フェニックスの見どころはダウンタウンやパパゴパークにとどまりません。ダウンタウンから少し北へ行ったカルチュアル・センター地区にはハード美術館やフェニックス美術館があり、また市街地の北部や南部にはそれぞれハイキングなどを楽しめる山地があります。 これらの見どころを、フェニックスその他としてまとめてみました。
ハード美術館
Heard Museum
22 E. Monte Vista Rd. Phoenix
http://www.heard.org/
ネイティブアメリカンのアート ハード美術館は、ネイティブアメリカンの美術が多数収蔵、展示されている美術館です。 美術館の内部はいくつかのギャラリーに分かれており、それぞれテーマを設けた展示がなされています。その対象は極めて広く、古代ネイティブアメリカンの生活や文化を紹介したものから、ネイティブアメリカンの現代美術作品まで幅広いものです。敷地の中にはカフェも設けられており、またミュージアムショップでは様々な美術工芸品を実際に購入することもできます。 この美術館ではイベントやフェスティバルもたびたび催され、ネイティブアメリカンの踊りなどが披露されることもあります。ネイティブアメリカンの文化や芸術に触れるのによいところですので、一度行ってみてはいかがでしょうか。
〔行き方〕 フェニックスの中心部にあり、Central Ave.沿いの Thomas Rd.と McDowell Rd.の中間あたりです。主な祝日を除いて毎日午前9時30分から午後5時まで開館しています。
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フェニックス美術館
Phoenix Art Museum
1625 N. Central Ave. Phoenix
http://www.phxart.org/
幅広いコレクションの美術館 フェニックス美術館は、収蔵作品が1万7000点以上にも及ぶアリゾナ最大の美術館です。 そのコレクションは極めて幅広く、古今東西の様々な作品が収蔵、展示されています。ギャラリーは現在、「アジアの芸術」「アメリカとヨーロッパの芸術:1900年以前」「我々の時代:1900年以降」の3つに分けられ、それぞれ質の高い芸術作品が展示されています。 ギャラリーの中には、子どもたちが実際に作品に触れることのできるものもあります。美術館の建物自体も芸術的価値の高いもので、アートに親しむにはちょうどよい場所でしょう。
〔行き方〕 Central Ave.とMcDowell Rd.の北東にあり、McDowellのすぐ北の通りである Coronado Rd.側に駐車場があります。月曜日と主な祝日が休館日に当たます。開館時間は午前10時から午後5時までで、木曜日のみ午後9時までとなり、さらに木曜日は入場料が無料になります。
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鷺鳳園 −日本親善庭園−
Ro Ho En - The Japanese Friendship Garden -
1125 N. 3rd Ave, Phoenix
http://phoenix.gov/PARKS/jfg.html
本格的な日本庭園 鷺鳳園(ろほうえん)とは、フェニックス市と姉妹都市になっている姫路市が全面的に協力し、フェニックス市内に築庭した本格的な日本庭園です。 この日本親善庭園は、1987年以降、姫路市とフェニックス市の双方の担当者が何度も太平洋を往復し、大勢の姫路市の技術者やアリゾナのボランティアが協力してできあがったものです。庭の中には清流があり、遊歩道があり、鯉の泳ぐ池があり、そして大きな滝があります。また、この庭園にはきれいな茶室もあり、お茶会を開くことまで可能になっています。 鷺鳳園という名前は、姫路市の市鳥でもあり、また姫路城の別名「白鷺城」にも用いられている「鷺(さぎ)」と、フェニックスの和訳「鳳(おおとり)」を組み合わせて付けられました。名前のとおり、この庭園がフェニックスと姫路市、さらにはアメリカ合衆国と日本の友好のシンボルとなればいいですね。 〔行き方〕 Roosevelt St.から 3rd Ave.(一方通行)を北上します。I−10の少し手前の右側に駐車場があり、その奥が入り口になっています。開園日及び開園時間についてはウェブサイトで確認してください。
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サウスマウンテンパーク
South Mountain Park
http://www.ci.phoenix.az.us/PARKS/hikesoth.html
市の南部にそびえる山 サウスマウンテンパークは、フェニックスの南部にそびえる山の公園です。面積はとても広く、「アメリカで最も広い市の公園」とされています。 この山には良質のトレイルが数多く走っており、それぞれの体力に応じたトレイルを選んでハイキングを楽しむことはもちろん、サイクリングや乗馬をすることも可能です。また、トレイルが走っている中で最も高い場所である「ドビンズ・ルックアウト」(Dobbin's Lookout)へは自動車でも行くことができます。ここはフェニックス一帯を一望することができる、とても眺めのよいところです。 トレイルだけでなく、あちこちにピクニック施設も設置されています。岩山とサボテンだらけのところですが、春には緑の下草が生えそろうこともあります。なお、サウスマウンテンパークの北側には、岩でできた奇妙な建物の「ミステリーキャッスル」があります。
〔行き方〕 フェニックス市内からは Central Ave.を南下します。Dobbins Rd.を超えてしばらく進むと山に入っていきます。入園は無料です。ミステリーキャッスルへは山に入る直前で左折して東へ進みます。
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http://phoenix.gov/PARKS/hikephx.html
市街地の北部に広がる自然 ピエステワ・ピーク(フェニックス山地保護地区)は、フェニックスの市街地のすぐ北に広がる山地です。この山地はとても広く、ドリーミー・ドロー(Dreamy Draw)、ノース・マウンテン(North Mountain)、ルックアウト・マウンテン(Lookout Mountain)などいくつかの公園が隣接したり近くにあったりします。 ここには良質のトレイルが無数に走っています。主なトレイルには固有の番号が付けられており、標識も整備されていますので、とても分かりやすくなっています。トレイルの種類も容易なものから困難なものまで各種あるため、事前に地図やウェブサイトで自分のレベルに合ったものを選ぶことができます。眺望の良いトレイルも多く、中にはフェニックス市内を一望できるものもあります。 さらにはハイキングだけでなく、ピクニックやサイクリングも楽しめます。いずれにしても、フェニックスのダウンタウンからそう遠くないところで、ところどころにサボテンの自生するごつごつとした岩山を歩くことができるというのは、貴重なことではないでしょうか。 〔行き方〕 とても広いため、目的地によってAriz.51を北上する、7th St.を北上する、といったアクセス方法をそれぞれ選ぶことになります。
〔更新履歴〕スクウォー・ピーク(Squaw Peak)から名称が変更されたのを反映させました。(2004.7.19)
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ディアバレー・岩の芸術センター
Deer Valley Rock Art Center
3711 West Deer Valley Rd, Phoenix
http://dvrac.asu.edu/
古代のペトログリフ ペトログリフとは、岩の表面に刻まれた絵文字様のものです。「ディアバレー・岩の芸術センター」は、何百年前、さらには何千年前に古代ネイティブ・アメリカンによって刻まれたと考えられるペトログリフを数多く見て回ることができるところです。 まず入り口にあるセンターの建物内では、ペトログリフについて分かりやすく説明してある展示がなされています。そして建物の裏手からは、実際に数々のペトログリフを見て回ることができる遊歩道に出ることができます。ここにあるペトログリフは、他の場所から移してこられたものもありますが、そのほとんどすべては自然の状態に置かれたままになっており、その数は約1500個にも至ります。 なお、正午前後は太陽の光が強く、ペトログリフをあまりはっきりと見ることができません。そのため、朝早い時間か夕方ころに訪問する方がよいでしょう。
〔行き方〕 I−17を Deer Valley Rd.で下り、そのまま Deer Valley Rd.を西へ進みます。敷地の入り口付近に小さな標識が出ていますので、見落とさずに入って下さい。開館は、10月から4月までは平日は午前9時〜午後5時、日曜は正午〜午後5時で、5月から9月までは火曜から金曜までが午前8時〜午後2時、土曜が午前7時〜午後5時、日曜が正午〜午後5時までです。
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