「美味ェ酒の前には、国境も種族も関係無ェのよ。分かったなら一杯呑れ!」
消えずの老兵こと史上最強の爺衆≠ェ一人。マクシミリア旅団総括会長とはこの男の事。
かつてはその拳で山一つを解体しただとか、ドラゴン相手に道具一つ使わず縊り殺しただとかいう伝説を持つ爺。その戦歴においては鋼鉄将軍すら敬意を表するというレベルなので正直人間かどうか疑わしいが、一応ホモ・サピエンスらしい。
その数々の出来事から付けられた二つ名は魔拳≠ニ謳われているが見た目はぶっちゃけ年食ったザン○エ○。白いモヒカン頭、女性のウエストより余程太い二の腕とそれに見合って筋肉で覆われ尽くした身体は、なんとコダマ・S・タイアーよりデカい。
おかげでよく扉の上部に頭をぶつけるし車乗れないし電車乗れない。故に普段の移動はバイクであり特注品の巨大な代物なのだが、彼が跨るとちょっとバイクが可哀相に見える不思議。
因みに、かつては、と前述では述べたが別に今でも普通に現役。
現在はマクシミリア旅団・賞金稼業第0部『特別出社東方支部』に身を寄せており、人的被害が酷い異貌を刈り取る業務を元気に遂行している。東方戦争自体には加担せずに、あくまで東方連盟軍の手が届かない場所の露払いに専念中。
流石に現在においては全盛期程の力は無く拳一つで山を崩すことは出来ないらしい。ただし異貌がよく利用する河川を拳で叩き割る姿が目撃されたりしているので、それについて本人は結構気落ちしているらしいが傍目見分け付かない。
無類の酒好きで酒信奉者。美味い酒は世界を救う≠信条としており、『将来の夢』は全ての種族に分け隔て無く酒を楽しんで貰う酒場を全国チェーンにすること。マクシミリア旅団はその足掛かりで、ザトーやローラン他従業員はその協力者だと公言している。でもやっぱり関係者以外には誰にも信じて貰えない。
しかし本人達はヤル気満々で、既にテスト店舗として『争いを持ち込まない限り種族関係無し』の酒場を一つ作っているとか。場所は不詳ながら知る人ぞ知るというものらしく、ひょっとしたら何処かの荒野にでもぽつんと立っているのかもしれない。
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