BabeLの人々 

出身:

ラクナス

ソレイユ

ハザード

東方三国同盟

その他

異貌

 
所属:

月光

ロードオブ
アビス

タクミ屋

アルフレッド
商会

賢人会議

マクシミリア
旅団

老人会 

―――― 特徴。

この項では三強に属さない人々の紹介を行う。
一般に世界を又にかけるハンター、政府から逃げる賞金首、それを追うハンターがここに属する。
また、亡命者や反政府組織や一部の教団の人間も国にも属さない姿勢を取る。
無論、政府公認のバウンティハンターでもない限り彼らの三強国への入国は認められない。

アビス<Aキラ・ナガセ

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国籍…不明
所属…ロードオブアビス
階梯…銃士(到達者),魔術士,超能力者
年齢…5000(推定)
性別…男

 


「私の願いは…… 変わらない。恒久的世界平和、そのためにはどんな犠牲も厭わん」


【ロードオ・オブ・アビス】
 遥か古代から存在し続けていると噂される、ロード・オブ・アビスの宗主。本名は長瀬・明と言う。
年齢は噂が真実であった場合の推定である。
殆ど人前に姿を現すことが無いため彼の姿を知る者は少ないが、バウンティハンターの間では「厄介な同業者の厄介すぎるボス」として知られ、恐れられている。
ロード・オブ・アビスの保有する戦力と財力は国ひとつに匹敵しうるが、月光とは違いその組織を一人で操っていることから、独裁者と称されることもある。

【経歴】
もともとはとある島国のボディーガードだった。しかし一人で守れる人間の数に限界を感じ、結婚を期に月光に入団。家族と世界を守りながら支部長まで上り詰める。
しかしその後、月光上層部の陰謀により一人娘が殺害されることとなる。半ば人質に取られていた家族を殺された怒りと絶望から、彼は「月光に正義は無い」と判断する。
そして彼はアビスを名乗り、身内と僅かな理解者をかき集め、月光に対しテロを決行するに至る。月光と相対する組織、ロード・オブ・アビスはそのようにして生まれた。
歪なまでに個人主義の正義を掲げるロード・オブ・アビスの姿勢は「法や組織では守れない正義がある」という彼の主張からなるものである。

因みに支部長時代、彼は偶然遭遇した悪魔憑きの少女を救ったことがある。
その際に”ソウル・ブレイカー”を使用して悪魔の魂のみ消滅させたため、彼女は体は悪魔でありながら心は人間という存在となる。これが人工悪魔の原型である。
彼女は後にクィーン・オブ・ブルーと名乗り、人工悪魔たちの母となるが。キリサキに殺される。

【現在】
現在の彼の仕事は、法や権力に関係なく「悪」と判断した存在に抹殺命令を下すことである。大きな犯罪を犯した賞金首や強力な異貌などがその典型だが、法では裁ききれない権力者や逃亡者も例外なくむしろ積極的に抹殺しようとする。あまり知られていないことだが、その際には周到に情報収集を行う。確実に仕事を遂行するためでもあるが、何より冤罪をなくす為である。そういった部分だけはかなり誠実である。

また、彼は国内外の優秀な科学者を買収して召抱えており、自身も一流の科学者である。
異貌の能力を人体に取り込む技術を始め、独自に改良を加えた戦闘用LP、果ては自立式人型汎用兵器まで保有している。
それらの技術を応用して自身の身体を極限まで改造しており、現在の身体はその大部分が人工悪魔と機械で構成されている。
戦闘時の出力は要塞級の異貌にも匹敵するものの、あまりの負担の大きさから恒常的に投薬とメンテナンスが必要であり、平時でも時に喀血して倒れることもあるという不安定な身体である。

『ソウル・ブレイカー』
とは、彼が月光時代に得た超能力である。実弾を発射する形式の銃器から黒い弾丸を発射し、相手の魂に直接打撃を与えることができる。
原理は、己が待つ心象風景を命中した相手に叩き付けるというもの。
ただしアビス個人の記憶を押し付けるわけではなく、あくまで同じ感情を強制的に何倍にも高めて与えるというものである。
深い絶望を持つが故に、相手にも絶望を与える。その弾丸が命中すれば相手は自身の持つ「最悪の記憶」を強制的に思い出すという。
その圧力に耐え切れなければ心は砕かれる。奇跡的に耐えたとしてもその精神的ショックは、彼が脳天を打ち抜く隙を易々と作るだろう。

レッドスピネル<~カ・ナガセ

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国籍…不明
所属…ロードオブアビス
階梯…拳士(11階梯)
年齢…17
性別…女

 


「私(わたくし)に近付かないで下さる? 余計な人間まで殺したくないの」


 ロード・オブ・アビス宗主の右腕にして破壊工作チーム「レッド」のリーダー。本名は長瀬・美華と言う。
人間ではない。悪魔(※知恵袋参照)の細胞から作られた人工悪魔、いわば人工異貌である。
アビスの切り札とも言うべき存在で、常に右腕としてロード・オブ・アビスの重要な任務についている。
外見は可憐な(フリフリ好き)な少女であるが、見た目とは裏腹に単純な破壊能力は組織内でもトップクラスにある。一両日中に単独で首都ラクナスの主要発電施設を全て破壊したことがあり、彼女に壊せないものはアビスの私用PCぐらいだと言われている。
イニシャルカラーのリーダー的存在でもあり、アビスが研究などで忙しい場合は”実力行使”の殆どがこのレッドに任されているようである。

組織内ではかなり若い。
本人は勤めて感情を出さないようにしているが、それでも感情の揺れが抑えられないときがある。特にアビスが彼女に内緒でPCゲームに勤しんでいた場合などに、爆発する。
本人は一応冷静にしようと反省しているようだが、この感情のゆれが彼女の最大の弱点と言えるだろう。
もっとも、”火が点いた”時の彼女はそれはそれで恐ろしいのだが。
アビス内部では良く見かけられる人物で、各所の監視も兼ねて人や情報の橋渡し役となっている。
ちなみに人生の目標は「父をかつてのシリアスキャラに立ち戻らせること 」。

鬼や異貌とは違い瘴気が無い場所でも活動可能である。
能力は髪を”自在”に操ること。
髪を伸縮・硬化・魔術の媒体にさせることが可能で、それらは自分の意思で手足のように動かせる。剣のように振ることも、影に紛れて足元から心臓を貫くことも、できる。
それらは肉体能力の一つなので影ではよく「メデューサ」などと呼ばれるとか。聞かれた場合その首にそっと髪が巻きついていることも……
また、11階梯を持つ拳士であり、戦闘スタイルはオーソドックスな中国武術を使う。
武術だけでも寸頸で大木をへし折るレベルなのに接近すると髪まで無数の腕となって攻撃してくるのが彼女の厄介さと言えるだろう。

ただ、ここまで品質の高い個体を作り出せる技術があるというのに、アビスはそれを量産することをしない。
彼女たちの体には何かそう出来ない秘密があるのだろう。

"パープル・シャドウ"アカリ・ナガセ

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国籍…不明
所属…ロードオブアビス
階梯…幻呪師(12階梯)
年齢…527歳(外形5歳)
性別…女

 


「……ロード・オブ・アビスがどんなところか?…アタマおかしいバカのあつまりなの」(勧誘対象に職場について問われ)


 ロード・オブ・アビス内部の人材勧誘チーム「シャドウ」のリーダー。本名は長瀬・灯と言う。
職務はアビス内部での研究開発、実戦担当から被検体まで、人というなの資材を調達するのが仕事となる。
新人の訓練や教育を行い、適性に応じて各チームへの配属を決めるのもここで、地味ながら重要な役目を担っていると言える。

容姿は、とりあえず幼い。そして暗い。あと目つき悪い。
人材勧誘担当のくせに初対面の人間を容易に寄せ付けない眼光を放ち、サイズの合っていない紫のローブを身に纏うその姿は、夜間の幽霊誤認率97%という高打率を叩き出す。
昔は明るく素直、仕事熱心なとても良い子だったのだが……
とにかく規格外でキワモノ揃いな人材達にあれやこれやと無理難題、無茶な対価を要求されて。
かと思えば上層部や幹部連中は自分の役職無視して気に入った奴スカウトしてくるし。そいつらもまたキワモノだし。
そして仕事中でもオフの時でも、ちっこい外見のせいでおとーさんや仲間たちに散々弄られる。私、着せ替え人形じゃないの。
……以上の要因を踏まえ、彼女はその、グレた。思いっきり、派手に。
アビスの部屋に乗り込んで"反抗期届"なるものを叩きつけ、「おとーさんの言う事は聞いてやらない」宣言。他の上司経由で伝えられる任務には普通に従うため業務に実害はないのだが、オフだと地味に毒を吐いてくる。
すっかり根暗でいじけ性になったが、生来の面倒見の良さは変わらず、毒を吐きながらも妹や新人達の世話を焼く。
……それが一部の性癖を持つ連中に受け、変なファン層を獲得しているとかいないとか。

彼女の能力は、幻術と呪術を組み合わせた特殊な魔術。暫定名として「幻呪」と呼ばれる。
これは「類似性、関連性を持つ物同士は互いに影響しあう」という呪術の基本原理を、幻術によって応用範囲、実践性を高めたもの。
例えば、彼女が「敵に良く似た幻」を作ったとする。そしてこの幻に攻撃を加えると、「幻のモデルになった本体」に、幻が受けたダメージの一部が移し替えられる。
逆に、味方が受けたダメージを、味方の幻に転移させることで防御にも応用可能。
本体と幻の間でのダメージ転換率は4割から7割といったところだが、一度術を発動し、幻を作ってしまえば、防御や妨害の手段が殆ど存在しない点が最大の脅威。
ここまで高度でない応用術式として、剣や壁、炎といった幻に呪術的意味を与えることで、それらを一時的に実体化させることもできる。
ただ本人の身体能力はそれほど高くないため、仲間との連携が大事。やることやったら、敵に<映鏡(イメージミラー)>かけて目を瞑っておくなんて戦法も。
その他の小技として、一般的な暗示や催眠術にも精通。アビス内にいる一般構成員、協力者の一部は、彼女やアビスへの心酔、従属などの暗示下にあるとも。

マリン・アゲート<Vオン・ナガセ


 

国籍…不明
所属…ロードオブアビス
階梯…全方位機甲士(11階梯)
年齢…400歳(外形十代後半〜二十代前半)
性別…女

 


「妹達の為にも、ここは男衆に代わってわた……オレが頑張らないといけないようだな!」


 ロード・オブ・アビス内部の、強襲・制圧チーム「オレンジ」のリーダー。本名は長瀬・詩音と言う。
アビス内では、対象である人物や施設を、真正面から力で叩き伏せる役割を担う。その隊質はフロントアタッカーとして特化しており、電子戦や隠蔽工作などはめっきり不得手な為、必要な場合は基本的に他チームの支援を受ける形になる。
逆に言えば、隠蔽の必要ない示威目的の戦闘など、「ただ力を振るって敵を討てばいい」という舞台においては、比類ない実働戦力として機能する。要するに、とかく大味で派手。

外見は、サラシを巻いて強引に締め付け、濃いマリンブルーのスーツに痩身を包む男装の麗人。
父や兄達が、能力が非常に高い半面、揃いも揃って体調面に(重篤な)問題を抱えていることから、彼らに代わって自分が一家の柱たらねばという使命感に駆られている。それがやや迷走して「まずは男らしくなろう」という目標に行きついてしまった結果が、男装や、一人称を「オレ」とする男言葉などである。
かつては男装をするまでではなかったのだが、グリーン家出事件でリアル家庭崩壊の危機を感じていっそう使命感が強まり、それを機にイニシャルカラーまで変更して男装に踏み切った(チーム名とイニシャルカラーが食い違っているのはこの為である)。
ちなみに、総髪にまとめた髪は長いが、これは男装を決意した折、「男になるなら、髪も父さんみたいに短くしなきゃ駄目だよね……!」と、酷く悲壮な覚悟を決めた顔でバリカンを握りしめていたところを周りから「男でも髪長い奴はいるからそこまでしなくてもいいよ!」と全力で止められたという経緯がある。
他、自室にはかつて使っていた抱き枕がサンドバック代わりに吊るされていたり、資料なのか不良モノの少年漫画が何種類も棚に並んでいたり、隠れてこっそりストロベリーサンデーを食べてほっこりしているところがそれなりの頻度で目撃されたりと、「男らしく」する努力は未だにどこか迷走気味である様子。


戦闘時には、主にイエローの開発した巨大なパワードスーツを装着して戦う。
バランスタイプや砲戦仕様、近接特化、装甲強化型などいくつか種類があり、それらの使い分けによってあらゆる戦局に対応出来るが、彼女自身の力の本質は、それらを補助動力なしに運用できる超身体能力にある。
通常、パワードスーツには装着者の動作をフィードバックする出力系以外に、装備自体の重量を支え、装着者への負荷を軽減する為の機構も備えられる。その骨組みの存在が「強化外骨格」という名の所以でもあるのだが、彼女の装備にはそれが無いのである。
言うなれば、装甲や武装を過剰にしただけのただの鎧と同じようなもので、彼女が装備するそれを常人にそのまま着せると、動くどころか装備自体の重量を支え切れずに装備の中で圧死することになる。
それを彼女は超頑強かつ超強靭な身体ひとつでもって着こなし、自在に振り回すことが出来るのである。
「装備自体の重量から装着者を保護するための機構」などという、余計なスペースを取るものが必要なく、また装備が「多少」重くなろうと彼女には問題ないとあって、武装・装甲の量は同サイズのパワードスーツに比べて倍以上充実している。
加えて、全体を支える「外骨格」の機構が無い分各部位の独立性が高く、破損部のパージや部分換装なども容易。
フル装備状態で、フレキシブルかつパワフルな戦闘を行う彼女の姿は、もはや決戦用人型ロボットと言われても違和感のないレベル。
ある意味、その豪快な戦闘スタイルこそが最も「男らしい」部分なのだが、彼女本人にその点の自覚は無く、たまに戦闘後に外装を解きながら「やっぱり中に汗の臭いがこもっちゃうんだよなぁ」とか呟いているのを聞かれていたりする。

 

グレイ・ロードナイト<Nサビ・ナガセ


 

国籍…不明
所属…ロードオブアビス
階梯…不明
年齢…666
性別…男性

 


「余生は大人しく過ごせ? 御免被る、さあ、病室から脱出だー! 刺激があるから、人生は楽しいんだよ」


 ロード・オブ・アビス内部の破壊工作チーム『グレイ』の『17年前』のリーダー。本名は長瀬・楔と言う。
レッド・スピネルが誕生して以降は、とある理由により現役を退く。イニシャルカラーとしての名称も削り隠遁中。たまに、本当にたまに、他のカラーナンバーでは対応出来ないような厄介事が起きた時のみ、埃の被った称号を持ち出して戦場に復帰する。

レッドとは外見が非常に良く似ている。彼女本人は150cm台と小柄だが彼は170cmとそこそこの身長、ぐらいの差しかなく兄妹でさえ遠くから見るとミカが歩いてるんだかクサビが歩いてるんだか分からなくなるレベル。遠くから判別できるのはブラックぐらい。
似ている理由は偶然とのこと。アビスもビックリしたらしい。一番驚いたのは本人達だが……
見てくれはともかく長兄にあたる。呼び方は『兄様』とか『兄ちゃん』とか『兄さん』とか、
変則的なものになってくると『兄ちゃま』とか『兄やん』とか『兄上』とか呼ばれるのが希望。
後ろの部分は中々誰も呼んでくれないのでちょっと寂しいらしい。

相当に気楽な性分で、誰とでも分け隔てなく、それなりに良い関係を築けるような人懐っこい性格。
あまり深入りしすぎるのはどうかと思うのみたいなこと言いつつ目指す関係性は友人以上恋人未満。
姉弟相手には『もういいから全員私と結婚しろよ』とか言い出す。深入り云々はどこへ行ったのか。
宗主との関係もそれなりで、彼の理想に殉じるつもりはサラサラないが協力ぐらいはする的なソレ。


ちなみに。
組織内でも相当の古株と言えるだけの年齢なのだが普段はイニシャルカラーとして活動していないので、
やっぱりイエローが最年長扱いされちゃって、同情してる。時たま晩酌に付き合って慰めてる。

Q.赤一色の容姿なのに何故灰色の名称が?
A.赤色より灰色のほうが好きだからなんとかしろって宗主相手に数時間にも渡り迫り続けたから。
(身体を弄るわけにはいかないので、名称だけでも何とか、とアビスが頑張って考えてくれた)


『とある理由』
想定されていたよりも遙かに強大な能力を得てしまい、生まれたときから既に身体はボロボロだった。
グリーン・ジェイドと同じ症状。(彼より深刻だが。二人して男性型の宿命だとかなんとか笑ってる)
内蔵が極端に老化してしまっており、最初のうちこそ何の問題もなかったものの次第に身体の崩壊が始まり、
今では一日に相当な量の薬を摂取しなければ生きて行けないほど。そのせいで職務を離れざるを得なかった。
グレイ・ロードナイトとしての活動は絶望的で、今では能力を使うだけで体中から大出血してしまう。

そういった具合の為、世話係として一体の鬼が傍らに控えている。蜂蜜色のロングヘアと赤い三つ目が特徴的な女性型の鬼『DGN-107』こと『ヒミカ』さん。クサビ曰く生真面目成分八割ボケ成分一割アホの子成分一割のステキな女性。

『対象の生命維持に関わる核(たとえば生物相手ならば心臓等)に干渉、そして破壊』する能力の持ち主。
使うときは、相手に近づき、手刀を打ち込み、掌にて核を掴み握り潰す。この手刀は物理的な防御、たとえば分厚い鎧や筋肉または装甲に関係なく対象の体内へと入り込める、が、その代わりに魔力的な抵抗は多大に受けるため、成功確率は互いの魔力キャパシティに依存する。
本人は好んで急所がある位置に手刀を突き刺すが、別に相手の体にさえ潜れれば何処からでも核に届く。
これは、実際の心臓を握りつぶしているわけではなく、掌の中に相手の心臓を複製して握り潰し、そのダメージを心臓本体へと流しているため。分類的には呪殺に近く、能力を使用するたびに自分もダメージを受けてしまうのはそういった関連性もあるのかもしれない。

成功さえすれば確実に命を奪える必殺の能力。やらないだけで、生き物以外にも適用可能。
その気になればアビス本部や月光本部などの大型建物物の核(要となる支柱など)を破壊、崩落させることすら可能。もちろん、そんなことやらかした日には反動で死ぬ。相当運が良くても数年はベッドから起き上がれなくなる。
普通に成功させるだけでも耳から目から血が噴き出す羽目になるので当然といえば当然だが……
(パープルの補助があればまた別かもしれないが、どの道痛い目見るのであまり使用したがらない)
ただし、核を一つぐらい潰しても死なない生き物も居る。どこぞの親父殿とか。どこぞの幼女級空母とか。
そういった、能力を使用し成功させても相手が絶命しない場合に限り、どういった理合が働いているのかは本人もよく解っていないが、自分自身に来る反動も弱まる。血塗れにならずに済む程度のものだが、地味に救済措置が働いている。

こういった特性のおかげで、適用範囲が広くなった妄想心音(ザバーニーヤ)だの、適用範囲が狭くなったきゅっとしてドカーンだの、好き勝手言われてる。
身体能力ありきな特殊能力のせいか、単純に鍛錬を欠かしていないだけか、貧弱だのなんだの言われている割には五体が有している力は結構ある。パワードスーツを着込んだマリンを蹴り飛ばして数メートルは後ずさらせるぐらいならば今でも出来るとのこと。
百年前はもっとスゴかったらしいが、既にそのような性能はなくしている。

グリーンジェイド<nヅキ・ナガセ

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国籍…不明
所属…ロードオブアビス
階梯…具現士(12階梯)
年齢…590歳(外見20代前半)
性別…男

 


「留守のあいだに部屋を掃除させてもらいました。ゲームは棚に、DVDはケースに。レッド達に見せられない類の本は机の上に置いておきましたから」


 ロード・オブ・アビス内部の電脳チーム「グリーン」のリーダー。本名は長瀬・晴月と言う。
主な役割はハッキングやクラッキング。電脳を通して情報を集めたり、先入先のセキュリティ機能を麻痺させて実動部隊のサポートをするのが彼の仕事であり。アビス内のネットワークやそれを守る強固なセキュリティなども彼が構築したものである。
イニシャルカラーの中では珍しい男性型かつ、かなりの初期型でブラックやイエロー達と同時期に誕生している。ちなみにイエローとの年齢差は3日。それでも上は上なので悪気なくイエローに最年長に対する敬意を払っては大音量ヘッドフォンの餌食になっている。
外見は女性と見間違えても仕方ないほどの顔立ちと細い体躯をしているが、性格も外見を裏切らず物腰穏やかで気配り上手。何故アビスが彼を女性として作らなかったのかはアビス七不思議の一つに数えられているとか。

元々実動目的で生まれた為、その能力も戦闘に役立つようなものとなっており。自身の魔力を好きな形に変形、実体化させその形に沿った機能を付与することができる。
時計を作れば時間を刻み、包丁を作れば切ることもできる。魔力が足りればという前提があるものの、その能力に理論上制限はなく。やろうと思えば戦車や兵器などを完備した軍隊(兵士含む)を作ることも可能。
あまりにも強力だが、これは本来アビスが付与しようとしていた能力の範囲を超過しており。元々姉妹たちよりも体が不安定ということもあり、能力を使うだけで寿命が減るような状態になってしまっている。
そのため、能力行使後と月一に行うメンテナンスが欠かせない。
現在は東方潜伏中の無理がたたり、アビスから外出禁止と絶対安静を命じられてしまい。一日一回ブラックの診察を受けた後は妹達と談笑したりアーリィに勉強を教えたり、アビスとシェリルから笑顔でギャルゲーを没収していたりする。
常に柔和な笑みを浮かべているのと前述のことから、彼が笑みを消すか実動に借り出されるというのがアビス内では緊急事態を示す目安の一つだと噂されてるとか。

子供としての自分の立場に色々と悩んでいたが、組織に戻ってきてからはある程度吹っ切れた様子。アビスに対し自然に接することにしたらしい。
静養中ながらレッドに効果的なアビスへの脅し文句を教えたり、ブラックとアーリィをかわいがったり、イエローに追い回されたりピンクとメール交換したりと忙しい。
特にアーリィに関しては弟が新しくできたような気がするらしく、言われるがままにノリツッコミのやり方などを教えてしまったせいでますますアビス=お笑い養成所のイメージを固めてしまったらしい。
最近は暇つぶしがてらに長いこと放置していたネットワークを改良中。
外には出れないものの、本来の電脳を牛耳る者としての職務早々に取り戻し始めている。

マザーブラック<qトミ・ナガセ

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国籍…不明
所属…ロードオブアビス
階梯…医士(11階梯)
年齢…1歳(外見12歳)
性別…女

 


「あの、はじめまして。長瀬瞳と言います、趣味は解剖です。これからよろしくお願いします」 (リーダー就任時の挨拶)


 ロード・オブ・アビス内部の医療(生体改造)を統括するチーム「ブラック」のリーダー。本名は長瀬・瞳と言う。
仕事はレッドたちイニシャルカラーや他の人工悪魔(人工異貌)たちの体の調整と開発、そして負傷したメンバーの治療である。
外見は子供だが医療知識・技術は抜きん出ており、初めての階梯登録で11をもぎ取るほど。メスを持たせると別人のごとく雰囲気が変わり、死ぬような怪我でも死んでなければ治してしまうのだとか。
また、先代ブラックの知識も受け継いでおり、鬼やドラゴン・クローンの生成知識もある。これらの管理も彼女の仕事だが、あまり好んでおらず、そこは部下に任せて自分は医務室に居ることが多い。

先代ブラックが死亡したため、急遽その後釜を埋めるために「マザーブラック」を引き継ぐ形になった少女。その正体は先代ブラックが自らが死亡した場合の保険として用意していたクローンである。
アビスが発見し永久凍結していたのだが、先代ブラック死亡の折に解凍された。
中途半端な状態で培養槽から出されたので肉体は子供の状態、記憶も医療知識といくつかの専門知識しか持ち合わせておらず、海も知らないほど世間知らず。そのためアビスを裏切った先代ブラックの個人記憶も持ち合わせては居ないのだが。
つまり、お子様である。

現在は勉強もかねてレッドの仕事を手伝うことが多いらしく、アビス本部ではレッドの後ろにちょこまかとついて歩く姿が目撃されたりする。
外見はどこにでも居そうな少女で、印象を例えるなら図書委員という感じである。至って普通な女の子っぽい服装の上に白衣を着ており、少し癖のある黒髪をレッドにもらった髪留めでツインテールにしている。

基本的にとても良い子。
アリを踏んづけただけで「かわいそう」と泣き出すほど心優しい性格で、それ故にアビスの悪即斬的なやり方に心を痛めている。一度処刑予定の賞金首を助けた事があり、それを目の前でアビスに殺されて以後、アビスとはあまり話さなくなった。
アビス内部では優しすぎてかなり浮いた存在であり、他の面子から反感を買うことも多い。ただし大抵の反感はレッドが即踏み潰している。
少し前まではパパ(アビス)のことを「正義のみかた」と慕っており、パパ大好きを公言していた。公言するたびにアビスが号泣していた。今はそれを見かけることはない。


運動能力はイニシャルカラー中最低である、能力値に例えるならE程度。基本的に鬼並みの性能を持つ肉体だがまるで使いこなせておらず、かなりの運動音痴といえる。魔術も医療魔術と1レベルの水系が使えるのみ。本人の戦闘能力はメスを使った接近戦等術(近づいて解剖する程度の能力)があるだけである。
そのため、戦闘においては基本的に人工異貌を使用する。
現在の護衛は移動・攻撃能力に特化した「カミカゼちゃん」と防御・支援能力に特化した「ミガワリちゃん」の2体、どちらも乗用車並みのサイズをした狼型の人工異貌である。カオスで発見された鋼鉄将軍の欠片が素体になっており、どちらも全身の体毛を鋼鉄の刃物に変化させる能力を有している。(外出するときはイエローの開発したカプセルに入れている)

彼女は、心優しいが故に自分の知識を恐れている。
人の正気を奪い意のままに操る薬品の製法、人体のどの部分を切り取ると人はどのくらいで死ぬのかという知識、ありとあらゆる医療器械・拷問道具の神業とも言える技法から悪魔のような活用法まで、何でも知っている。それがとても怖い。眠れないほど怖くて
でも、パパの手伝いをしないといけないから。それはセイギのためだから。
心に麻酔をうってしまおうと――――――

ルナティックイエロー<Lボウ・ナガセ

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国籍…不明
所属…ロードオブアビス
階梯…創世楽士(12階梯)
年齢…590歳(外見20代前半)
性別…女

 


 「魔術と科学、相反するように見えて共存は可能なんよ。なら、二つを混ぜたら最強やん?」 


 ロード・オブ・アビス内部の技術開発チーム「イエロー」のリーダー。本名は長瀬・幾望と言う。
職務はアビス内部で使われる大型機械や装備の開発で、それらを一手に引き受ける天才的な発明家である。全国に散らばるアビスの研究機関も束ねており、そこで開発されている殆どの製品は彼女が発明したものだという。アビスの所有する汎用人型兵器や「メカレッドさん」等も彼女の作品。
普段はアビス本部の専用研究室に引き篭もっており、たまに出てきてはレッドやアビスに発明品のテストをさせたりしている。
戦闘兵器を開発した場合は賞金首をわざと生かしたまま連れて帰り、「動作テスト」と称して様々な方法で虐殺することもある。危険人物。
ちなみに先代マザーブラックが死亡しイニシャルカラー内で最年長となった。密かに凹んでいる。

ノリは気分屋な関西人で、常に何かしろ音楽を聞いている。発明は仕事、音楽は生き甲斐と公言しており、休日にはソロでライブなども開催するギタリストでもある。最近の楽しみはブラックに自分の唄を教えること。
レッドとは犬猿の仲で「このド音痴に聞かせる歌はないわっ」と一緒に仕事をするのを極度に嫌っている。理由としてはレッドがクラシック音楽派だからとか言われているが詳細は不明。
自由気ままが信条であり、アビス内部に居るのは自分が好き勝手できるから。おとんはまぁおとんやし、とアビスとの距離感は一番遠いというか、普通。ゼアノートやシェリルにも普通に声をかける(※無理やり爆音で音楽を聴かせる)気さくな人物で、ハイリにもいつか歌を聞かせようと画策している。
アビス以外の発明家や研究者とも幅広く仲が良く、Veratyr社のアヤネなどとも面識がある。
外見は赤のパンク系ファッションで固めたギタリストそのままのイメージ。チェーンなどの代わりに全身に様々な発明品を身にまとい、背中に大きな金属ギターを背負っている。巻き毛の短い金髪が特徴。


戦闘スタイルは徹底した後方砲台型。大量の自立兵器で時間稼ぎをしつつ大魔術で一気に片付けるというスタイルをとる。
「魔術と科学を結び付けるもの、それは音楽や!」と公言しており、音楽に乗せて詠唱を奏でる独自の魔術式「創世楽唱」を操る。
その威力は創世の名に相応しく、周囲の地形を変化させるほどの威力を誇る。

<創世楽唱>

とは、プレイヤーとスピーカーを使って予め録音しておいた詠唱を場面に応じて自動再生させ、その上に自らの詠唱を折り重ねる技法である。
これを使うことで単身でオーケストラの如く詠唱を折り重ねた魔術が使用可能となり、理論上複数人でしか使えない魔術やレベル6相当の魔術を単身で発動することができるようになる。
理論は簡単だが、ただでさえ複雑な詠唱を多重詠唱するなど正気の沙汰ではなく、脳への負担は軽く見積もって魔術師30人分とも言われる。
イエローの場合コンソール(ギター)をかき鳴らし歌うように詠唱するスタイルが特徴である。
ただ演奏と言うスタイルを取る以上自身の楽曲対して「入り込む」ことが必要であり、一度歌いだすと周りが見えなくなるという欠点もある。無論時間も相応にかかる。(演奏を始めて2分ほどで発動する)

・テクノ―絶対迷宮―
不明瞭な電子音を一定のリズムで再帰的に刻み続る中毒的なテクノ。
複数の<絶対壁>を同時起動させ、自らをゴールにした迷路を作り出す。一直線に自分を攻撃されるのを防ぐ手段。ただし自分も逃げられなくなる。

・デスメタル―創世の嵐―
マシンガンのような高速ドラムに乗せて狂ったようにギターをかき鳴らし、嵐の如く低音で歌い叫ぶ。
自身の周囲に<罪風>を巻き起こすと同時に一歩先すら見えない大嵐を周囲一帯に引き起こす。更にその状況の中、10秒間隔で効果範囲内の生物目掛けてランダムに<神雷>が落とされる。使用後は文字通り何も残らないというえげつない楽曲。

……以下不詳

インビジブルピンク<Iウカ・ナガセ

 

国籍…不明
所属…ロードオブアビス
階梯…不詳
年齢…570歳(外見不詳)
性別…女

 


 「何が知りたいの? 賢者の個人資産から恋人の行方まで、何でも調べてあげるわよ。その代わりあなたが調べられることになったら、そのときは勘弁してね」(とあるメールの文面) 


 ロード・オブ・アビス内部の諜報活動チーム「ピンク」のリーダー。本名は長瀬・桜歌と言う。
一切の情報が秘匿されているアビス内でも特異な人物。レッドですら面識がなく、素顔を知っているのはアビスとイエローぐらいだろうといわれている。
様々な諜報活動を一手に引き受けており、アビスが「悪」と判断するであろう人物を的確に見抜いて調べ上げ、常に一定数以上報告している。その情報が狂っていたことは一度もなく、秘密裏に動いていたであろう先代ブラックの居場所ですら1週間で調べ上げた手腕を持つ。
常に謎に包まれた人物だが、アビス内部のパソコンには普通にメールアドレスが登録されており、通信は意外と簡単にできる。仕事の依頼から私的な相談まで、意外と親身になって対応してくれるという。

因みに、最近までラクナスで商人をやっていたらしい。あだ名はドブドブだとか。

億万長者<Aルフレッド・レーボン

 

国籍…なし
所属…アルフレッド商会(社長)
階梯…商い士(到達者)
年齢…不詳(外見10)
性別…男

 


「やあ。僕はアルフレッド、しがない億万長者をやっている者だ」


 アルフレッド商会の社長にして、商会を一代で現在の規模まで発展させた天才。
数百年前の商会の発足時期から社長であることから、何らかの延命処置を施していることは間違いない。外見的には幼い少年である。
思考の大半が金稼ぎに関わることで占められており、「利益より損失が大きい」という理由で独身を貫いている。
商売で得た膨大な富を有する、世界でも一位二位を争う大富豪。「職業:億万長者」が本人の自称であり、実際の総資産は兆すら超えているとか。
「あらゆる事象を金銭に換算できる」という不思議な思考能力をもつ彼は、あらゆる物資、情報、人の心すら「適切な価格」を見極めて、できるだけ安く購入し、できるだけ高く売りさばいてきた。
実戦部隊、クレーム対応課の課長も兼任する。
しかし、何が彼をそこまで金儲けに駆り立てるのかは全く不明である。金の力で世界を支配したいのだとも、金銭を得なければいけないという強迫観念に囚われているのだとも、様々な噂があるが彼はそのいずれにも、肯定とも否定ともつかない曖昧な返答をするのみである。
そんな他者の憶測など意にも介さず、今日も彼はその財力によって誰かを救い、誰かを破滅させ、そしてまた巨万の富を築いている。

エル(EL-070X)

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国籍…ラクナス
所属…逃亡者一味
階梯…なし
年齢…不明
性別…女性型

 


「記憶データが初期化されました。仕様に基づき、あなたを持ち主と判断します。命令を入力してください、ご主人様」


 ラクナスによって開発された完全機械のアンドロイド。
全身の3分の2が演算装置と記憶装置であり、ラクナスにおいても常識を逸脱したスペックを有している。分かっているのはそれと、彼女(?)が九十九の鍵であることだけである。
目の前の事象においてのみ近未来を予知する機能を持つ。
しかしその代償なのか、主記憶及び補助記憶装置の容量が常に限界に近く、定期的に記憶がフォーマットされる。
それが起こると、最初に発見した人型の生命体を「ご主人様」と認識する。
ただ、そんな呼び方をする割りに性格や口調にはなんの特徴も無く、機械そのものが喋っているという印象を受ける。ロボットでも表情豊かである昨今、それは逆に珍しい。
現在は逃亡者一味に匿われており、キャンピングカーの素敵なオプションとして活躍中である。

エルのハードウェアはラクナス製(しかも軍部の研究所製)だと型番から確認されているが、ソフトウェアに関しては何も分かっていない。以前クロエが調べたところ「地球で作れるレベルじゃないっていうか、小宇宙(コスモ)?」という謎の発言を残したほどである。少なくともラクナス製ではないようだ。
彼女の未来予知は予測ではなく”観測”である。
彼女は夢を見ることによって実現しうる可能性のひとつを捕捉し、その結果を時系列にして22時間13分先まで観測することが出きる。つまり、平行世界を夢見ることが可能なのである。
夢によって観測しうる可能性は観測情報を得る我々が体験する未来のものとは限らない、更に言えばこの情報を得ることで新たな可能性が分岐されてしまい観測情報とは違う未来が訪れることは確定される。
しかしこの平行世界と現実の未来との違いは、量子力学で予測される比率と同じになることから”概ね体験する未来と同じ情報”ということになる。
簡単に言えば「自分がエルから未来情報を聞かなかった場合、明日はこうなる」という情報を詳細に知ることができるのである。
因みに、平行世界の観測は安全なものではない。エル自身は未完成な機体である。
下手をすればエルの機能が暴走し現在の可能性の消滅が起こり、”世界全てが平行世界に書き換えられる”危険性がある。ご利用は計画的に。
なお、未来予知は軍事から政略に至るまで非常に有効な情報源になりうる。エルを所持し続ける限りラクナス勢力から執拗に追われることは確実だろう。情報が漏れれば他からも然り。

 

カズト・カガリビ

 

国籍…東方三国同盟
所属…『月光』(東方支部・支部長)
階梯…炎術士(13階梯)
年齢…29
性別…男

 


「そろそろジャギさんより、異貌殺害数多くなるかな? 記録保持者って、男の子の夢だよねー」


 東文字で現すと篝火一人。クカイ区域の戦闘その他諸々を受け持つ責任者。
カオスに次ぐ激戦区にして、カオスより人材も物資も足りない熾烈極まる戦場という性質上、
支部長という立場でありながら最前線に立っていることが(ジャギやカンザキよりも)多い。
そのせいで身体には無数の傷跡が張り巡らされ、死に掛けたり重傷負ったりは日常茶飯事だとか……
本人は、
『そろそろジャギさんより、異貌殺害数多くなるかな? 記録保持者って、男の子の夢だよねー』
とか言ってあまり気にしていないが、そのうち死ぬんじゃねぇかと、冷や冷やさせられる部下一同。

 セミショートの黒髪に、明るい橙色の瞳、傷は多いがクッキリと掘り込まれた面構え、
『月光内部シブメンランキング(諜報室調べ)』にデジマのクマを押し退けて第一位。
おかげでたまに恨めしい視線を向けられ、自分のせいじゃないとか言いつつドヤ顔してるお茶目な人。

 居そうで居ない、実は知られているわりに数が少ない火炎を操る超能力者。
異貌の間では『火産霊(ほむすび)』と呼ばれ恐れられており、クカイ戦において出る戦死者の三分の一は必ず焼死だとか。リロルでさえ一度、近くに居た側近ごと全身に第二度火傷を負わされて撤退したという逸話がある。

"白面金毛九尾の狐" シズカ・ミネ

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国籍…不詳
所属…TAMAMO総合コンサルティング
階梯…なし(呪術士・到達者クラスと思われる)
年齢…約六千歳
性別…女性

 


「さぁ、何が欲しいか…… 言ってごらんなさい? 私が欲しいのは、あなた。取引をしましょう」


 詳細はググるだけで出てくる超有名人(ぁ)
故にここではBabeL世界における彼女の解説を行う。

表面上の彼女は、経営コンサルタント会社「TAMAMO総合コンサルティング」を経営する女社長である。
そしてその本来の顔は、世界中に争いの火種をばら撒く「紛争コンダクター」だ。
紛争・戦争・あるいは決闘でもいい。争いの規模にかかわらず何らかの戦いを行うであろう人間の前に彼女は現れる。そして自らの見込んだ人間に対して力・知恵・金を貸し出し、勝利を約束する。
その報酬として九十九の鍵を求める、それが彼女のビジネススタイルだ。
彼女の助力を受けた人間は必ず勝利する。例えそれがどんな劣勢であっても、である。

コンタクトの殆どは彼女から探知不能な通信、もしくは使い魔を通して行われる。
そのため人前に姿を現すことは皆無と言ってよく、有識者たちには半ば都市伝説のように扱われている。

彼女の関与した中で最も大きな戦いと言えば、「第三次世界大戦の開戦」を手引きした事実だろう。
これは月光の重要機密に残されるだけの情報であるが、かつて彼女は月光を運勢する3人の上層部に名を連ねていた。
彼女は当時世界を脅かしていた悪魔の侵攻を利用し、上層部の仲間と共に悪魔の存在を世界中に暴露。社会不安を煽ると共に当時の軍事関係者に働きかけ、各国に小さな不和を引き起こす。そしてそれを元にA.D2025の核投下未遂事件まで引き起こしたのである。
その事件は紛争へ、紛争はやがて戦争へと発展し、第3次世界大戦…… 通称BabeLが勃発した。
何を求めて彼女がそんなことをしたのかは一切不明である。
しかしながらこの結果がすべて彼女が望んだことであるのならば、世界は彼女の思うがまま変えられたといって良いだろう。彼女が、世界をこんな風にしたわけだ。

彼女自身は核投下未遂事件が発生する前に一度消滅している。これを行ったのは『魔王』を倒したとされる当時の月光名古屋支部第13小隊である。相当の激戦の末、燃え尽きたと記録には残っている。
しかし当時彼女は不完全な復活状態であったため完全消滅はせず、彼女の本体とされる殺生石は残されたままであった。
故に以後数百年をかけて、九尾の狐はこの世に舞い戻ってきた。


<パーソナルデータ>

そも、彼女の正体が何であるかというと、最初は僅かな力を持つ霊狐・明神狐であったと推測される。
それが平安時代ごろに偶発的に発生した”亀裂”の瘴気を浴び、異貌化したのである。
力を得て妖狐となった彼女は、かねてよりの願いであった人間への転生を果たすが…… 後は史実に残る通り。

素体となった明神狐が「ダキニ天」と言われる稲荷明神、宇迦之御魂神(うかのみたまのかみ)の分身であったため「ダキニ天法」という呪術を得意とする。
ダキニ天法は地位や財産を得る法、権力者の寵愛を得る法といった、権力を得る秘術や死期を悟る法を主とするものである。
有名なところであると、徳川家康や平清盛がこれを学んだという。
当然、カミサマご本人とも言える彼女はこれを極めており、人を誑かす術にかけては文字通り到達者である。

戦闘においてはこの呪術を元に、陰陽道を掛け合わせた符術を使う。
これは魔術における詠唱を予め符に書くことで、シングルアクションで術の起動を可能にしたものである。
威力や応用性は魔術に比べると1ランクほど下がるが(同等の難易度で1レベルダウンした威力となる)、符を設置する、投げることで遠距離発動が可能である。
また、術式としては呪殺や呪いのバリエーションが非常に豊富。
「殿方の一歩後ろで慎ましく、援護に励むが女の勤め。正面切って戦うのは苦手なの」
とはご本人の弁。実に女狐である。
その他には、配下のオサキ狐や犬神を竹筒の中に飼っており。これを管狐として操ることもある。

九尾の狐、玉藻の前の持ち物としては玉藻静石が有名である。これは後の八咫鏡と言われており、即ち天照大神のご神体だ。
一時は日本の天皇が所持していたが、日本と言う国が崩壊する折に自身で回収したようである。
静石は黄泉の国と繋がっており、魂と生命力を活性化させる力がある。
何度消滅されても蘇る彼女の生命力の根源は、おそらくはこの神具と考えてよいだろう。

現世では、ショートヘアを後ろで結った20代のビジネスウーマン風の風貌でいることが多い。左の画像は東方スタイル。感情が高ぶると稀に狐耳が出る。魔術使用時は毛髪が金色に輝くとか。
好きなものは油揚げ。
嫌いなものは陰陽師。(特に、安部清明)
策謀家の割りにドジな言動をすることが多く、転ぶ・ぶつかる・間違える、のたぐいは日常茶飯。普段はとても国ひとつ陰で操る人物には見えない。
「その方がもてるのよ」と本人は言っているが、素でやってる可能性は割りと高い。

ドジっ娘とも言われる女狐さんであるが、しかし忘れるなかれ。
本来の妖狐の姿をとった彼女は、8万の軍勢を一夜で皆殺したギネス級の殺戮者でもある。日本三大化生の一人の名は伊達ではない。

 

砦落とし≠フゼクシオン・ノルディ

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国籍…なし(現在勘当中)
所属…なし(協会とも絶縁)
階梯…空師(を名乗る)
   前衛型攻性魔術士(13階梯)
年齢…36
性別…男

 


「オレに刃を、敵意を、向けてくれるな。気が向いたら逃がしてやれた以前とは、少ゥし事情違ってねェ……
……後ろに居るんだよ、テメェ等如きにゃちっと、勿体無いのが。それを承知で来るなら、いいだろう。魂諸共、灰と化せ」


 (別名:強くなり過ぎたたまねぎ剣士)

(担い手が少ないと評判の)無系魔術に精通し、精通し過ぎて遂には、無系の極み(の一つ)空間制御・掌握術式空繰り(エグマ)≠発掘した魔術師。
魔力色は『自由』を示すライトブルー、魔力量は一般魔術師の数十倍、と言われている。少なくとも彼が魔力切れを起こした所は誰も見た事は無い。
九十九の鍵を所持していたり、『夢の王国』について何らかの知識を持っていたり、実年齢とは程遠い外見をしていたりと割と謎ばかりな人。
また、魔術師とは銘打ってあるが、その身体能力だけでも並の階梯では歯が立たぬ程の錬度を誇り、
放つ拳はぶ厚い鉄板をもぶち抜き、穿つ蹴りは戦車の砲身をへし折るのだとか。
千の刃≠フ称号を戴くミユキ・アサノに、彼女の能力使用に欠かせない空間把握能力を、
シェリル・ヴァイザードに、相手の魔術の質・量・御し方と言った制御法を、
一年足らずでそれぞれ達人級にまで叩き込んだ男でもある。二人は当時をこう語る、『いっそ殺せ……』と。
戦士としては、非常に高レベルを維持したままに均等を取った、所謂生けるバグキャラとよく呼ばれるが、
弱点として、とある東方のハゲてきてる脳筋みたく一芸特化し過ぎた生けるチートキャラ等とは相性が悪い。

受けた恩も恨みも忘れないタイプで、特に後者の場合、非常に苛烈な手段で仕返しするとして有名。
その最もたる例がA.D.7097『ブリバロン砦消滅』事件であり、事の詳細こそ協会の必死の隠蔽工作により明るみに出ていないが……、
とある生物兵器の廃棄依頼をゼクシオン他数名にて遂行中、その生物兵器の素体、廃棄理由が偽られたまま彼等に提出されていた事が発覚。
かつソレに対して問い詰めた結果、事が表沙汰になっては拙いと謝罪どころか粛清部隊まで送られ、更には仲間まで死にたくないと向こう側に寝返る始末。
――結果。派遣された粛清部隊はこの世から痕跡を消し、寝返った元・仲間、己に敵意を表した協会幹部数名を、立て篭もっていた『ブリバロン砦』事、消した。
消した、というのは比喩でも何でもなく、現在『ブリバロン砦』が存在していた場所はただの荒野が広がるのみで、瓦礫一つ、血痕一滴見つける事は出来てない。
恐らく、所持している九十九の鍵を利用し最大限にまで空繰り≠フ破壊力を引き上げ、何かをしたのだと予測されているが、原因不明。
確固たる証拠も無く、かつ彼は何処から手に入れたのか、粛清部隊の派遣を示す書類、違法な生物兵器製造・廃棄を示す書類を手に入れてしまった為、
下手に賞金を掛けようものなら確実に事は露見することを危惧した協会は、彼を不起訴にせざるを得なかった。
何処からか漏れ出してしまった噂は何時しか真実と認識され、こうして世界を激震させ、彼を一躍有名にしてしまったとか。

月光東方支部のサイトウ氏とはライバルであり、酒飲み仲間であり、プロレス同好会長・会長補佐。
お互い非常に我が強い為、一見合いそうに無い性格にも見えるが歯車が噛み合ったかのように気が合うらしい。
贔屓の団体は『諸葛凛の殺血悪霊ファイターズ』。
贔屓の選手は『ボンテージ・パープル』。

以前、逃亡者達を討伐に向かうも、結果としては失敗。更に左耳を失うという怪我を負った。
(左耳一つ取られた代わりに、彼等は壊滅寸前にまで追い込まれたそうが……)
現在、何を考えているのか、とても彼クラスが動くとは思えぬ金額(旅費、のみ)で『護衛依頼』を受け持つ。
深く暗く揺らめくように悩み続ける依頼人の下で、助言をするでも慰めるでも無く、
不安と絶望に飛び起きる夜に、静まり返った空気の代わりに一声掛ける役割を、今宵も元気に遂行中。
……最近は、声を掛けるバリエーションが段々少なくなって来たものだから、小道具にコーヒーメーカーを購入したとか

 

ソフィア

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国籍…なし(元ハザード)
所属…なし
階梯…なし
年齢…15
性別…女

 


「人を恨むことは、したくないから……」


 敬虔な神の信者として親友のアリア(猫)と共に1人慎ましく暮らしていた少女。
だが、ある事件(9〜11項参照)によって逃亡者達(PC達)にアリア(猫)を殺されてしまう。
それは異貌たちの仕組んだ罠であったのだが、それを分かっていても、逃亡者達を赦しきれない自分に苦しんでいる。逃亡者達を恨みたくはない、けれど1人で背負うにはアリアの死は重過ぎる。
両親の居ない彼女にとってアリアはただ1人の家族であったからだ。
アリアは彼女を守るために戦って死んだ。アリアただの猫ではなく、彼女とその家を守る守護獣だった……
そう、彼女の家は代々神に仕え『秘宝』を守る特殊な一族だったのである。

彼女は事件にの中で「生体魔力の塊(※知恵袋参照)」という物を手に入れてしまう。
それは超高度な魔術兵器に必要な素材である。悪用すれば世界すら滅ぼしかねない。
逃亡者達を信用しきれない彼女は、これを何とか自分の手で破棄しようと旅立つことになる。
ともすれば折れてしまいそうな外見に似合わず、強い使命感と慈愛の心を持つ彼女は今も旅を続けている。
心に持つ憎しみを赦したと偽り、平和を求め戦いを選ぶ、あらゆる矛盾をその胸に抱えながら。
それでも、いつか平和に、あの頃みたいに暮らせることを夢見て……
(因みに、旅の護衛の名はゼクシオンというらしい)

そんな精神のハザマで、彼女は己に使命を架して逃げているのかもしれない。
彼女は逃亡者達にこういった。
「一生、戦わないでいてもらえますか?」

 

天使セラフ<}コト・キリサキ

 

国籍…不明
所属…月光
階梯…天士(12階梯)
年齢…25歳
性別…男

 


「私たちは正義の味方ではありません。されど、世界を救いたいと願う者達です。月光の名の元となった人物のようにね。あ、これアビスとの違いを聞かれたときに使ってください」


 霧咲真と書く。知る人ぞ知る月光の本部長。月光の"顔"であり、外交官である。
 その気になれば世界を動かすこともできる、という意味では賢者に匹敵する権力者ではあるが。実のところ月光という組織を動かす権限は持っていない。戦力を動かす権限は各地域の支部に割り当てられているのだ。そのため彼は代表者ではあるが、アビスのような支配者では無い。
 とはいえ月光の中長期的な組織目標や絶対厳守の規律は彼が制定するし、各国政府との調整や連携も現状彼一人で殆ど切り盛りしている。そういった政治手腕的な意味で言えば鬼のような権力を握っているのだが。まぁ、即物的な武力を持ってないのは確かである。それは個人が超巨大戦闘組織を所有している建前でもある。

 ……が、そんな物騒な肩書きに反してキリサキ本人は、のほほんと紅茶を飲んで読書したりしているのが似合う優男である。どこか浮世離れした、例えるならスーツを着た吟遊詩人だ。性格も天使然としており、困ってるおばあさんがいれば外交先の賢者を待たせてでも助けるような、壊れてるぐらい良い人。ただ、それと同じ笑顔で異貌も屠る。「良かった、倒すことができました」などと言いながら笑うのだ。そんな人。

 月光の長は5000年前からこのキリサキで変わりない、ロードオブアビスと同じように同一人物が運営を続けているのである。しかし彼の場合少々特殊で、寿命には逆らわない方法を取っている。――つまり、壮齢に達すると共に自分は身を引き、若い自分のクローンに次を託すのである。なぜそういった形態をとっているかは不明だが、今更キリサキの運営や世襲(?)に文句を言う人間もいない。何しろ5000年間続いているのだから。ちなみに現在のキリサキは248代目、代替わりして5年目である。
 月光のという組織は彼が対悪魔用特効薬によって超能力に目覚めたことに―― いや、彼がその力を持って「悪魔を殲滅する」と覚悟を定めた所に端を発している。個人の覚悟であったそれは、彼が戦う内に波及し、やがて月光という組織を作った。世界を守るために。その理想は今も掲げられており、バウンティハンターズカンパニーとなった今も、月光は積極的に異貌の討伐を請け負っている。

>聖なる毒手

 さて、キリサキの戦闘能力であるが、実のところトップではない。階梯にもある通り単純な戦闘能力ではジャギを始め各国の支部長の方が上である。生けるチートキャラやバグキャラには及ばず、生けるボスキャラレベルといったところ。それでも12階梯は伊達ではなく、こと格闘術においては独自の流派を編み出すほどではある。
 ただし、それは人間を相手に戦った場合の分析である。
 彼の真髄は人間以外と戦ったときに初めて発揮される。
 「聖なる毒手」
 これは「相手が瘴気を帯びた存在に限り、直接打撃で与えた傷の回復を許さない」且つ「相手が純粋な人間である場合に限り、その体に触れた傷を癒す」というキリサキ独自の超能力である。具体的に言えば瘴気を含んだ細胞の細胞活動を著しく弱体化させ、その逆だと活性化させる能力だ。相手が強力な異貌であればあるほどその効力は増し、最高潮に達すると皮膚の表面に発現した魔力が青白く光る。その姿は天使にも見えるという。
 例えるならその手は聖水である。異貌が触れれば大火傷を負う、握られれば数十秒で皮膚が炭化し肉が焼ける。しかし逆に言えばそれだけで、触れなければどうということは無い。また、人間の回復については初級の回復魔術と同レベルである。
 なお、キリサキの主要武器は高周波振動ナックルである。これは異貌や自立戦車の強固な外殻を紙のように貫いたり、精密機器を内蔵したLPの振動伝達による破壊を想定して開発されており。人間相手だとただのアイアンナックルである。
 このように、彼の戦力はひどく限定的である。彼は規格外の化け物と戦うという状況においてのみ、全力で戦えるのだから。

 

人形師<}スター・エイボン

 

国籍…不詳
所属…不詳
階梯…不詳
年齢…不詳
性別…不詳

 


「……あむ(ブリオッシュを齧っている)」


 現代の魔法使い≠ェ一人魔魂創造士≠フ師にして、かつて奇跡に到達した一人。
300年前に何の音沙汰もなくなり死んだものだと思われていたが、最近再び姿を現すようになった。
(如何考えても人間の寿命を遥かに超えているが、魔法使いは存在からして常識外なので常識で考えてはいけない)
とは言っても彼、もしくは彼女は大抵の場合に置いて人前に姿を現すときは、何重にも重ね着した衣服や手袋で一切合切体型さえ知らせず(体格だけは170センチ弱と判明)、顔自体も何重に布が巻かれていたり仮面を被っていたり、更に声は変声機を使っている為性別は全く分からない。故に模倣犯という可能性もあるが……、
人形師を目撃したものは総じてこう言う。気配が違う、と。一般人でも認識出来るような独特の雰囲気で模倣犯か本人か分かる。
(夏場でもこのスタイルは変わらない為、余程根性のある模倣犯でなければ季節限定で外見でも判断がつく)
現在は魔法使い≠ナはなく、あくまで元々はそうだった、という存在らしい。
一度奇跡に到達した人間は其の時持てる全ての魔術を失うと言うが、奇跡を扱わなくなった今は魔術師だった力を取り戻している。
魔力色は銀を示し、その量たるや規定を遥かに超え、『生体魔力の塊』と呼ばれるコアが無ければ起動しないハズの兵器さえ動かす程。

 今もメンバーの中に在籍している二大小宇宙(※)ことクロエを製作したのも人形師である。
 (※もう一大はエル。どうにも此方も製作に関わって居るとか居ないとか)
持てる技術の全てをカレルに託したと言うが、教わっていない技術のほうが多いと珍しくも彼に愚痴を零させた人。
かなり勝手な性格をしており、見込んだ人間を無理矢理自分の弟子にしたり、ジルのデバイス云々を聞き付けて割り込んだり、ネームバリューが故に同業者に喧嘩売られて工房を破壊されたからと言って街事消し飛ばしかけたり(当時の弟子が必死で止めた)、無茶が目立つのが特徴。
さっぱりとした甘いもの、が非常に好きで夏場はアイスクリームを食べに結構街で見掛けられる事が多いとか。

マスター・ゼアノート

シルバー・ランス<Jイト・スフィーリア

 

国籍…不詳
所属… ロード・オブ・アビス。客分。
階梯…登録無し
年齢…推定29
性別…男

 


「何時だって世界は、理不尽なぐらいに素敵で、不平等なぐらい煌びやかだ。
観測者気取りのオレも含めて、其処からは逃げられんさ」


 かつての月光【名古屋支部第十三部隊(魔王を滅ぼしたチーム)】メンバーの一人。後に離反し、世界を滅ぼしかねない悪徳が故に討伐されたものの、殺し切れなかったために生き残った。現在は昔馴染みで顔馴染みのアキラ・ナガセが運営している萌え追求組織、じゃなくて、世界と人類の平和を求める組織ロード・オブ・アビス≠ノ客分たまにお手伝い役として籍と腰を落ち着けている。

ハイリの後見人、躾は厳しく行う方針のお父さん。
実は所帯持ちで、妻の名前はアオイ・スフィーリア。
マスター・ゼアノート≠ニいうのは偽名と偽称、
シルバー・ランス≠ェ本来の称号、カイト・スフィーリアが本来の名前。

ハイリにお父さんと慕われるような男だけあって、アキラと気が合うような武人だけあってその気質はよく似る『信念を糧として生きる』鉄人。だが、それでも彼等と根本的に違う生き物。彼女達には信念を貫く際に迷いや戸惑いなんてものが僅かにでもあるが、この男には無い。ほんの一秒、零コンマ、刹那という単位ですら、『己の信念を害する者』に対して介在する情が無い。
一度何かが邪魔だと見做せば、たとえそれが世界という存在だとしても滅ぼし尽くす正真正銘の狂人。

あの二人が目指す先――……
そして、決して辿り着いては行けない境地の一つに身を置く『到達者』、『そういう装置』。
その内実は実に単純、
伴侶の安全を守ること

そういったことに抵触さえしなければ極々普通にコンタクト可能。
ブラックにDOGEZAされれば渋い顔をする、その記録を揉み消そうと裏取引したり、
ゲームなんかも嗜み、お祭りごとには目が無い、目下年下の者には面倒見が良い。
ついでに、厳しい面に似合わず甘党。お酒とかチョコレートをアテにして飲む人。

階梯登録はしていないが、するとしたら忍者枠。五千年前に存在した無隠(むがくれ)流忍術≠フ当主だったとか。
『現在と違って魔術や法術などはない世界だったからな、昔は昔なりに水も火も呼び出せない技法ばかりだったぞ?
 まずは頭の体操。薬学、人間工学、兵站術や煽動演説などを突き詰めない程度に触り程度に教えてみたり……
 身体の動きに関しては、武器術、兵器運用術、それと投げ技極め技、あと当身技、所謂、古流柔術を基本にな』
『そう、だな、簡単に言えば。日常でも戦場でも使えるような、全方位対応を目指した総合格闘技というやつだ』
(以上、マスター・ゼアノートの簡単★すぐにわかる無隠流ってなーに? の講座より抜粋)

単純な強さ。腕力、脚力などの五体強度や武技だけを見るならば、アビスをすらを遥かに上回る。
たった一人で軍隊に勝利する事、もし機会があるのならば魔王ですら及ばぬともされる完璧に限りなく近い戦士。
『まあ、だからといって、史上最強だとか無敵無敗というのとは話が別だが。化物には負けぬが、人には敵わん』
とかなんとか余人には理解がし難いことを言い出すときもあるが、基本的には無害な化物である。

スラッシュ・エッジ<nイリ・ミサキ

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国籍…不詳
所属…ロード・オブ・アビス。客分。
階梯…登録無し
年齢…推定19歳
性別…女

 


「世界はいつも残酷で、天秤の上のどちらかを選ばなきゃいけない時が必ず来る。素直に従うかどうかは任せるけど、逆らい続けるとボクみたいになるよ」


 ミサキ家二十三代目当主にして、五千年前に魔王を討伐した月光メンバーの一人。その後世界が大戦へと移行していった後も悪魔の残党狩りを行っていたが、敵の奇襲により率いていた部隊が全滅。自身も瀕死の重症でいたところ、取り入ろうとした悪魔を逆に吸収して悪魔化。その際何故か魔王討伐で消えたはずのけもみーセットも復活。
長い時間を放浪し続けた後、偶然再会したマスター・ゼアノートことカイトとアオイ夫妻の養子に。律儀に書面での手続きを行っているので、正式な苗字は『スフィーリア』(東方名『マガツ』)になる。
デッド・オア・アライブ式の修行に打ち込みながらひっそりと暮らしていたが、ひょんな事情から『星の再来事件』に足を突っ込む事になり。その際に肉体が耐えきれないほどの魔力暴走と引換に事件を終結、カイトにより携帯していた雪消月に魂を移し変えられ身体を再生する術を見つけてこいとぶん投げられた。
千年ほどその状態でハザードに保管されてみたり幼女と逃避行したりしてるうちに最近肉体が再生。カイトの元へと帰り修行を再会しながら、ロードオブアビスの一員として働いている。
組織内ではアビスの計画や行動指針に真っ向から反抗する事もあり、口論が発生することも多々あるが。それを除けば実に忠実に従っている。
最近はよくシェリルを混ぜた三人で格闘ゲームに興じてはレッドに怒られたりしてるとか。

 昔に比べて性格が変わったかといえばそうでもなく。あえて言えば大胆さと刹那を楽しむ気概、長命者故の達観は身に付いた。ただ価値観や信念は既に確固たるものができているが、またそれが「自分の守護対象のためなら世界すら犠牲にできる」というはた迷惑極まりないもの。本人も自覚はしているが、治さない(むしろ治せるような正常な人間が周りにいない)
若い頃は自己犠牲精神もあったが、自分の命を代償に助けられた立場を知ったせいかその考えは改まっている。
気に入った相手には懐っこく、そして知り合い同士の確執を気にしないので、デリクと手合わせした後で酒瓶片手にダグラスの居城に突撃したりとフリーダム。
人の世話を焼くのは好きだが、焼かれると逆に戸惑う。甘え下手と頼り下手は昔より輪をかけて酷くなっている模様。おちゃらけるセンスだけは無駄に成長中。

 

【戦闘能力】

ランクで表現すると「体技:A 特魔:A 財具:F」
身体能力と魔術攻撃を組み合わせた事により、遠近両用の戦闘タイプに。その代わり防御は薄いままなので、接近時は一撃与えては距離を開けるヒット&アウェイ戦法を相変わらず使用。

「走」
最高時はイオンの半分程度、10秒の持続時間が過ぎれば更にその半分のデフォルト速度に戻ってしまうが、即時開放と即時停止ができるので瞬間移動もどきになる。
その他跳躍力に長け、垂直ジャンプだけでも2メートルを記録。然るべき準備を行ってから飛べば更に縦にも横にも飛距離を伸ばし、100m程度の高度からであれば落下と着地の衝撃をものともせずに即時行動が可能。

「攻」
刀の扱いは基本居合術。神速で斬りつけるか、刺突も用いて状況に柔軟に合わせる。一度接近した場合、辺りをうろついて他への集中を乱し他からの攻撃が入った瞬間を狙って追撃など。うっとうしいことこの上ない戦術を取る。
また、体術にも多少の覚えがあり。刀での攻撃が防がれると蹴りを飛ばしたりする事がある。

「守」
前のめり精神なので防御は二の次になりがち。攻撃を当てるために攻撃に当たる事もしばしば。とはいっても致命傷になりかねないような攻撃はさすがに防ぐか流す。
効果的な防御手段を持たないので、雷撃での相殺を利用するか。攻撃そのものを避ける法が多い

【特殊能力:雷属性】
ハイリの扱う雷撃は一般の魔術と違い、雷を発生させる魔術を組んでいるのではなく本人の持つ属性に魔力が染まって放出されている。つまりそれ以外の属性魔術はきちんと習得しないと使えない。
その分通常の魔術の形式に則ってないので、自分の手元から出したり空から落としたり足元から突き上げたり、人の周りを囲んで身動きを封じたりと扱いは割と自由。
本人限定&短時間ながら足場となる雷を空中に作ることで滞空も可能。
威力が上がればその分一度に出せる本数は少なくなり、レベル5と同等威力のものになると同時に二発程度しか出せない。当然乱発すると魔力が著しく消費する。

【魔人化】(1シナリオ1回まで)
暴走の恐れがあるため普段意識して制限している魔力のリミットを外し、本来の悪魔としての能力を開放した状態。体現する事象は『不斬』
持続時間は『視認した標的が自身の刀の間合いに入るまで』その間、物理攻撃や魔術攻撃、結界等々の標的への接近を妨害するものが自分に触れた瞬間全て切断される。
ただし、まだまだ力を使いこなせておらず暴走癖が抜け切れていないハイリの場合。長時間の使用は危険なため一戦闘中に使えて一回。普段は使用をカイトに固く禁じられているので、後でしこたま怒られるおまけ付き。