ニカラグアT


2004年6月 8日〜6月15日

ニカラグアT
【マナグア 〜レオン 〜マサヤ 〜グラナダ 〜オメテペ島】


マナグア&レオン  ・   マサヤ&グラナダ  ・   オメテペ島



はじめに

マナグアのカテドラル廃墟 マサヤ火山火口
レオンのカテドラル ニカラグア湖に浮かぶオメテペ島 古都グラナダの街並み

 ニカラグア(Nicaragua)は中米で最も広い国。 太平洋岸のニカラグア低地(主要都市があり、人口の半分が集中している)・それと並走するように湖や火山のある火山地帯・ 中央山岳高原地帯・国土の約半分を占めるという広大な熱帯雨林を有するカリブ海低地(ほとんど未開発)と だいたい4つの地形に分かれている。
活火山を7つも持つ太平洋岸低地(ニカラグア低地と火山地帯)では、火山活動による大規模な地震に見まわれることもある。

 歴史は古く、マナグアで発見された足跡などにより、6千年前から人が居住していたと考えられている。 スペイン人が入植したときも、広大な国土に様々な原住民が生活を営んでいて、そのうちの太平洋岸低地に住んでいた ニカラオ族にニカラオ首長がいたということで、ニカラグアと名づけられたと言われている。

 ニカラグアは、1990年に約10年間続いた内戦が停戦したものの、 のちに内戦が終結したエル・サルバドル('93)、グアテマラ('96)に比べ、復興はまだまだといった感じ。
首都と思えぬほど簡素で荒れた様相のマナグア、一歩郊外へ向かうと馬車が走るし、 道路も舗装がやっと進んでいる感じで、中米ではいちばん貧しい国じゃないかと感じることも多々。 治安も、中米の他国に比べてよくないのを実感したし(特に首都マナグア)、至るところゴミだらけで汚いし・・・ まぁ、これもこの国の現状を知って、私の見聞を広げる意味ではとても大切な体験が出来たので、かえって訪れてよかったと思う。 それにしても、ニカラグアで唯一(?)出来たばかりの動物園の惨状は、さすがに辛くて涙が出てしまった・・・。
と、ここまでニカラグアについてあまりいい印象がない感じがするかもしれないけど、 私がこの国で出会った人たちは気さくで親切でいい笑顔をしてた。 なんと言っても子供たちの笑顔がいちばん印象に残ったかな?

 今回、なぜニカラグアを旅することになったかって、今回の旅の目的地はコスタ・リカ北部、 ニカラグアとの国境にあるグアナカステ地方。
コスタ・リカの首都サン・ホセから直行グアナカステへ向かってもよかったのだけど、 ニカラグアの首都マナグアから直行グアナカステへ向かっても距離的にはほとんど変わらない。 去年サン・ホセへは訪れたこともあって、折角の機会だからとニカラグアを巡りながら向かうことにした。

 1週間の予定で太平洋岸低地の首都マナグアを拠点にして、北部のレオン、南部のグラナダを巡り、国境越えしようと計画。 と、今回お世話になるグアナカステのサンタ・ロサに滞在中のSさんから、コスタ・リカに働きに来ているニカラグア人が、 オメテペ島がいいと話していたとのこと。 現地人オススメには、素直に耳を傾ける私としては、オメテペ島も行程にいれることにした。

 首都マナグア(Managua)では街を一歩もぶらぶら散策することなく、 ホテル拠点のタクシー移動だった。だって、着いてから知ったんだもの・・・日本大使館からそんな警告が出てたなんて・・・ グスン。ただ、ホテルに棲み付いていた(?)とある動物に気に入られてしまい・・・面白かったなぁ〜。
 北部にある第二の都市レオン(Leon)は、内戦中にゲリラで世界に名を馳せた サンディニスタ民族解放戦線の本拠地で、今もこの街に事務所がある。街の建物の壁に今なお残る弾痕が生々しかった・・・。 ちなみにこの内戦は知る人ぞ知る、アメリカ合衆国(レーガン大統領)が深く関与して起こったようなものなんだけどね。
レオンへ行く途中に寄ったレオン・ビエホ(Leon Viejo)の遺跡・・・ こんなとこまで人が訪れるのかしらん?ていうぐらい静かで誰もいない物寂しく感じた世界遺産。 まぁ、私としてはこういう方が昔を偲べて好きなんだけどね・・・。
 マサヤ(Masaya)は、マナグアからグラナダへ向かう途中にあり、 近くのマサヤ火山国立公園では、頂上の火口展望台まで行ける。阿蘇山上みたいだった。
地元のタクシーおじさんオススメで是非にと連れて行ってくれた マサヤ近くのカタリーナ(Catarina)にある展望所からの眺めは、確かにすばらしいものだった。ここではなぜか20〜30人といわんばかりの子供たちに囲まれて・・・チョー人気者だった?
 南部にある第三の都市グラナダ(Granada)は、古都の街並みが残っていて、 一般庶民の足として馬車が走っていて、のんびりとした感じ。ここへ来てやっと一人ぶらぶらと散策できたかな?
 中米最大のニカラグア湖に浮かぶオメテペ島(Isia de Ometepe)では、 なぜか標高1,610mの活火山へ登るはめに。ここで死んじゃうのかと覚悟したぐらい心臓が限界を越える動きをしたのは確か。 山中腹から眼下に広がる景色を一人眺めながら、ふと我に返り、つぶやいた言葉とは・・・。

 今回は太平洋岸低地を巡ったのだけど、今まで行った中米の町は高原地帯で過ごしやすいところがほとんどだったので、 低地がこれほどまで暑いとは思ってもみなかった。特に雨季なので蒸し暑い! 体中の毛穴が一掃されたぐらいの汗が噴き出して、苦手な水シャワーが快感と思えたぐらい。
服は汗でびしょ濡れって感じで1日2〜3回は着替えてたかな?だから毎日の洗濯は欠かせなかったんだけど・・・ あとでは、どうせ濡れるんだからと、とうとう水着を着て歩き回ってた・・・です。

 あとがき[ 2004/ 7月 ]の最後にも書いたけど、 今回の旅でもまた、「あれ、どーしよー」と思ったときに、なぜか必ずと言っていいぐらい救いの手が差し伸べられ、 「ラッキー!」と思えることありましたね。
相変わらず(?)だけど、今回も地元の人たちや旅行者たちとのやりとりを楽しませていただきました。 なんだかんだ言っても、独断と偏見に満ち満ちてしまってる私の目から見た”ニカラグア”という国の一部を垣間見る・・・ ってゆーのも、面白いかもしれませんよぉ〜!


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