BabeLの人々 

出身:

ラクナス

 ソレイユ

ハザード

東方三国同盟

その他

異貌

 
所属:

月光

ロードオブ
アビス

タクミ屋

アルフレッド
商会

賢人会議

マクシミリア
旅団

老人会 

―――― 特徴。

この項では異貌の中でも特に強力なモノの紹介を行う。
厄介な異貌の殆どが東方に存在している。

アーガード・クロア

 

国籍…東方三国連盟
所属…東方月光
階梯…銃剣士(7階梯)
年齢…22
性別…男性

 


 「こんなことなら国外に逃げときゃ良かったァアアァァア!?(異貌に追い回されながら)」


 月光東方支部に所属している、個性はあっても名は無いモブキャラ団員No.A……
なんて問屋が許さない、名簿録に載せる今こそ真名明かす時。本名:アーガード・クロア。
元々は『いえすざっつ冥土!』(127項にて皆が連れて行かれた店)に調理担当たまに執事として勤務していたところを、ある時ハゲかけのクマ(=ジャギ)に見初められて月光に入団。というか強制連行。その後数年間に渡り21回の逃亡を試みるが全て撃沈、最近では海賊をやっていたが22回目の撃沈を記録した。
その度に支部長からはキツめの『お仕置き』を貰っているが、翌日にはボコられた痕跡は残していても元気に任務遂行している辺り相当頑丈。時速120kmあひるさんボートに撥ねられても、ルナに骨を折られる羽目になっても数分後には元気に真冬の海を泳いでいる姿も目撃されている。

目に見える範囲で片手で持てる重量にのみ作用する念動と、直径2kmまで見通せる遠視と、東方でも珍しい複合型超能力者。先天性のものであり、皿洗いだとか掃除だとか雑用目的で使われていた。というか現在でも雑用している時はしょっちゅう使ってる。
サイコキネシスの制限をより幅広くする為に身体を率先的に鍛えており、
鎧も含めて200kg近いエイルを片手で支えた挙句担ぎ上げていたので結構頑張っているらしい。

逃げたいんだか頑張りたいんだか良く分からない行動をしていることが多いが、周囲曰くして、
『面倒臭がりのクセして一度はじめると凝り始めるタイプだからあんなんになっちゃった』

普通に戦えば普通に強いし、同期の中では優秀な類だがダイズとライスの評判に隠れる事が多い。
それに対して腐っている同士を慰めつつ、今日も元気に一緒に自棄酒を飲む。ただし下戸。
……銃剣士のハズなのに銃の扱いはめたくそ下手。至近距離じゃないと絶対当たらない。 


イロハ・ミナセ

 

国籍…東方三国連盟
所属…東方月光
階梯…武器士(10階梯)超能力者
年齢…17
性別…女

 


 「え、ええと……この衣裳って一回こっきりのはずじゃあ……(ダイズマンの制服を持ったまま呆然と)」


 光東方支部のエースの一人で、言わずと知れたダイズマンの中身。本名イロハ・ミナセ。漢字表記するなら水無瀬色葉。
戦闘訓練や勉強は極めてまじめに行う努力家だが、微妙に人見知りの気があったり頼み事は断れなかったりと、不幸体質の持ち主。
ちなみに先日のダイズマンの恰好は周りの人に頼まれて断り切れなかった結果である。こんなことは日常茶飯事だったりするあたり、フラグ体質よりも悲惨なのではなかろうか。
ミユキとはオフでも友人関係にあり、エース同士ということで任務でもタッグを組むことが多い。

文学少女風の温和な風貌を持った少女で、身長は普通胸は大きめ。
長めの髪は、三つ編みでまとめてあることが多い。
普段はおどおどとした印象を拭いきれないが、戦闘時には覚悟を決めるようで、ふっきれる。

ちなみにハイテク機器は苦手で、通信機の使用でいっぱいっぱいである。

能力は観念動力。サイコキネシスというよりテレキネシスに近いもので、「約三時間以内に自らの身体もしくは既に念動力をかけられている物質に触れていること」を条件として「非生命のみ」操作することが出来る。一応視認できない物も操作できるが、出来るだけであり、やはり見えない。
非生命限定で、としたのは自身の念波を送り込んで動かすという能力の特性によるもので、厳密に言えば出来ないわけではなく、現状では効果が薄すぎて使い物にならないと言うだけである。この際、生命と判別されて操作できない物体には、その生命本体が着用している衣服や手に保持している武器なども含まれる。ただし身体から離れた後はカウントしない。
また、自らの身体にかける際は負担にならないため舞空術のような動きや攻撃のターボ、不自然な挙動も可能とする。
同時に操作できる重量は最大約500kgだが、本人との距離に反比例するように減少していく。50m地点で約300kgまで減り、その後は減少速度が低下、100m地点で100kgとなった後は減少しない。
重いもの、遠くにあるものを操作する際や、細かな制御をする際には指の動きに対応させる必要がある。
大気を介して能力を伝播させることも可能ではあるが、使い勝手異常に消耗が激しいので使いどころが限られる。(PC参戦時はシナリオ3回制限)
先天性の能力であり、伸びしろはまだある。また、日常生活でも頻繁に使用している様子。

初登場時は手甲をつけた拳士として戦闘を行ったが、彼女の本分は「武器士」である。
どれか一つの武器を得物とするのではなく、様々な武器を持ちかえ、時に念動で併用しつつ戦うスタイルは、正しく武器使い。
また、服の内側に多くの投擲武器を仕込んでおり、生きているかのようにこれらを舞わせて攻撃するのは人形師にも通ずるものがある。

回廊の旅人<Kンゾウ・コノダ

 

国籍…東方三国同盟
所属…「サクラ不動産(有)」(社長)「東方商人組合」(組合長)
階梯…階梯登録無し(取るとしたら12階梯強)。拳士。超能力者。
年齢…52
性別…男性

 


「それで、申し開きはあるか」


 サクラ不動産の社長にして東方商人組合のトップ、そしてヤクザ桜組の組長を務める多忙な男。
名前を漢字表記するならば、此田・厳造となる。
ロマンスグレーな頭髪に、切れ長のそれこそ鉄をも断ち切るかのごとく光る眼。
シルエットこそ少々細くやせ気味に見えるが、服の内側は筋肉ダルマと呼称して何ら問題ない体格の持ち主。(俗に言うピンクの筋肉の塊)

組合長としての彼は冷徹な独裁者。あえて他人受けの悪そうな最高級のスーツと革靴でまとめ、冷静かつ冷淡に処理を行う。
他者を圧倒するような威圧感を放ち、人を寄せ付けない。
しかしそれは一枚岩では全くない組合を纏めるための苦肉の策であり、演じているだけなのでかなり疲れるそうな。
よって、ヤクザ達――彼の家族らや、自らが認めた者と接する際ぐらいしかその鎧を解くことは無い。
素の彼は結構な好々爺で穏やかな人物。いくらでも冷徹になれるという点は揺るがないが。
作務衣を着、縁側で碁をたしなんでいたりする。
また、かなりの親バカ――そして爺バカである。だが例によって甘やかすことは無いのでまっすぐな子が育ちました。

商才はそこまでのようで、右腕であり息子のユウジ・コノダに助けられる場合もしばしば。
ただ、息子だけでは戦力面で不安が残るため、延命治療をするべきか現在迷いどころだそうな。
好物はタカミネ茶。

能力は無意識のうちに行う空間魔術に近いものである。
それは、空間を歪める力。
指定した場所(効果半径は自身前方二百メートル程。視認し、それが何かをはっきり判断できるレベル)に「ゲート」を作り出し、離れている二点間をつなぐことが出来る。
また、ゲート作成時にその場に存在した物体は強制転移させられる。
繋ぐことのできる場所はゲート発生場所から半径一キロ圏内であり、発生個所に物質があったりすればもちろん逆転移される。(ただし、物質同士を重ねる形で転移させることは不可能)
ゲートの大きさは10立方メートルの立方体までの自由で、大きければ大きいほど所要時間は増えることとなる。
総計10メートル未満ならば複数作成も可能。
ただし、大きければ大きいほど、維持に体力を消費する。
作成の手順は
@場所を視認し、「作成する」と意識する
A身体の一部を使い、音を立てる(ハンドクラップでもよし、足踏みでもいい。声を出すことでも可能)
B空間に一瞬歪みが生じ、黒く歪んだゲートが完成。
の3ステップ。途中で邪魔が入れば中断される。
本来は移動用の能力だが、対象の一部のみを転移させることにより、その部位をえぐり取ることも可能(この場合、断面はきれいに直線となる)。
物理的な硬さには無関係で傷を与えられるのが強み。
ただし、魔術的防御のされている空間には繋ぐのに多くの消耗を要し、絶対壁の内部には干渉不可能。

九十九の鍵:道楽者の遊び場
効果:なんの飾りも無い指輪を鍵とし、それを嵌めた者がドア(どんなものでもよい)が念じてドアを開くことで、“ある空間”に繋がる。
その空間は所持者の心象風景によって変化し、様々な形態をとる(だだっ広い部屋であったり、夕暮れの教室であったりと十人十色)。
全体に共通しているのは、モノがない箱だけの空間であること。(持ち込むことは可能であり、同じ人物が使用した際にはそれは引き継がれる)
指輪と空間でワンセットの鍵であり、空間は指輪を持つ者のすぐ隣にあるという。

ガンゾウの場合は、長い長い回廊の形をとっており、左右には無数に扉が並んでいる。
その扉は、彼が能力の残滓を意図的に残し(マーキングし)てきたところに続いており、回廊内にいる者は自由にそこから出ていける。
ただし、ガンゾウ自身半数程度の扉がつながっている先を忘れたようだ。「歳はとりたくないものだよ……」(彼自身は、マスターキーのような存在であるためどこのドアからも自在に飛べる。彼に触れていればその者もともに)
マーキングはきっかり一年で消滅し、一年間で一度も彼自身が飛ばなかった扉は消滅する。

内部には特殊な扉(一目でそれと分かるように、それらだけ天使と悪魔、そして財宝の装飾付き)が三種(通じている空間は三種類であるが、回廊を歩いていると何度も見かける)だけあり、それらだけは微妙に違った効果を持つ。以下、@ABはその説明。
@宝物庫(物で溢れている。ガンゾウがいないと扉は閉ざされたまま)
A来賓室(一通りの生活用品が揃った広い部屋。もちろん備品は補充しなければなりません)
B一キロ以内の好きな場所へと飛べる扉。(普通の能力の発露)

上記の超能力により、この鍵へと直で飛ぶ(飛ばす)ことが可能。  

キリヤ・アオガハラ

 

国籍…東方三国同盟
所属…沈守忍連(頭領)
階梯…水練士(第9階梯)
年齢…24歳
性別…男

 


 「沈守に属する以上、あなた方は俺の所有物です。それをお忘れなきよう。何があっても生きて戻ってください。生き恥とかのたまう人はぶん殴りますよ」


沈守忍連の若き頭領。東方の字で書くと「蒼ヶ原 霧矢」普段はクカイ内のメイド喫茶で調理担当として働いている、というか元々そっちが本職であり、実家の流派を継ぐのが嫌で父親と盛大な親子喧嘩を繰り広げ5年前に半ば勘当同然で家を飛び出していた。
子供の頃からの夢であった料理人を目指していたが、斜刃の不穏な動きを噂で聞き嫌な予感を察して実家に戻った所。父親は家族を守って単独で戦い既に命を落としていた。
残された遺言「好きに生きろ」の言葉に従い実家の流派を解体させた後。新たに沈守忍連を立ち上げ、同じような目に合った家の残党や斜刃への反発を強める流派に声をかけて地道に勢力を広げてきた。

基本的に沈守は来る者を拒まないが、そこに入った以上は頭領に命令に必ず従うことを誓わされ。
その頭領は口を酸っぱくして「死ぬな」と言い続ける。
元々、任務のためには己の命を捨てることも厭わない忍者のあり方を好まなかったということもあり。自分の元に身を寄せた人々に己の命を第一にすることを徹底させている。
また、斜刃に対し武力的な復讐も彼は推奨しない。
即物的な報復はすぐさま次の悲劇を生み出すとして、あくまで組織として斜刃に対抗。目には目をの精神で流派としての存在を脅かす事に専念している。

そんな調子なのと見た目が女顔の優男なせいで弱腰と揶揄されることもあるが、その実力は長年忍を離れていたとは思えないほどに高い。
水を思いのままに使う能力は、液体を高度な刃物や鈍器に変じさせる他。毒の入った水の浄化など忍者として活動するには相性が良く。
斜刃勢との戦闘の折に頭領の首を掻っ切り捕り、その実力を知らなかった仲間と敵双方を凍りつかせたりもしている。
曰く「こちらから手は出しませんが。出された時は容赦なくいきます」とのこと。

統率力もありトップとして立つには十分な素養を持っているものの。元来の世話焼きが変な方向で災いし、最近では親を亡くした里の子供たちに「お母さん」と無邪気な笑顔で言われてへこんだりしてるとか。

キリュー・T・T・コガサ

 

出身…ラクナス
国籍…東方三国連盟
所属…月光東方支部
階梯…惑乱術士(7階梯)、(超能力者)
能力…後述
年齢…24
性別…男性

 


「オイオイこの流れはもしかしてアレじゃねえ、ほっぺに感謝のチューじゃねえ!? じゃねえ!?(直後、ほっぺにコークスクリュー)」


 ○キリュー・T・T・コガサ○
(己流・トーラス・タイアー・古笠)


180を超すひょろ長い長身に、頭の左右で蒼赤に塗り分けられたトサカ状の髪型が特徴的な青年。瞳の色は、頭の塗り分けと逆に左目が赤、右が蒼のオッドアイ。
装飾がジャラジャラ付いたロングコートを好んで着ている。

東方の月光所属だが、元は、世界行商の旅からは離れ、特定地域に定住して現地支援を行ういわば「分家」的なタイアー家の出。
ラクナス出身だったが、体や能力がある程度成長してきた頃にコダマに目を付けられ、半ば強制的に行商隊に同道させられる。その後「本家」のメンバーと共に各地を回るうち、「旅」という行為に行商以外の価値を見出し隊商から離脱。独自に西方大陸を旅して回り、さらなる未知の世界を求めて東方へ渡った末に行き倒れていたところをコガサ家の老夫婦に拾われた。
月光に所属していたコガサ氏の仕事を手伝うような形で月光に加わり、生活費を稼ぐ傍らでコガサ氏から様々な知識・技術を叩き込まれる。コガサ氏の引退を契機として、元々子供のいなかったコガサ夫妻に養子入りして月光にも正式に加入。
世話になったコガサ夫婦に恩を返すつもりだったが、危険な輸送隊の仕事を押し付ける任せる後継者にするつもりで捕まった拾われたということを知った時には既にジャギにも顔を覚えられており脱走は不可能だった。以来、月光の東方支部で適度にスリリングで適度に刺激的な日々を送っている。

世界の本質を『流れ移ろい行くもの』ととらえており、『変わっていくこと』『変わらないこと』それぞれに対して感傷を抱ける内面的にはかなりロマンチストな性格。外面的にはかなりオープンな変態(バカ)なのでそれを知るものは少ないが。
役柄上、東方大陸のあちこちを移動していることが多いが、支部内にいる時は、女性隊員にセクハラして壁をぶち抜いたり、ショートカットの為に壁や床天井をぶち抜いたり、特に理由もなくぶっ飛ばされて壁をぶち抜いたりしているところがよく目撃される。
精神的に落ち込んだりしているところにわざとちょっかいをかけて、返す突っ込みで派手にぶっ飛ばされることで周囲のストレスを引き受けているという説もある。単にマゾいだけだという説もある。
なお、月光内での公的な役職としてはさほど地位は高くないが、『月光東方支部ディア・ルード非公式ファン倶楽部』会員ナンバー00002・副会長(実質会長)の肩書も持っている。


能力:コミカリングヘイロウ
自身が関与した“現象”の規模を誇大認識させる。
例えば、包丁でちょっとサックリ指を切ったら血が「ドバ――!!」と間欠泉のごとく噴き出したり、手に持ったねずみ花火に着火したら大爆発を起こして黒焦げのアフロになったり、ぶん殴られたら家具を弾き飛ばし壁を人型にぶち抜いて隣室までぶっ飛ばされたりする。
要するにボケ役御用達のギャグ術式で、日常的にはそのように使っている。
しかし、あくまでも『認識』を操るだけの、いわば幻覚・惑乱系の能力で、能力で誇大化したものがその見た目通りの損害を生むことはない。
ちょっとサックリやっただけで血が間欠泉しても、そのまま失血死することはなく、また衝撃でドアや窓が吹っ飛ぶような大爆発の爆心地にいても、巻き込まれた当人はアフロになる程度で済む。
本人はこれを『「現実」に勘違いを起こさせる程度の能力』と評しており、事実、この能力で発生した損害は、『それを否定ないし修正する動作』によって容易く復元される。
上で挙げた例で言えば、とりあえず何かで拭うような仕草さえすれば、噴き出した血糊は跡形もなく消え去り、爆風で外れたドアや人型にぶち抜かれた壁などは、枠にはめ戻したり何かで塞ごうとしたりしておくといつの間にか元に戻っている。
この能力を敵に使って、派手な流血や吹っ飛びなどのダメージエフェクトを演出しても、その時だけ「大ダメージを受けた!」と思わせることが出来るだけで、実際にはさほどのダメージにならない。
ただし、この能力が単なる幻術の枠で留まらないのは、『現象の誇張』によって発生した結果の一部が現実に残る点にある。
自動修正能によって、本人、他人、及び周囲の器物に「損壊」と言えるほどの大きな痕跡は残らないものの、「誤差」程度の変化はそのまま世界に許容されて残ることが出来る。
上の例で言えば、壁をぶち抜いて隣室までぶっ飛ばされた後、壁の損傷自体は『誇大化』能の解除によって修復されるが、しかしぶっ飛ばされた本人は隣室に残ることが出来る。結果として、壁で隔てられた隣室への疑似的なテレポート移動が可能になるのである。

その特殊性から、タクミ屋にいた頃から単なる幻惑魔法などでないとはわかっていたものの、逆に周囲からはわからないままにそれを面白がられて、街頭販売でヒーロー系玩具のテスター(食らう方)にさせられたり壁抜きで女風呂に叩き込まれたりして、その結果性格が(ユカイな方向に)歪んだ。
東方に来て月光に入ってからは輸送隊の任についており、異貌に襲撃された際にはしんがりを引き受けて「逃げ遅れ力も及ばず、最後には壮絶に自爆する」といったことを繰り返している。言うまでもなくその自爆は能力を使った演出であり、何もかも燃え尽きたように見えても実際には多少焦げているかどうかという程度である。そうやって上手く異貌の注意を逸らしたところで逃走し、全ての物資を無事に運搬している。
しかし最近は能力の特性が異貌側にバレつつあり、たまに自爆して見せても騙し切れずにそのまま襲われたりしているが、そこは誇大化能力だと油断して突っ込んできたところを囮の荷物ごとマジ爆破するなどしてメリハリをつけ、そこそこ安定した成果を上げている。

コウヤ・カンザキ

 

国籍…東方三国同盟
所属…『月光』(タカミネ地方責任者)
階梯…魔弓士(11階梯)
年齢…22
性別…男性

 


「…ま、戦わねぇと死ぬしな」


 タカミネ周辺での異貌との戦闘を指揮する青年。
普段は書類の山に埋もれて寝ている昼行灯、賭け事が好きなくせに恐ろしく弱い。
常にやる気の無さそうな態度には、部下の中にも反感を抱くものが少なくない。
だがしかし、普段の様子はブラフに過ぎない。彼は有能な指揮官であり、卓越した戦士である。
三次元での空間把握能力に優れ、彼の敷いた陣形は状況に応じて攻防自在の動きをみせる。
同時に自分は古めかしい弓を携え戦場に赴く。その弓から放たれる矢は魔力で強化され、最新式のレールガンやガトリングガンもかくやという性能を発揮する。
いずれも空戦主体のタカミネの戦場では申し分の無い能力だが、現在タカミネでは制空≠フリロルと撃墜≠フバルバロイが戦場にたびたび(主にリロルの気まぐれで)姿を現している。
彼女達が現れると、途端に戦闘は空戦から地上戦メインに変わってしまうため、陸戦の指揮は空戦ほど得意でない彼は頭を悩ませている。
それでも自ら殿を引き受け、最小限の被害で制空≠フ範囲外まで軍を退却させる手際の良さは、彼の能力の高さを周囲に示し、現場での彼への信頼を高める結果になっている。

ジャギ・サイトウ

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国籍…東方三国同盟
所属…『月光』(東方支部・支部長)
階梯…杭打士(13階梯)
年齢…36
性別…男

 


冥土は文化だ。……さて、話は変わるがお前は戦えるか? 戦線じゃいつも人不足でな、暇ならうちに来ないか」


 東方の文字で書くと「斉藤・蛇義」。『月光』東方支部の長である。
部下からは信頼と愛情を込めてジャギ様(オヤジ)などと呼ばれているらしい。
巨大な鉄塊(パイルバンカー)を片手で振り回し、どんな強固な異貌でも粉砕する豪傑で。その姿は蛇ではなく大熊そのもの。東方三国同盟の代表的脳筋である。
東方各地で展開される戦線に適切な戦力と作戦を送り込み、異貌を押し返すのが彼の仕事だ。
3人の子持ちで、子連れ狼の如く戦線に赴くこともあるらしい。
とはいえ、長という立場上大きな戦い以外はデスクワークをしていることが多い。
本人はそれがストレスであるらしく、支部で活きのいい人材を見つけては模擬試合をふっかけているとか。
お陰で支部では若手が不足している。
また、彼は裏の顔として東方各地にある「冥土喫茶」なるものの経営も行っている。その収入は少なからず月光を支えている、らしい、本人の弁では。
最近はストレスのせいか額にM字禿の兆候があり、必死に育毛剤を買い込んでいるようだ。

東方においてのみ『月光』は、東方三国同盟で戦う全ての人間の指揮を行っている。
東方には軍隊が無いので『月光』しかその役割を果たせる組織がなく、『月光』も「企業理念と合致する戦い。無償で協力する」という姿勢を取っているので、自然とそうなったらしい。

スフェラ・ディーク

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国籍…東方三国連盟
所属…月光東方支部(諜報部室長)
階梯…炎界法術士(10階梯)
年齢…22
性別…男

 


「カオスの戦線が荒れてんな。オヤジに報告……あ、そろそろスーパーで特売始まるな」


 月光諜報部にて、周りがほぼ全員年上ベテランという環境で室長を務め(させられ)ている若人であり。アーガードとは同じ孤児院の出身であり。
 護身法鬼ガルガの弟子。兼、19歳という護身法鬼の昇格者最年少記録保持者でもある。
 ちなみに護身法鬼の肩書きで活動していたのは僅か1年。西方では死んだ人間として扱われている。
 というのも、孤児院時代に大人たちの話を盗み聞きした際、自分の父親が護身法鬼だと知り。自分も同じ立場になれば会えるはずと信じ孤児院を脱走、彷徨っていたところを偶然ガルガに拾われて修行に励み。何のラッキーか本当に護身法鬼に昇格。
 ただ、目的の父親らしき人は見つからず。同じ護身法鬼の1人に才能を妬まれ、揉めた挙句に殺してしまい。その死体を自分の死体に見えるよう偽装して西方を脱出した。
 月光にてスフェラの正体を知るのはジャギを含めた幹部やごく一部の親しい者のみで、あまりおおっぴらにすると嗅ぎ付けられるだろうということで普段は極力能力を使わない。
 …というのを建前に多少サボってるという噂も。

 炎系の法術をメインに扱い。結界術も多少ながら齧っている。
 能力値をランクにすると「体術:C 特魔:特A 財具:F」
 特徴的なのは外気から魔力を抽出して術式を発動させるという法術の特性を利用し、目標周辺の外気を発動に用いることで零距離で対象を「発火」させることができること。
 距離や複数選択などで制御の難易度やそのために消費する自身の魔力は増減するものの、視界で確認できる範囲であれば敵を接近や防御を許すことなく焼き尽くす。
 法術士達の中での通称は『纏火(まといび)』
 仕事上あまり大きな武器の形態ができないので、剣の刀身がない柄だけの形をした魔道具を所持。持ち主の魔力を刀身に変えることができる。変化するのは長剣、小剣、ショテルの3パターン。西方にいる頃にとある人物から貰った物。

 カガリビとは系統が似てるせいなのかどうか分からないが仲が良く、要請でクカイに借り出されることもわりとあるが。一度二人でカオスの戦線を(比喩表現無しで)火の海にしてしまい2人揃って正座で叱られたことがある。
 修行も半ばで飛び出してきたことを後悔していたが、最近師匠がこっちに来たので。昔のように同居状態で再び稽古をつけてもらっている。
 それ以来毎日夕方になると、商店街で大量の食料を買いだしてる姿がよく見られるとか。
 ちなみに、本人は知らないが歴代護身法鬼に確かに父親らしき人物はいるのだが。
何らかの事情により「粛清」されたとされ、名簿から存在が除外されている。

ソウ・ヒユキニ

 

国籍…東方三国同盟
所属…東方月光
階梯…賭博師([1d13]階梯)
年齢…13
性別…男の娘

 


「これは運命(ネタ)の神様が私に微笑んでいるのよ! きっとそう!」


 東方文字で表記すると「陽雪似・蒼」。その特徴を一文にまとめると、「前髪属性で普段着は普通の女もので色白黒髪銀眼で本気で乙女な性格で普通の家庭出身で使用武器も役職もダイス次第でコロコロ変わる女装美少年」。

 容姿は美少女で服装も女もので性格も乙女だがれっきとした男(の娘)。
 けして病的ではない色白の肌に、サラッサラの黒髪は俗に言う姫カット。前髪が長く、満月のような銀眼を隠しているが、これは本人いわく「恥ずかしいから」らしい。無理に素顔を見に行くと照れ顔でてしてし叩かれる。だが男である。
 服装も女の子そのもので、普段は清楚な白ワンピなどシンプルなものを、ちょっとオシャレしたい時にはフリルのついたものを好み、何らかの行事等で機会があれば、振袖やドレスといった普段着ない衣装も積極的に着たがる。だが男である。
 休日には、服飾品店をウィンドウショッピングしたり、スイーツショップの前で右往左往したり(30分くらい葛藤して結局入ることが多い)、女の子同士の恋バナに普通に混ざってキャッキャウフフしていたりするところがよく目撃される。だが男である。
 要約すると、後述の九十九の鍵に運命を弄ばれた結果が全てなのであるが、本人は全く気にせず人生を謳歌している。


所有する九十九の鍵:零和の願望機(リスキーダイス)
 外見は、見る角度によって碧から翠へと様々に色を変える、透き通った不思議な材質で出来た多面ダイス。
「出目に対応した事象を確定させる」力を持ち、何らかの選択肢や物事の可否をそれぞれの出目に割り当ててから振ると、その出目に対応させていた結果を現実のものと確定させることが出来る。たとえば奇数偶数の別で、一方に「攻撃が当たる」、もう一方は「攻撃が外れる」と割り振ったとする。この状態でダイスを使用して、「当たる」が出れば、どんなに困難な状況からでも必ず命中するし、逆に「外れる」が出た場合は、どうやっても外しようのない状況からでも絶対に外れることになる。
 ただし、出目に割り振る選択肢は、生じる結果の損得度合いの総和が零になるよう割り振らなければならない。どれも大差ないような選択肢の場合や、先の例のように、単純な当たり外れだけであれば調和を取るのも容易だが、これがもし一方を「敵の急所に命中して死亡させる」としたならば、もう一方は「味方の急所に命中して死亡させてしまう」もしくは「跳ね返った攻撃で自分が死ぬ」などとしなければならず、ダイス運次第でいずれかの結果が確実に発生することになる。
 ローリスクにはローリターン、ハイリスクにはハイリターンをもたらす、まさに賭博師の業が形を持ったようなダイスである。


 なお、月光に所属しているだけあって戦闘能力も(一応)あるのだが、何もかもがダイス依存なため全く安定しない。

○役職判定[1d30]
1:移動型司令官(支部長より上位)
2〜3:支部長補佐
4〜5:大隊長
6〜8:中隊長
9〜15:小隊長
16〜30:ヒラ隊員

 によって、その日の役職すらも何故かダイスで変わる。たまーに1(司令官)を引いたりすると、「今日は私が一番偉いんだもんね」などと言ってドヤ顔で支部長を顎で使った後でヒラに落ちた翌日に手痛いお仕置きを食らったりしている。フリーダム。でも可愛いから許す。だが男だ。
 戦闘スタイル(というか、使用武器)もダイスによって変化し、強力なものが出ることもあれば外れとしか思えないものが出たりする。が、階梯判定で10階梯以上が出ていれば、ギャグとしか思えない武器でもそれなりに戦えたりする。本物のカオスの権化。
 ダイス判定で出現する「武器」は以下。何が出るかは(ネタの)神のみぞ知る。

○武器判定[1d100]
1:素手(スカ)  2:大振りナイフ二刀流  3:モーニングスター  4:鎖鎌  5:けん玉
6:グングニル(※一撃必中、ただし投げっ放し)  7:大砲  8:ヨーヨー  9:大剣  10:爆弾
11:太刀&脇差  12:呪杖(炎属性レベル[1d6]相当)  13:ヌンチャク  14:うなぎパイ  15:巨大ペンチ
16:カイトシールド  17:トンファー  18:拳当  19:必滑のバナナの皮  20:名刀MURASAME
21:呪杖(医療魔術レベル[1d6]相当)  22:猫(黒)  23:冥土服(オーソドックス)  24:ハンドアックス  25:方天画戟
26:砲丸  27:ネット(投網)  28:ソードブレイカー  29:妖刀MURASAMA(パチモン)  30:ボウガン
31:ハルバード  32:トランプ  33:風魔手裏剣  34:猫(白)  35:干将&莫耶
36:呪杖(地属性レベル[1d6]相当)  37:デュランダル  38:愛欲の金の矢  39:大戦斧  40:バールのようなもの
41:投げナイフ[1d100]本  42:大鎌  43:夢想権之助の杖  44:冥土服(ミニスカニーソ)  45:アイギスの盾
46:二丁板斧  47:呪杖(風属性レベル[1d6]相当)  48:六法全書(鈍器)  49:フリスビー  50:如意棒
51:アダマンチウム合金の爪  52:弓矢  53:鞭  54:蜻蛉切  55:アゾット剣
56:楼観剣&白楼剣  57:鉄扇  58:仕込み竹箒  59:冥土服(ネコ耳尻尾付)  60:棍
61:脚甲  62:猫(三毛猫オス)  63:呪杖(水属性レベル[1d6]相当)  64:トライデント  65:八卦炉
66:突撃槍  67:ハリセン  68:ガントレット  69:三節棍  70:BCロッド(鈍器)
71:グレネードランチャー(弾数:[1d10]発)  72:身代り人形(効果持続:[1d5]回)  73:忍者刀  74:マンゴー  75:薙刀
76:巨大ブーメラン  77:[ダブルトリガー]  78:ロードローラー  79:ハンマー  80:シャムシール
81:フランベルジュ  82:木刀  83:壷  84:スリングショット  85:カレー
86:全身鎧  87:破城槌  88:ギロチン  89:投げ縄  90:ドリル
91:毒針  92:熊挟み  93:転ばぬ先の杖  94:マジックハンド  95:破魔札[1d20]枚
96:呪杖(無属性レベル[1d6]相当)  97:裁きの車輪  98:オハン  99:猫(七匹)  100:約束された勝利の剣

ディア・ルード

dia_bust_1.jpg 

国籍…東方三国連盟
所属…月光東方支部
階梯…剣士(2階梯)
年齢…15歳
性別…女性

 


「ボクの刃は、友と日常の為に」


 月光東方支部に所属する団員の一人。普段は人手の足りない東方各地の都市に派遣されて任務を請け負っている。
東方の住人としても幼い頃から戦場に立ち、相応の経験と力量は積み重ねているはずなのだが…妙に要領が悪いというか、素人臭さが抜けないというか。
戦闘になる度にあたふた慌て、不慮の事態にはおたおた動揺し。訓練では高い能力を示すくせ、実戦になるとヘタれ、それでもここ一番では覚悟を決める。
とにかく非常に評価がし辛い団員で、そのため階梯も非常に低い。しかし任務でも雑用でも常に一生懸命な姿は周囲に好印象を与え、支部ではマスコット的な人気があったりする。

金髪のショートヘアに翡翠の瞳を持つ小柄な少女。後述する能力の都合で、袖無しやショートパンツなどの露出が多い服装を着ることが多い……が、本人は恥ずかしいらしい。
普段は快活な笑顔で振舞うが、実は照れ屋な上かなりの怖がり。それが前述の成績不振に繋がっているが、任務への責任感は強いので深刻な失敗をしたことは無い。

彼女は数世代前からのクカイ出身者で、代々に渡り高濃度の瘴気の中で生活してきたためか、高い瘴気耐性と"剣山刀樹"と呼ばれる特殊能力を保有している。
名前が付くほどの強力な能力は東方の人間でも数少ないため、それが身内での彼女の評価を高める一因になっている。
"剣山刀樹"の能力内容は、主に次の二つ。
特徴1:体内で刃物を生成し、身体のどこかからそれを生やす。
特徴2:刀剣であれば何であれ吸収、同化し、好きなタイミングで現出させる。
基本戦術は特徴1で手足のあちこちから生やした刃での格闘戦になる。体力の許す限り、かなり大量の刀剣を生成できるため、ハリネズミのように全身刃物の状態で身を守ったり、それらを一斉に体外へ射出するような戦い方も可能。
特徴2は、刀剣であれば魔器であれ何であれ吸収するため、刀剣使いにとっては天敵に近い能力。ただし異貌などに良くある「刃物のような身体の一部」は、吸収することはできない。
過去の任務などで、ディアは何本か強力な魔剣の類を同化吸収しているが、基本的にそれらはディア本人の許容量をオーバーするものばかりなので、現出させることは滅多にない。

テッサ・ミサキ

 

国籍…東方三国同盟
所属…なし
階梯…鍛冶士(13階梯)
年齢…48
性別…男

 


なに、刀を造ってほしいだと? ……では、そこの木刀を持って表に出るがいい」


 ミサキ家八十五代目当主。漢字にすると『岬 鉄乍』と書く。
東方一の刀鍛冶を自負し、十数人の弟子を抱え日々鉄と向かい合う豪胆な男。
仕事に対する姿勢はとても真面目だが、真面目すぎて時折弟子とむさ苦しい漢の小劇場を繰り広げる。彼らがそのモードに入った途端、昼間だというのにその場は夕暮れの河原に変わるとか何とか。
己の作った武器一つ一つに愛着があり、売り渡す相手を選ぶことは有名だが。たまに孫の様子を見に来たおじいちゃんよろしく戦場まで出かけて可愛い子供(作品)たちの活躍を見守る事があるらしい。
その際、彼の周辺にはボコボコにされた異貌が山と積まれているのですぐ分かるとか。
階梯の高さは鍛冶の腕前の評価であるが、『最高の作り手は最高の使い手であれ』という代々受け継がれてきた家訓に習った結果、鍛冶士には不必要なのではと思われるほどの戦闘力を身につけたらしい。
基本的に工房にいるときは上半身裸。
彼の自宅スペースにある神棚には、彼の一族に家督を譲渡した本家の人間が使用していた銃剣(月光が保管していた物を譲り受け)が飾られている。


マイ・オオガワラ

 

国籍:東方三国同盟
所属:シラハマ高校、マーシャルアーツ部
階梯:なし
年齢:17
性別:女

 


「うーん、ここの攻略法はどうだったかな…… まあ、こんなものノリと勢いで―― 死んだーっ!?(パッキー片手に携帯ゲーム中)」


 東方のとある港町で一番の豪商、のご息女。そしてルナのゲンチズ○…… もとい、確かな”絆”を持つ友人である。漢字にすると「大河原・舞」。(※136項より登場)
現地の高校に通う正真正銘のお嬢様さまだが、その風貌は小柄でルナの胸元程度しかない。高級な着物を違和感無く着こなしているのだが、結った髪も相まって常時七五三状態である。しかし態度と金銭感覚だけは誰よりも大きく、10億もする宝石を「犬小屋も立たないような安物」と切り捨てたほど。
このように庶民の感覚からずいぶんとずれているお嬢様だが、ゲームが大好きで最新作の発売直後には男子に混じって攻略談義をしていたり、好物はラーメンだったりと、どこか親しみやすいところがある。
136項の事件の以降は熱心に格闘術の修行に励んでおり、その理由は「いつか役に立ちたいから」だとか。ただ、根っからの出不精のため体力が追いつかず、へばっていることも多い。

 彼女の家はテーマパーク並みの規模のお屋敷で、かつてはそれに見合った資金力も権力も有していた。だが一度経営で大失敗をしてしまっており、今は「単なる富豪」程度である。それでも月光の重要なパトロンであることは間違いなく、月光に対しては今だ発言力を持っている。
また、一時期は経営が傾いていた大河原家ではあるが、最近はなんとか黒字確保にこぎ着け軌道に乗せることに成功している。その影にはタクミ屋とのやり取りがあったとか、無かったとか言われており。最近発売された「オオガワラの野望3」は謎の神調整がなされた密かな名作として、順調に販売数を伸ばしているようだ。

ミサト・ジョーンズ

 

国籍:東方三国同盟
所属:なし
階梯:医療魔術師
年齢:28
性別:女

 


「元気なのもいいけど、自分のキャパシティを考えなきゃだめよ?」


 デジマに住む医療魔術師。旧姓はタカダ。戦う力よりも癒やす力を求めてソレイユに留学した経験を持つ。通常の医術でなく魔術を求めたのは、施設や道具の有無に関わらず、この身一つで人を癒やすことができるからだという。才能か努力か、はたまたその両方か、彼女は医療魔術に関してだけいえばソレイユの魔術師にもひけをとらない。留学したときに出会った元ハンターの夫にベタ惚れで、たまにのろけがでる。最近の一番の悩みは魔法少女になりたいと言い出し、お供と称して飼い猫のノラを無理矢理引きずり回している娘の将来らしい。

失楽園<カ ホウジョウ

 

国籍…東方三国同盟
所属…開拓民(族長)
階梯…魔術師(13階梯),超能力者
年齢…21
性別…女性

 


「報酬には少々色をつけておきました。任務、ご苦労様です」


 東方有数の酔狂集団にして武装集団、開拓民の若き当代の族長。
長い開拓民の歴史の中でも例を見ない、規格外の規模での『澱み詠み』によって、絶えず異貌達の動向に睨みを利かせている。
兵を指揮し、前線で異貌を駆逐するサイトウが表の守護者なら、彼女は誰よりも早く異貌の攻撃を察知し、未然に被害を防ぐ影の守護者といった所だろう。
役割上、クカイの開拓民本拠からあまり出歩けない彼女だが、十代の、『大陸の果て』を目指していた現役時代の彼女を知る者は、畏怖を込めてその戦いぶりを語る。
無系、医術系を含めた全属性の魔術を納め、法術の理論を組み合わせた彼女の「魔法」は、周辺一帯の霊的法則そのものを書き換えるという。
魔術、法術、超能力と、異能全般に対するアンチ異能の最高峰にして、『奇跡』すらも打ち砕いたという彼女のその力を指して、付けられた異名が失楽園≠ナある。
性格はよく言えば真面目、悪く言えば融通の利かない一面があり、暴れたい盛りだった青年期を切り上げ、若くして族長という大役を務めることとなった重圧が、少なからず彼女の性格を歪めている。
つまりは心に余裕が無いのであり、肩の力を抜ける相手には快活で奔放な一面を見せることも。