コスタ・リカU


2004年6月15日〜6月22日

コスタ・リカ
【サンタ・ロサ国立公園 〜グアナカステ国立公園 〜リンコン・デ・ラ・ビエハ国立公園 〜リベリア 〜アラフエラ】

★ コスタ・リカの生物たち 

☆ 6/15   《入国&サンタ・ロサ国立公園の宿編》   《ACGについて&サンタ・ロサ国立公園散策編》

☆ 6/16  −グアナカステ国立公園−
         《サン・クリストバル植林プロジェクト編》  《カリベでのPEB&善意編》  《ガビランでの食事&ゴンゴラのグサネーロス他編》

☆ 6/17   《リンコン・デ・ラ・ビエハ国立公園散策編》

☆ 6/18   《PEB(生物教育プログラム)編》   《カソーナ編》

☆ 6/19〜20   《リベリア散策編》   《合宿?編》   《グサネーロス編》

☆ 6/21〜22   《花&ジャングル洗礼編》   《アラフエラ散策&帰路編》 


はじめに

サンタ・ロサにてPEB(生物教育プログラム)の様子 グアナカステにて森再生に重要な木、メディーナ 熱帯林の住(棲)民
リンコン・デ・ラ・ビエハのラス・パイラスにて リベリアのカテドラル アラフエラの中央公園にて

 コスタ・リカ(Costa Rica)についての紹介は、 コスタ・リカTの
-はじめに- に記述してますので、 今回は省略させていただきます。

 今回のコスタ・リカ行きは、昨年、モンテベルデ自然保護区で出会ったKeiさん(コスタ・リカT モンテベルデ自然保護区《出会い編》)との縁で決まったようなもの。彼を通じてNGO団体「にっぽんこどものじゃんぐる」の存在を知り、活動を知り、興味を持ち、そして、彼は帰国してしまたものの、サンタ・ロサ国立公園に未だ滞在中という彼の弟Shinyaさんが案内をしていただけることに。こういうチャンスは見逃すわけにはいくまい。

 サンタ・ロサ国立公園グアナカステ国立公園は、太平洋岸北西部に位置するグアナカステ地方にある。 ”グアナカステ”と言えば、ニコヤ半島をも有しているゆえ、”ビーチリゾート”として人気があり、多くの観光客が訪れる地方。なのに、北部に位置する熱帯林地帯のサンタ・ロサ国立公園やグアナカステ国立公園は、エコツアーで一般的にまだまだ人気度が低いエリアゆえ、ガイドブック等の情報も少ない。ただ、生物学研究者たちにとってはこのうえもなく研究材料が揃っているようで、彼らには人気の高いエリアらしい。
昨年は観光客に人気のあるツアーということで、アレナル火山国立公園、トルトゥゲーロ国立公園、モンテベルデ自然保護区へ行ったので、今回はいいチャンスを与えられたと思い、研究者たちに人気のあるエリアへ向かうことにした。 こっちの方が断然惹かれたりする・・・。

 サンタ・ロサ国立公園はニカラグアとの国境付近にあることから、コスタ・リカの首都サン・ホセから向かっても、ニカラグアの首都マナグアから向かっても距離的にはほとんど変わらない。 昨年サン・ホセへは訪れたこともあって、どーせならまだ足を踏み入れたことのない ニカラグアを巡ってから、サンタ・ロサへ行った方がお得感がある(私にとってだけど・・・)。
とにかく、いつものことだけど、どーにかなるさと大まかに日程を決めてのコスタ・リカ入りとなりました。

 サンタ・ロサ国立公園では、研究者用の宿舎に泊まり、 私の大の苦手なイモムシを扱うグサネーロスと呼ばれる現地の人たちの仕事を手伝ったり、現地の子供たちのためのPEB(生物教育プログラム)に同行したり、各国から来ている研究者たちと合宿(?)したりで充実した日々が送れた。
それはそうと、いろいろな形や色をした芸術的(?)なイモムシを見続けてたせいか、妙にカワイイと思えるまでになった・・・だけど、まだ見るだけ。触るなんてとんでもない。これでも十分苦手克服一歩前進ってとこかな?
 グアナカステ国立公園では、人の手で森が失われ、ほとんどが牧草地と化してしまった地域をもとの森へと再生するための植林プロジェクトを見学することができた。森を失うのは簡単だけど、再び森を得るのは大変なことだと改めて実感。
それと、途中で寄った小さな素朴なレストランのコーヒーの味が、コーヒー好きな私に今までにないほどの衝撃を与えた。 これぞ、ホントのホントのコーヒーの味だ!と超感動。後にも先にもこれほど味のある美味いコーヒーに出会ってない。
 リンコン・デ・ラ・ビエハ国立公園は、活火山のリンコン・デ・ラ・ビエハ火山とサンタ・マリア火山を囲む国立公園で、ラス・パイラス・トレイルを散策。 なんか、大分別府の地獄巡りを思い出した。
 リベリアは、グアナカステ地方の主要都市。 インターネット、車修理、スーパー買出しなどに行くというのでついて行って、途中一人で中央公園あたりをぶらっとした。
 アラフエラは、空港のあるアラフエラ地方の主要都市。 帰りはサン・ホセまで行かず、アラフエラで滞在。中央公園ぶらついたり、スーパーで買い物したりしてた。

 1週間過ごした熱帯ジャングルの中の宿舎生活というのは、唯一空いていた8人用部屋にShinyaさんと相部屋、外にある簡易共同台所で自炊、別部屋にある共同のトイレに水シャワー。朝はホエザルの鳴き声で起こされ、部屋にはムカデみたいな虫(ちなみに刺したりしない)がウジャウジャ、サソリもオオアリも出現。まぁ、雨季で特に虫が多い時期でもあり、それはそれで大変だったかなぁ〜。虫除けしてたはずなのに、蚊やブヨやダニやオオアリ(あまりの痛さに動けなかった・・・)にまでも刺され、全身虫刺され跡で見るも無残。
宿舎周辺では、シカ、イグアナ、サル、その他いろいろな動物がウロウロしてた。 ちなみに遭わなかったけど、ガラガラヘビもよく出現するみたい。
こんな感じだけど”熱帯ジャングル生活”と思えば、これはこれで楽しめたりする。 不思議と全然”苦”じゃなかったなぁ〜。自然相手だったからかも?

 とにかく、森を再生、保護するためにそこで働く人々と直接会うことが出来、いろいろと考えさせられ、学ばされた1週間だった。うまく伝えられるかわからないけど、何か感じ取るものがあればいいかなぁ・・・。
Shinyaさんを始め、お世話になったスタッフの方々、いろいろと有難うございました。

 そうそう、ここへ来る前、12月末から1月ぐらいにかけ、CSテレビ(スカパー?)の旅番組で、去年行ったモンテベルデ自然保護区と、今回お邪魔したサンタ・ロサ、グアナカステ国立公園を旅人が巡るというのが4回に分けて放映されていた。 ちなみにKeiさんが旅人の案内役で出演していたんだけど、事前にサンタ・ロサ、グアナカステ国立公園内の様子を見ることができたので、予備知識あっての今回の旅はまた格別なものだったかな。


  コスタ・リカUTOP