「宇宙物理学者がどうしても解きたい12の謎」についての考察


著者 田 敞

 

はじめに

宇宙物理学者がどうしても解きたい12の謎」(スティーブン・ウエップ、松浦俊輔訳、青土社)があるといいます。なぜそんなに謎があるのでしょう。

ビッグバン論では、この宇宙は,謎のエネルギー(ダークエネルギー)と謎の物質(ダークマター)とで95%を占め、われわれが知っている物質とエネルギーは5%しかないといっています。

 このように宇宙物理学者のいうビッグバン宇宙は95%が謎でできているというのですから、ビッグバン論の宇宙は謎だらけであるのは仕方ない気がします。

その謎を解くために宇宙論者は随分頑張っていますが、いまだに何一つ解き明かしていません。95%の内の1%も解き明かせていないのです。残りの5%のことは年々解き明かされているのに、95%もありながら何一つ分からないのは、どうしてでしょう。謎の一つの気がします。

 私たちは、ビッグバン論者のいう5%の宇宙だけで暮らしています。残りの95%の宇宙からは何の影響も受けていません。まるでそれがなきがごときです。95%もありながら我々の生活には何一つ影響しないということも謎の一つといえそうです。

 この本の謎は、ビッグバン論が正しいという前提に立った謎です。私は、ビッグバン論が正しいか否かに立った謎もあっていいのではないかと考えます。

ということで、ここではビッグバン論が正しいか否かについての謎について考えていきます。したがって、この本の内容とはずれてしまうことがあります。あしからず。

 2019年9月23日 田 敞 記

あとがき
 完結しました。ビッグバン理論は実証が一つもない理論だということです。すべてが「謎」でできています。もちろん、今証明されている物理理論には当てはまらない現象ばかりです。もっとも基本的な特徴は、近くて観測が正確にできるところには現れず、遠くて、観測がおぼつかないところには顕著に表れるということです。
 2019年10月1日 田 敞 記

目次

 順 年月日 題   内   容
 1 2019,9,23  どうしても解きたい12の謎1   簡単なビッグバン宇宙史とその疑問です。あるいは謎です。
 2 2019,9,24  どうしても解きたい12のなぞ2  宇宙のでき方とインフレーションの謎について
 3 2019,9,24  どうしても解きたいなぞ3   インフレーションの時間と速度の謎
 4 2019,9,25  どうしても解きたい12のなぞ4   インフレーションの終わり方の謎
 5 2019,9,26  解きたい12の謎5   {ビッグバンから3分後から20分後のあいだ}にある謎
 6 2019.9,27  解きたい12の謎6   宇宙マイクロ波背景放射について。本当に、ビッグバンの光なのか。なぜ今頃地球から見えているのか。宇宙の塵の出す光という意見はなぜ無視され続けているのか。
 7 2019,9,28  12の謎7   ダークマターについて考えてみます。何かも分からない。観測できない。ビッグバン論に不可欠のもの。「謎」しかないものがダークマターです。それはなにを意味しているのかを考えてみます。
 8 2019,9,29  解きたい謎8   重力レンズについて考えてみます。アインシュタインリングやアインシュタインクロスは本当に重力によってできたのでしょうか。実証は有るのでしょうか。アインシュタインの予言どおりの現象だからアインシュタインリングやアインシュタインクロスが実証になる、ということでいいのでしょうか。
 9 2019,10,1  解きたい謎9   ダークエネルギーについて考えます。ダークエネルギーは実証されているのでしょうか。理論はあるのでしょうか。そこからダークエネルギーの存在について考えます。
 10 2019.10.1
 
 解きたい謎10  宇宙では再度のインフレーションが起こっているということです。ところが、太陽系や銀河系や、アンドロメダ銀河までの宇宙では何事も起こっていません。インフレーションどころか、膨張すら起こっていません。それどころか、アンドロメダ銀河と銀河系は接近しているということです。インフレーションはどこで起こっているのでしょう。遠い、何十億光年も先のやっと観測ができる宇宙ではすごい膨張が起こっているというのです。ビッグバン特有の現象です。近くて観測が正確にできるところには現れず、、遠くて、観測がおぼつかないところには顕著に表れるという現象です。