州立公園に指定され、またジェロームの街並みが国立歴史地区に
定められるなどし、芸術や歴史の街として「復活」したものです。 現在は昔の建物を利用したギャラリーやレストランが建ち並び、また壁の一部が崩れかかったような建物もそのまま保存され、狭いながらも週末には観光客で賑わう街となっています。今はホテルとなっている「ベルデ総合病院」跡をはじめ、遠くセドナまで見渡せるビューポイントも少なからずあり、また時期によっては馬車が街の中を通ります。何か懐かしさのようなものを感じるものが、このジェロームにはあります。
〔行き方〕 I−17を Camp Verde で下り、Ariz.260を北西へ進み、Ariz.89Aに乗り換えてそのまま山を登っていきます。街のあちこちや道路脇に駐車スペースがあります。
ジェローム州立歴史公園(ダグラス邸) Jerome State Historic Park (The Douglas Mansion)
http://azstateparks.com/Parks/JERO/index.html
ジェロームにあるランドマークの1つが、このダグラス邸です。この建物は、1916年にジェームス・ダグラスが自宅兼ホテルとして建設したもので、白い外壁が建物の美しさを一段と際だたせています。 建物の内部は、現在は博物館として、ジェロームの歴史や当時の生活についての展示がなされています。特に、ジェローム地下の立体地図はすばらしく、山の下を無数の坑道が縦横無尽に走っている様子がよく分かります。 建物の外にも展示やピクニックエリアがあり、また前庭からはジェロームの街を遠くから見渡すことができます。公園の手前にはダグラス家の所有していた鉱山「リトルデイジー鉱山」があり、木でできた骨組みや滑車を見ることも可能です。
〔行き方〕 Ariz.89Aを進み、ジェロームの中心街へ入る直前に標識が出ていますので右へ曲がり、細い道を進みます。クリスマス以外の毎日午前8時から午後5時まで開館しています。
〔注意〕 2009年2月から、建物の修復のために一時閉館となっています。詳細は公式ウェブサイトをご覧ください。
〔更新履歴〕公式サイトへのリンクを更新しました。(2009.6.25)
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ベルデキャニオン鉄道
Verde Canyon Railroad
300 N Broadway, Clarkdale
http://www.verdecanyonrr.com/
キャニオンを走る観光鉄道 ベルデキャニオン鉄道は、ベルデ川沿いのキャニオンを走る観光鉄道です。クラークデールを出発し、パーキンスビルで折り返す往復4時間のこの鉄道の車窓からは、変化に富んだベルデキャニオンの大自然を楽しむことができます。 客車はゆったりとしたソファのあるファーストクラスと、通路の両側にシートが並ぶコーチから選ぶことができます。また、どの客車からも、屋根のない展望車へ移動して自然の風を感じることが可能です。 出発点となるクラークデールの駅には食事を取ることができ、また車内では飲み物や軽食も備えられています。進行方向に向かって右側の席がキャニオン側になりますので、できれば早めに並んで良い席を確保することが望まれます。
〔行き方〕 I−17を Camp Verde で下り、Ariz.260を北西へ進みます。Cottonwood を通り抜けて Clarkdale の街に入り、しばらくすると駅が見えてきます。運行日や出発時刻は日によって異なりますので、ウェブサイト等から確認して下さい。乗車するには事前の予約が必要ですが、ウェブサイト上からも可能です。
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トゥジグート国立モニュメント
Tuzigoot National Monument
http://www.nps.gov/tuzi/
丘の上にそび立つ遺跡 トゥジグート国立モニュメントは、古代ネイティブアメリカンのシナワ族がかつて生活していた建物の遺跡です。 シナワ族は1125年から1400年ころまでの間、このベルデ川を臨む丘の上に村をつくり、居住していました。このうち1つの建物はかつて2階建てで、1階部分だけでも77室もの部屋があったとされています。 今は多くの建物が崩れ、土台部分しか残っていないところもありますが、比較的よく保存されている建物も1棟あり、中に入ったり屋上へ上がったりすることができます。建物の屋上やその周囲から眺める景色はすばらしく、ベルデ川沿いの緑がとても鮮やかに目に映ります。またビジターセンターではシナワ族の生活についての展示が充実しています。
〔行き方〕 I−17を Camp Verde で下り、Ariz.260を北西へ進みます。Cottonwood を通り抜けてしばらくすると標識がありますので、これにしたがって右折します。クリスマス以外の毎日開園しており、開園時間は冬季が午前8時から午後5時まで、夏季が午前8時から午後7時までです。
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デッドホースランチ州立公園とベルデリバー・グリーンウェイ
Dead Horse Ranch State Park and Verde River Greenway
http://azstateparks.com/Parks/DEHO/index.html
http://azstateparks.com/Parks/VERI/index.html
緑の鮮やかな自然公園 デッドホースランチ州立公園は、ベルデ川沿いにある緑の豊かな自然公園です。 ベルデ川(スペイン語で「緑の川」)の豊かな水がもたらしたこの公園は、大小様々な樹木に囲まれたとても落ち着いたところです。このうち川から6マイル以内の地域は「ベルデリバー・グリーンウェイ」とされ、緑が深く、多くの動物が生息しています。この公園では主にハイキングやサイクリング、ピクニック、キャンピングを楽しむことができますが、特にトレイルは短いものから長いものまでいくつもの種類があり、それぞれの体力や目的に応じて選ぶことが可能です。 この公園はとても広く、あちこちにトレイルやパーキングロットがあるため、初めて訪れる場合にはゲートで職員の方に相談してみて下さい。きっと目的に応じた場所を教えてもらえることでしょう。
〔行き方〕 I−17を Camp Verde で下り、Ariz.260を北西へ進みます。Cottonwood の街を通り抜けると標識がありますので、これにしたがって右折します。クリスマス以外の毎日開園しており、開園時間は午前8時から午後8時までです。
〔更新履歴〕公式サイトへのリンクを追加・更新しました。(2009.6.25)
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