BabeLの人々 

出身:

ラクナス

ソレイユ

ハザード

東方三国同盟

その他

異貌

 
所属:

月光

ロードオブ
アビス

タクミ屋

アルフレッド
商会

賢人会議

マクシミリア
旅団

老人会 

――解説―― 

「恒久的世界平和」、そのお題目の下に賞金首を狩り尽くす首狩集団「ロードオブアビス」に所属する人々である。
所属人数は100にも満たないが、色の名を冠する精鋭や最近では単独で1個師団を壊滅させかねない客分も増え、戦闘能力で言えば三国有数の組織である。

アビス<Aキラ・ナガセ

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国籍…不明
所属…ロードオブアビス
階梯…銃士(到達者),魔術士,超能力者
年齢…5000(推定)
性別…男

 


「私の願いは…… 変わらない。恒久的世界平和、そのためにはどんな犠牲も厭わん」


【ロードオ・オブ・アビス】
 遥か古代から存在し続けていると噂される、ロード・オブ・アビスの宗主。本名は長瀬・明と言う。
年齢は噂が真実であった場合の推定である。
殆ど人前に姿を現すことが無いため彼の姿を知る者は少ないが、バウンティハンターの間では「厄介な同業者の厄介すぎるボス」として知られ、恐れられている。
ロード・オブ・アビスの保有する戦力と財力は国ひとつに匹敵しうるが、月光とは違いその組織を一人で操っていることから、独裁者と称されることもある。

【経歴】
もともとはとある島国のボディーガードだった。しかし一人で守れる人間の数に限界を感じ、結婚を期に月光に入団。家族と世界を守りながら支部長まで上り詰める。
しかしその後、月光上層部の陰謀により一人娘が殺害されることとなる。半ば人質に取られていた家族を殺された怒りと絶望から、彼は「月光に正義は無い」と判断する。
そして彼はアビスを名乗り、身内と僅かな理解者をかき集め、月光に対しテロを決行するに至る。月光と相対する組織、ロード・オブ・アビスはそのようにして生まれた。
歪なまでに個人主義の正義を掲げるロード・オブ・アビスの姿勢は「法や組織では守れない正義がある」という彼の主張からなるものである。

因みに支部長時代、彼は偶然遭遇した悪魔憑きの少女を救ったことがある。
その際に”ソウル・ブレイカー”を使用して悪魔の魂のみ消滅させたため、彼女は体は悪魔でありながら心は人間という存在となる。これが人工悪魔の原型である。
彼女は後にクィーン・オブ・ブルーと名乗り、人工悪魔たちの母となるが。キリサキに殺される。

【現在】
現在の彼の仕事は、法や権力に関係なく「悪」と判断した存在に抹殺命令を下すことである。大きな犯罪を犯した賞金首や強力な異貌などがその典型だが、法で は裁ききれない権力者や逃亡者も例外なくむしろ積極的に抹殺しようとする。あまり知られていないことだが、その際には周到に情報収集を行う。確実に仕事を 遂行するためでもあるが、何より冤罪をなくす為である。そういった部分だけはかなり誠実である。

また、彼は国内外の優秀な科学者を買収して召抱えており、自身も一流の科学者である。
異貌の能力を人体に取り込む技術を始め、独自に改良を加えた戦闘用LP、果ては自立式人型汎用兵器まで保有している。
それらの技術を応用して自身の身体を極限まで改造しており、現在の身体はその大部分が人工悪魔と機械で構成されている。
戦闘時の出力は要塞級の異貌にも匹敵するものの、あまりの負担の大きさから恒常的に投薬とメンテナンスが必要であり、平時でも時に喀血して倒れることもあるという不安定な身体である。

『ソウル・ブレイカー』
とは、彼が月光時代に得た超能力である。実弾を発射する形式の銃器から黒い弾丸を発射し、相手の魂に直接打撃を与えることができる。
原理は、己が待つ心象風景を命中した相手に叩き付けるというもの。
ただしアビス個人の記憶を押し付けるわけではなく、あくまで同じ感情を強制的に何倍にも高めて与えるというものである。
深い絶望を持つが故に、相手にも絶望を与える。その弾丸が命中すれば相手は自身の持つ「最悪の記憶」を強制的に思い出すという。
その圧力に耐え切れなければ心は砕かれる。奇跡的に耐えたとしてもその精神的ショックは、彼が脳天を打ち抜く隙を易々と作るだろう。

賢者の石(アメニセンス)<Aーリィ

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国籍…なし
所属…ロードオブアビス
階梯…なし
年齢…2ヶ月(外見10)
性別…雄

 


「皆はもちろん大好きだけど、それだけで無条件に協力するのは良くないと思う。まず多くを知って、正しいこと、自分がすべきことを理解して、それから初めて誰かに協力できるんじゃないかな。そうじゃなきゃ、大好きな人が間違っていたとき、正してあげられないでしょ?」


 リロルの弟に当たる、異貌のサラブレッドとも言える少年。しかし生まれた直後にアビスによって回収されており、アビス本部にて数ヶ月間の教育を受けている。
 匿う目的はもちろんアーリィを人間側につけるためだが、本人は色々と悩んでいる様子。現在は「協力するとは、まだ約束できない。大人になるまで待ってほしい」と言う意見を(グリーンやらレッドやらハイリやらの助言もあって)通し、勉強に専念すると言うことになっている。
 普段はシェリルに魔術を習ったり、レッドに体術を習ったり、グリーンに情報技術と漫才を習ったりしつつ至極平穏に暮らしており、私生活ではブラックと一緒に遊んでいることが多い様子。尊敬する人はマリンとスバル先生。そしてパープルが苦手(ぁ)

 しかし随分人間的に育ったところで異貌側に誘拐され、現在はリロルに客分として匿われている。

 鳩が卵を温めている姿のようなふわりした銀髪に、透明な印象を与える薄 い琥珀色の瞳が印象的。服装は高級さを感じさせる漆黒の衣装を好んでおり、ワカメやデュナンを押しのけてとっても貴族っぽい。にっこりと笑ったらさぞかし 可愛いと思わせる顔立ちだが、表情はあまり変わらない、というか変え方を知らない。生後5ヶ月程度だが既に外見は12歳程度まで成長しており、現在はその 姿で落ち着いている様子。

 身体能力は頑丈な異貌程度だが、内包する魔力量はドラゴン並みと評されており、まだ何の魔術も使えない現在ですら純粋な魔力を放出するだけで小山程度を 吹っ飛ばす破壊力をたたき出す。将来的にはレベル6相当の魔術すら操ると見込まれており、空母級レベルの実力者になることは確実視されている。
 魔力を収束し撃ち出す、といった程度はできるため、戦闘時は指先に魔力を収束しピンポイントレーザーのように発射して戦う。収束した魔力は輝く"星"の ように見えるため、仮に『シューティングスター』とシェリルによって命名されている。その威力は練習の際にアビス本部の魔術防壁を貫きまくってイエローに デスメタルの制裁を食らったほどである。
<追記>
 現在は更なる勉強と修練の結果、下記の【使用魔術】まで習得している。なおこれらを使用する際に発生する魔法陣―加速紋章―は魔力を収束・加速・加工す るためにアーリィが体外に展開した自身の魔力回路である。これにより口頭詠唱より遥かに効率的な魔力運用が出来るが、その反面自分自身の感覚器官であるた め、傷つけられると痛い上に魔力運用に重大なダメージを被る。

『全知』
 アーリィの能力は全知、即ち全てを知ることである。目に映り認識できる物体あるいは事象に関して、そこから紐付けられる情報を" 星の知りうる範囲"において知ることができる。例えば「10年前に戦争があった廃村」があれば、当時の戦争の様子を知ることができる。また「水」という物 体を見ることで、それが「H2Oという分子から構成された物質」という情報を読み取ることもできる。人物を見ればその人物の過去も"識る"ことができる が、魔術的な干渉であるためこれは容易に抵抗することができる。アーリィがしていることは「問いかけ」であり、対照が答える気の無い場合基本的に失敗する と考えてよい。
 一見便利な能力だが、本人からしてみれば「100兆ページ有る辞書で調べ物をするようなものだから、大変」であるらしい。一つの事象から有益な情報を一つ探し出すだけで1時間〜1ヶ月必要となるようだ。
 魔王の持つ「全知ゆえの苦しみ」を継承する能力であり、アビスから必要な場合以外は使うなと厳しく制限されている。
<追記>
 この”全知”の能力は『魔王の頭蓋』を使用(頭蓋に近づく)することで飛躍的に制度・速度が向上する、というよりも頭蓋があることで始めて完成する。向 上により「問いかけ」に必要な時間はほぼ一瞬となり、アーリィ自身の魔力制御能力も”魔王”一歩手前まで向上する。ただし、頭蓋を使用すると思考回路も” 魔王”同等になるため非常に残忍且つ『人の不幸を願わずには居られない』性格に変化する。
 なお、思考回路が似るだけで魔王本人の記憶を受け継ぐわけではない。

【使用魔術】

<シングルアクション>(1章節(一瞬)の詠唱で起動可能)
・≪星撃(シューティングスター)≫
加速紋章を1つ展開し、その中心部から光の弾丸を射出する。
・≪小さき光の盾(レイアル)≫
回転紋章を1つ展開し、円盤状の魔力を盾にする。

<ダブルアクション>(2小節以上(10秒以下)の詠唱で起動可能)
・≪星降りの夜(スターダストレイン)≫
加速紋章を背後に18個展開し、同時に発射する。個数は増減可能。
・≪超新星(スーパーノヴァ)≫
自身の皮膚上に回転紋章を展開し、何も考えずに魔力を一気に発散する。発光と共に爆発し、周囲の物体を吹き飛ばす。

<トリプルアクション>(3小節以上(10秒以上)の詠唱と紋章の描き足し(両腕を使用)が必要)
・≪革変を告げる夜明けの明星(ルキフェル)≫
空中に描いた超加速紋章に腕を突っ込み、自身を砲台とすることで起動。そこから26の増幅紋章を腕の周囲に展開し、ドラゴンでも撃ち落せそうな魔力収束砲をぶっ放す。単純なエネルギー量(熱量換算)ではイオンの反物質砲をも上回る大技。

ワイズマン<Vェリル・ヴァイザード

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国籍:ソレイユ
所属:ロード・オブ・アビス
階梯:分解士(12階梯)
年齢:27
性別:男

 


「……恒久的世界平和も結構なんだけど、先ずは恒久的家族平和から取り掛かってくれないもんかねぇ…」


【賞金稼ぎ】
身内か、飛び抜けた功績を持つ科学者か、古い知り合いである客分か――……
内輪も内輪で固め尽くしたような組織である『ロード・オブ・アビス』において、
とんでもなく珍しいことではあるが外部から招かれ正式登録されている賞金稼ぎ。
【経歴】
元々は自由契約でのんびり気味にその日暮らしをしていたため、
『月光』や『マクシミリアン旅団』に一時的な籍を置いていた時期もある。
(同門という関係が前提に置かれているものの)ミユキとは仲が良かった。
所属が変わった今でも情報をリークしたりされたりするような交流を持っている。
【現在】
やっていることと言えば、
アビスと一緒にオタク文化を極めようとしていたり、飲んでたり、サボってたりと、
ろくなことをしていない時のが多いが。
新作ゲームの発売には仕事を投げ出して走ったみたり、フィギュア予約に奔走してみたり、
本当に、ろくなことをしていないけど。
有事の際にも宗主本人が指名までして傍に置いているので、相当に信頼されている模様。
逆に何を考えているのか分からない性格をしているせいでレッドには距離を置かれている。
イエローとは共にバンドを組み、ピンクからは怪しいからってまともに喋ってもらえない。
ブラックとは相当仲が良い。アビス七不思議に数えられる程凄く仲が良い。

魔術に対しての造詣が非常に深く、五大属性をはじめとして時空間や召喚、死霊の端まで齧っている。
数 々の知識を活かした末に到達している分解術の応用範囲たるや、腐食竜の攻撃すら射程範囲に収めたこともある。輪廻を司る九十九の鍵に関わったことがある が、分析時間の不足の為かイマイチ力が及ばなかったことが結構悔しかったらしく、現在は『九十九の鍵にも通用する』ことを目標としている。

マスター・ゼアノート

シルバー・ランス<Jイト・スフィーリア

 

国籍…不詳
所属… ロード・オブ・アビス。客分。
階梯…登録無し
年齢…推定29
性別…男

 


「何時だって世界は、理不尽なぐらいに素敵で、不平等なぐらい煌びやかだ。
観測者気取りのオレも含めて、其処からは逃げられんさ」


 かつての月光【名古屋支部第十三部隊(魔王を滅ぼしたチーム)】メンバーの一人。後に離反し、世界を滅ぼしかねない悪徳が故に討伐されたものの、殺し切 れなかったために生き残った。現在は昔馴染みで顔馴染みのアキラ・ナガセが運営している萌え追求組織、じゃなくて、世界と人類の平和を求める組織ロー ド・オブ・アビス≠ノ客分たまにお手伝い役として籍と腰を落ち着けている。

ハイリの後見人、躾は厳しく行う方針のお父さん。
実は所帯持ちで、妻の名前はアオイ・スフィーリア。
マスター・ゼアノート≠ニいうのは偽名と偽称、
シルバー・ランス≠ェ本来の称号、カイト・スフィーリアが本来の名前。

ハ イリにお父さんと慕われるような男だけあって、アキラと気が合うような武人だけあってその気質はよく似る『信念を糧として生きる』鉄人。だが、それでも彼 等と根本的に違う生き物。彼女達には信念を貫く際に迷いや戸惑いなんてものが僅かにでもあるが、この男には無い。ほんの一秒、零コンマ、刹那という単位で すら、『己の信念を害する者』に対して介在する情が無い。
一度何かが邪魔だと見做せば、たとえそれが世界という存在だとしても滅ぼし尽くす正真正銘の狂人。

あの二人が目指す先――……
そして、決して辿り着いては行けない境地の一つに身を置く『到達者』、『そういう装置』。
その内実は実に単純、
伴侶の安全を守ること

そういったことに抵触さえしなければ極々普通にコンタクト可能。
ブラックにDOGEZAされれば渋い顔をする、その記録を揉み消そうと裏取引したり、
ゲームなんかも嗜み、お祭りごとには目が無い、目下年下の者には面倒見が良い。
ついでに、厳しい面に似合わず甘党。お酒とかチョコレートをアテにして飲む人。

階梯登録はしていないが、するとしたら忍者枠。五千年前に存在した無隠(むがくれ)流忍術≠フ当主だったとか。
『現在と違って魔術や法術などはない世界だったからな、昔は昔なりに水も火も呼び出せない技法ばかりだったぞ?
 まずは頭の体操。薬学、人間工学、兵站術や煽動演説などを突き詰めない程度に触り程度に教えてみたり……
 身体の動きに関しては、武器術、兵器運用術、それと投げ技極め技、あと当身技、所謂、古流柔術を基本にな』
『そう、だな、簡単に言えば。日常でも戦場でも使えるような、全方位対応を目指した総合格闘技というやつだ』
(以上、マスター・ゼアノートの簡単★すぐにわかる無隠流ってなーに? の講座より抜粋)

単純な強さ。腕力、脚力などの五体強度や武技だけを見るならば、アビスをすらを遥かに上回る。
たった一人で軍隊に勝利する事、もし機会があるのならば魔王ですら及ばぬともされる完璧に限りなく近い戦士。
『まあ、だからといって、史上最強だとか無敵無敗というのとは話が別だが。化物には負けぬが、人には敵わん』
とかなんとか余人には理解がし難いことを言い出すときもあるが、基本的には無害な化物である。

スラッシュ・エッジ<nイリ・ミサキ

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国籍…不詳
所属…ロード・オブ・アビス。客分。
階梯…登録無し
年齢…推定19歳
性別…女

 


「世界はいつも残酷で、天秤の上のどちらかを選ばなきゃいけない時が必ず来る。素直に従うかどうかは任せるけど、逆らい続けるとボクみたいになるよ」


 ミサキ家二十三代目当主にして、五千年前に魔王を討伐した月光メンバーの一人。その後世界が大戦へと移行していった後も悪魔の残党狩りを行っていたが、 敵の奇襲により率いていた部隊が全滅。自身も瀕死の重症でいたところ、取り入ろうとした悪魔を逆に吸収して悪魔化。その際何故か魔王討伐で消えたはずのけ もみーセットも復活。
長い時間を放浪し続けた後、偶然再会したマスター・ゼアノートことカイトとアオイ夫妻の養子に。律儀に書面での手続きを行っているので、正式な苗字は『スフィーリア』(東方名『マガツ』)になる。
デッド・オア・アライブ式の修行に打ち込みながらひっそりと暮らしていたが、ひょんな事情から『星の再来事件』に足を突っ込む事になり。その際に肉体が耐 えきれないほどの魔力暴走と引換に事件を終結、カイトにより携帯していた雪消月に魂を移し変えられ身体を再生する術を見つけてこいとぶん投げられた。
千年ほどその状態でハザードに保管されてみたり幼女と逃避行したりしてるうちに最近肉体が再生。カイトの元へと帰り修行を再会しながら、ロードオブアビスの一員として働いている。
組織内ではアビスの計画や行動指針に真っ向から反抗する事もあり、口論が発生することも多々あるが。それを除けば実に忠実に従っている。
最近はよくシェリルを混ぜた三人で格闘ゲームに興じてはレッドに怒られたりしてるとか。

  昔に比べて性格が変わったかといえばそうでもなく。あえて言えば大胆さと刹那を楽しむ気概、長命者故の達観は身に付いた。ただ価値観や信念は既に確固たる ものができているが、またそれが「自分の守護対象のためなら世界すら犠牲にできる」というはた迷惑極まりないもの。本人も自覚はしているが、治さない(む しろ治せるような正常な人間が周りにいない)
若い頃は自己犠牲精神もあったが、自分の命を代償に助けられた立場を知ったせいかその考えは改まっている。
気に入った相手には懐っこく、そして知り合い同士の確執を気にしないので、デリクと手合わせした後で酒瓶片手にダグラスの居城に突撃したりとフリーダム。
人の世話を焼くのは好きだが、焼かれると逆に戸惑う。甘え下手と頼り下手は昔より輪をかけて酷くなっている模様。おちゃらけるセンスだけは無駄に成長中。

 

【戦闘能力】

ランクで表現すると「体技:A 特魔:A 財具:F」
身体能力と魔術攻撃を組み合わせた事により、遠近両用の戦闘タイプに。その代わり防御は薄いままなので、接近時は一撃与えては距離を開けるヒット&アウェイ戦法を相変わらず使用。

「走」
最高時はイオンの半分程度、10秒の持続時間が過ぎれば更にその半分のデフォルト速度に戻ってしまうが、即時開放と即時停止ができるので瞬間移動もどきになる。
その他跳躍力に長け、垂直ジャンプだけでも2メートルを記録。然るべき準備を行ってから飛べば更に縦にも横にも飛距離を伸ばし、100m程度の高度からであれば落下と着地の衝撃をものともせずに即時行動が可能。

「攻」
刀の扱いは基本居合術。神速で斬りつけるか、刺突も用いて状況に柔軟に合わせる。一度接近した場合、辺りをうろついて他への集中を乱し他からの攻撃が入った瞬間を狙って追撃など。うっとうしいことこの上ない戦術を取る。
また、体術にも多少の覚えがあり。刀での攻撃が防がれると蹴りを飛ばしたりする事がある。

「守」
前のめり精神なので防御は二の次になりがち。攻撃を当てるために攻撃に当たる事もしばしば。とはいっても致命傷になりかねないような攻撃はさすがに防ぐか流す。
効果的な防御手段を持たないので、雷撃での相殺を利用するか。攻撃そのものを避ける法が多い

【特殊能力:雷属性】
ハイリの扱う雷撃は一般の魔術と違い、雷を発生させる魔術を組んでいるのではなく本人の持つ属性に魔力が染まって放出されている。つまりそれ以外の属性魔術はきちんと習得しないと使えない。
その分通常の魔術の形式に則ってないので、自分の手元から出したり空から落としたり足元から突き上げたり、人の周りを囲んで身動きを封じたりと扱いは割と自由。
本人限定&短時間ながら足場となる雷を空中に作ることで滞空も可能。
威力が上がればその分一度に出せる本数は少なくなり、レベル5と同等威力のものになると同時に二発程度しか出せない。当然乱発すると魔力が著しく消費する。

【魔人化】(1シナリオ1回まで)
暴走の恐れがあるため普段意識して制限している魔力のリミットを外し、本来の悪魔としての能力を開放した状態。体現する事象は『不斬』
持続時間は『視認した標的が自身の刀の間合いに入るまで』その間、物理攻撃や魔術攻撃、結界等々の標的への接近を妨害するものが自分に触れた瞬間全て切断される。
ただし、まだまだ力を使いこなせておらず暴走癖が抜け切れていないハイリの場合。長時間の使用は危険なため一戦闘中に使えて一回。普段は使用をカイトに固く禁じられているので、後でしこたま怒られるおまけ付き。

"パープル・シャドウ"アカリ・ナガセ

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国籍…不明
所属…ロードオブアビス
階梯…幻呪師(12階梯)
年齢…527歳(外形5歳)
性別…女

 


「……ロード・オブ・アビスがどんなところか?…アタマおかしいバカのあつまりなの」(勧誘対象に職場について問われ)


 ロード・オブ・アビス内部の人材勧誘チーム「シャドウ」のリーダー。本名は長瀬・灯と言う。
職務はアビス内部での研究開発、実戦担当から被検体まで、人というなの資材を調達するのが仕事となる。
新人の訓練や教育を行い、適性に応じて各チームへの配属を決めるのもここで、地味ながら重要な役目を担っていると言える。

容姿は、とりあえず幼い。そして暗い。あと目つき悪い。
人材勧誘担当のくせに初対面の人間を容易に寄せ付けない眼光を放ち、サイズの合っていない紫のローブを身に纏うその姿は、夜間の幽霊誤認率97%という高打率を叩き出す。
昔は明るく素直、仕事熱心なとても良い子だったのだが……
とにかく規格外でキワモノ揃いな人材達にあれやこれやと無理難題、無茶な対価を要求されて。
かと思えば上層部や幹部連中は自分の役職無視して気に入った奴スカウトしてくるし。そいつらもまたキワモノだし。
そして仕事中でもオフの時でも、ちっこい外見のせいでおとーさんや仲間たちに散々弄られる。私、着せ替え人形じゃないの。
……以上の要因を踏まえ、彼女はその、グレた。思いっきり、派手に。
アビスの部屋に乗り込んで"反抗期届"なるものを叩きつけ、「おとーさんの言う事は聞いてやらない」宣言。他の上司経由で伝えられる任務には普通に従うため業務に実害はないのだが、オフだと地味に毒を吐いてくる。
すっかり根暗でいじけ性になったが、生来の面倒見の良さは変わらず、毒を吐きながらも妹や新人達の世話を焼く。
……それが一部の性癖を持つ連中に受け、変なファン層を獲得しているとかいないとか。

彼女の能力は、幻術と呪術を組み合わせた特殊な魔術。暫定名として「幻呪」と呼ばれる。
これは「類似性、関連性を持つ物同士は互いに影響しあう」という呪術の基本原理を、幻術によって応用範囲、実践性を高めたもの。
例えば、彼女が「敵に良く似た幻」を作ったとする。そしてこの幻に攻撃を加えると、「幻のモデルになった本体」に、幻が受けたダメージの一部が移し替えられる。
逆に、味方が受けたダメージを、味方の幻に転移させることで防御にも応用可能。
本体と幻の間でのダメージ転換率は4割から7割といったところだが、一度術を発動し、幻を作ってしまえば、防御や妨害の手段が殆ど存在しない点が最大の脅威。
ここまで高度でない応用術式として、剣や壁、炎といった幻に呪術的意味を与えることで、それらを一時的に実体化させることもできる。
ただ本人の身体能力はそれほど高くないため、仲間との連携が大事。やることやったら、敵に<映鏡(イメージミラー)>かけて目を瞑っておくなんて戦法も。
その他の小技として、一般的な暗示や催眠術にも精通。アビス内にいる一般構成員、協力者の一部は、彼女やアビスへの心酔、従属などの暗示下にあるとも。

マリン・アゲート<Vオン・ナガセ


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国籍…不明
所属…ロードオブアビス
階梯…全方位機甲士(11階梯)
年齢…400歳(外形十代後半〜二十代前半)
性別…女

 


「妹達の為にも、ここは男衆に代わってわた……オレが頑張らないといけないようだな!」


 ロード・オブ・アビス内部の、強襲・制圧チーム「オレンジ」のリーダー。本名は長瀬・詩音と言う。
アビス内では、対象である人物や施設を、真正面から力で叩き伏せる役割を担う。その隊質はフロントアタッカーとして特化しており、電子戦や隠蔽工作などはめっきり不得手な為、必要な場合は基本的に他チームの支援を受ける形になる。
逆に言えば、隠蔽の必要ない示威目的の戦闘など、「ただ力を振るって敵を討てばいい」という舞台においては、比類ない実働戦力として機能する。要するに、とかく大味で派手。

外見は、サラシを巻いて強引に締め付け、濃いマリンブルーのスーツに痩身を包む男装の麗人。
父や兄達が、能力が非常に高い半面、揃いも揃って体調面に(重篤な)問題を抱えていることから、彼らに代わって自分が一家の柱たらねばという使命感に駆ら れている。それがやや迷走して「まずは男らしくなろう」という目標に行きついてしまった結果が、男装や、一人称を「オレ」とする男言葉などである。
かつては男装をするまでではなかったのだが、グリーン家出事件でリアル家庭崩壊の危機を感じていっそう使命感が強まり、それを機にイニシャルカラーまで変更して男装に踏み切った(チーム名とイニシャルカラーが食い違っているのはこの為である)。
ちなみに、総髪にまとめた髪は長いが、これは男装を決意した折、「男になるなら、髪も父さんみたいに短くしなきゃ駄目だよね……!」と、酷く悲壮な覚悟を 決めた顔でバリカンを握りしめていたところを周りから「男でも髪長い奴はいるからそこまでしなくてもいいよ!」と全力で止められたという経緯がある。
他、自室にはかつて使っていた抱き枕がサンドバック代わりに吊るされていたり、資料なのか不良モノの少年漫画が何種類も棚に並んでいたり、隠れてこっそり ストロベリーサンデーを食べてほっこりしているところがそれなりの頻度で目撃されたりと、「男らしく」する努力は未だにどこか迷走気味である様子。


戦闘時には、主にイエローの開発した巨大なパワードスーツを装着して戦う。
バランスタイプや砲戦仕様、近接特化、装甲強化型などいくつか種類があり、それらの使い分けによってあらゆる戦局に対応出来るが、彼女自身の力の本質は、それらを補助動力なしに運用できる超身体能力にある。
通常、パワードスーツには装着者の動作をフィードバックする出力系以外に、装備自体の重量を支え、装着者への負荷を軽減する為の機構も備えられる。その骨組みの存在が「強化外骨格」という名の所以でもあるのだが、彼女の装備にはそれが無いのである。
言うなれば、装甲や武装を過剰にしただけのただの鎧と同じようなもので、彼女が装備するそれを常人にそのまま着せると、動くどころか装備自体の重量を支え切れずに装備の中で圧死することになる。
それを彼女は超頑強かつ超強靭な身体ひとつでもって着こなし、自在に振り回すことが出来るのである。
「装備自体の重量から装着者を保護するための機構」などという、余計なスペースを取るものが必要なく、また装備が「多少」重くなろうと彼女には問題ないとあって、武装・装甲の量は同サイズのパワードスーツに比べて倍以上充実している。
加えて、全体を支える「外骨格」の機構が無い分各部位の独立性が高く、破損部のパージや部分換装なども容易。
フル装備状態で、フレキシブルかつパワフルな戦闘を行う彼女の姿は、もはや決戦用人型ロボットと言われても違和感のないレベル。
ある意味、その豪快な戦闘スタイルこそが最も「男らしい」部分なのだが、彼女本人にその点の自覚は無く、たまに戦闘後に外装を解きながら「やっぱり中に汗の臭いがこもっちゃうんだよなぁ」とか呟いているのを聞かれていたりする。

グレイ・ロードナイト<Nサビ・ナガセ


 

国籍…不明
所属…ロードオブアビス
階梯…不明
年齢…666
性別…男性

 


「余生は大人しく過ごせ? 御免被る、さあ、病室から脱出だー! 刺激があるから、人生は楽しいんだよ」


 ロード・オブ・アビス内部の破壊工作チーム『グレイ』の『17年前』のリーダー。本名は長瀬・楔と言う。
レッド・スピネルが誕生して以降は、とある理由により現役を退く。イニシャルカラーとしての名称も削り隠遁中。たまに、本当にたまに、他のカラーナンバーでは対応出来ないような厄介事が起きた時のみ、埃の被った称号を持ち出して戦場に復帰する。

レッドとは外見が非常に良く似ている。彼女本人は150cm台と小柄だが彼は170cmとそこそこの身長、ぐらいの差しかなく兄妹でさえ遠くから見るとミカが歩いてるんだかクサビが歩いてるんだか分からなくなるレベル。遠くから判別できるのはブラックぐらい。
似ている理由は偶然とのこと。アビスもビックリしたらしい。一番驚いたのは本人達だが……
見てくれはともかく長兄にあたる。呼び方は『兄様』とか『兄ちゃん』とか『兄さん』とか、
変則的なものになってくると『兄ちゃま』とか『兄やん』とか『兄上』とか呼ばれるのが希望。
後ろの部分は中々誰も呼んでくれないのでちょっと寂しいらしい。

相当に気楽な性分で、誰とでも分け隔てなく、それなりに良い関係を築けるような人懐っこい性格。
あまり深入りしすぎるのはどうかと思うのみたいなこと言いつつ目指す関係性は友人以上恋人未満。
姉弟相手には『もういいから全員私と結婚しろよ』とか言い出す。深入り云々はどこへ行ったのか。
宗主との関係もそれなりで、彼の理想に殉じるつもりはサラサラないが協力ぐらいはする的なソレ。


ちなみに。
組織内でも相当の古株と言えるだけの年齢なのだが普段はイニシャルカラーとして活動していないので、
やっぱりイエローが最年長扱いされちゃって、同情してる。時たま晩酌に付き合って慰めてる。

Q.赤一色の容姿なのに何故灰色の名称が?
A.赤色より灰色のほうが好きだからなんとかしろって宗主相手に数時間にも渡り迫り続けたから。
(身体を弄るわけにはいかないので、名称だけでも何とか、とアビスが頑張って考えてくれた)


『とある理由』
想定されていたよりも遙かに強大な能力を得てしまい、生まれたときから既に身体はボロボロだった。
グリーン・ジェイドと同じ症状。(彼より深刻だが。二人して男性型の宿命だとかなんとか笑ってる)
内蔵が極端に老化してしまっており、最初のうちこそ何の問題もなかったものの次第に身体の崩壊が始まり、
今では一日に相当な量の薬を摂取しなければ生きて行けないほど。そのせいで職務を離れざるを得なかった。
グレイ・ロードナイトとしての活動は絶望的で、今では能力を使うだけで体中から大出血してしまう。

そういった具合の為、世話係として一体の鬼が傍らに控えている。蜂蜜色のロングヘアと赤い三つ目が特徴的な女性型の鬼『DGN-107』こと『ヒミカ』さん。クサビ曰く生真面目成分八割ボケ成分一割アホの子成分一割のステキな女性。


『対象の生命維持に関わる核(たとえば生物相手ならば心臓等)に干渉、そして破壊』する能力の持ち主。
使うときは、相手に近づき、手刀を打ち込み、掌にて核を掴み握り潰す。この手刀は物理的な防御、たとえば分厚い鎧や筋肉または装甲に関係なく対象の体内へと入り込める、が、その代わりに魔力的な抵抗は多大に受けるため、成功確率は互いの魔力キャパシティに依存する。
本人は好んで急所がある位置に手刀を突き刺すが、別に相手の体にさえ潜れれば何処からでも核に届く。
これは、実際の心臓を握りつぶしているわけではなく、掌の中に相手の心臓を複製して握り潰し、そのダメージを心臓本体へと流しているため。分類的には呪殺に近く、能力を使用するたびに自分もダメージを受けてしまうのはそういった関連性もあるのかもしれない。

成功さえすれば確実に命を奪える必殺の能力。やらないだけで、生き物以外にも適用可能。
その気になればアビス本部や月光本部などの大型建物物の核(要となる支柱など)を破壊、崩落させることすら可能。もちろん、そんなことやらかした日には反動で死ぬ。相当運が良くても数年はベッドから起き上がれなくなる。
普通に成功させるだけでも耳から目から血が噴き出す羽目になるので当然といえば当然だが……
(パープルの補助があればまた別かもしれないが、どの道痛い目見るのであまり使用したがらない)
ただし、核を一つぐらい潰しても死なない生き物も居る。どこぞの親父殿とか。どこぞの幼女級空母とか。
そういった、能力を使用し成功させても相手が絶命しない場合に限り、どういった理合が働いているのかは本人もよく解っていないが、自分自身に来る反動も弱まる。血塗れにならずに済む程度のものだが、地味に救済措置が働いている。

こういった特性のおかげで、適用範囲が広くなった妄想心音(ザバーニーヤ)だの、適用範囲が狭くなったきゅっとしてドカーンだの、好き勝手言われてる。
身体能力ありきな特殊能力のせいか、単純に鍛錬を欠かしていないだけか、貧弱だのなんだの言われている割には五体が有している力は結構ある。パワードスーツを着込んだマリンを蹴り飛ばして数メートルは後ずさらせるぐらいならば今でも出来るとのこと。
百年前はもっとスゴかったらしいが、既にそのような性能はなくしている。

グリーンジェイド<nヅキ・ナガセ

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国籍…不明
所属…ロードオブアビス
階梯…具現士(12階梯)
年齢…590歳(外見20代前半)
性別…男

 


「留守のあいだに部屋を掃除させてもらいました。ゲームは棚に、DVDはケースに。レッド達に見せられない類の本は机の上に置いておきましたから」


 ロード・オブ・アビス内部の電脳チーム「グリーン」のリーダー。本名は長瀬・晴月と言う。
主な役割はハッキングやクラッキング。電脳を通して情報を集めたり、先入先のセキュリティ機能を麻痺させて実動部隊のサポートをするのが彼の仕事であり。アビス内のネットワークやそれを守る強固なセキュリティなども彼が構築したものである。
イニシャルカラーの中では珍しい男性型かつ、かなりの初期型でブラックやイエロー達と同時期に誕生している。ちなみにイエローとの年齢差は3日。それでも上は上なので悪気なくイエローに最年長に対する敬意を払っては大音量ヘッドフォンの餌食になっている。
外見は女性と見間違えても仕方ないほどの顔立ちと細い体躯をしているが、性格も外見を裏切らず物腰穏やかで気配り上手。何故アビスが彼を女性として作らなかったのかはアビス七不思議の一つに数えられているとか。

元々実動目的で生まれた為、その能力も戦闘に役立つようなものとなっており。自身の魔力を好きな形に変形、実体化させその形に沿った機能を付与することができる。
時計を作れば時間を刻み、包丁を作れば切ることもできる。魔力が足りればという前提があるものの、その能力に理論上制限はなく。やろうと思えば戦車や兵器などを完備した軍隊(兵士含む)を作ることも可能。
あまりにも強力だが、これは本来アビスが付与しようとしていた能力の範囲を超過しており。元々姉妹たちよりも体が不安定ということもあり、能力を使うだけで寿命が減るような状態になってしまっている。
そのため、能力行使後と月一に行うメンテナンスが欠かせない。
現在は東方潜伏中の無理がたたり、アビスから外出禁止と絶対安静を命じられてしまい。一日一回ブラックの診察を受けた後は妹達と談笑したりアーリィに勉強を教えたり、アビスとシェリルから笑顔でギャルゲーを没収していたりする。
常に柔和な笑みを浮かべているのと前述のことから、彼が笑みを消すか実動に借り出されるというのがアビス内では緊急事態を示す目安の一つだと噂されてるとか。

子供としての自分の立場に色々と悩んでいたが、組織に戻ってきてからはある程度吹っ切れた様子。アビスに対し自然に接することにしたらしい。
静養中ながらレッドに効果的なアビスへの脅し文句を教えたり、ブラックとアーリィをかわいがったり、イエローに追い回されたりピンクとメール交換したりと忙しい。
特にアーリィに関しては弟が新しくできたような気がするらしく、言われるがままにノリツッコミのやり方などを教えてしまったせいでますますアビス=お笑い養成所のイメージを固めてしまったらしい。
最近は暇つぶしがてらに長いこと放置していたネットワークを改良中。
外には出れないものの、本来の電脳を牛耳る者としての職務早々に取り戻し始めている。

レッドスピネル<~カ・ナガセ

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国籍…不明
所属…ロードオブアビス
階梯…拳士(11階梯)
年齢…17
性別…女

 


「私(わたくし)に近付かないで下さる? 余計な人間まで殺したくないの」


 ロード・オブ・アビス宗主の右腕にして破壊工作チーム「レッド」のリーダー。本名は長瀬・美華と言う。
人間ではない。悪魔(※知恵袋参照)の細胞から作られた人工悪魔、いわば人工異貌である。
アビスの切り札とも言うべき存在で、常に右腕としてロード・オブ・アビスの重要な任務についている。
外見は可憐な(フリフリ好き)な少女であるが、見た目とは裏腹に単純な破壊能力は組織内でもトップクラスにある。一両日中に単独で首都ラクナスの主要発電施設を全て破壊したことがあり、彼女に壊せないものはアビスの私用PCぐらいだと言われている。
イニシャルカラーのリーダー的存在でもあり、アビスが研究などで忙しい場合は”実力行使”の殆どがこのレッドに任されているようである。

組織内ではかなり若い。
本人は勤めて感情を出さないようにしているが、それでも感情の揺れが抑えられないときがある。特にアビスが彼女に内緒でPCゲームに勤しんでいた場合などに、爆発する。
本人は一応冷静にしようと反省しているようだが、この感情のゆれが彼女の最大の弱点と言えるだろう。
もっとも、”火が点いた”時の彼女はそれはそれで恐ろしいのだが。
アビス内部では良く見かけられる人物で、各所の監視も兼ねて人や情報の橋渡し役となっている。
ちなみに人生の目標は「父をかつてのシリアスキャラに立ち戻らせること 」。

鬼や異貌とは違い瘴気が無い場所でも活動可能である。
能力は髪を”自在”に操ること。
髪を伸縮・硬化・魔術の媒体にさせることが可能で、それらは自分の意思で手足のように動かせる。剣のように振ることも、影に紛れて足元から心臓を貫くことも、できる。
それらは肉体能力の一つなので影ではよく「メデューサ」などと呼ばれるとか。聞かれた場合その首にそっと髪が巻きついていることも……
また、11階梯を持つ拳士であり、戦闘スタイルはオーソドックスな中国武術を使う。
武術だけでも寸頸で大木をへし折るレベルなのに接近すると髪まで無数の腕となって攻撃してくるのが彼女の厄介さと言えるだろう。

ただ、ここまで品質の高い個体を作り出せる技術があるというのに、アビスはそれを量産することをしない。
彼女たちの体には何かそう出来ない秘密があるのだろう。

マザーブラック<qトミ・ナガセ

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国籍…不明
所属…ロードオブアビス
階梯…医士(11階梯)
年齢…1歳(外見12歳)
性別…女

 


「あの、はじめまして。長瀬瞳と言います、趣味は解剖です。これからよろしくお願いします」 (リーダー就任時の挨拶)


 ロード・オブ・アビス内部の医療(生体改造)を統括するチーム「ブラック」のリーダー。本名は長瀬・瞳と言う。
仕事はレッドたちイニシャルカラーや他の人工悪魔(人工異貌)たちの体の調整と開発、そして負傷したメンバーの治療である。
外見は子供だが医療知識・技術は抜きん出ており、初めての階梯登録で11をもぎ取るほど。メスを持たせると別人のごとく雰囲気が変わり、死ぬような怪我でも死んでなければ治してしまうのだとか。
また、先代ブラックの知識も受け継いでおり、鬼やドラゴン・クローンの生成知識もある。これらの管理も彼女の仕事だが、あまり好んでおらず、そこは部下に任せて自分は医務室に居ることが多い。

先代ブラックが死亡したため、急遽その後釜を埋めるために「マザーブラック」を引き継ぐ形になった少女。その正体は先代ブラックが自らが死亡した場合の保険として用意していたクローンである。
アビスが発見し永久凍結していたのだが、先代ブラック死亡の折に解凍された。
中途半端な状態で培養槽から出されたので肉体は子供の状態、記憶も医療知識といくつかの専門知識しか持ち合わせておらず、海も知らないほど世間知らず。そのためアビスを裏切った先代ブラックの個人記憶も持ち合わせては居ないのだが。
つまり、お子様である。

現在は勉強もかねてレッドの仕事を手伝うことが多いらしく、アビス本部ではレッドの後ろにちょこまかとついて歩く姿が目撃されたりする。
外見はどこにでも居そうな少女で、印象を例えるなら図書委員という感じである。至って普通な女の子っぽい服装の上に白衣を着ており、少し癖のある黒髪をレッドにもらった髪留めでツインテールにしている。

基本的にとても良い子。
アリを踏んづけただけで「かわいそう」と泣き出すほど心優しい性格で、それ故にアビスの悪即斬的なやり方に心を痛めている。一度処刑予定の賞金首を助けた事があり、それを目の前でアビスに殺されて以後、アビスとはあまり話さなくなった。
アビス内部では優しすぎてかなり浮いた存在であり、他の面子から反感を買うことも多い。ただし大抵の反感はレッドが即踏み潰している。
少し前まではパパ(アビス)のことを「正義のみかた」と慕っており、パパ大好きを公言していた。公言するたびにアビスが号泣していた。今はそれを見かけることはない。


運動能力はイニシャルカラー中最低である、能力値に例えるならE程度。基本的に鬼並みの性能を持つ肉体だがまるで使いこなせておらず、かなりの運動音痴と いえる。魔術も医療魔術と1レベルの水系が使えるのみ。本人の戦闘能力はメスを使った接近戦等術(近づいて解剖する程度の能力)があるだけである。
そのため、戦闘においては基本的に人工異貌を使用する。
現在の護衛は移動・攻撃能力に特化した「カミカゼちゃん」と防御・支援能力に特化した「ミガワリちゃん」の2体、どちらも乗用車並みのサイズをした狼型の 人工異貌である。カオスで発見された鋼鉄将軍の欠片が素体になっており、どちらも全身の体毛を鋼鉄の刃物に変化させる能力を有している。(外出するときは イエローの開発したカプセルに入れている)

彼女は、心優しいが故に自分の知識を恐れている。
人の正気を奪い意のままに操る薬品の製法、人体のどの部分を切り取ると人はどのくらいで死ぬのかという知識、ありとあらゆる医療器械・拷問道具の神業とも言える技法から悪魔のような活用法まで、何でも知っている。それがとても怖い。眠れないほど怖くて
でも、パパの手伝いをしないといけないから。それはセイギのためだから。
心に麻酔をうってしまおうと――――――

ルナティックイエロー<Lボウ・ナガセ

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国籍…不明
所属…ロードオブアビス
階梯…創世楽士(12階梯)
年齢…590歳(外見20代前半)
性別…女

 


 「魔術と科学、相反するように見えて共存は可能なんよ。なら、二つを混ぜたら最強やん?」 


 ロード・オブ・アビス内部の技術開発チーム「イエロー」のリーダー。本名は長瀬・幾望と言う。
職務はアビス内部で使われる大型機械や装備の開発で、それらを一手に引き受ける天才的な発明家である。全国に散らばるアビスの研究機関も束ねており、そこ で開発されている殆どの製品は彼女が発明したものだという。アビスの所有する汎用人型兵器や「メカレッドさん」等も彼女の作品。
普段はアビス本部の専用研究室に引き篭もっており、たまに出てきてはレッドやアビスに発明品のテストをさせたりしている。
戦闘兵器を開発した場合は賞金首をわざと生かしたまま連れて帰り、「動作テスト」と称して様々な方法で虐殺することもある。危険人物。
ちなみに先代マザーブラックが死亡しイニシャルカラー内で最年長となった。密かに凹んでいる。

ノリは気分屋な関西人で、常に何かしろ音楽を聞いている。発明は仕事、音楽は生き甲斐と公言しており、休日にはソロでライブなども開催するギタリストでもある。最近の楽しみはブラックに自分の唄を教えること。
レッドとは犬猿の仲で「このド音痴に聞かせる歌はないわっ」と一緒に仕事をするのを極度に嫌っている。理由としてはレッドがクラシック音楽派だからとか言われているが詳細は不明。
自由気ままが信条であり、アビス内部に居るのは自分が好き勝手できるから。おとんはまぁおとんやし、とアビスとの距離感は一番遠いというか、普通。ゼア ノートやシェリルにも普通に声をかける(※無理やり爆音で音楽を聴かせる)気さくな人物で、ハイリにもいつか歌を聞かせようと画策している。
アビス以外の発明家や研究者とも幅広く仲が良く、Veratyr社のアヤネなどとも面識がある。
外見は赤のパンク系ファッションで固めたギタリストそのままのイメージ。チェーンなどの代わりに全身に様々な発明品を身にまとい、背中に大きな金属ギターを背負っている。巻き毛の短い金髪が特徴。


戦闘スタイルは徹底した後方砲台型。大量の自立兵器で時間稼ぎをしつつ大魔術で一気に片付けるというスタイルをとる。
「魔術と科学を結び付けるもの、それは音楽や!」と公言しており、音楽に乗せて詠唱を奏でる独自の魔術式「創世楽唱」を操る。
その威力は創世の名に相応しく、周囲の地形を変化させるほどの威力を誇る。

<創世楽唱>

とは、プレイヤーとスピーカーを使って予め録音しておいた詠唱を場面に応じて自動再生させ、その上に自らの詠唱を折り重ねる技法である。
これを使うことで単身でオーケストラの如く詠唱を折り重ねた魔術が使用可能となり、理論上複数人でしか使えない魔術やレベル6相当の魔術を単身で発動することができるようになる。
理論は簡単だが、ただでさえ複雑な詠唱を多重詠唱するなど正気の沙汰ではなく、脳への負担は軽く見積もって魔術師30人分とも言われる。
イエローの場合コンソール(ギター)をかき鳴らし歌うように詠唱するスタイルが特徴である。
ただ演奏と言うスタイルを取る以上自身の楽曲対して「入り込む」ことが必要であり、一度歌いだすと周りが見えなくなるという欠点もある。無論時間も相応にかかる。(演奏を始めて2分ほどで発動する)

・テクノ―絶対迷宮―
不明瞭な電子音を一定のリズムで再帰的に刻み続る中毒的なテクノ。
複数の<絶対壁>を同時起動させ、自らをゴールにした迷路を作り出す。一直線に自分を攻撃されるのを防ぐ手段。ただし自分も逃げられなくなる。

・デスメタル―創世の嵐―
マシンガンのような高速ドラムに乗せて狂ったようにギターをかき鳴らし、嵐の如く低音で歌い叫ぶ。
自身の周囲に<罪風>を巻き起こすと同時に一歩先すら見えない大嵐を周囲一帯に引き起こす。更にその状況の中、10秒間隔で効果範囲内の生物目掛けてランダムに<神雷>が落とされる。使用後は文字通り何も残らないというえげつない楽曲。

……以下不詳

インビジブルピンク<Iウカ・ナガセ

 

国籍…不明
所属…ロードオブアビス
階梯…不詳
年齢…570歳(外見不詳)
性別…女

 


 「何が知りたいの? 賢者の個人資産から恋人の行方まで、何でも調べてあげるわよ。その代わりあなたが調べられることになったら、そのときは勘弁してね」(とあるメールの文面) 


 ロード・オブ・アビス内部の諜報活動チーム「ピンク」のリーダー。本名は長瀬・桜歌と言う。
一切の情報が秘匿されているアビス内でも特異な人物。レッドですら面識がなく、素顔を知っているのはアビスとイエローぐらいだろうといわれている。
様々な諜報活動を一手に引き受けており、アビスが「悪」と判断するであろう人物を的確に見抜いて調べ上げ、常に一定数以上報告している。その情報が狂っていたことは一度もなく、秘密裏に動いていたであろう先代ブラックの居場所ですら1週間で調べ上げた手腕を持つ。
常に謎に包まれた人物だが、アビス内部のパソコンには普通にメールアドレスが登録されており、通信は意外と簡単にできる。仕事の依頼から私的な相談まで、意外と親身になって対応してくれるという。

因みに、最近までラクナスで商人をやっていたらしい。あだ名はドブドブだとか。