80mkII愛友会 別館

本日の更新は，「PC-簡字」の動作情報の追加です。
最近，漢字ROM関連で色々調べていたのでついでに入力してみました。

本ソフトも，前回の記事にしたPC-8001mkII仕様の第2水準漢字ROMには未対応です。
漢字の表示にはN80 BASICのCMD PUT KANJI命令を使用しているのですが，漢字コードで文字を入力する機能がありません。
漢字コード入力って割とどんなソフトでも備えている基本機能のような気がしていたのですが，意外とそうではなかったようです。


本ソフトは，PC-簡字という名称から簡素な内容をイメージを連想しますが，他のワープロであまり見ないような特徴的な機能も実装していました。

1つはGRPHとの同時押しによる漢字入力機能。業務でよく使いそうな文字を直接入力できるようにして，漢字入力の効率を上げるようにしています。



テープベースでは十分な辞書など用意できないからとあきらめず，工夫しているのが良いですね。


もう1つ，ワープロ本体の機能とは関係ないのですが，時刻によって表示メッセージを変えるというお遊び的な処理が組み込まれています。



電源を切ると時計がリセットされてしまうPC-8001と違って，時計がバッテリバックアップされるようになったPC-8001mkIIならではの処理といえるでしょう。
電池付きの時計を備えたPC用のソフトでは良く見かける演出ですが，PC-8001mkII用ソフトではかなり珍しい例です。