私は近頃あちこち身体が傷んできています。特に腰痛や歯痛で悩んでいます。やはり健康が第一ではないでしょうか?健康を維持するための様々な方法を考えて行きましょう。手遅れにならないうちに、適切に対処する必要があります。そのためには、自分の病の状態を知ることが大切です。参考にしてください。 |
痔瘻(じろう)(あな痔)
痔ろうは、痔核(いぼ痔)・裂肛(切れ痔)と並んで、三大肛門病といわれます。痔ろうは、かつては結核性のものが多かったのですが、現在では大腸菌などの細菌が主な原因となっています。直腸と肛門との境目に歯状線があり、そこに肛門小窩(こうもんしょうか)といってへこんでいるところがあります。これは肛門の全周に5から6あり、この小窩の底に腺(肛門腺窩=肛門腺)があります。そこに下痢をしたときなどに便が入り込むと、腸内細菌による感染が起こり化膿します。これが肛門周囲膿瘍(こうもんしゅういのうよう)です。
肛門周囲膿瘍が破れて膿が外に出たり、外科的に切開して膿を出すと、肛門のなかから肛門周囲の皮膚まで貫通する小さな細い穴(瘻孔)としこりができ、これがときどきはれて痛み、膿が出ることをくりかえします。これが痔ろうです。 |
治療
痔ろうは合理的に上手に治さないと、肛門の構造や括約筋がメチャメチャになってしまいます。痔ろうがあまり長くあると、それ自体から肛門ガンが発生することもあります。痔ろうに対して抗生物質を長期大量に使う人があるようですが、腸内細菌のバランスを崩してしまうほど抗生物質を使うと、骨髄などに悪い影響が出ることがあります。抗生物質はやたらに使わず、細菌感染をする構造の方を治さなければなりません。痔ろうについては早期の手術が必要となります。
膿は周囲の組織のなかにどんどん広がって複雑になり手がつけられなくなりますから、早いうちに膿の広がりをくい止めることが必要です。皮膚にできるおできの場合なら膿さえ出してしまえば自然に治りますが、痔ろうにこれは出来ません。肛門小窩から外痔へ続く細い管(瘻管)ができていて、排便のたびに大腸菌などの細菌が侵入し、何回も感染をくりかえすからです。そのうえ排便の影響や歩行などのため患部を安静にすることは不可能なので、炎症が長びき感染をいっそう受けやすくなります。痔ろうの原因となっている肛門小窩の原病巣を含めて、根本的に切除をすることが必要になってくるわけです。 |
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