決算情報からファクトを掴む技術有価証券報告書の【設備の状況】ロジカル食事術
ハイイールド債のチャートスパークス「厳選投資」の月次報告書生活習慣の改善
1年で変わる景色

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ショートコラム(2022年2月)

■1年で変わる景色(2022年2月25日)

下図は昨年4月に発行した「投資環境レポート」の冒頭部分です。

当時は日経平均が3万円の大台に乗せた直後で、書店に立つ寄る度、経済誌の表紙に強気な文言が溢れていました。

出版社としては、一番売れそうな記事をメインにするわけですから、この雑誌はセオリーに忠実な商売をしていたと言えるでしょう。

そんな世間の喧騒から、間もなく1年が過ぎようとしています。株式市場の景色が、かなり変わったように感じられる今日この頃です。

初心者時代、何度も熟読した『マネーマスターズ列伝』でもっとも印象に残っている文言を引用します。

市場全体の株価水準が高いと思ったら、手を出さずに休むこと。2、3年たてばほぼ間違いなく、次の弱気相場がやってくる。

まだ断定は出来かねますけど、そろそろ弱気相場の宵の口に入ってきたように気がしてなりません。後、1〜2年の辛抱でしょうか。銘柄分析のピッチを少し上げようかと思っています。

投資環境レポート 2021年4月号(抜粋)


■生活習慣の改善(2022年2月22日)

自分の日常を振り返ってみると、健康に良くない生活をしていました。週末のテニスをやめただけになおさらです。

●1日中、椅子に座っている
●ブルーライトを浴びている時間が長い
●便秘気味になったり、下痢をしたり、腸内環境が悪化している

「さすがにこれはまずい」と思い、生活習慣の改善に着手しました。いきなり完璧を目指さず、できるところから始めています。

●起床後、15分ほど散歩して、日光を浴びる
●筋トレを兼ねた腹筋(15〜20回)×3セット
●蛍光灯を昼光色から昼白色に
●PCのディスプレイを夜間モード(強さ25)に
●食物繊維と発酵食品を多めにとる
●ハム・ソーセージ類を食べない
●総菜パン、菓子パンを食べない
●唐揚げ・てんぷらなどの揚げ物を食べない

個人投資家の生活習慣について触れた記事をあまり見かけないので書いてみました。地味なルーチンワークの積み重ねになりそうですけど、コツコツ続けていきたいと思っています。

願わくは、万全の体調で次の弱気相場を迎えたいですね。


■スパークス「厳選投資」の月次報告書(2022年2月18日)

スパークス・新・国際優良日本株ファンド(愛称:厳選投資)のマンスリーレポートが勉強になります。2022年1月31日号では、銀行業と自動車メーカーの成長性に対する記述が興味深かったです。

長期投資を目指すのであれば、とりあえず2021年分だけでも読まれることをおすすめします。

ファンドで投資している企業の定性面を掘り下げた解説の中には、「さすがプロ」と思わせるものがありました。銘柄分析のテキストとして使えます。


■ハイイールド債のチャート(2022年2月14日)

2020年3月26日のショートコラムで取り上げたハイイールド社債ETF「HYG」のチャートを再掲します。シンプルに見るのであれば、株価が85ドルを割り込めばイエローゾーン、80ドルを割り込めばレッドゾーンです。

2月11日終値は82.66ドル。既に注意を要する水準となりました。当面の間、リスク管理を最優先で投資に臨まれることをおすすめします。

HYG株価チャート(月足)


■ロジカル食事術(2022年2月10日)

9割の病気がよくなる ロジカル食事術』を読みました。

1月23日付のコラム、資産はあるが健康でない人生で述べたとおり、食生活の見直しに着手しています。しかし、この手の食事法に関しても情報が錯綜しており、何をベースにすればいいのかが頭痛の種です。

そんな中、琴線に触れたのが著者の考え方でした。

「この食品はいい・悪い」と決めつけるのではなく、現時点での正しい情報を踏まえて、「では、自分はこの食品を、こんなふうに取り入れよう」というスタンスを決める。

自分の食事法に対するスタンスを決められるよう、まずは多くの知識を得たいと思っています。


■有価証券報告書の【設備の状況】(2022年2月7日)

決算書の読み方 最強の教科書 決算情報からファクトを掴む技術』より引用します。

通常あまり注目されることのない項目として、「第3 設備の状況」が挙げられるかと思いますが、この設備の状況には意外と有用な情報が記載されています。

私も貸借対照表、キャッシュ・フロー計算書を分析する際は、有価証券報告書のこの部分を読んで「設備投資の内訳は何か。どのような有形固定資産をいくら持っているのか」を確認するようにしています。

ときには数年分の有価証券報告書を通読して、時系列での変化を追い「この会社は何をしようとしているのか」を調べることもあります。

この手の作業を積み重ねると、数年後の企業業績が大まかに予測できるケースに突き当たります。一例をあげれば「来期、来々期は設備投資の負担で利益が一時的に伸び悩むものの、それ以降は飛躍的に伸びる」といった感じです。

本書の帯にも書かれているように、数字が隠し持つストーリーを「見える化」できれば、投資のパフォーマンスを大幅に改善できるかもしれません。今後はそういったことができるように、銘柄分析のスキルを磨いていきたいです。


■決算情報からファクトを掴む技術(2022年2月2日)

セミナーの常連さんから紹介していただいた本『決算書の読み方 最強の教科書 決算情報からファクトを掴む技術』を読みました(Mさん、ありがとうございました)。

決算短信、有価証券報告書の読み方について、投資家視点で書かれており、実践的という意味では類書の中でピカ一かもしれません。

個人的には「2−3 ニトリの成長は予測できたのか?」、「3−2 運転資本とCCCを知る」、「8−2 ソフトバンクグループは本当に危険なのか?」が興味深かったです。

本書を手元に銘柄分析を行えば、新たな視点を得られるのではないでしょうか。今後「決算書のいい本ありませんか」と聞かれたときに、自信を持っておすすめできる一冊となりそうです。



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