末摘花
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末摘花の巻

 

源氏17才の三月から18才の春までの事を記している。源氏は故常陸宮の姫君の侘び住居の話に心を動かして、ある夜訪ねて行き、命婦の気転で、姫の琴の音を聞く、その時、頭中将が跡をつけてきて、透垣のところにたたずんでいる。源氏は帰り際に、それと顔を合わせ、互いに冗談を云いながら、左大臣の邸に帰る。その後二人は姫を張り合って、文通したが、どちらへも返事が無い、八月二十日あまりに、源氏は命婦の引き合わせで、逢うことは逢ったけれども失望する。その後、朱雀院行幸の準備も過ぎて、又姫の許に通い、明け方の薄明かりに始めてその姿を見ると、姫は丈が高く、顔が長く、鼻の先が赤い。着物などもひどく時代おくれである。源氏は後悔したけれども、又その不器量に同情もする。この姫君は、鼻の先が赤いので、紅花にたとへ、その異名を以って末摘花と呼ぶ、この巻は源氏の「なつかしき色ともなしに何にこのすえつむ花を袖にふれけん」による。

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