機関投資家が売り抜けたピジョン、3月セミナー後の懇親会は山内農場、
JIN−花の命は短くて、長いお付き合いがしたい、銅は景気を知っている、
銀行株という炭鉱のカナリア、分析のブラックホール、月刊レポートのサンプル追加、
ファイナンシャルアカデミーのセミナー
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ショートコラム(2014年3月)
■ファイナンシャルアカデミーのセミナー(2014年3月26日) |
満席続きのため、追加開催していたファイナンシャルアカデミーでの「ローリスクで着実に儲けるバリュー投資セミナー【基礎編】」ですが、今回でいったん終了となるかもしれませんので、こちらでも案内しておきます。 ●4月6日(日)東京開催:ローリスクで着実に儲けるバリュー投資セミナー【基礎編・NISA対応版】 60分×3コマにて、75ページのテキストを解説する講義形式のセミナーです。株式投資に必要なリスク管理、テクニカル分析、ファンダメンタル分析の知見を得ることができます。 コストパフォーマンスにも優れていると自負していますので、このサイトの常連さんで「一度、角山の話を聞いてみたい」という方は、ぜひともご参加を検討くださいませ。 |
■月刊レポートのサンプル追加(2014年3月20日) |
今年に入り、ぽつぽつとお申込みも来ている月刊レポートのサンプルを追加します。少し古いレポートですが、このままお蔵入りにするのももったいないと思い、公開することにしました。 ●銘柄分析レポート:高PBR銘柄を避けるべきなのか?(2011年1月号) さらに、消費税増税前のお得な購読方法についてもお伝えしておきます。それは、3月末までに、3月号の体験購読と4〜6月号の定期購読をまとめて申込む方法です。この場合、消費税率は5%が適用されます。 ●総合コース12,395円=3月号体験購読2,000円+4〜6月分10,395円(3,465円×3ケ月) どうぞ、この機会にご検討くださいませ。お申し込みはメールにて受け付けております。 |
■分析のブラックホール(2014年3月19日) |
久しぶりに『ゾーン 勝つ相場心理学入門』を読み返しました。自分でも驚いたのですが、いたるところにマーカーを引いてあり、赤ペンで書き込みまでしていました。おそらく、2008年のリーマンショックで大損失を被り、もがき苦しんでいるときに読んだのでしょう。 今回、琴線に触れたのは「分析のブラックホール」という言葉です。というのも、かつて、このブラックホールに吸い込まれかけていたからです。 2003年から2005年にかけて連戦連勝を続けた後、2006年から勝てなくなった私は「銘柄分析が足らないからだ」と思い込むようになりました。そこで、決算短信や有価証券報告書の深いところまで読み込むようにしたのですが、結果は変わりません。 今から思えば、チャートを無視して買い進んでいた(要するに、テクニカル分析を用いたリスク管理ができていなかった)のですから、当たり前の話ですけど、当時はまったく気づいていませんでした。 本書は、私自身が変わるきっかけを与えてくれた一冊です。もし、壁にぶち当たっている方がいらっしゃれば、一読をおすすめします。 |
■銀行株という炭鉱のカナリア(2014年3月17日) |
銀行株は、相場に先行して下げる性質があります。前回の小泉相場でも、2006年4月に高値をつけた後、いち早く下げに転じました。 そういう意味で、炭鉱のカナリアともいえ、値動きを注視しておく必要があるでしょう。下図は、三菱UFJフィナンシャル・グループ(8306)の日足ですが、3本の移動平均線とも下向きとなり、株価も昨年9月の安値を割り込んでいます。 かなり嫌な感じのチャートです。 |
■銅は景気を知っている(2014年3月12日) |
8日付の投資環境レポートにて「銅価格と鉄スクラップ価格の値下がりが気になる」とコメントした銅価格ですが、その後も下がり続け『ウォールストリート・ジャーナル式 経済指標 読み方のルール』にて節目とされている1ポンド当たり3ドルを割り込んでしまいました。 銅は、電線をはじめ、工業用に広く使われています。それゆえ「銅は景気を知っている」といわれるほど、銅価格は経済の状況を反映します。 株価ばかりが高い相場も、そう長続きしないかもしれません。 |
■長いお付き合いがしたい(2014年3月11日) |
私のセミナーは、参加者が少ない回もあります。そういったとき、常連さんが「もう少し、商売気を出したらどうですか」と心配してくださります。 手段を選ばなければ、短期的に人数を集められるかもしれません。ただ、株式投資で資産を形成するには時間がかかります。道程も決して平坦でなく、途中、厳しい下落相場をいつくか乗り越える必要があります。 とにかく、私自身は「お客様とは、長いお付き合いをしたい。できれば、一生のお付き合いをしたい」と考えています。それゆえ、調子のいいことばかり言いたくありませんし、投資のパフォーマンスについてもありのままを書いています。 せっかく独立開業したのですから、自分の納得できることをやっていきたいですね。 |
■JIN−花の命は短くて(2014年3月6日) |
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昨年9月以降、既存店が大幅な減収となり、11月以降は全店ベースで売上高がマイナスに転じたにもかかわらず、JIN(3046)の株価は堅調でした(下のチャート)。
出来高を伴って急落したのは、第1四半期決算発表翌日の1月15日です。4.7%増収、81.9%営業減益という現実を突きつけられれば、売らざるを得ません。 この時点で、成長株としてのJINは終わりました。花の命は短いものです。 既存店の動向からして、本来、もっと早く処分しておくべきでしょうが、ここで投げておけば、まだ被害は少なかったことになります。 その後、株価は坂を転げ落ちます。下げ止まったのは、皮肉なことに、2014年8月期の営業利益が68億円から25億円に下方修正された直後でした。 蛇足ながら、会社四季報CD−ROMにて、外国と投信の持株比率推移を調べてみれば、次のとおりでした。投資が上手いのは誰で、下手なのは誰か、よく分かると思います。
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■3月セミナー後の懇親会は山内農場(2014年3月5日) |
3月セミナー後の懇親会を山内農場で行うことにしました。ここは、早速、モンテローザの「山内農場」にパクられた「塚田農場」でも書きましたように、APカンパニー(3175)の経営する塚田農場の模倣業態です。 昨年1月、東京セミナー後は四十八漁場、大阪セミナー後は塚田農場に出向きましたので、そのとき来られた方は外食産業の「生き馬の目を抜く」過当競争ぶりを実感できるでしょう。 なお、食べログでの店舗数は、塚田農場101店、山内農場172店であり、すでに本家を上回っています。 懇親会では、お酒や会話を楽しみつつ、投資家視線で料理のお得感や店舗のオペレーションなどを厳しくチェックしたいと思っています。モンテローザウは非上場企業であり、投資対象にはなりませんが、APカンパニーへの投資を考える上で、無視できない存在だからです。 株式投資においては、このような実地調査が欠かせません。ある意味で、懇親会もセミナーの続編みたいなものですから、セミナーと通して参加されることをおすすめします。 ちなみに、APカンパニーの株価は、昨年7月に高値をつけた後、軟調に推移しています。会社四季報新春号によれば、昨年9月時点での投信の持株比率は14.3%もあり、機関投資家のお気に入り銘柄でした。こういったところが売っているのでしょうか。 |
■機関投資家が売り抜けたピジョン(2014年3月2日) |
会社四季報新春号によれば、ピジョン(7956)の持株比率は外国41.9%、投信11.0%となっています。同社は、機関投資家に人気の銘柄といえます。 ただ、機関投資家は横並び的な行動を取りがちなため、この手の銘柄では、その動向に注意する必要があります。 『ミネルヴィニの成長株投資法』では、次のような特徴が見受けられれば、機関投資家の売り抜け局面(つまり天井圏)であるとしています。 ●通常は出来高を伴って、大きく下にブレイクする 1月22日、同社株は出来高の大幅な増加を伴い下落、昨年11月の安値を割り込みました。そして、翌23日に発表された中国のPMI速報値が6ケ月ぶりに50を下回り、昼から日経平均自体も急落します。状況からして、情報通の機関投資家が売り抜けたと考えられます。 このようなケースでは、安易に買い向かうのはリスキーです。株価が落ち着き、再度、上昇トレンドに転換するまで待つべきでしょう。もっとも、それには時間がかかるかもしれませんが。 |
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