注型用透明樹脂

FRP(積層用・型用・注型・透明・難燃・防水用)樹脂
注型用透明樹脂は、透明な成型品を得る為に使う樹脂になります。中に何かを封入したりする使い方もあります。

リゴラック 2004WM-2(淡色透明注型用)

昭和電工製
リゴラック2004WM-2は、比較的低反応性であり、注型時の発熱量が少なく亀裂発生による失敗が非常に低減される特徴を持っております。また、注型品は無色に近い透明性の注型品になります。

項目 単位 規格
外観 - 淡黄色
用途 - 注型、封入用
粘度 Ps
mPa・s
3.6-6.6
360-660
常温硬化特性 25℃、55%MEKPO 1.0%、6%ナフテン酸コバルト1.0%
ゲル化時間 7-13
最高発熱温度 40-80

<注型配合>
普通次のような促進剤・硬化剤量で使用します。

リゴラック2004WM-2 100部 に対し
促進剤 E 0.5-0.8部
促進剤 K 0.1-0.5部
硬化剤(55%MEKPO) 0.8-2.0部 添加する。

なお、促進剤・硬化剤は、温度によって添加量を調節してください

注意)*専用の促進剤をご利用ください。

  1. 促進剤Eは必ず使用しなければ硬化しません。促進剤Kを添加しますと、硬化の発熱を抑えます。また、硬化時間を早くすることができます。
  2. 促進剤E促進剤Kを同時に添加すると樹脂が黄色く着色します。促進剤を添加する際は、促進剤Eを添加し、きちんと攪拌した後に促進剤Kを添加してください。
  3. 小物の注型には促進剤Kの添加は必ずしも必要ではありませんが、大物注型・封入などを行うときには促進剤Eと併用してください。
添加剤名 製造業者 主成分 特徴
促進剤E 昭和電工 特殊金属石鹸 硬化剤と併用すると、淡色の硬化物が得られる。必ず添加してください。
促進剤K 昭和電工 特殊有機化合物 硬化剤・促進剤Eと併用すると大型淡色注型物が得られる。
硬化剤 各社 55%MEKPO メチルエチルケトンパーオキサイド。必ず、促進剤添加後最後に入れてください。

<温度変化による硬化剤の調整>

温度 促進剤E 促進剤K 硬化剤 ポットゲル 100gボリューム外観
20℃ 0.5% - 1.0% 400分
0.5% 0.5% 1.0% 300分 ○〜◎
0.5% - 2.0% 160分
0.5% 0.5% 2.0% 130分 ○〜◎
25℃ 0.5% - 1.0% 240分
0.5% 0.5% 1.0% 150分
0.5% - 2.0% 80分
0.5% 0.5% 2.0% 60分
30℃ 0.5% - 1.0% 120分
0.5% - 2.0% 90分

<封入物の前処理について>
一般的にポリエステル樹脂中に、花、昆虫等を封入する場合は、先ず、封入物を予め前処理を行わなければ、封入物に含まれる水分により注型物に、くもり、変色、クラック等が発生し、トラブルの原因になります。

上記製品シリーズで促進剤入りタイプのリゴラック2004WM-Bもあります。

銘柄名 サイズ 税抜価格 税込価格 備考
2004WM-2 4kg 7,700 8,316 促進剤未添加タイプ
20kg 23,000 24,840
2004WM-B 20kg 23,000 24,840 促進剤添加済みタイプ

2035P(注型用透明)

ユピカ製
2035Pは封入注型、装飾用注型に適した成形加工性に優れた樹脂です。
<特長>

  1. 無色で透明性に優れています。
  2. 硬化成型品の耐クラック性良好です。
  3. 加工性に優れています。
  4. 小型注型、大型注型の両方に使用できます。

<調整>
促進剤として標準量のナフテン酸コバルト添加済みの2液タイプです。硬化剤と組み合わせて硬化成形してください。

銘柄名 用途 特徴 粘度(25℃)
(ポイズ)
硬化性(25℃)
(分)
2035 封入注型
装飾用注型
透明性
加工性、耐クラック性
4 30
銘柄名 サイズ 税抜価格 税込価格
2035P 20kg 23,000 24,840

PC-6150N

九州塗料製
透明積層用樹脂になります。

銘柄名 用途 特徴 硬化性(25℃)
(分)
PC-6150N 透明積層用 透明性
加工性、耐クラック性
20
銘柄名 サイズ 税抜価格 税込価格
PC-6150N 20kg 26,500 28,620
こちら商品は、別途メーカー送料がかかります。

取扱いメーカー一覧

ジャパンコンポジット(株)、ディーエイチ・マテリアル、昭和電工(昭和高分子(株))、ユピカ、サンユーペイント、九州塗料(株)ほか