【廃墟マニヤ File064】
Kッパピア(群馬県)
(その3)
それから1年ほど経った2005年3月の話です。「あの遊園地は今どうなっているのだろう?」と気になって、軽く外から様子を見るぐらいのつもりで、ちょっと立ち寄ってみたのです。
この遊園地のそばには結構有名な観光地があり、この日もそちらの方はたくさんの人で賑わっていました。しかし、つぶれてしまった遊園地しかないこの一画まで足を運ぶ人はほとんどいません。誰もが、この遊園地の存在を忘れてしまったかのようです。
世間に春は訪れたけれど、この遊園地にやってくることはなかったんだなぁ……とプチ感傷的な気分になりながら眺めていたのですが、よく見るとなんか簡単に中に入れそうな感じです。
日没が迫る中、あわててカメラを引っぱり出し、内部を探索しにいくことにしました!
拍子抜けするぐらい簡単に園内に入ることができました。
園内案内図を見ると、結構いろいろな遊具があるようで、夕暮れまでにすべて見ることができるのか心配になってきます。
いきなりベビーカーに人形が乗せられていました。この様子からすると、内部は侵入者たち(自分もその一人ですが……)によって、かなり荒らされていそうです。
入ってすぐのところにあった売店(?)の内部。天井には、かなりチープな恐竜がいました。
奥にも破壊された恐竜が! しかも消火器を撒いた形跡があります。なにが楽しいのかよくわかりませんが(指紋を消す練習でしょうか?)、古い消火器って破裂する可能性があるので、本当に危ないんですけどね〜。
さて、入ってすぐの広場でまず目につくのが、この巨大な手のオブジェです。誰か名のある彫刻家の作だったのでしょうか? ……ちゃんと見てくればよかったなあ。
閉園して1年以上経つと、さすがに荒れてきますね。
(続く)
/10/11/12/13/14/15/16/17/18/19
(この頁最初へ)