「ニョホホホ〜。お仕事お仕事、がんばるぞーぃ」
ジャギ休養によりデジマ支部長代打としてハザード首都西支部
よりこちらへと召喚されてきた少年。
ゆったりとした衣装を好んでも隠し切れないほどに小柄、
同年代の同性と比べるより、異性と並べたほうがしっくりと来る、
いいやそれでもまだ小さいという矮躯で本人もその事をとても気にしている。
そんなナリに加えて優しげな笑みがよく似合いそうな目鼻の位置を持ち、女性受けは良さそう……
なのだが、全く似合っていない爺口調とそれっぽく渋い趣味嗜好のせいで実はあんまりモテない人。
庭に出れば盆栽を弄り、カラオケに行けば演歌を熱唱、日中は健康体操や公園で鳩に餌
やり、などなど、
そりゃあ今時の若い人は付いてきちゃくれなさそうな渋〜い趣味嗜好であるのは勿論ちゃんとワケ有り。
実年齢が、今年で御歳96歳の誕生日を迎えるから。
何でも、元々は筋骨隆々のジジイであったそうだが、とある時にとある『九十九の鍵』から呪いを受け、
??今まで生きてきた時間のうち肉体が経たもの??
を吸い取られたらしい。しかも、吸い取られた時間はその鍵を破壊しなければ戻ってこない。
挙句の果てにはそれを取り返さなければ今後とも歳を取ることがないという付与効果付きだとかなんとか。
若返る、歳を取らない。
傍目からは羨ましがられそうな効果だが、じい様本人としてはとんでもなく不服なご様子。
テアケ流と呼ばれる東方由来の武術を扱う。
傍目からすれば重力を操っているようにしか見えず、
技を掛けられた当人もまた似たような感想を抱くほどに、
誰であろうと投げ飛ばす不可思議な技を好んで使用している。
今のところ仲間内だけでしか披露していないが、そのうちに敵に掛けるところも見せてくれるとか……
恐いものは、『うちの女房』と『命賭けの一撃』。捨て身の攻撃とか、自棄っぱちの突
撃とか、そういうのとは別で『ただ速い物、ただ強い物、そういうのなら例えそれが雷であろうと物の数では無い』らしい。武を極めた達人らしい物言いであ
る、余人には何のことかさっぱりだが。
ちなみに老人会運営に関わっているらしく??魔拳?≠?"最古の魔法使い?≠ニは知
古の間柄。
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