Q3-014.子供の野菜嫌いにどう対処していけばよいでしょうか?

子供の野菜嫌いに対する親の意識の重要性は分かりましたが、具体的にはどのように対処していけばよいでしょうか?


子供に“野菜をどのようにして食べさせたらよいか”と悩むより、まずは主食である米や豆類を十分に摂らせる方向に踏み出してください。それが食生活改善の基本となるからです。おいしくて力のあるご飯(*5分づき米に雑穀を加えたもの)と豆類(*納豆や豆腐などの大豆製品も含む)をきちんと摂っていれば、野菜の量が少なくてもそれほど心配する必要はありません。主食をしっかりと固めていれば、子供は成長していく過程で必要な野菜を自然と欲するようになっていくものです。

ご飯と味噌汁の組み合わせは必要な栄養素を摂るための核であり、食事の基本であると考えてください。それに1〜2品の野菜料理が加われば、かなり充実した食事に近づきます。昔の子供たちはよくご飯をお代わりして、必ず味噌汁を摂っていました。子供には、おかずは残してもご飯をたくさん食べるように指導してください。「食事の核である主食がパワーのあるものになっているか? おかずよりも主食をしっかり摂っているか?」――この一番大切な点をもう一度確認してください。

雑穀入りのご飯と、カツオ節と昆布でだしをとった味噌汁の味は格別です。子供でもそのおいしさが分かり、ご飯のお代わりをするようになるはずです。子供が喜ぶような、ご飯と味噌汁をぜひつくってあげてください。その上でおいしい野菜料理をつくる努力をしてください。メニューについてはクッキングブックを参考に、少しずつレパートリーを広げていくのがよいでしょう。また子供は意外と海藻を好むものです。海藻を野菜サラダに入れるなど、工夫しだいで食生活を改善できるようになります。

繰り返し述べますが、子供が野菜好きになるには、お母さんが心から野菜料理を「おいしい!」と実感し、感動していることが何よりも大切です。それが食育のスタートラインに立つことなのです。



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