疾患別針灸治療とともに、ゆっくりと充実させるつもり...。 2001.12.16 更新
各論の内容の内、黒字は中医学テキスト〔上海科学技術出版社・中文〕を和訳したもの、
茶色の内容は私見を含めた臨床上のポイント等を付け加えたものです。
1.中医基礎理論〔70時間以上〕
陰陽、五行論、臓象学説〔五臓六腑等の働き〕、気血津液、病因病機他
2.中医診断学〔50時間以上〕
四診〔望・聞・問・切診〕、八綱辨証、臓腑辨証、病因辨証、気血津液辨証、
経絡辨証、六経辨証、衛気営血辨証、三焦辨証、病案〔カルテ〕
3.経絡学〔30時間以上〕
経絡概論、十二経〔経脈、絡脈、経別、経筋〕、奇経八脈他
4.輸穴学〔90時間以上〕
定位法〔骨度法〕等、特定穴、正経十二経脈穴、任・督脈経穴、奇穴他
5.針法、灸法〔30時間以上〕
豪針刺法、灸法、三稜針、皮膚針、耳針、頭針、電針〔パルス〕、水針等
各針・灸法の方法、作用および注意事項他
6.針灸治療学〔144時間以上〕
針灸治療の原則・選穴・配穴法、内科、婦人科、小児科、外科〔皮膚科を含む〕、
救急、眼科、耳鼻咽喉科、子午流注針法、針麻酔他
7.臨床実習〔15週間以上〕
医療機関での臨床実習です。老師に付いて実際の臨床の中で、これまで学んだ
基礎から治療までを実践します。舌・脈・問診・辨証・治療等を指導されます。
上海中医薬大学で受けた講義〔針灸進修科〕の内容です。このコーナーを充実させながら、
自分も復習のつもりで勉強していきたいと思います。関心のある方が勉強しやすいよう、
日本で出版されている関連書籍等も列記します。
私の所属は、中国国外の医師または鍼灸師向けの、西洋医学を省略〔中薬も〕したコースで
医学中国語および針灸専科で計二年のコースでした。中薬〔漢方薬〕はプラス二年、
学士と中医師のライセンスを得るには医学中国語を含め、計六年はかかります。
留学で特に印象に残っているのは、留学したばかりの頃に毎晩夜の十一時頃〔消灯〕まで、
中国人の学生たちが教室に詰めていて勉強をしていたことでしょうか。日本での大学生活を
経験していた自分は、彼らの熱意と迫力に圧倒されました。それを思うと日本の針灸はどう
でしょうか。私も海の向こうのライバルたちに負けないよう勉強していきたいと思います。
なお、ここに挙げた内容は中医学の導入部分に過ぎません。本格的に中医学を勉強したい
方は、各分野の専門書や古典を参考にされたり、各地の中医学勉強会に参加されることを
お勧めします。