ああ後3日早く売っておれば、マザーズ指数に戻り高値の可能性、
リソー教育の粉飾決算、リソー教育のビジネスモデル、
トヨタ自動車の株価チャート、10倍株(テンバーガー)を見つけるためのルーチンワーク
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ショートコラム(2014年2月)
■10倍株(テンバーガー)を見つけるためのルーチンワーク(2014年2月25日) |
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以前から開催していた自主開催セミナーに、この度「新時代のバリュー投資塾」という名称をつけました。 2008年のリーマンショック後も、セミナーを継続できたのは、粘り強く参加してくださった常連さんのおかげです。また、アベノミクス相場において、皆さんが多大な利益を上げられたことを、講師としても嬉しく思っております。 今後、昨年のような「濡れ手に粟のぼろ儲け」相場が続くかどうかは何ともいえませんけど、厳しい相場環境下でも着実に利益を積み上げられる方法を模索しつつ、私自身のライフワークとして続けたいです。 ちなみに、3月のセミナーでは、2013年のIPO銘柄を分析して、将来の成長株候補をピックアックする作業を行います。投資家であれば、年に一度は行っておきたいルーチンワークです。 メルマガの10倍株(テンバーガー)を見つける方法にも書きましたが、しかるべき時期に成長株を買えば、10倍株への投資も夢ではありません。 しかしながら、この作業をひとりでやろうとすれば、とても骨が折れます。今回のセミナーを活用して、一気に済ませてしまうのが、効率的ではないでしょうか。 ご参加を希望される方はメールにて、氏名(漢字とカナ)、郵便番号、住所、電話番号、カナ振込人名(ご本人と異なる場合)を記入してお申込みください。折り返し、振込口座などのご案内をいたします。 ご注意:ケーススタディを盛り込んでいますが、銘柄推奨を行うセミナーではありません。
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■トヨタ自動車の株価チャート(2014年2月23日) |
下図をご覧ください。昨年の7月から12月にかけて、トヨタ自動車(7203)の株価は狭いレンジで保ち合っていました。このまま、上に抜ければ典型的な保ち合い上放れであり「買い」のチャートです。 ところが、今年に入って、景色が変わってしまいました。株価は保ち合いを下に抜けてしまい、そのうえ200日移動平均線(緑線)を割り込んでいます。2月4日に発表された、第3四半期決算が絶好調にもかかわらずです。 一昔前の私なら、このような状況では嬉々として買い注文を入れていたはずです。しかし、今は違います。 トヨタ自動車は、世界中の機関投資家に注目されている企業です。そのような銘柄が下げるということ自体「何か売られる理由がある」と考えるべきでしょう。 もし、保有しておれば、いったん損切りしています。再度、上昇トレンドに転換するようであれば、そのときに買い直せばいい話だからです。 塩漬け株を作らないためには、とにかく、株価には逆らわないこと。同社のような株価チャートの増えている今は、投資資金とモチベーションを温存する時期かもしれません。
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■リソー教育のビジネスモデル(2014年2月16日) |
下図は、ローリスクで着実に儲けるバリュー投資セミナー【個別銘柄編】テキストより抜粋した学習塾業界のクロスマトリックスです。 リソー教育は、個別指導進学塾という独自のポジションを築き、成長してきました。ただ、このビジネスモデルには、難点もありました。それは、年間80万円以上という費用が掛かってしまうことです。 同社は、上場企業につき、毎年のように収益を伸ばしていく必要があります。収益の源泉は売上高であり、売上高は生徒数に単価を掛けたものです。 都立高校の復権が示しているとおり、リーマンショック後の不況において、子供の教育にそこまでお金を用意できる家庭は多くなかったはずです。 そんな状況にて、営業成績至上主義の会社経営が行われたことが、今回の粉飾決算につながったといっても過言ではないでしょう。 私自身も、好業績の秘訣を「独自のポジショニングにあり」と信じて疑わなかった1人ですが、もう少し深く分析しておれば、ビジネスモデルの行き詰まりに、いち早く気づいたかもしれません。 昨年、儲けさせてもらった銘柄とはいえ、このような事態になってしまうと、後味が悪いです。
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■リソー教育の粉飾決算(2014年2月12日) |
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学習塾大手のリソー教育(4714)が粉飾決算を行い、過去6年間で売上高を約83億円水増ししていた事実が明らかになりました。 第三者委員会の調査報告書より、粉飾決算前の業績推移を作成してみると、下表のようになります(比較用に粉飾決算後も掲載しました)。2011年2月期以降は利益が減り続け、タコ足配当により2012年2月期には債務超過に陥っています。 そのような実情にもかかわらず、会計操作と高配当により株価を維持し、2013年7月に公募増資を行った罪は重いといえます。しかも、公募増資の理由が本社ビル用土地取得のためとあっては、開いた口がふさがりません。 オーナー経営企業への投資は、経営者に資金を預けるようなものです。株主軽視の姿勢が見られた場合は、その時点で降りるべきでしょう。 ちなみに、同社の大株主欄には、投資信託口や海外の機関投資家が名を連ねています。プロといえども、粉飾決算を見抜けなかったのでしょうか。 【粉飾決算前】
【粉飾決算後】
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■マザーズ指数に戻り高値の可能性(2014年2月7日) |
1月22日付のショートコラムで取り上げた、東証マザーズ指数について追記します。 相場というものは、一刻また一刻と、状況が変わるものです。東証マザーズ指数に関しても、1月22日の段階では、昨年5月の高値を抜きそうな勢いでした。ところが、同じチャートを本日眺めてみれば、1月23日が戻り高値に思えてくるから不思議です。投資家は柔軟性を持って、相場に対峙すべきでしょう。 現段階では、東証マザーズ指数自体が200日移動平均線を挟んだ節目に位置しています。さらに下げるようであれば、長期の上昇トレンドを割り込んでしまいますから、新興市場銘柄には近寄らないほうが無難といえます。一方、ここから持ち直すようであれば、1月23日の高値を抜く可能性も捨てきれない訳です。 差し障りのない投資判断を申し上げれば、株価が落ち着き、トレンドが明確になるまで、様子を見るべきでしょうか。現時点での売買は、思惑が「当たれば」大儲けできるかもしれませんが、裏目で出れば大火傷を負います。 専業トレーダーでもない限り、そのようなリスクを背負い込むのは割に合いません。副業投資家としては、波が穏やかになるまで、待てばいい話です。 |
■ああ、後3日、早く売っておれば(2014年2月4日) |
本日、残りの日本株個別銘柄をすべて売り切りました。2012年5月の急落局面でも痛感したことですが、こういったときは「ああ、後3日、早く売っておれば」と後悔します。 今回の反省点として、3月末に優待などのイベントを控えている銘柄を引っ張り過ぎたことがあげられます。市場全体が下げる中、逆指値に引っ掛からなかったこともあり「このまま、権利日まで持ちこたえてくれるのでは」という甘い期待を抱いてしまいました。 株である以上、急落局面においては、いつしか売られます。もう少し、早めに見切るべきでした。次回より、気をつけたいです。 |
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by 角山智