充填材(増量材)
充填材は、収縮率の低減、亀裂防止、弾性率改良、耐熱性向上、樹脂の揺変性付与、コストの低減などを目的に使用されます。しかしその反面、比重の上昇、耐水性の低下など欠点もあり、充填材の選択を誤りますと硬化性、成形性、製品性能などに悪影響を及ぼすこともありますのでご注意ください。各充填材により特長があります。
タルク(SP-GB)
最も一般的に使用される充填剤です。樹脂の増量材としてご使用下さい。粘度を出したり、垂れを止めます。
製品名 | サイズ | 税抜価格 | 税込価格 |
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タルク | 5kg | 2,000 | 2,160 |
タルク(SP-GB) | 20kg | 4,200 | 4,536 |
炭酸カルシウム
タルクよりも比重が重いため、沈殿します。成型品の表面が硬く仕上がります。表面が硬い為に仕上げ時の研ぎ出しが難しくなります。
製品名 | サイズ | 税抜価格 | 税込価格 |
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炭酸カルシウム | 30kg | 2,500 | 2,700 |
カープレックス#80
軽くて樹脂に混ざりやすいのですが、多く入れると成型品に歪みが生じやすくなります。
比表面積が200m2/g程度の標準的なシリカで、多種多様の用途に使用されている最も汎用性の高いグレードです。pHは弱酸性で吸油量が比較的高いのが特徴です。
- 農薬など各種液状薬剤の粉末化
- 各種粉末の固結防止
- 流動性改良
規格項目 | 規格範囲 | 試験方法 |
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外観 | 白色の微細な粉末 | 目視 |
pH | 5.5 - 6.3 | ISO 787-9、5%ケンダク液 |
電気伝導度 | 150μS/cm 以下 | ISO787-14、4%ケンダク液 |
乾燥減量 | 9.0% 以下 | ISO787-2(105℃・2時間) |
吸油量 | 270 - 300g/100g | DIN 53601 |
嵩密度 (タップ法) |
130 - 160g/l | ISO787-11 (嵩密度・タップ法) |
平均粒子径 (レーザー法) |
13.0 - 17.0μm | ISO13320-1 (レーザー法) |
97%粒子径 (レーザー法) |
45.0 μm以下 | ISO13320-1 (レーザー法) |
製品名 | サイズ | 税抜価格 | 税込価格 |
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カープレックス#80 | 20kg | 14,200 | 15,336 |
アエロジル 200
非常に軽く垂れ止めに最適です。変揺性が低いので成型品の縮みなどが少なくなります。
製品名 | サイズ | 税抜価格 | 税込価格 |
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アエロジル 200 | 5kg | 13,000 | 14,040 |
水酸化アルミニウム(無機難燃助剤)
難燃性樹脂に添加することにより難燃性を向上させます。脱水吸熱効果があります。多量に用いる必要があり、樹脂粘度が高くなります。発煙量を減少させます。
性状 | 白色粉末 |
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脱水開始温度 | 約200℃ |
比重 | 2.4 |
屈折率 | 1.57 |