アリゾナの壮大な峡谷、グランドキャニオンの特集ページです。
グランドキャニオン国立公園
Grand Canyon National Park
http://www.nps.gov/grca/
http://www.nps.gov/grca/grandcanyon/
世界に誇るアリゾナの大峡谷 グランドキャニオン――。その大きさ、壮観さ、偉大さはキャニオンを眺めるすべての人を魅了するでしょう。誰もがこの大自然の美しさ、すばらしさに感動するに違いありません。 グランドキャニオンはコロラド川の流れが作り出した大峡谷です。その一部が国立公園に指定されていますが、非常に広く、大きく分けてサウスリムとノースリムに分かれています。このうちサウスリムは施設がよく整っているうえ、キャニオンを眺めることのできるビューポイントが数多くあり、またリム沿いに遊歩道(リムトレイル)が整備されているため、あらゆる角度からキャニオンの壮大な景色を見ることができます。
さらに、グランドキャニオンの楽しみ方は、単にリムから眺めるだけにとどまりません。体力に自信のある方は、リムからコロラド川まで歩いて下り、谷底にあるロッジで一泊すると感動がより増すでしょう。また、小型飛行機やヘリコプターのツアーに参加して上空から見下ろすのもまたとない経験です。 そして、グランドキャニオンで本当に美しいのは、その時間の流れとともに刻々と変化するキャニオンの表情です。特に、日没時にキャニオン全体が赤く照らされる美しさ、日の出とともに真っ暗なキャニオンが次第に色彩を帯びていく変化の美しさには、心を強く打たれるものがあります。 どのような楽しみ方をするにしろ、数十分の滞在よりは数時間、さらには公園内のロッジに宿泊して、壮大な自然の美しさをゆったりと感じていきたいところです。
〔行き方〕 サウスリム:いくつかのルートがありますが、FlagstaffからはI−40を西へ行き、ウィリアムズで Ariz.64を北上するのが便利でしょう。公園内には無料シャトルが走っています(ルートや時間は季節によって異なります)。近年、ビレッジ内の自動車の混雑解消を目的として様々な工事がなされており、新たにキャニオンビュー・インフォメーションプラザがマーサポイントの近くにできるなどしています。数年後にはビレッジ内への自動車の乗り入れが禁止される予定です。 ノースリム:Flagstaffからは、US−89、US−89A、Ariz.67とかなり遠回りをする必要があります。
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主なビューポイント グランドキャニオンには壮大な景色が見渡せるビューポイントが多くあります。ここでは、そのうち主なものに限って取り上げます。
ヤバパイポイント(Yavapai Point) キャニオンに突き出したがけの上にあるヤバパイポイントは、シャトルバスが停車することもあって、グランドキャニオンで最も人が集まるビューポイントの1つです。このポイントからはキャニオンの谷底をよく見下ろすことができます。 また、このポイントにはヤバパイ・オブザべーション・ステーションがあり、ガラス張りの建物の中からグランドキャニオンの大パノラマを眺めることができます。 (写真右上:ヤバパイポイントからの眺め)
マーサポイント(Mather Point) マーサポイントは、グランドキャニオンを美しく見渡せるポイントの1つです。従来は自動車が必要でしたが、最近キャニオンビュー・インフォメーションプラザがマーサポイントの近くにできたため、自動車がなくても容易に訪れることができるようになりました。 ここは昼間だけでなく、朝夕の景色も美しいところです。特にこのマーサポイントからはキャニオンから登る日の出を見ることができます。太陽が出てくる直前から直後にかけての色の変化は感動的とさえ言えるでしょう。 (写真左上:マーサポイントから見た日の出)
ホピポイント(Hopi Point) ホピポイントは、キャニオンに沈む夕日が美しく見られるところです。マーサポイントからの日の出が「すべての始まり」を印象づけるものだとすれば、ホピポイントでの日の入りは「すべての終わり」といったところでしょうか。 ここへは冬季以外はシャトルバスでなければ行くことはできません。しかもこのシャトルバスのルートのうち、復路で停車するポイントはホピポイントくらいしかないため、日没時は若干混むことがあります。しかしながら、それでも十分見る価値のある日の入りだと思います。
(写真右上:ホピポイントから見た日の入り)
ライパンポイント(Lipan Point) Desert View Drive 沿いのイーストリムにもポイントは多くありますが、中でも大パノラマを楽しむことができるのが、このライパンポイントです。ここはビューポイントがキャニオンに着き出しているだけでなく、周囲から高いところにあるため、壮大な景色を見ることができます。また、他のポイントからは見えにくいコロラド川の流れも、ここからであれば白い渦を見せながら流れている様がよく見えます。 自動車がないとアクセスするのは困難ですが、もしイーストリムへ行くことがあるのであればぜひ立ち寄りたいポイントです。
(写真左上:ライパンポイントからの眺め)
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キャニオン以外の見どころ グランドキャニオンにはキャニオン以外にも見どころが多くあります。ここではそのうち代表的なものを挙げてみます。
ツサヤン遺跡及び博物館(Tusayan Ruin and Museum) サウスリムにあるツサヤン遺跡は、古代ネイティブ・アメリカンが生活していた建物の遺構が残されているところです。この壮大な自然の中に、わずか数百年前まで人が生活していたということに改めて驚かされます。 遺跡の入り口付近には博物館があり、古代ネイティブ・アメリカンの生活について展示がなされています。遺跡と博物館ともに小さなものですが、大自然に見慣れてしまった目には新鮮に映るかもしれません。 (写真右上:ツサヤン博物館)
ウオッチタワー(Watchtower) サウスリムの最東端にあるデザートビューにそびえ立っているのが、このウオッチタワーです。これは、古代ネイティブ・アメリカンの住居を模して作られたもので、内部には様々な壁画が見られます。 もちろんタワーの最上階からの眺めはすばらしく、グランドキャニオンを東の端から一望することができます。 (写真右上:ウオッチタワー)
グランドキャニオン鉄道(Grand Canyon Railway)
グランドキャニオン鉄道は、ウィリアムズからグランドキャニオンまでを結ぶ観光鉄道です。普段は歴史的価値のあるディーゼル機関車が、夏季の週末には蒸気機関車が客車をけん引する本格的なものです。グランドキャニオンへの単なる交通手段以上の、これ自体でも十分楽しめるアトラクションと言えるでしょう。
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