FRP型からFRP成形品を制作する(その1)
- FRP型に離型剤を塗る。その後、成型品の表面になる一層目としてゲルコート樹脂又はゲル化させた(充填剤などで粘度を出した)樹脂を均等に塗る。 この一層目のゲルコートまたはゲル化させた樹脂が完成時に表面となる。
- 一層目のゲル化させた樹脂が完全に硬化する前に、ガラスマット(または、ガラスクロス)を置きローラー、刷毛などを使い生樹脂で積層する。積層とはガラスマット又はガラスクロスに樹脂を吸い込ませることで一体とさせることである。
(下の写真はガラスマット)
- 下の写真は貼り込み終わった状態。ガラスマットを何層もする場合は一枚目が積層し終わったら、下の層が完全硬化する前に次の層を積層する。完全硬化した場合、層同士の密着性が悪くなるので、積層をし始める前に全体にサンディングをかける必要がある。特にインパラ(パラフィン入り)の場合は、パラフィンが表面に浮き出るので接着性が悪くなる。その為、サンディングをかける前にアセトンなどでパラフィンを取り除く必要がある。
- 完全に硬化した後、FRP型からFRP成型品を外す。型に塗ってあった離型剤が完成品の方に付いている場合は、Nヘキサンなどの溶剤で拭き取る。
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