3月の日銀短観市場はお化け屋敷米国債の逆イールド
売られる米国ハイイールド社債不動産業の産業規模首都圏マンション価格がバブル超え
成長株が割安になってきたファナックのロングチャート

パーシャル・オーナー


ホーム投資入門ショートコラムポートフォリオ株の本バリュー投資塾レポート


ショートコラム(2022年4月)

■ファナックのロングチャート(2022年4月27日) NEW!

我が国を代表するブルーチップながら、景気敏感株であるファナック(6954)のロングチャートは、指標としても使えます。

同社株が120カ月(10年)移動平均線を下回っている局面は、株式市場全体が割安となっており、中長期的な投資チャンスです。

2000年以降であれば、2002年後半から2003年前半にかけて、2008年後半から2009年前半にかけて(リーマンショック)、2020年春(コロナショック)が当てはまりました。

なお足元の相場に関しても、現時点では株価が120カ月移動平均線を下回っています。「そろそろ、株式市場でバーゲンセールが始まるかもしれないな」という認識は持っておきたいですね。

ファナック 株価チャート(月足)


■成長株が割安になってきた(2022年4月22日) NEW!

ずっと株価を見ていて、特に最近、感じていることがあります。それは成長株が割安になってきたことです。

あくまで個人的な感覚で恐縮ですが、一時期、成長株は「とてもじゃないけど、投資できる株価ではない」レベルまで買い上げられていました。

ところが今年に入り「手を伸ばせば、何とか届く」ところまで下がった銘柄も散見されるようになりました。成長性を重視する投資家であれば「この株価なら、買ってもいい」という水準です。

バリュー投資家の私が待っているのは「手を伸ばさなくても、成長株が買える」相場です。現に2002年後半から2003年前半にかけて、2009年から2012年までの間は、そのような状況でした。

ただし「いつ、そうなるのか」を事前に予測するのは不可能です。今、できるのは「そうなったときに買いたい成長株」をピックアップしておくことでしょうか。


■首都圏マンション価格がバブル超え(2022年4月19日)

ヤフーニュースに首都圏マンション価格 バブル超えというタイトルが踊っていました。

首都圏のマンション価格は日経平均株価の遅行指標として知られていますから、「まあ、そうなるだろうな」というのが正直な印象です。

裏を返せば、この地域でマンションを買いたければ、たとえ実需目的であっても、株価の動向に目を配る必要があります。

余談ながら、かつて学生時代からの友人が「1年前に買った大阪難波の新築マンションが1千万円も値上がりしている」と豪語していた時期がありました。

酒席だったこともあり「売ったほうがいいのではないか」という野暮な発言は差し控えました。住宅ローンによるレバレッジ効果もあり、相当に儲かったはずです。

たしかリーマンショックの前年でした。さて今回はどうなるでしょうか。

首都圏マンション 価格推移

注:右側の図表は東洋経済記事「東京」の不動産だけなぜか急騰している事情に掲載


■不動産業の産業規模(2022年4月17日)

国土交通省の策定した「不動産業界ビジョン2030〜令和時代の『不動産最適活用』に向けて〜」に興味深いデータが掲載されていました(下図)。

このデータより不動産業は生産性の高い競争相手の少ない業種であり、成熟産業・斜陽産業における成長企業の生まれやすい土壌にあると言えます。

狙い目は次の不動産不況でしょうか。世界的な金融引き締めの流れに日銀が乗らざるを得ない状況になれば、その日は案外早くやってくるかもしれません。

【不動産業の産業規模】

【不動産業の産業規模】就業者の高齢化、後継者不足


■売られる米国ハイイールド社債(2022年4月12日)

2月14日のショートコラムで取り上げた米国ハイイールド社債ETF「HYG」のチャートを再掲します。株価が80ドルを割り込み、警戒すべき水準となりました。

個人的に、この指標はいわゆる「炭鉱のカナリア」として有用だと思っています。気になる方は、今後もウォッチされることをおすすめしたいです。


■米国債の逆イールド(2022年4月8日)

FRBが利上げに転じた米国において、2年国債利回りが10年国債利回りを上回る「逆イールド」が発生しました。下図を見る限り、逆イールドの発生後、毎度のようにリセッション(景気後退:グレーの網掛け部分)が起こっています。

もちろん景気後退と株安はセットでやってきます。教科書的には「株価は景気動向や企業業績を先読みする形で下がる」と説明されますけど、実際には株安が経営者や投資家を弱気にさせて不況になります(参考動画: 金利、株価、景気の関係)。

そうと遠くない将来、マーケット氏から「お待たせしました。バリュー投資家の皆さん、そろそろ出番です」と声がかかると考えてほぼ間違いないでしょう。銘柄分析を進めつつ、静かにその日を待ちたいものです。

米国債(10年と2年)の金利差


■市場はお化け屋敷(2022年4月4日)

経営危機の最中にバトンを受け継ぎ、見事に会社を立て直した社長がインタビュー記事で興味深い発言をしていました。

市場はお化け屋敷ですよ。三つ目小僧が出てくるか、ろくろ首が出てくるかわからないから、出てから考えればいい。

だから、何が起こるか予想するより、何にでもパッと対応できる体制を整えておくことの方が重要なんです。

投資家としても胆に銘じておきたい言葉です。お化け屋敷の最たるのものである株式市場に、次はいったい何が出てくるのでしょうか。


■3月の日銀短観(2022年4月2日)

昨日、3月の日銀短観が公表されました。早速、個人的に注目している「業容判断の推移」をチェックしてみたところ、12月の日銀短観に対して明らかに悪化してます。

5月の連休明けから本格化する決算発表では、このような状況を踏まえた上で2023年3月期の数字が作られるはずです。

慎重な業績予想を出してくる企業が続出するかもしれません。そういったことを考慮しつつ、投資の組み立てを考えたいものです。

日銀短観 業容判断の推移



メール | プロフィール | アクセス統計 | 特商法表記 | このサイトについて | リンク集

最終的な投資判断は、みなさまご自身でなさるようお願いいたします。
Copyright (C) 2003-2022 パーシャル・オーナー by 角山智