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80mkII愛友会 別館

2015/04/14(火) サイト更新 - タブレットモジュール機能追加

お知らせ
本日の更新はタブレットモジュールのバージョンアップです。
CAT-8800(HAL研究所), PC-8801用バスマウスの機能を追加しました。

ついにタブレット以外のデバイスまで追加するようになってしまい,一体何のモジュールだかわからなくなってきましたが,気にしないことにしましょう。


CAT-8800は未所持なので,例によってダ・ビンチのドライバを解析して実装しました。
こちらはI/O 1984/08号に掲載されたCAT-8800の広告です。

定価\24,800。
PC-8001mkII/PC-8801/PC-8801mkIIに対応。
拡張スロットに専用のインタフェースカードを増設して接続します。
TEDという名前のグラフィックエディタが付属しているとのことです。
PC-8001mkIIにも対応しているハードなので以前から探しているのですが,なかなか入手できません。

ほぼ同時期にMSX用のCATも発売されています。CAT-8800は3ボタンですがMSX版は2ボタンで,EDDYとう名前のグラフィックエディタが付属しているとのことです。
MSX版のCATはMSXの公式な規格として採用されて,MSX2以降ではBIOSレベルでサポートされるようになりました。

CAT-8800の対応ソフトは,ダ・ビンチの他にはOPM音源+MIDI拡張ボード「響」に付属のミュージックエディタ「響子」があります。

初めてマウス操作してみましたが,キーボードよりも格段に操作性が向上します。
このソフトを使いこなしたいのであれば,CAT-8800は必須と言ってよいくらいでしょう。
「響」Ver2の場合は,付属ソフトの「響子」がバスマウスにも対応しているそうです。残念ながら私は未所持ですが。


HAL研究所は,CAT-8800の前にGTX-8800というトラックボールも発売していました。
こちらはOh!PC 1984/05号掲載の広告です。

定価\39,800。
PC-8801/PC-8801mkIIに対応。
ボタンが5つあり,両手での操作が前提になっているようです。
CAT-8800は,本製品からボタンを3つに減らして片手で操作できるようにして,価格を下げたものとなるのでしょうか。

CAT-8800と違い,PC-8001mkII用にはGTX-8200という別製品が用意されています。
ハードウェア的には88と80mkIIで共通化出来そうに思えるのですが,何かが違うのでしょう。
GTX-8200もCAT-8800同様に以前から捜索している製品なのですが,ヤフオクなどでも全く目にしたことがありません。


今回機能追加したもう1つのデバイスである88用バスマウスは,MSXで使われていたマウス規格を流用しています。
MSXで最初に発売されたマウスはNEOSこと株式会社日本エレクトロニクスのMS-10だそうです。
こちらは月刊マイコン1985/04号に掲載されたMS-10の広告です。

定価\14,800。
「チーズ」という名前のグラフィックエディタが付属しています。
この製品もMSXの公式な規格として取り入れられ,MSX2以降ではBIOSレベルでサポートされるようになりました。
トラックボールとマウスはハードウェア的にはデータアクセスの仕様が違うのですが,BIOS内部でこれらの違いを吸収しているので,ソフトウェア側からは同じBIOSをコールするだけでトラックボールからもマウスからもデータを取得することが出来ます。
MSXは複数の会社が集まって製品を作っているだけあって,このような共通化の仕組みをしっかりと作っているところが良いですね。
他社製FDDだとソフトが動作しないなんてのが日常茶飯事だったPC-8001/8801からすると,プログラマの負担が軽くなって羨ましい限りです


PC-8801用のバスマウスは,Z'S ARTSHOW(ツァイト)の付属品として販売されたのが最初のようです。
こちらはOh!PC 1985/08号に掲載されたZ'S ARTSHOWの広告です。

定価はPC-8801mkIISR版が\24,800。PC-8801/PC-8801mkII版が\29,800です。
PC-8801/PC-8801mkII版には「ジョイスティックインタフェースカード」が付属します。
おそらく付属のNEOSマウス以外に一般的なジョイスティックも接続可能だと思われます。対応ソフトはほとんど存在しないでしょうけど。

MS-10が発売された1年後には,後継ハードのMS-10Sが発売されます。
こちらはOh!PC 1986/05号に掲載されたMS-10Sの広告です。

定価\12,800。付属ソフトはありません。
MSX2の標準規格になったこともあり,ハード単品でもいけると判断したのでしょうか。
MSXの他に,PC-8801mkIISR/TR/FR/MR, PC-6001mkIISR/6601SR, FM-77AV, MZ-2500, SMC-777/Cと,9ピンジョイスティックポートを搭載した各種PCへの対応を表明しています。

その後,1986/11にはPC-8801FHと同時期にNEC製マウスPC-8872が発表され,NEC公式でPC-88シリーズの標準品として普及するようになりました。
FM TOWNS付属マウスの仕様としても採用されるなど,国内では結構長く使われたハードウェア仕様だと思います。


個人的にバスマウス対応ソフトで思い出深いのは,私が88用バスマウスを購入して初めてプレイした対応ソフトである,琥珀色の遺言(RIVERHILL SOFT)です。

バスマウスのみ対応しています。今回モジュールをバスマウスに対応させたのも,本ソフトに対応したかったというのが重要な動機だったりします。

内容は推理物のアドベンチャーゲームです。特に奇抜なトリックなどはありませんが,館もの特有のドロドロな人間関係などのシナリオで楽しませてくれます。個人的には,アガサ・クリスティの「ねじれた家」を思い出しました。犯人は全然違いますけど。

評判の良いFM77AV版もプレイしました(リンク先はOh!FM-7のソフト紹介)。

FM77AVの多色表示環境に対応していて完成度も高いのですが,私は88版のアナログ無色モードの方が好みです。
あのセピア色で統一された独特な表現の方が,本ソフトの雰囲気に良く合っていると感じました。

残念なことに,本作の続編である黄金の羅針盤は88に移植されていません。
当時,後楽園ホールで開催されていた電脳遊園地へ行った時にリバーヒルソフトのブースを見つけて,スタッフの人に「琥珀色の遺言,面白かったです」と話したら「(近日発売予定の)黄金の羅針盤もよろしくお願いしますね」と言われてしまい,困ったような切ないような気持ちになってしまったのを今でも覚えてます。

結局,続編はX68000ユーザとなった後にプレイしました。

16ビット機以上専用になったことでグラフィック/ボリューム共にクオリティアップしており,こちらも楽しく遊べたと記憶しています。

1: CD-R 2015年04月24日(金) 午後11時33分

どんどん、機能アップしていきますね。実機がいらなくなりそう。
琥珀色の遺言は、私もやりました。名作ですね。シナリオは鈴木さんですよね。このあとに出た、ブルーシカゴブルースもよかったです。やったのはWindwos3.1版ですが家庭用ゲーム機でも発売されてましたね。

2: apaslothy 2015年04月27日(月) 午前2時23分

ブルーシカゴブルース面白かったですか。私も一応3DO版を購入済みなのですが,D.C.CONNECTIONが未プレイなのでこれを入手してから遊ぼうと思ったまま,現在に至っても未入手のままという状況です。
シリーズ物ではありますが単品でも遊べる作品みたいなので,すぐにプレイしておくべきでした。

3: CD-R 2015年04月27日(月) 午後11時49分

DCコネクションよかったですよ。88でやりました。オープニングの演出がかなり凝ったアニメーションになってます。マンハッタンレクイエムからだいぶ進化がありますね。たしか、DSに移植されいたような?ブルーシカゴブルースは、CDーROM5枚組という大容量で、やり応えがありますがかなりの時間を要します。


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