グアテマラ・シティから直線にして北へ約300km行ったペテン地方にフローレスがある。
ペテン・イツァ湖(Lago de Peten Itza)に浮かぶ小さな島
フローレス島(Isla de Flores)と対岸のサンタ・エレーナ地区(Santa Elena)、
サン・ベニート地区(San Benito)を総称した地域のことだけど、一般的にフローレス島のことを指す。マヤ最大の神殿都市遺跡として有名なティカル遺跡の観光拠点となっている。
ティカル遺跡は、昔、何かのテレビで見て、うっそうとしたジャングルにポツンポツンとそびえる神殿が印象的で、 一度は行ってみたいと思いつつも、そう簡単に行けない場所だと認識していた。 ガラパゴス諸島同様、私が実際行けるとは夢にも思ってなかった。 が、理由はどうあれ、チャンス到来！グアテマラに来てしまったからには絶対足を運ばなければ・・・。
アンティグアを去る前に、旅行会社や代理店を巡る。
ティカル遺跡日帰りツアー(*US$130〜)、１泊２日ツアー(*US$160〜)もあるけど、２泊してゆっくりしたい私としては、
グアテマラ・シティ〜フローレス往復航空券(*US$82〜)だけでいい。宿は行って探すということで。
フローレスからグアテマラ・シティに帰ってきて、そのままコスタ・リカへ向かいたかったので、
それも併せて探すことにした。
結局、5a Calle Ponienteの通りにある旅行会社SPACEでチケットをとってもらうことにした。
シャトルバスが早朝4:15に我がアパートメントへ迎えに来るので、前日にある程度荷物をまとめ、早々とベッドに入る。
なんといっても早起きが大の苦手なのに、３時に目覚ましをかけて起きねば。
グアテマラ・シティのラ・アウロラ(La Aurora)国際空港へ到着。国内線の建物前で降ろされる。
と言っても、グアテマラの国内線って、ラ・アウロラ国際空港〜フローレス空港間のみ。
タカ航空か私が利用したティカルジェット航空の運行となる。
時間になり、ロビーから出ると小型機がポツン・・・２０人乗りぐらい？プロペラ機って揺れるから苦手なんだけどぉ。
6:30に離陸、そんなに揺れることなく7:20にフローレス空港へ到着。
空港からフローレスの街までは、車で１０分ぐらい。個人旅行となるとバスかタクシーかの利用となる。
そこで、バックパックのボーイッシュな女性が一人、同様におじさんの呼び込みにやってきた。
カンクンからの飛行機でフローレスへ来たようで、結局、シャトルバス利用はその彼女と私の２人。
シャトルバスと言っても７人乗りぐらいのバンに乗り込む。
フローレスへ向かっている途中に、おじさんが、ホテルは決めているのか聞いてきた。
彼女も私も首を振ると、「じゃぁ、案内してあげる」ということに。
フローレスへ入ってすぐのホテル前で車を止めた。とりあえず、彼女と私は降りて、ホテルの部屋を見に行く。
湖の見える静かで良さげな雰囲気だけど、ちょっと高かった（いくらか忘れたけど）。
再びロビーに行き、早速お金を払う。で、ホテルが決まったということで、おじさんは、９時にここに迎えにくるからと出ていった。
再び荷物を持って、部屋へ行き、ちょっとくつろぐ。
と、テラスから下を見ると、バックパックの女性が前のホテルのロビーへと入って行った。さっきの彼女だ。
もし、時間に余裕あるなら、グアテマラ・シティ〜フローレスでは
１時間１本の割合で丸一日中（計２８本ぐらい）
バスが走っている。所要８〜１０時間。
片道*Q60〜215(約US$10〜30ぐらい？クラスがある？)。夜の便で行けば、一泊分のホテル代が浮くかな？
( * 某ガイドブック参考金額 )
学校の掲示板なんかで、コスタリカまでUS$60とか書いてあるのを目にしていた。
なんで安いの？と思ってたら、国際バスの運賃。
それもグアテマラ・シティをお昼に出発し、その日はエル・サルバドル（サン・サルバドル）で一泊。
翌朝出発してニカラグア（マナグア）で一泊。翌朝出発してコスタリカ（サン・ホセ）に到着という
２泊３日の行程。
もちろん、宿はバス会社近辺で自分で探さないといけないらしい。
まぁ、通過する国を立ち寄りつつで、面白そうだけど・・・時間に余裕あらばってとこ。
せめて残り１０日間はコスタ・リカで過ごしたかったので、ここは２時間でひとっ飛び。
ちなみに、中南米のバスターミナル付近は治安が悪いところが多いので、特に夜ブラつくのは危険を覚悟で。
我がアパートメント〜グアテマラ・シティの空港への片道シャトルバスUS$7
＋グアテマラ・シティ〜フローレス往復航空券US$78
＋グアテマラ・シティ〜サン・ホセ片道航空券US$180（某ガイドブックでは片道US$250と書いてあったけど？）
＋手配手数料Q100(US$13)。予定金額よりちょっと安くついた感じ。
で、グアテマラ・シティ〜フローレスは１日５〜６便の運行で、私が行く日は朝6:30発しか空いてなかった。
とゆーか、オフシーズンだからか知らないけど、その日は最初から５便中２便欠航となっていた。
で、帰りは16:30発しか取れない。午前中なら、そのまま午後コスタ・リカへ向かうことできるのに・・・。
グアテマラ・シティで１泊して、翌日向かうことにしたけど、もっと早くにチケット予約してればよかったかな？
それか、今考えれば、帰りは夜発のバスに乗って、朝グアテマラ・シティ着でそのまま午後コスタ・リカもよかった？
そうしたら、その日の宿代浮くし、１日多くコスタ・リカにいることができたのだけど・・・ってまぁ、
グアテマラ・シティのバスターミナル近辺(ZONA1)は特に近寄りたくなかったんで、バス移動は頭になかったのが事実。
あんまりよく眠れないまま、朝を迎え、
１ヶ月暮らした部屋に別れを告げ、迎えにきたシャトルバスに乗り込み、今度はアンティグアの街に別れを告げる。
小さな建物の２階へ行くと、カウンターがあり、そこでチェックイン。
国内線空港税Q20(300円ぐらい)を払い、荷物を預ける。
狭いロビーでは、飲み物のセルフサービスがあり、目覚めのコーヒーを飲みながらもボーっとイスに座ってた。
荷物を受け取り、小さなロビーへ出ると賑やか。
壁側には出店風の旅行会社(?)のブースが５つぐらい並んであり、ツアーで来た客を集めたり、呼び込んでたりしていた。
と、ブースのひとつから、大声でフローレスまでのシャトルバスの呼び込みがあってた。
そこのおじさんと目が合ったついでに、「いくら？」と聞くとQ15。高いか安いかわかんないけど、まぁそんなもん？
とりあえず、人が集まるまで待てとのこと。
それにしても、国内線がグアテマラ・シティ〜フローレスしかないうえ、私が乗ってきた飛行機には２０人も乗ってなかったはずなのに、
やたら人が多い？と思ったら、週数便しか飛ばないカンクン（メキシコ）〜フローレスがちょうど同時刻ぐらいに到着していた。
どうりで・・・。
おじさんが「じゃ、ついておいで」と空港外へ出ると、タクシーの呼び込みが結構いた。タクシーはもちろん高いからね。
と言っても、日本円で４００円ぐらいなんだけど。
そのうえ、９時にティカルへのミニバスが出るから、希望するならホテルまで迎えにいくとのこと。
まぁ、旅行代理店まわって探す手間省けるからそのまま乗っかることにした。彼女も同様の返事。
彼女と部屋をシェアすればいいかもしれないけど・・・ちょっとねぇ。一人でゆっくりしたいし。
二人して顔を見合わせて、ここはやめようと断る。
車に戻り、彼女は自分で探すと荷物を持って降りていった。
とりあえず、私は次に案内されたホテルで降り、部屋を見せてもらう。鍵を渡され、道を挟んだ建物の３階の角部屋へ行く。
そんなに広くない部屋にダブルベットがひとつと、デスク、ファンにホットシャワー。
それと、角部屋だけの特権でリクライニングチェアー付のテラスからは湖が一望できる。
（左写真；湖向こうの街並みはサンタ・エレーナ地区）
これで１泊Q80(1200円ぐらい)とは安い。決めた！
（右写真；部屋の外の通路にはテーブルとイスがあり、湖が見えない奥の部屋の人たちが来てくつろげるようにしてある）
オテル・ミラドール・デル・ラゴ(Hotel Mirador del Lago)は、
ロビーがある湖沿いの平屋の建物と、道路挟んで３階建て＋屋上テントハウスの建物とある。
日本語で言うなら”湖の展望台ホテル”・・・わからんでもない。
ただ、３階建ての建物は奥に細長いゆえ、各階に湖が望めるテラス付の部屋が一つしかない。
おまけに１〜２階は湖沿いの建物に遮られてそんなに湖が見えないゆえ、３階の部屋が一番いい。まさに展望台部屋ってとこかな？
ちょうど空いてたから、薦めてくれたのか、ラッキーだった。
その日か翌日か忘れたけど、ちょうどテラスにいたとき、道路を歩いてたカップルが見上げて私に
「今日そこ出て行く？」と聞いてきたんで
「いや」と首振ると、ザンネン・・・てな感じだった。やっぱ狙ってたのね？
ちなみに湖沿いの平屋の建物の方は、奥の部屋の方に行ってないので、どんな感じなのかはわからないけど。
しばらくして、部屋のドアをちょうど開けたとき、屋上のテントハウスへと上っていく彼女と
目が合って、お互い笑ってしまった。結局、一緒のホテルになったのね。