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80mkII愛友会 別館

2015/04/03(金) サイト更新 - RS232Cモジュール修正

お知らせ
本日の更新はM88用拡張モジュール「RS232Cモジュール」のバグ修正です。
回線の状態チェックを連続で実行するアプリケーションが正常に動作しない不具合を修正しました。
RS232Cを使用するアプリケーションは割り込みの発生で必要なだけデータを受信するように実装されていることが多いのですが,一部にはRXRDY信号をポーリングで監視するアプリケーションがあり,従来のバージョンで実行すると動作が異常に遅くなります。


先日の更新で,RS232Cモジュールの動作テストを実施したハード/ソフトを紹介しましたが,その後の荷物整理で新たなハード/ソフトを発掘しました。
他にも調べ直してみたらテストし忘れていたソフトが見つかったので,追試したものを紹介します。

●PC-8875(NEC)
NECから発売されたペンタブレットです。
定価は\138,000。後に価格改定されたPC-8875Hが\128,000で販売されています。
本体は結構大きいです。中央の窪みにはA4用紙が収まるので,そこに書類を入れて上からなぞるという使い方になります。
座標の解像度は3072x2048と,PC88にはもったいないくらいの高性能です。

ソフトの方は,前回紹介したダ・ビンチが標準で対応しています。
今回問題が発生していたのがこのソフトです。
最初は正常に動作しませんでしたが,モジュールの不具合修正により動くようになりました。

点を打ったり線を引いたりといった操作は,やはりタブレットの方が使いやすいです。
値段は高いですが,それに見合った性能を持ったハードウェアだと言えるでしょう。

余談ですが,セイコー電子工業株式会社(現 セイコーインスツル株式会社)より発売されたDT3100というペンタブレットが,外観も機能仕様もPC-8875とそっくりだったりします。
こちらはOh!PC 1984/02号の特集「どかっとたくさんグラフィックツール」の第1部「こんなにあるぞ ソフト・ハード大集合」P75に掲載されたDT3100の写真です。

どちらかがOEM製品だったりするのでしょうか。


●MT-20(EPSON)
マウスにもタブレットにもなる,その名もマウスタブレット。
定価は\14,800。なかなかのお買い得価格です。
RS232Cの代わりにPC-9801シリーズ用バスマウスインタフェースを搭載したBS-20(\13,800)という姉妹品も発売されました。
本体サイズは小さめで,タブレット部分ははがき半分くらいの大きさです。
タブレット部分が透明になっていて,書類に本体を乗せて上からなぞるという使い方になります。
マウスモードで使用するときは,シリアルマウスとして動作します。少し大きめのタッチパッドみたいな使用感です。
絶対座標を返すタブレット機能もあるのですが,対応ソフトを所持していないので今回はマウス機能でのみ動作確認しています。

本当はダ・ビンチ用のドライバでも作ってみようかとも思ったのですが,タブレット機能はあまりにも性能が低いのでやめました。
どれくらい低いかというと,このタブレットで画面の四隅をクリックして座標を取得するとX座標=40~220, Y座標=50-190位の値が返ってきます。
つまり,このタブレットの解像度は約180×140ということです。PC-8001あたりなら使えるかもしれませんが,PC-8801で使うにはあまりにも力不足です。
「アートマスター88」「Ink Pot」などのグラフィックツールが対応しているとのことですが,まともに使えていたのでしょうか。
値段の安さは魅力的ですが,それなりの妥協と割り切りが必要な製品だと思います。

また,Oh!PC 1986年6,7月号に掲載されているMT-20の広告にはこんなお知らせがあります。
MT-20を既にご購入のお客様へ
MT-20の電源ケーブルに一部不具合があり,仕様変更を実施いたしております。
本体裏面SERIAL No.604001までのお客様は,下記エプソン販売までお問い合わせください。
私が所持しているMT-20はもっと後のSERIAL Noなので大丈夫でしたが,該当するSERIAL Noで電源ケーブルの対策について不明な本体をお持ちの方は注意しましょう。


●Logitech M35(LOGITECH)
前回のMICROSOFT MOUSEは貴重品のため大事にしたいので,PC/AT互換機で使用していたマウスを持ってきました。
3ボタンマウスですが,中央ボタンを使わなければ2ボタンマウスと全く同じ動作になります。

Windows 2000の頃まで常用してました。ホイールマウスに体が慣れてしまったため引退となりましたが,今でも全く問題なく動作します。
元はもっと白かったのですが,すっかり変色してしまいました。
Windows 7で認識させると,こんな感じ。

きちんと3ボタンマウスとして自動認識します。


●ぎゅわんぶらあ自己中心派 麻雀パズルコレクション(GAME ARTS)
麻雀牌を使ったパズルゲームです。
二角取りともよばれています。四川省という名前でアイレムからアーケード版がでていました。

マニュアルが行方不明。
マウスを使った方が素早く牌を選択できるので有利です。時間制限があるゲームなので是非とも用意しておきたいですね。

ゲーム中はキャラクタの音声が聞こえたりしてとても賑やかです。
ゲームアーツは技術力も凄いのですが,サウンドに力が入っているところも好きです。


●DRAGON(LOG)
ぎゅわん自己パズルによく似たゲームです。
ルールが少し違っていて,こちらの方が牌を裏返すための条件が厳しいので難しい。

時間制限は無いので,マウスなしでもそんなに困らないかも。

ぎゅわん自己パズルの方が好みなので,こちらは殆ど遊んでいません。
難易度は高いですが時間制限は無いので,じっくり考えて遊びたい人向けです。


●銀河(システムソフト)
麻雀牌/トランプなどを使ったゲームが24種類も楽しめるお得なソフトです。
プログラムはSeeNa,かわいそう物語などで有名なたいにゃん氏。

全体的に,マウスを使った方が操作しやすいゲームが多いです。

シンプルだけど手軽に楽しめる良作だと思います。
操作も軽快で,サクサク遊べます。


●あーくしゅ(WOLF TEAM)
アークスシリーズを中心としたウルフチーム作品のキャラクターが総出演するパロディアドベンチャーゲームです。

ゲーム途中でディスクのラベルに書かれた番号を入力せよという指示があるのですが,私が購入した製品のFDにはそのような番号が書かれていませんでした。
しかたなく,その部分はプログラムを解析してクリアしました。上の写真にあるシステムディスク右上に張られているのは,その時解析した番号を書いたラベルです。
中古で購入した製品だったので前の持ち主が剥がしてしまったのかと思っていたのですが,Wikipediaの記事を見ると88版全般の問題だった模様。
結構重大な問題だと思うのですが,一体当時はどういう形でフォローされていたのでしょうか。

このゲームについては,マウスよりもキーボード/ジョイパッドの方が操作しやすいと思いました。
お菓子でもつまみながら片手でプレイしたい人は,マウスの方が良いでしょう。


●MUSIC ART88(NCS)
内蔵音源&MIDIに対応した音楽演奏ソフトです。

キーボードにも一応対応していますが,マウスがないとまともに使えないと思います。

購入したけど全然使っていないソフトだったり。


●ユーカラart(東海クリエイト)
ユーカラK2にグラフィックエディタを組み合わせたソフトです。
2D版はディスク7枚組。

グラフィック編集機能がマウスに対応。マウスがあった方が断然使いやすいです。
ここで作成した絵は,ワープロ機能と連携して文書内に組み込むことが出来ます。

通信ソフトも付属しています。88TR付属電話機やモデムボード(PC-8801-12)にも対応。

ワープロを出している会社は,何故か通信ソフトも出していることが多いです。
前回紹介したShogun2も本体はワープロですし,JETターミナルも元々はワープロです。
db-SOFTもP1 TERMというp1の派生品らしき通信ソフトを出していました。
日本語の高速表示や変換処理といったノウハウを生かしやすいジャンルなので,当然の流れといえばその通りかも。



こうして調べ直して見ると,88後期のソフトでも結構シリアルマウスに対応しています。
前回の記事で「88の世界ではジョイスティックポート接続のマウスが主流になってシリアルマウスは過去の遺物扱いでした」と書きましたが,そんなことないですね。
実際にはバスマウスのみ対応のソフトを探す方が難しく,私の手持ちで今回見つかったのは「琥珀色の遺言(RIVERHILL SOFT)」だけでした。
私の初PC88は88FAで,その頃はMSXやFM77AVでも使用可能なバスマウスしか売ってなかったから,シリアルマウスは終わってしまった機器だと思い込んでしまったみたいです。

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