バフェットの利益率、収益バリューとPBR、バフェットの利益率とROIC、
バフェットセミナーのテキストができました、今はこんな生活パターンです
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ショートコラム(2005年11月)
■今はこんな生活パターンです(2005年11月23日) | |||||||||||||||||||||
実家に戻って1か月余り。少しは落ち着いて仕事ができるようになりました。今はこんな生活パターンです。
夜遅くまで会社で仕事をしている方から見れば、うらやましいかもしれませんが、 サラリーマン時代は通勤時間がもったいないと思ったものですが、宙吊り広告や車窓の風景から投資のヒントを得たり、社内で本を読んだりと、何なり活用していたものです。大阪梅田に事務所があったので、大きな書店にいつでも寄れるのも魅力でした。理想としては、週3日ほどシステム関連やウェブ関係の仕事を行い、残りを個人的活動に当てることができたら最高ですね。 そこまでは無理としても、週1回は大阪市内に出かける用件があったらいいなと思っています。関西限定で、投資の個人レッスンでも始めましょうか(笑)。 |
■バフェットセミナーのテキストができました(2005年11月18日) | |
11月26日(土)開催の「「バフェット流」バリュー投資セミナー」のテキストがほぼできましたので、見出しを書いておきます。 テキストは45ページ、第1部では日本企業を例にバフェットの投資法を説明して、第2部では私がどのようにバフェット流を取り入れているかお話します。第2部では「株価4倍「割安成長株」で儲ける収益バリュー投資術」に書いたことをベースに、セミナー独自の内容を盛り込みます。 新たにバフェットの投資法について知りたい方、米国の翻訳本を読んでもイメージがつかめなかった方、「株価4倍「割安成長株」で儲ける収益バリュー投資術」を読んでもうちょっと話を聞きたい方には、おすすめできる内容と自負しております。 第1部(90分) 序.角山智のプロフィール 1.ウォーレン・バフェットについて 2.2人の師匠 3.バフェット流投資の考え方 4.3つの利益率 5.コモディティ企業とバフェット型企業 第2部(90分) 6.角山流「バフェット流」投資の生かし方 7.私が見つけたバフェット型企業 8.本日のまとめ 参考.成功銘柄と主な持株一覧 |
■バフェットの利益率とROIC(2005年11月9日) | |
ROIC(投下資本利益率)という指標があります。実際に投じたおカネから、どれだけの利益が生まれているかを見るもので、近年注目されている指標の一つです。ROICの求め方は様々ですが、シンプルな式を書きます。 ROIC = 投資純利益 / 投下資本 投下資本の考え方も複数あります。ここでは、企業の事業活動にかかる資本(事業用投下資本)と定義すると、下記の式になります。 投下資本 = 運転資本 + 有形固定資産 運転資本 = 売上債権 + 棚卸資産 - 買入債務 結果的にROICは ROIC = 投資純利益 / (売上債権 + 棚卸資産 - 買入債務 + 有形固定資産) となります。さらにシンプルに考えて、売掛債権と買入債務は相殺できるものとします。実際にはタイムラグが発生しますが、銀行から運転資金を借り入れることも可能です。すると ROIC = 投資純利益 / ( 棚卸資産 + 有形固定資産) あれ、この式、どこかで見かけませんでしたか? そうです。 バフェットの利益率 = 当期純利益 / (棚卸資産 + 有形固定資産) つまり、バフェットはROICをシンプルに定義して使っていたことになります。さすが、名投資家の目の付けどころは違いますね。それに比べて、ROICをやたら難しく説明している現代ファンナンス理論は何なのでしょうか。 |
■収益バリューとPBR(2005年11月5日) | ||||||||||||||||||||||
同じバリュー投資でも「資産バリュー投資」と「割安成長株投資(収益バリュー投資)」では見るべきポイントが違います。
上の表では「株価4倍「割安成長株」で儲ける収益バリュー投資術」29ページのものに「使用する投資指標」を付け加えてみました。 「資産バリュー投資」では、収益が落ち込んでいて、清算価値を割っている銘柄を買う場合はPERが高くてもかまいません。「続・清算価値」でもそう説明しています。逆に「割安成長株投資(収益バリュー投資)」では、そこそこ割安で、収益力があり、将来の成長が見込める会社であれば、PBRは気にしなくていいのです。「ROEとPBRの素敵な関係」に書きましたとおり、一般的に、ROEが高い銘柄はPBRも高くなります。 ただ、PBRの高い株に投資を行う上で、注意点があります。高PBR銘柄は、業績が悪化したときに、下限のメドが立ちにくいのです。「翼の折れたエンジェル」で取り上げましたファースト住建が好例です。例えば、PBR6倍の銘柄なら、株価が1/6になる可能性があります。その分、銘柄分析をしっかりおこない(特に定性判断)、四半期毎の業績にも注意を払う必要があります。つまり、PBRが高い分だけ神経質な投資になります。 |
■バフェットの利益率(2005年11月3日) | |
新刊「株価4倍「割安成長株」で儲ける収益バリュー投資術」が出回りはじめたようで、ブログに感想を書いていただいたり、メールをいただいたりして、嬉しい限りです。これだから、本を書くのはやめられません(笑)。 さて、今回は割安成長株(収益バリュー)がテーマですので、バフェット流の考え方を随所に取り入れており「バフェットの利益率」もその一つです。7月4日付けの「減損会計」にも少し書きました。 バフェットの利益率 = 当期純利益 / (棚卸資産 + 有形固定資産) これはつまり、商品在庫(棚卸資産)や設備・店舗(有形固定資産)からどれだけの利益を生み出せるか見る指標です。「バフェットの利益率」に注目すると、事業素質のいい会社を見つけることができます。事業素質のいい会社とは、少ない投資で多くの利益をあげることができる企業です。 * * * ブログをチェックしていたら、愛犬こなつさんがこのことを書かれていました。こなつさんは「研究開発費も入れたらもっと良い」という意見です。「なるほど」と膝を叩きました。利益の源泉は、製造業なら生産設備、小売業なら店舗、研究開発型企業なら研究開発費です。でも、研究開発費は損益計算書の項目(販売管理費に含まれます)ですし、棚卸資産と有形固定資産はバランスシート(貸借対象表)の項目なのです。 最近は、企業により使用するシステム関係の費用が増えていますので、無形固定資産(ソフトウェア)は対象に入れるべきかもしれません。こうやって色々と考えていると、投資のヒントも浮かんでくるものです。 * * * もう一つ、バフェットが指標として使っていたものに「オーナー収益」があります。こちらは11月26日(土)の「「バフェット流」バリュー投資セミナー」でふれますので、興味のある方はご参加ください。他にも私が取り入れているバフェット流の考え方をお話したいと思っています。 |
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by 角山智