離陸するほんの30分ほど前、グアヤキルの空港に来て、チェックインして、搭乗口ロビーへと行く前にSueoさんが言ったのは、
「オタバロへ行くといいよ。インディヘナ(先住民)が多く、民芸品もいいものがある。
1泊オタバロ、1泊キトでちょうどいいんじゃない?」(グアヤキル
《郵便局、教会ミサ&他いろいろ編》にて)
オタバロ(Otavalo)は、キトからパンアメリカン・ハイウェイを約31km北上したところにある町。
純血のインディヘナ(先住民)、オタバロ族が住んでいる。
オタバロの土曜市は、いろいろな民芸品が集まるエクアドル観光に欠かせないところだそう。
そうこうするうちに、隣の男性といろいろ話をし始める。
彼はこのタメ航空の職員だそうで、グアヤキルでの仕事が終わり、キトへと帰るところだそう。
と、今からどこへ行くつもりか聞かれ、まだ悩んでいたけどとりあえず「オタバロ」と答えた。
彼はオタバロはいいところだと話し出す。やっぱ、オタバロは行ってみたほうがいいみたい。
”どうしよう”と言うのが顔からにじみ出てたのか?彼は「オタバロ行きのバス停まで私が連れて行ってあげる」
ようなことを言ってニッコリ。
えっ?えーっ??待てよ。これって聞き間違い?いや、マジ連れて行ってくれるの?と、ちと混乱しつつも、
約45分の空の旅も終わり、11:20にキトのマリスカル・スークレ国際空港(Aeropuerto Mariscal Sucre)
へ到着。
バス停に着き、お目当てのバスが来るまでしばし時間があった。彼に「家はどっちの方?」と聞くと、街の方だそう。
で、空港からオタバロ行きが停まる一番近いバス停は街とは逆方面に行ったところだそう。
え?じゃぁ、彼は一旦家とは逆方面のバスに乗って、私を連れて行ってくれるってこと?なんていい人なんだろう。
もし、彼に連れて行ってもらわなかったら、オタバロ行きは諦めて、キトにそのまま居座っていたかも?
とゆーのも、空港からバスが出てない(経由じゃない)となると、もちろんわからないので、
空港から約10km 離れた旧市街にあるバスターミナルまで、
約30分ほどバスで一旦戻って、そこでオタバロ行きのバスに乗り換えて、それから2時間かけて・・・って、
結構時間かかってオタバロでゆっくりできそうにもない。
オタバロTOP
とりあえずカッパを羽織り、そこから見える教会の建物を目指す。中南米のほとんどの街の中心部にはカテドラル(大聖堂)があるんで、
そこを目指せば街中心部へと行ける。方向音痴の私にはとても有難い建物。
約10分ぐらい歩いたろうか?ようやく人の賑わいが出てきたと思ったら、カテドラルのある公園みたい。
とにかく、まずは宿探しをせねば。土曜市で賑わう観光地ゆえ、宿は結構あるとSueoさんが言っていた。
公園近辺を歩いていると確かに”Hotel”の文字があちこちにあるけど、なんかホテルらしくない様相でどこが良さげかわからない。
宿はビセンテ・ラモン・ロカ(Vicente ramon roca)通りのゴンザレス・スアレス(Gonzales Suarez)公園の前にある
リンコン・デ・ベレン(Rincon de Belen)。
”Hostal y Restaurante”と書いてあったってことは、ホテルと言うより”宿屋とレストラン”ってとこ。
とりあえず部屋が空くまでと、ロビー横の部屋へ案内された。
ベッドが2つある閑散とした部屋で窓もなくちょっと汚い感じだし、服が引っ掛けてあって、誰か住んでいるの?ってな感じ。
あとでわかったことだけど、この部屋はホテルの当直室みたいなとこで、スタッフが寝泊りする部屋だった。
それから、街の地図がないことにはどこに行っていいかわからないと言うことで、若い男性スタッフに「街の地図はないの?」と
聞くと「ない」とのこと。壁におおまかな街の地図が貼ってあったので、そこを眺めていたら、
もう一人、若い男性スタッフがやってきた。
そこでいろいろ話をしていたら、22才の彼が「ビール飲む?」と聞いてきた。
へ?ビール??飲んでもいいけど、まだお昼取ってなくて空腹状態だし、今から街散策したいし・・・「いや、まだいらない」と断ると、
「じゃぁ、コーヒーは?」おっ、コーヒーなら頂きたいと頷く。
再び3人で話をし始める。私がラテンポップスとか、ラテンダンスなどが好きということで、結構盛り上がる。
今のラテンの若者たちは、サルサとかより、レゲエが流行っているとのこと。なるほどぉ〜。
で、そろそろ街を散策したいからと、腰を上げる。
20才の彼が今晩当直だと言うことで、夜はトランプして遊ぼうと誘われる。まぁ、どうせ部屋でぼけっとテレビ見ることに
なるだろうし、私もいいよと返事。
中南米のアクセサリーは、イビツな形の原石を使ったもの、ココナッツを使ったもの、カラフルな種を使ったものなどを
いろいろなデザインで手作りで作っているので、見ているだけでも楽しい。
それから、メルカドに行ってみる。色鮮やかな織物、刺繍、服や帽子、絵や彫刻などなどお店が並んでいる。
そこで目にしたのが、カラフルな刺繍糸を巻いて作った細いミサンガ。いろいろな色の組み合わせ、いろいろな模様が鮮やかでキレイ。
こんなに女の子が一生懸命働いているし、ミサンガもキレイだし、かさ張らないしで、結局10種類選んで買うことにした。
10本でUS$4だなんて安い。この値段では、もっと安く!って値切れないでしょ?
アンデス繋がりなのか、お隣ペルーのインディヘナの民芸品と似ているなぁと思いながら歩いていると、
生成りの綿織り布地の端っこにインディヘナの女の子の後姿が刺繍されているタペストリーを見つけた。
それからふと目に留まったものが、水彩画で描かれた絵。
オタバロの街角とそこを歩くインディヘナの後姿が描かれていて、素朴で味があっていい。
大きいものは持って帰れないけど、ハガキサイズ大のものがあったので、2種類ほど買うことにした。
あまり安くしてくれなかったけど、2枚でUS$7・・・って、安い?
ここからすぐに日本へ帰るのだったら、もっといろいろ織物とか買いたかったけど、まだ先が長いゆえ、あとは見るだけ。
カテドラル辺りをブラブラして、宿へと戻り、シャワーを浴びる。1階のレストランは昼までだったそうで、仕方ないので、
夕食は昼食代わりにと買ってきたパンとお菓子で済ませることにした。
そう言えば、彼らに年を聞かれたとき、「ヒミツ」と実年齢言ってなかったんだっけ?
たぶん相当若く見られていたとは思うけど・・・。
いちおう彼には「恋人には出来ない」とお断りして、もう遅いし眠いからと部屋へとっとと戻って寝た。長居はヤバイよね?
丸一日だけのオタバロ滞在だったけど、地元の若者とふれあいを少しでも持つことができてよかったかな?
なんか、いろいろ他愛もない話とかだったけど、おもしろかった。
バックパックを背負い、てくてくと歩いて、バスターミナル横でふと目にした光景。店先に
いろいろな大きさの粒のトウモロコシや粉、卵などがボンボンボンッと置いてあって、ついつい見入ってしまった。(右写真)
☆ 4/13〜14
グアヤキルを10:30に離陸。
グアヤキル〜キトのタメ(TAME)航空は全席自由。って、国内線全般そうなのかな?
どこでもいいやと思い、あとの方で搭乗したら、ほとんど席は埋まっていた。
後方の通路側に席がひとつ空いていたので、窓側に座っている男性に「ここ座っていい?」と聞くと「どうぞ」と言われ座る。
このたまたま隣になった男性とは、私をこのままオタバロへと導びくために出会うべくして出会ったと思えるぐらい運命的で超ラッキーな
出会いとなった。
え?オタバロ?急に言われてもねぇ・・・まったく予備知識ないんだけど?
キトの空港からオタバロ行きのバスが出ているから大丈夫だよとのことだけど・・・
とりあえず、オススメと言うからにはと、飛行機の中でガイドブックを開いてチェックしてみた。
しかし、今日は日曜日・・・おまけに、頼りのガイドブックには、土曜市のことだけ書いてあって他の見所や街の地図もなし。
うーむ、どうすべきか・・・。
いちおう、わかる範囲内でのスペイン語で話していたんだけど、彼は私に「Eres inteligente!」と繰り返す。
えぇー?私が聡明だって?って褒め言葉にはすぐ反応して理解できる私・・・だけど、どこが聡明なの??何を思ってそう言ったの??
よくわかんないけどまぁ、褒めて頂いて彼には「ありがとう」と言ったけどさ・・・
で、「空港からオタバロ行きのバスが出ているんでしょ?」と聞くと、空港のバス停からは直接出てなくて、
ちょっと離れたところのバス停まで行って、そこでオタバロ行きに乗り換えないといけないそう・・・。
なぬ?空港から出てるってSueoさん言ってたのにぃ〜そんなぁ〜
気持ちはオタバロ行くモードになってたのにぃ・・・。
飛行機を降り、荷物を受け取り、彼はずっと私といっしょに行動をしてくれてる。やっぱ、連れて行ってくれるんだ・・・
と、普通、ターミナルビルを出たところにバス停とかがあるのに、ここの空港バス停は道路を挟んだ向こーーーうの方にある。
え?あっちまで歩くの?ってな感じ。
バスが来て、彼に連れられ一緒に乗る。バス賃US$0.25。2人でUS$0.5。もちろん、私が彼の分も払う。
そして2〜3つ目ぐらいのバス停で降りた。
それからすぐにオタバロ方面行きのバスが来て、彼はバスを止め、私に「これに乗りなさい」と乗せられる。
そしてバスの運転手に「彼女をオタバロで降ろしてあげて」とまで頼んでくれてた。
もう、なんとゆーか、彼には感謝感謝の気持ちで「ありがとう!!」と抱擁して別れた。
有難いことに、あれよあれよと導かれてのオタバロの旅が始まった。
親切な男性のおかげで、オタバロには1時間半もかからず13:00に着いた。
運転手がバスを停めて「ここで降りて行きなさい」と通りを指しながら降ろしてくれた。運賃がUS$2って安すぎ?
「ありがとう」とバスを降りたものの、ここはどこ?ってぐらい閑散とした感じ。おまけに霧雨で余計に静寂が身にしみる。
どうやら乗ったバスはオタバロ中心地へ行かず、街外れ(街入口?)を通過するだけのバスだったようで・・・。
遠くに教会建物が見えたんで、そこを目指して歩いていたけど、通りには人っ子ひとりいない。
なんか、霧雨の影響もあるのか?インカ時代へひとりタイムスリップしたかのような、夢の中の世界をさまよっているかのような、
とても不思議な感覚。そのせいか?ふと”私、なんでここにいるんだろう?”と我に返ってしまうような不思議な気分を味わう。
ウロウロしていると、通りから奥まった1階にレストラン風で賑わっている建物があり”Hotel”の文字があった。
レストランが併設されてていいかも?と思いつつも、入口はどこ?すぐ横に階段はあるけど?
と、奥のレストランのスタッフらしき人と目が合った。私が「ホテルこっち?」と階段を指差したら頷いたんで、
すぐ横の階段を上って行った。
階段上がるとそこには、ソファーとテーブルがポツンとある小さなロビーがあり、小さなカウンターがあった。
けど、誰もいない。と、すぐ後から若い男性が上ってきて、カウンターに入ったので、部屋は空いてるか聞いてみた。
空いているとのことだけど、部屋は掃除中みたいでまだ入れないとのこと。
一応、ホットシャワーにケーブルテレビ、アグア(ミネラルウォーター)も2本付いて税込US$10ちょうど。
エアコンはもちろんないけど、それでも安い!全部で4〜5部屋ぐらいだったかな?
とりあえずそこに荷物置いて、お金を払ってると、奥の部屋の掃除が終わったからと通される。
確かに明るくてキレイな部屋・・・と思って、荷物を置いたかと思ったら、すぐに別の部屋の方がいいからと、
再びロビー横の一番手前(道路側)の部屋へと連れて行かれる。
さっきの汚い部屋の隣だけど、明るくて広くてキレイ。トイレとシャワールームも広くて明るくていい感じ。
やっとここに落ち着く。(右写真)
名前それぞれ忘れたけど、最初の若い男性スタッフは20才、あとから来た若い男性スタッフは22才と言ってた。
2人ともラテンのイケメンって感じで結構モテそう・・・って、私には若すぎてザンネンながら興味なかったかな?
ちなみに2人とも彼女がいないそう。
22才の彼がちょっと待っててと階段を下りて行き、しばらくして、コーヒーカップに入ったコーヒーを持ってきてくれた。
これって、下のレストランから持ってきてくれたのかしらん?
ソファーに座り、コーヒーを頂く・・・ってこれってサービス?なんかよくわからないけど・・・。
彼らも踊りに行くらしく、日曜はお店が休みだから私といっしょに踊りに行けないのがザンネンだと話す。
オタバロにもサルサとか踊れる場所があるようで、踊れるのは週1〜2回だけだと言っていたよーな?何曜日だったか忘れたけど。
それから案の定、彼氏がいるかとの話になり、日本にいると答える。
と、22才の彼が「Como esta su beso?」みたいなことを言い出した。「コモ エスタ?」「ベソ?」
よく「どう?元気?」とあいさつで使っている「Como estas?」にキスの意味の「beso」がついている・・・「キスはどう?」って
聞いている?なんか聞かれている意味がよくわからない。
たとえ、彼とのキスはどうか?と聞かれたとしても答えようがないよね?
クエスチョンマークいっぱいの私が「意味がよくわからない」ということで、彼も諦めて違う話題になったけど。
22才の彼とは今日はこれでお帰りのようで、ここで別れる。
コーヒー代はいらないようで、おご馳走様でした!
オタバロTOP
とりあえず宿の位置を頭に置いて、雨も上がったことだし、ウロウロ散策することにした。
どこをどう歩いて、どこらへんに行ったかさっぱりわからないけど、とりあえず撮った街の写真は以下。
横断幕には”プラスティックアートのセミナーアトリエ”?みたいなことを書いてある。
美術館か博物館かな?オタバロに歴史博物館があると聞いたけど?
でっかい顔の彫刻。下の説明を見たけど、よくわからなかった。
母国のシンボルみたいな存在?
バックにある建物の鐘楼は、オタバロのシンボルみたいだったけど、何の建物かわからない。(右写真も同様)
この通り(左写真)のとあるお土産屋さんには、ブレスレットなど手作りアクセサリーが所狭しと並んでいた。
グアヤキルではなかなか気に入るものがなくて買わなかったので、覗いてみることにした。左、上写真ともにお土産屋さんなどが建ち並ぶ通り。
車1台しか通らない通りだけど、メインストリートっぽい。正面にあのシンボルとなる鐘楼が見える。
この日は日曜日で観光客が少ないのか?ほとんど人がいない。
いろいろなカラーの原石を繋いだいろいろなデザインがありいい感じ。
ピアスやネックレスもあったけど、結局エキゾチックな感じのするブレスレットを2種類買った。1個US$2で手頃。
私用じゃなくて、友達のお土産用。
結局気に入って買ってしまうことが多いかな?値段も安いし、かさ張らないし、日本ではあまり見かけないデザインなんで、
友達のお土産にはもってこい・・・いいとこづくし。
しばらく歩いていると広場に出た。メルカド(市場)のよう。
土曜市がメインらしいけど、木曜日と日曜日にも小さいながら市が開かれるそうで、街には3箇所のメルカドがあり、
それぞれが賑わうらしい。
カラフルな彩りで民芸品が並んでいるメルカド(市場)。
クリックすると、リアカーみたいな三輪車、なぜかビルの屋上に茅葺き屋根の小屋などが見えて面白い。
そのうちの一つだと思うけど、1段下がったところには、なんと遊園地があった。
手作りの簡易遊園地って感じで小規模だけど、家族連れで賑わってて、たくさんの子供たちが遊んでいた。
なんか、昔の遊園地って感じで、どこかしら映画のワンシーンを見ているみたい。写真を撮ればよかったと今になって思う・・・。
それを手にして見ていたら、女の子がやってきて「それキレイでしょ?」と話しかけてきた。
どうやら、この露店でお手伝いしているようで、隣には赤ちゃんをおんぶしたその女の子のお姉さんらしき子も立っていた。
私が束ねたところから取ろうとすると、「私が取ってあげる」「これはどう?」「これもキレイでしょ?」と
テキパキと動いてしゃべって、なんか商売上手。
そのうち、「ちょっと待って。もっとキレイなのがあるから」とどこかへ行ったかと思ったら、
またいろいろなミサンガを持ってきてくれた。
まだ幼いのに、商才に長けていると言われているオタバロ族の血筋をしっかり引いているんだなぁ〜って妙に感心してしまった。
で、その女の子がオタバロ族の衣装を身にまとっていたので、「写真撮っていい?」と聞くと、
「どうぞ」と近くにいた姉妹もいっしょに撮ってあげた。(右写真)
左端の女の子がテキパキと働いていた子。
刺繍の入った白いブラウスに黒い長いスカートに黒い靴。首には幾重にも金のネックレスを巻いている。
それに大人の女性は頭に布を被っていたけど。
デジカメで撮ったので、すぐにこの写真を見せてあげると、3人ともすごく喜んで見ていた。
デザインがかわいくて、オマケに女の子の髪の毛の三つ編み部分がブラブラと下がっている。
そう、立体刺繍って感じ?2種類買うからと2枚US$6にしてもらったんだけど、10ドル札を出すとおつりがないとのこと。
ちょっと待ってと、お店のおじちゃんが近辺のお店を歩き回って両替してきて、おつりをくれた。
いつも思うけど、メルカドとか屋台で買い物するときは、お札よりコインが重宝するんだよね?
そう思って、コインはなるべくとっておくようにしているんだけど・・・。
メルカドのある広場の脇の、日本で言う商店風のお店へ入り、パンやお菓子を買う。
お昼はまだだったけど、お腹の方はおごりのコーヒーでなんとかもってた。
カテドラル前広場
カテドラル前では、葉っぱを編んでいろいろ作っていた。
神様への捧げ物だろうか?カワイイ。
カテドラル正面入口。子供たちがはしゃいでいた。
カテドラル主祭壇。やはり黄金色に輝いている。
脇にあった祭壇?彫刻や絵画がキレイと思って撮った。
夜は、例の当直室みたいな部屋で20才の彼と、テレビを見たり、話をしたりしながらトランプをして遊んだ。
”7並べ”とかやってたんだけど、なにせ2人ゆえ盛り上がりに欠ける。で、2人で遊べる”赤と黒(スピード)”を教えてあげると
結構盛り上がる。
と、なんか彼の距離が徐々に近づいてきてる?
そして「君に彼がいてもいいから、僕も恋人にして欲しい」みたいなことを言い出した。
はい??こっちから二股にかけるのはわからんでもないけど、相手側から二股にかけて欲しいなんて・・・そんなの有り?
のちのグアテマラで、こちら(ラテン?)では普通に有りなんだとわかったけど・・・。
20才の彼は「恋人が欲しい」とか言ってたけど、イケメンで女性には結構モテてると思うんだけど?
なにも通りすがりの、それもかなり年上の(とは思ってないだろうけど・・・)私に言うことではないんでないの?
それにしても、メキシコの15才少年(メキシコ・ベラクルス
《民芸品市場&驚きのナンパ編》にて)
に引き続き、20才の若者にお誘い頂けるとは、有り難いとでも言うべきか?
と思いつつ・・・。
翌朝は早々と起きて、荷造りをする。
8時過ぎにはオタバロを出発して少しでも早くキトへ行かないと、赤道記念碑や旧市街の散策にゆとりがなくなる。
当直だった20才の彼は、朝6時には起きて仕事をしていたらしい。
彼にキト行きのバスはどこから乗ればいいか聞くと、
宿を出てそのままビセンテ・ラモン・ロカ(Vicente ramon roca)通りを北(右)方面へ真っ直ぐ行けば、
バスターミナルがあるとのこと。迷わなくてよさそう。
そうそう、彼もオタバロ族なのに、特有の格好
(男性は、白いシャツに白いサンダル、長い髪を後ろでひとつにまとめた三つ編みを垂らしている)をしていなかった。
どうしてか聞くと、ただ、したくないとのこと。
どこでもそうだけど、時代の流れとともに、伝統も薄れていってしまうのは仕方のないことなのかな?
そして、気になったのは、袋にパンダの絵。パンダって中国でしょ?
遠く中国から来た粉なのかなぁ〜と、些細なことだけど考えを膨らましてしまう・・・
こんなことでも、バス出発前のちょっとした暇つぶしにちょうどよかったかな・・・。