5時をまわって、旧市街からトロリーバスに乗って新市街へ向かう。この頃には雨も上がってきた。 ということで、ホテル傍のコロン駅で降りず、3つ手前のエヒド(Ejido)駅で降りる。
ここには広大な敷地を持つエル・エヒド公園(Parque El Ejido)がある。 公園内にエクアドル文化センターや考古学博物館などがあり、市民の憩いの場になっている。 ちなみにこの公園傍に日本大使館がある。

 公園をブラブラしながら、新市街の通りへと入る。 リオ・アマソナス通り(Av.Rio Amazonas)12月6日通り(Av.6 de Diciembre)を挟んで、ホテル、レストラン、旅行会社、銀行などが建ち並び、 歩いている人たちもビジネスマン風、欧米人旅行者風が多く、旧市街とはがらりと街の雰囲気が変わり、賑わっている。

 レストランかカフェで夕食でも取ろうかと、どことはなく通りをブラブラしていた。 いつも思うんだけど、好き嫌いはなくとも量を食べれない私には、一人でレストランの食事はつらいものがある。 だいたい食べきれず残すことが多いのでもったいない。 で、ちょこちょこ食べれる屋台なんかの方がいいんだけど・・・。

 結局、おいしそうなパンが並んでいるお店に入って、パンを買うことにした。 サンドイッチ風で美味しそう・・・と、よく見ると店内にテーブルがあって、カフェ風になっている。
うーむ、なんかホテルの部屋でゆっくり食べたいなぁということで、お持ち帰りにしてもらおう・・・ が、”お持ち帰り”ってスペイン語でなんて言うんだろう? 英語なら”テイクアウト(Take out)”だけど・・・ちなみにお店のおじさんに言ってみるけど、英語がわからないみたい。
「ホテルで食べたいから」とジェスチャー交えて説明しまくり、やっと理解してもらえた。 「Para llevar(パラ・ジェバール)」と一言覚えてさえいれば、済む問題だったんだけど・・・。

 それから、日本から数本持ってきてたフィルムをガラパゴスで使いまくり、 在庫がなくなりそうだったので買うことにした。
ただ、中南米はコダックフィルムがほとんど。フジフィルム派の私にはゲットするのはちと難しいものがあるが、 ビジネス街など外国人が多い街では、フジフィルムを扱っているお店があるので、こういうとこでならゲットできる。
フジフィルムを売っているお店を見つけ、36枚撮(ISO400)を2本(1本US$4)買った。 いつも思うんだけど、フジフイルムの本拠地の日本で買うより安いのはなぜ?

 再びブラブラしながら、ホテルへと向かうけど・・・方向音痴の私・・・案の定、ホテルへたどり着かない。 あれ?この辺のはずなんだけど?薄暗くなってきて、余計に道がわからなくなりそう。 おまけに私の泊まるホテル周辺って木が生い茂ってて公園のようになってたんで、お店も少なく人も少ない。 何屋さんかわからないけど、小さなお店がポツンとあったので、そこへ行ってお店の人に道を聞くけど、よくわからないとのこと。
ひょぇ〜?ここら辺ってホテルの傍じゃないのぉ?・・・ そこからどこをどう歩いたのか、なんとかホテルへ着いたときは、くたくた。よく歩いた。

 翌日は11時の飛行機だったので、遅くとも10時までにはホテルを発たないといけない。 早起きして満足にまわれなかった旧市街地へ再び向かう手もあったけど、私にとって中途半端な時間。 移動時間を気にしながらあっちバタバタこっちバタバタと歩くのは、どっちかって言うとストレスになるなぁ。 かと言って、10時までホテルでボーっとしてるのももったいない気もする。
結局、月に1度のお客も見えていることだしホテルでゆっくりして、9時半にチェックアウトして、 キトのマリスカル・スークレ国際空港(Aeropuerto Internacional Mariscal Sucre)へ。 ここもまたタクシー代US$4だった。
またまた飛行機は全席自由だったけど、人が少なかったのでゆっくり座れた。その代わり隣席の人がいなくて会話なんてないけど・・・ (関連オタバロ《出会い編》にて)。


 キトを11:00発、 グアヤキルのシモン・ボリーバル国際空港(Aeropuerto Internacional Simon Bolivar)へ11:45に到着。 国内線ロビーへ出ると、HeiちゃんママNormaさんが来ていた。HeiちゃんパパSueoさんは農場が忙しくて来れないそう。
国内線ロビーの2階へ行き、Normaさんとケンタッキーで昼食を取りながら、オタバロやキトでの話しをカタコトのスペイン語で話してた。 15:25のパナマ行き飛行機に乗るので、13時ぐらいに国際線ロビー入口でNormaさんと別れる。今度は日本で会いましょうと約束して。

 カウンターでチェックインのときに、エクアドル出国税US$20(高い・・・)と パナマツーリストカードUS$5を支払う。 簡単な荷物チェックのあとバックパックを預け、手荷物チェックを受け、出国審査へと向かう。
数人しか人がいなく、ほとんど並ぶことなく審査を受けれそう。 と、線の手前で立って待っていると、制服姿の男の人が来て、私のパスポートを見せろというので見せると、 こちらへ来いと隣の小さな部屋へと連れて行かれた。
そこには、審査官か警察官かわかんないけど3人ほど男性がいた。んで、私のパスポートを見ていろいろ質問し始めた。 一人の男性が少し英語を話せるのか?英語で私に話しかけるもんだから、英語で答えると、彼はスペイン語で 他の男性に私が言ったことを通訳していた。 このくらいだったら、カタコトのスペイン語でも答えられるけど?と、英語質問でスペイン語を交えながら答える私・・・。

 どうやら私が日本へ向かわず、パナマへ行くことに疑問を持ったらしい。 パナマへ向かうアジア人は怪しい?
何しにパナマへ行くのか聞いてきたので、グアテマラへスペイン語の勉強しに行くのでパナマはトランジットで行くだけと言うと、 なぜパナマなのかと・・・そんなこと言ったって、旅行会社が手配したから私はわからないと答える。
それからエクアドルには何しに来たのかって、友達の結婚式に来たって答えたら、今度は、 パスポートにガラパゴスのスタンプを押してあるのを見て「これは?」・・・ガラパゴスへ旅行したらもらえるスタンプって 知らないのかしらん?と思いつつ、ガラパゴスへ友達と旅行したんだけど?と答えた。
って、こんなやり取りが繰り返し何回もあった。 同じような質問に「だからぁ!」って言いたくなるぐらい同じような答えを何回も言ってた。 もう!1回言えばわかるでしょ!いい加減にしてよ! 私のどこが怪しいの?ってな感じで、もう彼らには呆れてくる。
挙句の果て、日本からアメリカへの入国印がないのにエクアドルへ入国しているようなことを言ってきたんで、 離れたページに押してあったアメリカの入国印を開いて見せてやると、「あぁ」ってやっと解放してくれた。ちゃんと見て言ってよね。
まったく、この人たちなんなのさ?ちょっと不機嫌。 いくらなんでも、ボケーっと立ってた私が、怪しい商売やってるとかヤク運び屋とかには見えないでしょ??

 再び出国審査の前で待って、出国審査を受けるけど、そこはスムーズ。 で、搭乗口ロビーへ行き、ホッとイスに座ったかと思ったら、また男の人がやってきて、もう一度こちらへ来いと・・・。
またなんなのさ。もう出国審査終わったのにぃ! 私のどこが怪しいんじゃ!って怒りたくなるのをこらえ、再び、さっきと同じ部屋へと連れて行かれる。
かなりムッとしてた私。何の問題あるの?と思いつつ、もうこのままエクアドルを出国できなくなるんじゃぁ?と頭をよぎる。 そのときは、HeiちゃんパパSueoさんにでも連絡しないとねぇ・・・とかまで思ってた。

 結局また同じような質問されて、呆れながらも答えてた。さっきの男性陣もいて、心なしか?ニヤニヤしてる。 なんか面白がってるか、おちょくられているか・・・?
で、かなり不機嫌の私を今度は早々に解放してくれた。もーう来ないよね?と思いつつも、なぜこんなに怪しまれてるのかわからない。 服装は普通にTシャツとエクアドルで買ったばかりのジーンズ。別に汚い格好でもないし・・・。 他の乗客となんら変わらない。ただ、日本人(アジア人)っていうだけ?それとももうちょっとおしゃれでもすべきだった?

 とにかく、なんとかエクアドル脱出って気分で無事パナマへと飛び立った。 グアヤキル(エクアドル)から、パナマへ向かう日本人(アジア人)は要注意なのかも?
別談だけど、面白いことに、各国入国時の税関検査で、スーツケースでの旅行(米国、アジアなど) ではほとんど中身のチェックされないんだけど、 バックパックでの旅行(中南米)では隅々まで中身チェックされることが多い。 とりわけ中南米女性一人旅となると、何かわけありに見られて怪しまれやすいのかしらん?

 結局キトでは、ほとんど滞在できてなかった?旧市街地に1日費やす余裕が欲しかったかな? まぁ、ガラパゴス諸島とともに、またキトへ行く楽しみがあるってことなので・・・。

 (このあとはグアテマラ編へと続く)


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