朝起きて、荷物をまとめる。飛行機が16:30発なので、15:30ごろに空港へ向かえばいい。
それまでのんびりとフローレス島を散策することにした。
ひとまずチェックアウトして、荷物は3時までロビーで預かってもらうことにした。

フローレス島は、直径400m程度の小さな島。30分もあれば、歩いてぐるりと島1周できるぐらい。
中央部がなだらかな丘になっていて、そこには中央公園、教会、政庁舎、郵便局などがあり、まさに島の中心地。
なだらかな坂を上れば中央公園へ、なだらかな坂を下れば湖畔へと、適当に道を歩いていても完全に迷うという
ことがないのがうれしい。
ティカル遺跡への拠点で観光客が多いということもあり、ホテル、レストラン、旅行会社、お土産屋、インターネット店が
通り沿いに並んでいる。
本土にあるお隣のサンタ・エレーナ地区とは、全長400mほどのレジェノ橋(Puente Relleno)で
結ばれている。フローレス島唯一のバス発着所はこのレジェノ橋のたもとにある。
もちろん、サンタ・エレーナ地区へは歩いて行けるが、あまり興味なかったのか?そのときは行こうという気がなかった。
今思えばだけど、サンタ・エレーナ地区も散策してればよかった。行こうと思えば行ける時間はあったはずなんだけど・・・。
とりあえず、まずは中央公園を目指し、坂を上る。もちろん、公園横の教会内にも足を伸ばす。
それから、にぎやかそうな通りへと歩いていく。
お土産屋さんは、どちらかと言えば、アンティグアやパナハッチェルに比べて暗いと言うか色がない。
色鮮やかなグアテマラ織りの布類より、マヤ絵文字などが書いている布や皮製品が多いからではと思ったけど?
もちろん、マヤ絵文字の書かれた布か皮が欲しかったので、あれこれ見てまわる。
特に人の横顔を変形させた「頭文字」は見てて面白い。マヤ暦(カレンダー)はホンジュラスのコパン遺跡から広がったもので、
時計みたいに頭文字数字がぐるりと円形に書かれてある。
同様メキシコのアステカ暦の象形文字で書かれたものより、私は頭文字のマヤ暦の方が好きかな?
すでにパナハッチェルでマヤ暦がデザインされてあるTシャツをしっかりゲットしてたりして・・・。
マヤ暦の書かれた50cm四方ぐらいの皮ものは、結構な値段だったような?もちろん私の手持金では買えない。
結局、頭文字にも似た奇妙な神や人間が描かれたしおりを3種類買った。ちょっと安くしてもらって1枚Q22.5(約350円)。
これはすべて友達のお土産へと消えてしまって手元にはないけど・・・。
朝昼兼ねた食事を取らねばと、昨日行ったブリトーがおいしいオープンエアーの小さな食堂と同じ通りにあり、
ちょっと気になってた小さなレストランへ行ってみることにした。どちらかと言うと、現地人が行きそうなお店に興味がある私・・・。
半地下で、通りからちょっと階段下りたところに入口がある。
中へ入ると小ぢんまりしてて、お客は誰もいなく、おじさんがひとりテレビを見ていた。
テーブルに座るとそのおじさんがニコニコしながらメニューを持ってきた。
私が食べ切れそうなものと「これ」と指差すと、おじさんが厨房にいる女性に聞くと出来ないとのこと。
まだ昼前なんだけど・・・材料ないんかい?って言いたくなったけど、これって、田舎ならではってとこ。
日本の我が田舎の食堂でもよくあることなんで、素直に納得。
こういうときって、逆に「何が出来る?」って聞いたほうがいい。
結局、私が平らげそうなフルーツサラダと生ジュースを注文。サラダと言っても、こちらでは量はかなりある。
食べながら、おじさんや厨房にいた女性が話し相手になってくれた。
値段はQ19のところをちょこっとチップで切りよくQ20払った。
 |
中央公園横の教会内部。祭壇上の黄色のエンジェルがかわいい。 |
 |
バス発着所のある通りの西側突き当たりに船着場がある。
ここからペテン・イツァ湖を遊覧するボートが出ている。
だいたい2時間でQ200(3000円強)だそうだけど、船主と交渉次第で安く乗れることもありだそう。 |
 |
湖畔沿いをぐるりと歩いていると民家の横の空き地から水辺に降りれる場所がある。
そこで写真を撮っていると、若い男の人から声をかけられた。いろいろ話をしていると、彼は船を持っているらしく、
湖を案内してあげるとのこと。船でしか行けないところで丘の上から湖を一望できるいい場所があるらしい。
んが、湖を遊覧するほどの時間的余裕はないので断ったんだけど・・・。
|
別談だけど、私がペルーに行ったときにたまたま気に入って買ったラスタ・カラー(赤・黄・緑のレゲエの象徴的色)の
ミサンガ(編んである紐を願い事をしながら手首に結び、その紐が切れたとき願い事が叶うと言われている。ブラジル?が発祥の地で
中南米ではポピュラーなもの)をしていた。
はっきり言って、このとき3年経っているのに切れそうな感じでもなく、
おまけに何のお願いごとをしながら結んだのかさえ忘れてしまっているんだけど・・・。
上記の水辺で声かけられた若い男の人も、エクアドルの
オタバロの宿屋で会った若い男の人も、
私のミサンガを見て「レゲエが好き」と話していた。
中南米の若者はサルサよりレゲエが好きみたいで・・・今はレゲトンかな?
 |
バス発着所から北方面の通りを歩いてすぐにあるレストラン。
入ってすぐに旅行会社のカウンターがあり、そこを通り過ぎて奥に、窓がなくてそのまま湖が見渡せるレストランがある。
壁はジャングルの木々とインコやトゥカン(オオハシ)が描かれている・・・と、あれ?その壁からトゥカンが抜け出してきた??
|
 |
レストラン名がエル・トゥカン(El Tucan)とその名の通り、
店には放し飼いのトゥカンとインコがいる。
食事をしている人の傍までやってきて、油断すると横取りしてて、そのたびお店のスタッフに怒られていた。
このとき、私のジュースを目当てにやってきた。目が私の手にあるジュースを狙っている?
若干興奮気味で毛が逆立っているのか?置物みたいでカワイイ。
|
 |
ジュースを飲みきったあと、そのコップに持っていた水を入れて提供してあげたら、
コップに頭から突っ込んで飲んでいた。写真にうまく撮れなかったけど、その姿に笑えた。それで落ち着いたのか?
毛並みがもとにもどっている。
放し飼いにしても、ここにはおいしい食べ物があるから逃げないのだろう。
ただ、食事する人にとっては落ち着いて食べれそうにないかな? |
時間つぶしにちょっとお茶しようとたまたま入ったレストランで、私の好きなトゥカンに会えて超ハッピー!
放し飼いだったから余計に?カゴの中だったら、そんなにハッピー気分じゃなかったかも?
このレストランの入口にあった旅行会社に空港へ行くシャトルバスの時間を聞いていたので、
ホテルで荷物を受け取り、再びこのレストラン入口のベンチで待つ。
何回も言うようだけど、今思えば、傍のバス発着所から空港行きのバスが出てたので、それに乗ればよかった。
シャトルバスQ15(230円強)に比べ、バス運賃Q1(15円強)と破格値だったようで・・・。
空港へ着いて、チェックイン。このとき再び国内線空港税Q20(300円ぐらい)を支払う。
簡素な空港内をウロウロしていたら、グアテマラビールのガジョ(Gallo;
グアテマラ・シティの《ラテンMTV & ホテル周辺での一日編》に写真あり)のピンバッジと
ガジョのビンの形をしたキーホルダーがあった。
今までグアテマラにいて初めて目にしたので、思わず買ってしまった。ちょっと高いけど、2つ合わせてQ45(約700円)。
16:30にフローレス空港を離陸。17:20にグアテマラ・シティのラ・アウロラ国際空港へ到着。
ちょうどロビー内の通りがかったファーストフードのPollo Campero(ポジョ・カンペロ)で夕食用にチキンやフライドポテトを買う。
翌昼に出発だし、グアテマラ・シティ観光はもうしなくていいしで、
近場の空港周辺のホテルに泊まろうと考えていたけど、空港近辺の新市街はなにせ高級ホテルが多い。
そんな中でも前回泊まったお手頃なソナ10のHotel y Restaurante los PROCERES(オテル・イ・レスタウランテ・ロス・プロセレス;グアテマラ・シティ
《ホテル 〜 アンティグア編》にて)も候補に入れつつ、グアテマラのホテルガイドブックを調べて見る。
空港のあるソナ13に
Hotel El Aeropuerto(オテル・エル・アエロプエルト)とその名も”空港ホテル”を見つける。
シングルUS$25〜30でなかなか手頃だし、食堂もあるようだし、歩いて行けるかも?
ただ、部屋数が9つしかないんで、空いているかが心配だけど・・・。
空港の外で、到着客の誘導とかしていたおじさんに空港ホテルへの道を尋ねてみると、わからないとのこと。
じゃぁ「ホテルのある通り15Calleは?歩いて行ける?」と聞くと、歩きにはちょっと遠いとのこと。
「タクシーに乗るといいよ」とのことで、結局タクシーか・・・
おじさんがタクシーに乗せてくれたのはいいけど、値段交渉もせず乗ってしまった・・・。
思ったよりはちと遠かったけど、ホテル前に着いて、部屋が空いてなければ、Hotel y Restaurante los PROCERESへ
連れて行ってもらおうと思っていたので、タクシーの運転手に待ってもらう。
シャワートイレ別でいいなら部屋があるとのこと。まぁ、泊まれればいい。
タクシーの運転手にここで降りるというと、「Q50(800円弱)」なぬ?空港から新市街までだいたいQ40で、おまけに空港周辺なのに
なんで高いのぉ??「高い!」と文句言ったら、ガソリン代が高くなったからとのこと。
それでそんなに上がるんかい?やっぱ、最初に交渉すべきだった・・・。
頑として譲らない運転手にしぶしぶQ50払う。
って、どっちにしても、Q40きっかりなくてQ50のお札で払うしかなかったんだけど・・・結局高くついた。
小ぢんまりしたホテルのカウンターでQ156(US$20)を払い、連れて行かれたのは、
1階ロビーを抜け、食堂を抜け、厨房を抜け、外廊下沿いにちょこっと並んでいる部屋。
ボロッちい木の扉を開けると、ベッドとクローゼットがあるだけの年季の入ったような狭い部屋。
部屋の隣にシャワールームとトイレがある。これでQ156って高くない?
フローレス島のホテルがいかに設備よくて(ベッド、テレビ、ホットシャワー、トイレ、テラス付)安かったか(Q80)・・・。
厨房を通るあたり、宿直スタッフ用の部屋って感じがしたんだけど?
他の部屋はカウンター横から階段を上って2階にあるみたい。
とりあえず、シャワーを浴び、空港で買ったチキンなどをほおばる。買っててよかった。
その夜は本読んだり、翌日からのコスタ・リカをどう過ごすか構想したりして過ごした。
翌朝、食堂でコーヒーを飲んだあと、カウンターで11時ぐらいに空港へ着きたいと告げる。
ホテルから空港への送迎バスがあるようなので、頼んでおかないとね。
と、ロビーではアメリカ人の男性がソファーに座り、テレビを見ていた。
アメリカのABCテレビ番組で、湾岸戦争のことを言っていた。
そうだった。湾岸戦争最中に日本脱出して、その後ほとんどテレビや新聞を見ることなかったので、どうなったかよくわかってなかった。
はっきり言って、アンティグアにいるとき、ほとんど話題にならなかった。
唯一、モンテリコへ行ったとき、アメリカ人のバルボアとちょっと話題にしたぐらい。
(モンテリコ にて)
英語だけど、とりあえず私もソファーに座り、テレビを見る。
その男性に「どうなってるの?」と聞くと、「ビン・ラディンがアメリカ軍に拘束されたようだ」とのこと。
じゃぁ、戦争も終息していくのかしらん?とちょっとホッしながら見てたけど・・・
このときまだ情報錯そう状態だったのか?日本帰ってきてから、ビン・ラディンはまだ捕まってないと知った。
時間になり、送迎バスに乗り込み空港へ。
2階が出発ロビーとなってて、お土産屋さんやレストランなどがあり、かなりの人で賑わっている。
チェックインして荷物を預けたあと、搭乗口ロビーへ。
はっきり言って、出入国審査ってあったっけ?と記憶に残らないぐらい簡単なものだった
(エクアドル出国時が大変すぎた・・・キト
《新市街散策&出国編》にて)。
たぶん出国カードを書いてパスポートとともにチェックイン時に提示しただけ?
ただ、搭乗口ロビーの一角で空港税US$30を払わなければならない。
入国時はお金いらないけど、出国代はかなり高い。
陸路の場合は出入国時にQ10(150円強)ぐらいでいいそう。極端すぎる?
搭乗までの時間つぶしにお土産屋さんを覗きにウロウロしていたら、「オラ!」と声かけられる。
声がした方を見ると、カウンターバーに年配夫婦が座って手を振っていた。
あれーっ!びっくり!アンティグアのイクシェル(スペイン語学校)に1週間だけ来ていた夫婦だった。
たまたまアクティビティのサルサダンスで一緒に踊って、そのあと飲みにいって、その後も学校以外の街中でバッタリ会ったりしてた。
1週間アンティグアにいて、その後、グアテマラ各地を観光していたのだろう。
今から国(カナダだったっけ?)へ帰るとのこと。私はコスタ・リカへ行くところだとしばしお話し。
奥さんの方はスペイン語が少し話せるけど、旦那さんの方はイクシェルで習った挨拶程度。
それにしても、行く先々でよく声を掛けられるもんだと感心してしまう・・・。
13:24発〜コスタ・リカへ
5週間滞在したグアテマラはなんだかんだありながらもマイペースで充実した日々だった。
相変わらず違和感なく、やっぱ中南米の空気は私の肌に合うと実感させられたかな?
それにしても古都アンティグアに1ヶ月滞在して、宿代、食事代、語学授業料、遊び代などなど、すべて込みで10万円もかからないって、
時間あれど若干金欠の方には絶対オススメ!!
(このあとはコスタ・リカT編へと続く)
フローレス(ティカル遺跡)TOP
グアテマラTOP