【廃墟マニヤ File003】
K賀ファミリーランド(滋賀県)
(その8)
もはやただの薮と化したこども自動車のコース。
なんとか判別できるアスファルトをたどっていくと、仲間のところへ戻ることもできず、取り残されたカート君が一人で淋しそうにしていました。
こども汽車から少し離れたところに、ポツンと建っていた運転室。
そばには朽ち果てた回転木馬が……。
廃墟巡りをはじめてかなり長い年月が経ちますが、ここまで傷んでしまった回転木馬を目にしたのは初めてです。
この楽しげな様子と荒れ果てた雰囲気のコントラストは、本当に衝撃的でした。
こんなになっても馬車を牽かなければならないなんて……。ちょっとZELDAの歌とか思い出しました。訓練されたその脚を、あぶらぎった紙幣に売り渡す前に、飛び出すことはできなかったようです。
でもよく見ると、馬車からは解き放たれているみたいですね。
馬車の床は完全に抜けてます。ちなみに土台自体もベコベコで、先へ進むのに、踏み抜かないよう鉄の部分を選んでいく必要があって大変でした。
この回転木馬の正式名称は「メリーフラワー」というもので、中央には巨大な花が。ちょっとグロテスクな気がするんですけど……。
(続く)
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