【廃墟マニヤ File052】

N潟Rシア村(新潟県)

(その1)

スーズダリ教会

脱力テーマパーク、東の関脇を「F士Gリバー王国」とするならば、西の関脇は「N潟Rシア村」と言えるのではないでしょうか(東西じゃない? あまり細かいことは気にしないでください)。それほど両者には似通ったものを感じます。調べてみると「Gリバー王国」「N潟Rシア村」に加え、「K崎Tルコ文化村」という3つのテーマパークは、新潟中央銀行の同一人物によって進められたプロジェクトだったようです。

この「N潟Rシア村」は、ロシアに関する日本最大のテーマパークで、ロシア正教風の教会やマンモス館、美術館、マトリョーシカの絵付け体験ができる工房、レストラン、スーベニアショップなどが広い敷地に点在し、劇場ではロシア人による民族舞踏などの公演が毎日行われていました。

新潟のこんな内陸に入ったほうになぜ「ロシア」なのかよくわからないし、アトラクションもリピーターを獲得できる内容ではなく、交通の便も悪いし、どう考えても客が入りそうにないテーマパークでした。

そんなわけで、行った人の話によると、末期には客より従業員の方がたくさんいるという状況だったそうで、最終的には新潟中央銀行の破綻でトドメをさされ、2001年11月には閉園してしまいます。

ところが、その後「Rシアンビレッジ」が営業権を譲り受け、(よせばいいのに)再スタートをはかりました。私の認識ではこのとき施設の名前も「Rシアンビレッジ」に変わったと思っていましたが、今回訪問したところ看板はすべて「N潟Rシア村」のままでした。

しかし、この訪問の前年(2003年)9月には整理回収機構が競売の申し立てを行い、11月に冬季休業(以前は通年営業だったのですが、Rシアンビレッジによる再開後は経営面から冬の間は休業になっていました)に入ってから、そのまま休業状態が続いていました。結局、その後も再開することはなく、2004年4月に閉園となってしまったようです。


満足度:★★★★★

 


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