記事一覧

くじゅうの紅葉

例年だとくじゅうの紅葉は15日前後。
今年は猛暑続きで遅れるだろうと1週間ほどずらしたが、
それでも紅葉には程遠く葉っぱの色はくすんで冴えない。
気温は氷点下まで下がったのかトレイルには霜と霜柱。
耳が切れるように冷たい。
星生山山腹もかすかに色付いているが紅葉には程遠い。
紅葉狩りを諦め久住山をめざす。

アップロードファイル 27-1.jpg アップロードファイル 27-2.jpg
紅葉が・・ない?              リンドウがまだ咲いていた

アップロードファイル 27-3.jpg アップロードファイル 27-4.jpg
山頂から硫黄山と三俣山を望む     阿蘇方面を望む

山頂直下でお湯を沸かし食事の準備をしていると、周りの
登山者が何やらざわついている。
見回すと登山服を脱ぎスーツ姿に着替えている者が
数名いる。何やってんだぁ・・と思っていると
山頂から一斉に歓声と拍手が沸き起こる。
ドレスを着た花嫁が突然現れる。
何と久住山山頂で結婚式が始まった。
大勢の登山者から「オメデトウ」と祝福の声があがる。
一般の登山者にもワインが振舞われていた。

アップロードファイル 27-5.jpg アップロードファイル 27-6.jpg
山上の結婚式

花嫁さん、にこやかな表情だったが、寒くて少し震えていたようだ。
気温は5度前後か、あのドレス姿では無理も無い。
着込んでいても寒いのに。
帰り道、ワインを飲んだのだろうか、お酒が効いたーと
笑いながら尻餅をついていた女性がいた。
紅葉は更に1週間~10日ほど後にずれ込みそうだ。

涌蓋山

一年ぶりの涌蓋山。
深夜0時ごろ一目山麓の駐車場で夜を明かす。
到着時満天の空は雲ひとつ無く星がきれいだった。
夜が明けると空は今にも雨が降りそうな曇り空、それに風も強い。
天気予報は大きく外れたようだ。
止めようかと迷ったが、準備を整え歩き出す。
舗装された林道をしばらく歩く。
一目山を背にした頃、雨が降り始めた。
レインウェアを着込み山頂を目指すが鬱陶しい。
ガスも出て視界も悪い。
それでも秋の草花が賑やかに咲いて目を楽しませてくれる。。
ハギ・マツムシソウ・コオニユリ・キンミズヒキ・オミナエシ・ワレモコウ
といったところか。

アップロードファイル 25-1.jpg アップロードファイル 25-2.jpg
ハギ・マツムシソウ

アップロードファイル 25-3.jpg アップロードファイル 25-4.jpg
蜜を吸うアゲハ・コオニユリ

アップロードファイル 25-5.jpg アップロードファイル 25-6.jpg
ドングリ(ミズナラ?)・ママコナ

アップロードファイル 25-7.jpg アップロードファイル 25-8.jpg
チタン色のキノコ(名称不明)・キンミズヒキ

途中誰にも会わない。
復路の牧場付近で雨も止み青空も見え始める。
牧場内のトレイルで一休みして座っていると、周りにいた牛が囲むように近づいてきた。

アップロードファイル 25-9.jpg 人なつこい牛たち

知らんぷりしているとさらに近づき、肩口辺りを濡れた鼻先でツンツンしてきた。
フーフーと大きな鼻息がうるさい。
立ち上がり歩き出すと10頭ほどの牛たちが後ろから一直線に並んでしばらく付いてきた。
これには思わず苦笑い。
ザックの中を覗こうとするのがいたので、たぶん登山者からオニギリでももらったことがあるのだろう。
日が差し始めると途端に暑くなり、まだまだ本格的な秋には程遠いようだ。
いつものように、お気に入りの「赤川温泉」に入って帰路に着く。

残暑お見舞い

立秋を過ぎたとはいえ、これからが夏本番。福岡も昨日が初の猛暑日となりました。
庭に咲いているサルスベリ。ヒマワリとともに夏が似合います。

アップロードファイル 24-1.jpg

大崩山登山

早朝、人の気配を感じ目が醒めた。まだ3時前だった。
駐車場に大型のSUV車が停まって外で二人が話しこんでいた。
熊本から祝子川渓谷にヤマメを釣りに来たそうだ。
4時に起き食事を済ませ登山ウェアに着替え登山口に向かう。
空が白み始めた5時に登山者名簿に記入をし、ヘッドライトを点け歩き出す。この時間はまだ樹林帯の中は暗く、足元がおぼつかない。15分も歩くと次第に明るくなる。40分ほどで大崩山荘(無人)に到着、中には誰もいない。ごみも無くきれいだった。
しばらく三里河原方面に歩くと湧塚コースの分岐点があり標識に従い祝子川を渡る。

アップロードファイル 23-1.jpg 朝日を浴びる岩峰群

小さな沢を何度か渡渉するといきなり急斜面となり、きつくて長い坂道の始まりとなる。いったん尾根に出てからもハードな坂道が続く。最初の岩峰「袖ダキ」に上がる。目の前に広がる断崖絶壁の景色に圧倒される。垂直に切り立った谷底は100m以上はあるだろうか。恐る恐る覗き込むが足がすくむ。

アップロードファイル 23-2.jpg 袖ダキから見る下湧塚

アップロードファイル 23-3.jpg 谷向こうの断崖(小積ダキ)

アップロードファイル 23-4.jpg この絶景を独り占め(右奥に坊主岩)

距離にすれば僅かだが一時間ほどかかって、最初に見えた岩峰の上に出る。
(連続したほぼ垂直の梯子を5個か6個?ほど乗り移る)
岩の形が面白い。トルコのカッパドキアに似てなくもない。
絶壁を岩伝いに飛び歩き一人ではしゃぐ。

アップロードファイル 23-5.jpg 奇岩の連続

アップロードファイル 23-6.jpg 中湧塚の岩峰を望む

梯子を慎重に降り先を進む。この辺りから登山道の荒れが目立つ。岩盤から剥がれた倒木が多くなり赤テープを何度も見失いそうになる。小さな上湧塚方面の標識のある辺りで急に気分が悪くなり動けなくなる。放り投げるように靴と手袋を脱ぎ捨て横たわる。一時間以上動かずにいると次第に回復した。欲を出し山頂を目指そうと思ったが、思い止まって来た道を引き返す。
時折ふらつきながらも急坂を慎重に下る。
祝子川を渡り切り登山口まであと一時間と思うと流木の上にへたり込み開放感と脱力感を同時に味わってしまった。

アップロードファイル 23-7.jpg 大崩山荘(寄らずに通過)

登山口に着いても気分の悪さは残っていた。午後3時半過ぎ、タイムリミットを考えると引き返して正解だった。
朝、会った渓流釣りの二人連れもあとに続き戻ってきた。
釣果はダメだったそうだ。
祝子川温泉「美人の湯」に入り汗を流す。
体調も戻り、何事も無かったように自宅に着いた。