BabeLの人々 

出 身:

ラクナス

 ソレイユ

ハザード

東方三国同盟

その他

異貌

 
所 属:

月光

ロードオブ
アビス

タクミ屋

アルフレッド
商会

賢人会議

マクシミリア
旅団

老人会 

―――― 特徴。

この項ではソレイユの人々の紹介を行う。
人種は白人とヒスパニックが殆どである。また、この国の人々は遺伝的に近眼が多い。

“賢 者”エリファス

 

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国籍…ソレイユ
所属…賢人会議
階梯…攻性魔術師(11階梯)
年齢…27
性別…男

 

「未来を危惧するのか?ならばこそ、今この瞬間を惜しむべきだろう」


 ソレイユの国政を握る大統領の一人であり、賢者達の中でも急進派で知られる人物。在任中の賢者の中では最年少。
幾度と無くソレイユの政治体制の抜本的な改革を訴え、その殆どは否決されている。彼の意見は市民の反対や混乱を省みない理想論、というのが大方の賢者の考 えである。
領土内の開拓や異貌の討伐に関しても積極的で、過去に大規模な異貌掃討作戦を自ら指揮し、大きな成果をあげている。
そのため軍事的な手腕においては高く評価され、軍事、警察関係者からの支持も篤い。
自身も凄腕の攻性魔術師と言われているが、彼が具体的にどのような魔術を使うのか、不思議なことに見た者は誰もいない。

彼の生家であるペラダン家では数代に渡り、魔術的能力の低下が囁かれており、劣等感からか貴族の肩書きばかりを重んじる風潮が余計に強まっているという。
親戚達の多くはエリファスの魔術の才能に嫉妬し、貴族制に敵対する彼の政策に激しく反対しているが、彼自身は全く意に介していない現状である。

“魔 魂創造士”カレル・チャペック

 

国籍…ソレイユ
所属…なし
階梯…元、魔命付与士(到達者)
年齢…不詳
性別…男

 


 「…何か御用かな?……それなら、儂の子供達がお役に立てるかもしれん」


 現在、生存を確認されている3人の『魔法使い(ギスル)』の一人。現在は故郷の村で隠遁生活を送る老人である。
元々、人付き合いが得意なタイプでは無いらしく、小さな屋敷の中で音楽と文学を楽しむ日々を送っている。
愛想は無く無口だが、優しい心根を持つ人物で、魔術を使えなくなった現在でも、村人達に問題を持ち込まれては、己の知識と、自分を世話する『子供達』の協 力によってそれを解決している。
若い頃は卓越した魔命付与士として有名だったらしいが、現在の名前は偽名なので、同一人物と知られることは少ない。本名ヨゼフ。

 奇跡ドミンの創造、ガルの授魂
 『非生物から生物を創造する』奇跡。木材や岩石、土砂、金属などの「生きていない」物質を組み上げ、それに魂を与え、自我と知能を芽生えさせる。機械や ロボットを作り、同様にこの奇跡で魂を与えることも可能。
 この奇跡によって生まれた『カレルの子供達』は、通常の「生物」とほぼ同じ範疇の特性を持つ。例えば、
 1:自分の構成物質を「食事」によって摂取する必要がある。その代わり負傷は治癒するし、いっぱい食べれば肉体的に成長もする。
 2:子孫を残すことができる。多くは自分の構成物質を切り離して分裂生殖するが、雌雄に相当する「個体差」を持ち、互いの構成物質を合成することで有性 生殖を行える者もいる。
 3:大怪我をすれば死ぬ。飢餓でも死ぬし過労でも死ぬ。機械やロボットの「子供」ならウィルスで死ぬこともあるかもしれない。身体が朽ち、老衰で死んだ 事例さえある。ともかく要因はどうあれ、彼らは死ぬ。生物としては当たり前に、いつか、必ず。
 …などである。もっとも彼らは通常の生物より遥かに肉体的に強靭であることが多く、食事も少々の量で事足りる。
 上記三つの性質は、ほぼ全ての『子供達』に該当するが、素材となっている物質やその形状に応じて、子供達は千差万別の能力を持つ。
 ちなみに、死体を対象にこの奇跡を使っても、死んだ人間が戻ってくる訳ではない。これは死んだ「子供」を対象にした場合も同じである。

セツナ・L・タイアー

 

国籍…ソレイユ
所属…タイアー手芸店(※出奔中)
階梯…近接巫術師(9階梯)
年齢…26
性別…女性

 


 「これは、そう――“魂に喝を入れる”と書いて“コンカツ”だ。……ん? なんか文句ある?(ニコッ)」


 腰に届く長さの美しい黒髪が特徴の長身の女性。
フルネームは「セツナ・リーネ・タイアー」。名を東方文字で書き起こすと「雪那」となる。
基本的にパンツルックで、上着も軍用ジャケットのような洒落っ気の無いゴツい服ばかり好んで着ているが、それでも絵になる男勝りな(実際、その辺の男なら片手で勝てる)美人。
外見はまだまだ若々しいが、本人はこっそり年を気にしている。我が身を呈して危険から守ってくれるような、そんな頼れる恋人募集中。

タイアー家の血縁者のうち、特定の土地への定住を選んだ家の出身。
家系図で見ると傍流にあたるが、隔世遺伝とでも言うべきか、先祖の能力を色濃く受け継いでいる。
後述の能力が原因で幼少の頃は鬱屈した性格をしていたため、一時期コダマの下に預けられていた。その頃の繋がりで、本家組や東方に渡る前のキリューなどとも面識がある。
行商の旅の中で荒療治を受けた結果、性格は明るい方向へ改善されてそのまま突き抜け過ぎ、三桁単位の警備を単身で突破して霊木の枝をへし折るような“活発”な女性に成長した。
既にタクミ屋の巡業からは離れて実家の手芸店に戻っているのだが、活動的な性格のため(そして恋人探しのため)、観光と称してあちこちを旅して回っている。
最近は、東方大陸に存在するとある大樹の噂に関心を寄せているらしいが……。


【戦闘能力】
遠い先祖の能力を受け継いだ、限定的かつ特異な術的能力を持つ。
ひとつは、氷雪系魔術。
水そのものを操ることは出来ないが、雪や雹を降らせたり、対象を凍結させたりといった、「冷気」を操る能力には長ける。
もうひとつは、霊的存在に対する感受性の高さ。
本来は雑霊を死体に宿らせて使役するという異能であり、その不吉さゆえに幼少期の鬱屈の原因となったものではあるが、その転化として、霊魂に対する深い理解を持つ。
どちらも先天的な術的特性で、その行使においては理論云々よりも感覚的な部分が大きい。
そのため、氷雪魔術と霊的感覚の二点においては術師として高い能力を持つものの、対応ジャンル外の魔術については全く扱えない。
なお、「死体を操る」異能は、既に自ら禁じ手として封印している。

戦闘スタイルは、純然たる近接打撃型。
前述の術的技能が、どちらも遠距離攻撃に対応していない(近距離の方が効果が高い)ためでもあるが、半分以上は本人の性格。
最大の特徴は、本人の霊的感性と本能的な魔力操作によって成立される、対霊・対術打撃である。
相手の強さにもよるが、生半可な悪霊・魔術ならば殴って祓えるという無茶苦茶な戦闘技能を持つ。
本人は完全に勘と直感と本能だけで振るっているが、ある種の霊的ダメージを与える特殊攻撃であるため、生身の相手を打撃した場合も、単なる物理的衝撃以上のダメージを与えることができる。
主兵装は木刀。それもただの木ではなく、樹齢を何百年何千年と重ねた大樹・霊木などの、特殊な樹から作り出された物を用いる。
これを力の媒介とすることで、対霊対術打撃の威力・リーチを伸長し、素手で術式を殴るリスクを減らしている。
また副兵装として白紙の符束を持ち歩いており、これに文言を書き込むことで術式符として完成させ、木刀に貼り付けるなどして随時攻撃力・防御力の補強を行う。
対人戦闘においてはもっぱらこの霊的打撃をおもな攻撃手段として用い、氷雪魔術は機械兵器などの対物、もしくは霊的打撃のみで対応できない相手に対して使用する。
攻撃手段自体は近接攻撃に特化しているものの、総合的な対応能力はかなり高く、「近付いて殴る」が物理的に可能な相手であれば十二分に戦えるだけの能力がある。

放出された魔力余波で雪を降らせながら、木刀一本で敵陣に切り込み、魔術も霊魂も人間も等しく殴り倒していくその戦いぶりから、一部の人間(キリューとか)からは、“氷雪の撲殺巫女”の異名で恐れられている。

>格ゲーキャラ紹介記事風

◇恋人求めてウン千里!!
 “氷雪の撲殺巫女”セツナ・L・タイアー!!


▼キャラ紹介

西方大陸を広く巡業する玩具屋、タイアー家の血縁者。
自分を危険から守ってくれるような素敵な恋人を求めているが、男勝りな性格と実力が災いして恋人探しは上手くいっていない。
樹齢数千年クラスの妖樹の噂を聞きつけ、新たな木刀の材料を求めて東方大陸へ渡ってきたのだが……?



▼特徴

リーチ・攻撃速度など、全体的に高水準でバランスのとれたスピードタイプ。
一部の必殺技で攻撃力を強化できるため、速度と火力の両立もある程度は可能。
攻撃方法はおおむねシンプルで、「近付いて殴る」という目的もハッキリしているため、初心者でも比較的扱いやすい。
ただし、遠距離攻撃手段を一切持たないことや、恋人の居ない男性キャラクターに対しては攻撃力が下がったり、逆に恋人持ちのキャラ(男女問わず)に対しては与ダメージ・被ダメージが増加するなど、操作に慣れてくるにつれて扱い難さが表に出てくるキャラクター。



▼必殺技

・いい感じの打撃:236+AorBorC
 木刀による打撃攻撃。大雑把ながら、押さえるべき要素は押さえた優秀な打撃技。
 牽制、対空、コンボの締めにと使い勝手がいい。連続入力で派生。


・幻の左:214+AorBorC
 咄嗟に出る左手での打撃攻撃。「いい感じの打撃」と似た性能だが、こちらはリーチが短く、代わりに出が早い。
 左と言いつつ、ドット絵の都合で2P側に立つと右手になるのはご愛敬。


・対霊打撃符『禊祓』:22+A
・対魔打撃符『断魔』:22+B
・対人打撃符『根性』:22+C
 それぞれの文言を書きこんだ符札を貼り付けることによって、木刀による攻撃に特殊効果を付与する強化技。
 有効時間はそれほど長くないが、時間内であれば効果は重複・累積可。
 ゲームシステム上は文言ごとに効果が差別化されているものの、実際の使い分けはかなりフィーリング。



▼超必殺技

・刹那五月雨打ち:236236+C
 ほんの一瞬の間に、目にもとまらぬ木刀さばきで無数の打撃を相手に叩き込む連打技。
「雪那」と「刹那」がかかっているのだとは本人の談。


・切なさ乱れ打ち:214214+C
 いつまで経っても素敵な人が見つからない切なさを、木刀に乗せて相手に叩き込む乱打技。
 単なる八つ当たりとも言う。そのせいかコマンドも後ろ向き。


・“氷雪の撲殺巫女”:41236+D(要3ゲージ)
 一定時間「氷雪モード」に入る覚醒技。
 氷雪モード中は、一部の特殊技や必殺技が追加される。

 ・氷雪防盾:氷雪モード中にD
  舞い散る雪が一点に結集して防壁となり、行動中でもシールドアクションが出来るようになる。

 ・月華氷刃:氷雪モード中に22+D
  木刀を氷で覆い、巨大な刃を作り上げる。木刀攻撃のリーチが増加し、打撃属性から斬撃属性に変化する。

 ・零下抱擁:氷雪モード中に接近して632146+D(要1ゲージ)
  胸に埋まるくらい強く相手を抱きしめて動きを止め、その隙に氷漬けにする投げ属性攻撃。【KO効果:氷壁】



▼特殊攻撃

・H&H(ヘルアンドヘヴン)・スープレックス:接近して41236+A+D
 特殊投げ。
 一見するとただのジャーマン・スープレックスだが、ホールド時に胸部が相手の背中へ強く押し付けられるため、一部のキャラクターは投げ抜けが出来ない。


・男児平伏ス必勝ノ蹴撃(ゴールデン・クラッシャー)=F6+C
 一片の慈悲も躊躇もない必殺の急所攻撃。男は死ぬ。

ヘ レナ

 

国籍…ソレイユ
所属…なし
階梯…魔術師(階梯なし)
年齢…20年くらい
性別…女性

 


「ようこそいらっしゃいました。お父様に何か御用でしょうか?」


 カレルの奇跡ドミンの創造、ガルの授魂≠ノよって魂を与えられた『子供達』の一人。カレルの屋敷に居る子供達の中でも初期に生み出されたお姉さん格。
黒いドレスローブを身に纏い、来客の訪問を笑顔で迎える金髪碧眼の美女。家事万能で彼女の淹れる紅茶は味も香りも絶品。
礼儀正しく穏やかな性格だが、好まざる客には父の魔術書から独学で学んだ魔術をお見舞いする。ひととおりの低位魔法を使えるが、お気に入りは風系魔法。医 術魔法もそこそこ。
その正体は木製のからくり人形。炭素が構成物質の大半なので、普通の人間とほぼ同じ食事ができる。だが木材は時間とともに腐食する物質なので、「寿命」が ある。
彼女の他には、人間型3名、機械の犬や土塊の猫など、合わせて十数体の子供達が、父親であるカレルと共に生活している。

絡 繰の腕<Uトー・ローラン

 

国籍…ソレイユ
所属…マクシミリア旅団
階梯…13階梯(商い士)
年齢…68
性別…男

 


 「さて。それではそろそろ、アルフレッドと戦ろうか?」


 マクシミリア旅団所属・総括部門管理者及びマクシミリアン専属秘書。
精密な経済見通しと、その見通しを活かした運営を主にその手腕を本社で奮い続ける老人。会長がやるべき仕事までこなしているせいもあり、実質社長という位 置に居るような彼だが、あくまで代理という立場を押し通す。
元々はアルフレッド商会において経理を担当していたのだが、マクシミリアと出会い『彼の夢のほうが遣り甲斐がありそう』だからと急に仕事すっぽかして旅団 へ移る。おかげで商会社長とは非常に折合いが悪い。
当時二十代にして有能さをアルフレッドに見出されクレーム課の方面にまで手を伸ばしていた事もあり、散々に引き止められた挙句どうしても退社するというも のだから、社内機密を漏らすわけにはいかないと命を狙われた経緯がある他色々と事情がある様子。

……マクシミリア本人の助力もあるにはあるが、当時のクレーム課相手に数年 程逃げ回ったり撃退していたりするので武力による実力も相当なものと予想される。ローゼン辺りの証言によると、『あの爺に銃とか持たせると手に負えねぇっ てマジで』、ということなので銃器類の扱いに長けるらしい。

それと彼だけに限った話ではないが、会長に近づけば近づく程酒好きの度合い が上がる(というよりマクシミリアに声を掛けられる者の必須条件は大酒飲みだが)例に漏れずお酒大好き。ただ酒癖が少々悪いのは自覚済みなので一人きりで 飲んでいることが多いのだが、彼の私室には酒瓶がバー宜しく無数に並んでいる。

“賢 者”シーヴァー

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国籍…ソレイユ
所属…賢人会議
階梯…召喚士(12階梯)
年齢…70
性別…男

 


「儂はこの肩書きが嫌いでな。聡き者などいないというのに、誰もが無知に気付かん」


 ソレイユの国政を握る大統領のひとりであり、古より続く大貴族の長である。
変わり者揃いの賢者達であるが、彼はその中でもオーソドックスに魔学と政治力を高レベルで維持する賢者らしい賢者である。
40年近く政治活動をしており、年の功という意味で顔が広く発言力は強い。
また国立魔術学院で召喚術を教えていた経歴もあり、学院にも影響力を持っている。
彼の政治手腕は堅実そのもので今まで失敗らしい失敗は一度もしていないが、特別大きな政策を打ち出すということもしていない。
個性的な賢者達の間に立ち、意見をまとめ、国民の納得する形に治めるというのが今のシーヴァーの立場である。
そのような言動をするため温厚な老人、というイメージが国民には浸透しているようだ。
国民を愛し、文化を愛で、国威を誇る。模範的な為政者。
一見完璧に見えるが、唯一の欠点がある。彼は一貫して『ラクナスとの戦争』を公言し続けていることである。
非現実的であり、その論議を始めるとなぜか彼は我を忘れたように熱くなる。
他の賢者の反対によってそれは実現していないが、堅実そのものである彼がなぜそのような言動をするかは謎である。
九十九の鍵を使い、ラクナスを滅ぼそうとしたこともあるというが……

ワ イズマン<Vェリル・ヴァイザード

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国籍:ソレイユ
所属:ロード・オブ・アビス
階梯:分解士(12階梯)
年齢:27
性別:男

 


「……恒久的世界平和も結構なんだけど、先ずは恒久的家族平和から取り掛かってくれないもんかねぇ…」


【賞金稼ぎ】
身内か、飛び抜けた功績を持つ科学者か、古い知り合いである客分か――……
内輪も内輪で固め尽くしたような組織である『ロード・オブ・アビス』において、
とんでもなく珍しいことではあるが外部から招かれ正式登録されている賞金稼ぎ。
【経歴】
元々は自由契約でのんびり気味にその日暮らしをしていたため、
『月光』や『マクシミリアン旅団』に一時的な籍を置いていた時期もある。
(同門という関係が前提に置かれているものの)ミユキとは仲が良かった。
所属が変わった今でも情報をリークしたりされたりするような交流を持っている。
【現在】
やっていることと言えば、
アビスと一緒にオタク文化を極めようとしていたり、飲んでたり、サボってたりと、
ろくなことをしていない時のが多いが。
新作ゲームの発売には仕事を投げ出して走ったみたり、フィギュア予約に奔走してみたり、
本当に、ろくなことをしていないけど。
有事の際にも宗主本人が指名までして傍に置いているので、相当に信頼されている模様。
逆に何を考えているのか分からない性格をしているせいでレッドには距離を置かれている。
イエローとは共にバンドを組み、ピンクからは怪しいからってまともに喋ってもらえない。
ブラックとは相当仲が良い。アビス七不思議に数えられる程凄く仲が良い。

魔術に対しての造詣が非常に深く、五大属性をはじめとして時空間や召喚、死 霊の端まで齧っている。
数々の知識を活かした末に到達している分解術の応用範囲たるや、腐食竜の攻撃すら射程範囲に収めたこともある。輪廻を司る九十九の鍵に関わったことがある が、分析時間の不足の為かイマイチ力が及ばなかったことが結構悔しかったらしく、現在は『九十九の鍵にも通用する』ことを目標としている。


セー ネ

 

国籍:ラクナス
所属:ソレイユ、ミラ(使用人見習い)
階梯:罠士(階梯なし)
年齢:13歳
性別:女性

 


 「だ、大丈夫です……まだ、やれます」


 ラクナスのスラムで産まれ、スラムで生きてきた少女。
ゴミ山漁りと臓器提供で辛うじて食いつなぎ、生を長らえていたが、ある時アルフレッド商会の「新薬被験体」として拾われる。
数度に渡る投薬実験の末、九十九の鍵を肉体に埋め込まれ、何処ぞに売り飛ばされそうだった所を逃亡者一行に助けられ。現在は彼らのツテを頼りに、ミラ領主 の息子デリクの元に身を寄せている。
使用人としてデリクに連れまわされたり厳しい訓練を受けたりミラのご婦人達の誤解を受けたり、苦難は多いようだがまぁ、それなりに楽しくやっている様子。
白い髪に白い肌、赤い瞳を持つアルビノで、紫外線から身を守るための薬剤が今も手放せない。
性格は、やや引っ込み思案の恥ずかしがり屋。とは言えデリクの元で使用人見習いとして働くうち、多少はしたたかさも身につけた模様。
主張しないだけで意志まで弱いわけではなく、一度決めたことならば主人であるデリク相手にも、臆せず食って掛かるような一面も持つ。

戦闘能力は低く、正面からの戦いでは、相手が兵士級異貌一体でも危ういとこ ろ。
売り払った内臓の代わりに埋め込まれた人工臓器の恩恵により、基礎体力だけは同年代の少女よりも高いが、ミラに来るまで戦闘訓練を一切受けていない。
敵と戦うのではなく敵から逃げ続けることで生きてきた彼女にとって、余計な「強さ」はむしろ枷になりかねないものだった。
逆に、その「生存技術」に関しては、彼女は光るものを持っている。特に、心理的な面で。
正面から敵と向き合うことなど、最初から考えない。背後から襲い掛かる程度じゃ、まだ愚策。
事前の根回しを怠らず、戦場には罠と障害を仕掛け、それでも尚不利と見るや、その全てを囮にして逃走を図る。
卑怯に、そして臆病に。そうした戦場で生き残るコツを、彼女はスラムの生活の中で身につけている。幼稚な、あるいは無垢な言動が多い彼女だが、この点に関 して一切の甘さは無い。
最近はデリクの特訓によって身体能力も多少は高くなったものの、基本はやはり罠による足止めと逃走である。
戦場で彼女の姿を見たら、まずは自分の足元と頭上、そして背後を調べよう。斬りかかるのはそれからだ。

“賢 者”ダグラス

 

国籍…ソレイユ
所属…賢人会議
階梯…魔剣士(11階梯)
年齢…41
性別…男

 


「それで、貴様は何ができる? 返答次第では取り立てよう。逆もまた然りであるがな」


 ソレイユの国政を握る大統領のひとりであり、覇道の賢者≠ニ呼ばれる剛胆な人物である。
ミラを治めており、違法スレスレの薬物の製薬を許可し、国防に異貌を利用し、大型空港の建設で経済を循環させる等大胆な政治手腕で常に政界を揺るがしてい る。
彼の代になってからミラの貿易黒字は4倍にも膨れ上がり、国内外から英雄と呼ばれて久しい。
些か粗暴な面も目立つが。魔剣士11階梯の腕もあり、良くも悪くも豪快であると捉えられている。
しかし彼の生まれであるグラッドストーン家は歴史が浅く、半ばミラの政権を奪うような形で現在の地位に上ったこともあり、国民はともかく他の賢者からの評 判は悪い。
「彼に代替わりしてからミラに吸血鬼が出没するようになった」との噂もあり。彼を妬む人物は多いようだ。

“豪 傑”デリク・グラッドストーン

 

国籍…ソレイユ
所属…なし
階梯…魔剣士(12階梯)
年齢…21
性別…男

 


「お前は我のものだ。他の誰にも渡さん」


覇道の賢者<_グラスの1人息子であり、雲上の魔都<~ラにおける実質的なNo.2である。
自称”修行の身”でありながら、彼の一言でミラの人口と経済の3分の1が動くとも言われている、ミラのプリンスだ。
しかしその人望を生かして父の片腕を勤めているかといえば、そうではない。
彼はグラッドストーン家からはほぼ独立しており、高級住宅街に自宅を構えて日々勝手に行動している。政策立案ではダグラスに向かって真っ向から反対案を提 出することもある。
彼の地位は親の七光りというよりも、極端すぎるダグラスへの対抗勢力としての意味合いが強いのである。
故に、親子仲はよろしくない。
彼はミラで最も人気のある若者であると同時に、最も危険な火種なのである。

二つ名の示すとおり、彼を一言で表す言葉は”豪傑”に他ならない。
ミラで半年ごとに開催される武闘大会では10期連続優勝を果たし、横暴とも豪腕とも取れる株取引で巨万の富を成し、城のような自宅では毎晩違う女を連れ込 み…… とにかく派手な行動を好む。
そして常に
「我を超えて見せろ。超え返してやる。挑戦状はいつでも大歓迎だ」
そう宣言する自信家でもある。
己が信じた道では必ず頂点に立つ、自分以外がその座に立つことを決して許さない、そしてその”座”を誰憚ることなく誇りにする。
それが彼の在り方であり、人を惹きつける理由である。
また貴族らしい端正な顔立ちと肉食系男子特有の資質なのか、女性からの熱烈な支持もあるようだ。一部変質的なほどに。

しかし、イベントや大会には良く顔を出すのだが、彼が普段何をしているのか 知っている者は極端に少ない。
父親に反旗を翻す準備をしているのだと人々は噂をするが、本人も特に否定していないようだ。
ミラに波乱が起こる日も近いかもしれない。

そんな彼だが、最近やっと身を固める決意を決めた、という噂が流れているらしい。
耳の早いミラの女性達は躍起になってその相手を探しているという。無論、その相手を八つ裂きにするために。
また、さらに最近では別の若い女性を連れて歩いている姿がよく目撃されるらしい。
耳の早いミラの女性達は躍起になってその女性を探しているという。無論、八つ裂きにするために。

<戦闘スタイル>

彼の戦闘スタイルは至ってシンプルで、大剣持って近づいて切る、だけである。
ただ、その大剣が曲者で、その効果は『持っている限り際限なく魔力を吸い取られるが、その魔力は刃に衝撃が加わると放出される』というもの。名は「ブルト ガング」と言い、デリクの魔力が高すぎて毎回使い捨てられると言う、魔具職人泣かせの魔剣である。
デリクはこの剣で周囲に魔力を充満させ、炎上(フレア)の魔術で着火、近距離の対象を斬撃と同時に焼き尽くすという戦術を取る。
その火力はラクナス製の戦車を叩き切った上に装甲を7割を溶解させるほどであり、「奴の間合いに入ったら防御は無意味」とすら言われている。その反面、近 づくまでは何もできないという分かりやすい弱点もある。

<追記>

最近、行方不明になったとニュースになっていたが、2週間ぶりに戻ってきた。
その間に修行を行っていたらしいが、彼はTVキャスターの「一言で言うと、どんな修行でしたか?」という質問にこう答えている。
「いっそ殺せ」
何があったかは、当事者のみぞ知る。
ちなみにこの数日後、デリクの階梯は2つほど上がっていたという。

魔 拳<}クシミリア・テルミドール

 

国籍…ソレイユ
所属…マクシミリア旅団(会長)
階梯…13階梯(拳士)
年齢…92
性別…男

 


「美味ェ酒の前には、国境も種族も関係無ェのよ。分かったなら一杯呑れ!」


 消えずの老兵こと史上最強の爺衆≠ェ一人。マクシミリア旅団総括会長とはこの男の事。
かつてはその拳で山一つを解体しただとか、ドラゴン相手に道具一つ使わず縊り殺しただとかいう伝説を持つ爺。その戦歴においては鋼鉄将軍すら敬意を表する というレベルなので正直人間かどうか疑わしいが、一応ホモ・サピエンスらしい。
その数々の出来事から付けられた二つ名は魔拳≠ニ謳われているが見た目はぶっちゃけ年食ったザン○エ○。白いモヒカン頭、女性のウエストより余程太い二 の腕とそれに見合って筋肉で覆われ尽くした身体は、なんとコダマ・S・タイアーよりデカい。
おかげでよく扉の上部に頭をぶつけるし車乗れないし電車乗れない。故に普段の移動はバイクであり特注品の巨大な代物なのだが、彼が跨るとちょっとバイクが 可哀相に見える不思議。

因みに、かつては、と前述では述べたが別に今でも普通に現役。
現在はマクシミリア旅団・賞金稼業第0部『特別出社東方支部』に身を寄せており、人的被害が酷い異貌を刈り取る業務を元気に遂行している。東方戦争自体に は加担せずに、あくまで東方連盟軍の手が届かない場所の露払いに専念中。
流石に現在においては全盛期程の力は無く拳一つで山を崩すことは出来ないらしい。ただし異貌がよく利用する河川を拳で叩き割る姿が目撃されたりしているの で、それについて本人は結構気落ちしているらしいが傍目見分け付かない。

無類の酒好きで酒信奉者。美味い酒は世界を救う≠信条としており、『将 来の夢』は全ての種族に分け隔て無く酒を楽しんで貰う酒場を全国チェーンにすること。マクシミリア旅団はその足掛かりで、ザトーやローラン他従業員はその 協力者だと公言している。でもやっぱり関係者以外には誰にも信じて貰えない。
しかし本人達はヤル気満々で、既にテスト店舗として『争いを持ち込まない限り種族関係無し』の酒場を一つ作っているとか。場所は不詳ながら知る人ぞ知ると いうものらしく、ひょっとしたら何処かの荒野にでもぽつんと立っているのかもしれない。

処 刑剣<香[ゼン・ドレィル

 

国籍…ソレイユ
所属…マクシミリア旅団
(賞金稼業・第二部団長)
階梯…12階梯(剣士)
年齢…39
性別…男

 


「今日も元気だお酒が美味い! ……で、此処は、何処だ?(ソレイユで飲んでたのにハザードに居る)」


 マクシミリア旅団所属・賞金稼業第二部団長。処刑剣≠ニ呼ばれる程の剣術使い。
本社付近に居を構える第一部、ハザードに根城を下ろす第三部とは少々気色が違う第二部を任されており、その性質は遊撃隊に近い。固定された棲家を持たず団 員は常に全国各地で散開し、彼等特有の通信網マッちゃんネットワーク≠駆使して情報交換を行う。賞金稼ぎ集団というよりは賞金稼ぎ組合。
そんな変わった隊を任されているだけあって情報関連の技能に長け、剣士階梯の他にも情報士7階梯を取得していたりするインテリな一面も。流石に一流ハッ カーには及ばないものの、総括部門方々のお手を煩わせない程度には単独で活動出来たりする。
……玉に瑕と言えば、酒好きが高じて大抵酔い潰れているおかげで滅多にそういう技能が活かされないということ。同じ酒好き同士達の助けを借りて仕事を遂行 しているものの、それが無ければ普通に駄目なおっさんである。
その酒好き同士の中には賢者ダグラスや最古の魔法使い≠ワで含まれている辺り、彼が所有する人脈は幅が広すぎるのもまた、普段の駄目っぷりを余計に加速 させている結果になっているとか、いないとか。

普段が普段だけに実力を疑問視する者も数多く、マクシミリア旅団の一角を担 うには不適格だとされる声もひっきり無しに上がる。そも処刑剣≠ウえ人脈を使って得た名前だろうとまで言われてしまう程普段は駄目過ぎる彼ではあるが、 その剣力たるやタングステン鋼(戦車砲に使われる素材)さえ断つ程。
実際メンバーと戦った際には終始挟撃という不利に置かれながらも、ルナとイオンに善戦を続け、更には後もう一歩のところで胴体泣き別れの目に合わせ掛け る。そのうち13階梯へと上り詰めるであろう人物。

広い人脈、高い技能、確固たる実力――……
酒さえ無ければ、本当に、本当に、素晴らしい人物だった。
現在はミラでダグラスと酒をかっ食らう日々だが、近い内に移動し東方へ移る予定。