《モンテベルデ到着前編》
《モンテベルデについて、ホテル&フィンカ・エコロヒカ編》
☆ 5/29 〜 30
《モンテベルデ自然保護区編》
《スカイウォーク編》
《出会い編》
朝9時にモンテベルデ行きのバスがお迎えに来るので準備済ませたものの、予想外の状況になり焦る。
今回4月5月と2ヶ月間の旅行だったゆえ、月1のお客様を迎えるための準備は必要最小限の2回分していた。
それなのにそれぞれ1週間ぐらいずつ早まったため、とうとう3回目が来てしまった。もう予備のナプキンがない。
が、聞く以前の問題・・・”生理用ナプキン”ってなんて言うんだろう?
持っていたスペイン語用語集に”compresa”と書いてあったので、それを言うと「??」の彼女。
発音悪いのかな?と辞書を開いて綴りを見せ説明すると、
こういう言葉は使わないわよとの返事が・・・。なぬ?
売っているホテル近辺のお店をいくつか地図に書いてもらったけど、今から行くには時間的余裕がなさそう。
と思ってたら、早めにバスのお迎えが来てしまった。
で、スタッフの彼女に途中お店へ寄ってもらうようにお願いできるかしらと頼むと、
彼女はバスの運転手にドラッグストア(ファルマシア;Farmacia)へ寄ってとお願いしてくれた。ひとまずホッ。
乗客私一人、マイクロバスに乗り、途中の通り沿いのドラッグストアで降ろしてもらう。
バス停留ができないため、その周辺をぐるぐる回ってくるから、お店出たら道路向かい側へ行って立っておくように言われた。
お店を出て通りを渡ったところで、ちょうどバスが来たので再び乗り込む。
途中(ツアー会社前?)でマイクロバスからワゴンタイプの車に乗り換えた。今のとこ私一人だからね・・・。
んで、もちろん助手席に座り、運転手のおじさん(?)といろいろ話ししながらだったんだけど、
「君は面白い人だね〜」ってなことをおじさんに言われてしまうぐらい盛り上がってた。
目の前の道路をでっかいトカゲがサササッと走り抜け、ひゃーすごぉい!と感動したところで車は止まった。
そこには小さな木造の建物がポツンと1軒あり、そこで食事するとのこと。
再びガタゴトいいながら車は、どんどん山へと登っていく。
結構高い山肌(1000mぐらい?)のガードレールもない狭い砂利道を走り、行きかう車もほとんどなく・・・
ってまぁ、秘境と呼ばれる我が故郷の山奥の林道を走っている感じで、そう驚くほどではないんだけど・・・ただ
ほんとにこの先に街やホテルがあるのかしらん?と疑問になってくる。
そろそろ家がちらほら見えてきそうなところで脇道に入り込み、しばらく行くと、森の中にポツンと家があった。
アメリカ人おばさまの友人の家らしく、おばさまはそこで降りた。
車の音に、中からアメリカ人男性が出てきて、彼女との再会を喜んでいた。
運転手のおじさんは、この日モンテベルデで一晩泊まって、翌朝、サン・ホセへと戻るツアー客を乗せて帰るらしい。
なので、翌々日に帰る私とはここでお別れだけど、私を乗せて帰るであろう別の運転手さんには私のことをよろしくと
話しておくから・・・なんてことを言ってた。ホント有難いおじさんだ。
モンテベルデへの玄関口となる小さな村サンタ・エレーナ(Santa Elena)からは約6kmあり、
その間にホテル、レストラン、お土産屋さんなどが点在している。
1泊シングルでUS$113〜US$180(デラックス、ジュニアスイート、スイート、ハネムーンの4タイプ)
が、ツアー2泊3日〜サン・ホセ往復運賃+ホテル2泊分(ジュニアスイートシングル)+朝食2回分+モンテベルデ自然保護区ツアー代込で
US$199って断然お得でしょ?ちなみにツアー会社はExpediciones Tropicales(エスペディシオネス トロピカレス)。
フロントで運転手のおじさんと別れ、チェックイン。ウェルカムドリンクを頂きながら、
スタッフがモンテベルデの地図に見所を説明しながらペンでチェックして渡してくれた。有難い。
一面カーペット張りの床にクイーンサイズベッドが二つ、見晴らしのよいガラス窓の外には広めのテラス、内には木製の
ロッキングチェア二つにテーブル、大きな鏡の付いたライティングデスクに
コーヒーメーカー付、大きなクローゼットもあり、これまたバスルームの広いこと!
でっかいバスタブに全面ガラス張りのシャワーブース、アメニティが揃った広々とした洗面台、そんな広々とした中でのトイレ・・・。
ジュニアスイートのようだけど、一人で使うにはもったいないよぉ〜。
荷物を置いて、夕方までホテル近くで散策できる場所をと地図を眺める。
サンタ・エレーナの村まで行くより、ガイドブックでチェックしてた
フィンカ・エコロヒカ(Finca Ecologica)がホテルから近い。
車も人も見かけないぬかるんだ道を歩いていると、約500m行ったあたりの分かれ道には左手方面へバタフライガーデンの
案内が出てた。モンテベルデに生息する蝶を中心とした昆虫類の生態が見学できるらしいが、ここはまた時間があるときに。
まず滝がある方面へと歩きだす。と、雲霧林と言われるだけあって、
下から煙にまかれるようなすごい勢いで霧が上がってきて、あっと言う間にすべてが霧に包まれた。
誰もいない霧に包まれた神秘的な森を一人歩く・・・幻想的な夢の中をさまよっているような不思議な気分。(左写真)
不思議な気分のまま歩いていると、クークーと何か変な音と言うか小さな鳴き声が聞こえてきて、
同時にガサガサという音が一気に近づいてきた。「な・なに?」一瞬心臓が止まった・・・と、
すぐ脇の草むらからハナグマ(写真有)の親子が
どやどやと私の足元にやってきた。それも出てくるわ出てくるわ15匹前後の大群。
それから途中にあった展望所へ立ち寄る。ここから一体どういう景色が見えるのだろうと想像もできないぐらいの霧で何も見えない。
傍には滝の案内があり、滝を見るにはトレイルから下の方へと小道を下りて行かないといけないようで、
果たして霧で見えるのかしらん?
トレイルを歩いているうちにバナナプランテーションに出た。そこを過ぎると小さな丘陵地みたいなとこがあり、
見晴らしがよくなる。と、ネズミがでかくなったような、しっぽがないでかいリスのような見たことがない動物が走り去っていく。
なんだ?と後でアゴーティという動物だったとわかる。
また一人、もと来た道をブラブラ歩いていると、前方にきれいな色をした鳥が地面にいて木を見上げていた。(左写真)
そろそろ夕食でも食べに行ったほうがいいかも?とさっき歩いていた道の途中にあったレストランへ向かうことにした。
ホテル内のレストランでもよかったのかもしれないけど、なんとなく高そうで・・・。
白い建物のレストランだった記憶はあるんだけど、何と言うレストランか覚えてないし、何を食べたかも覚えてないんだけど?
ピザかトルティージャかその辺?
食事後は、すぐ近くに小さな商店が1軒あったので早速入ってみる。そこで見つけたのは、ドギツイ色のジュース群。
赤、黄、青・・・と飲むのが恐ろしいような色。しかし興味津々でその中から青色のジュースを買う。
それと、初めて見るタロイモのチップスに定番のバナナチップス。
☆ 5/28
サン・ホセ 27日からつづく
バスのお迎えが来る前に近くのお店で調達しとかないと、山の中のモンテベルデではそう簡単に調達できないかも?
ということで、ホテルのカウンターにはちょうど女性スタッフが座っていたので聞いてみることにした。
こちらでは
”toallas sanitanas(トアジャス サニタナス)”と言うそうで、これは辞書にも用語集にも載ってないので女性は覚えておくべき?
ドラッグストアへ入り生理用品コーナーへ行ってみると・・・なぁんだ、日本同様の結構いいのが売ってあるじゃん。
イメージ的にひと昔前のナプキンかな?って思ってたので・・・よかった。10枚入¢630(190円弱)。
ちなみにタンポンは日本製が一番安全とのことなので、海外調達はこころしておくべき?
それから郊外のホテルで一人のアメリカ人おばさまを拾う。流暢なスペイン語をしゃべり、これまた面白い。
3人でワイワイ盛り上がりながら、車は狭い道へと入り込んで行った。
そうこうするうちに、道は舗装道路ではなくなり、ムチウチしそうな砂利道を走りだした。えー?マジぃ?
カウンターにはおじさんがいて、とりあえずナチョスとコーヒーを注文(US$6)。
運転手のおじさんとアメリカ人おばさまと3人でテーブルを囲み食事を済ます。
食後の休憩がてら建物の外を散策。すぐ脇の小さな橋から川を見下ろす。
川沿いのうっそうとした木々の枝をでかいトカゲがちょこまかと動きまわっているのをしばし眺めてた。(左写真)
途中、「ここからの眺めがいいんだ」と運転手のおじさんが車を停めて降りた。
高原地帯を見下ろす感じで、何よりも空気がウマイ。(右写真)
この運転手のおじさんはとてもいい人で、私が「あの鳥はなに?」と指さすと、車を停めて降りて追いかけていったり、
いろいろと説明してくれたりした。
どうやらこの男性、運転手のおじさんとも顔なじみらしく、いろいろやり取りしていた。
アメリカ人おばさまは私と同じモンテベルデツアー客ではなく、シャトルバスとして利用していたようで、
お二人のお見送りを受けながら、再び本道に戻った。
ポツンポツンとホテルやレストランが見えてきたところで、どうやら私が泊まるホテル前に着いた・・・って、えーっ?!
な・なんとご立派なリゾートホテル!!と思いきや、運転手のおじさんが「モンテベルデで一番いいホテルだよ」と言った・・・
ひゃー!!
モンテベルデ自然保護区TOP
コスタ・リカTTOP
モンテベルデ自然保護区(Reserva de Monteverde)は、サン・ホセから北西部へ
車で4時間ほどのところにある。国立公園ではなく、民間団体(熱帯科学研究所)によって管理運営されている自然保護区。
もともと1951年にアメリカから自由を求めてやってきたクエーカー教徒が土地を買って住み着いたらしく、
うち3分の1の土地は開発せずに保護したのが始まりだそう。
なんといっても、熱帯雲霧林(熱帯の標高800m〜1300mで、常に雲に覆われた湿度が高い密林)
という独特の生態系をもったジャングルで、樹木には大気中の水分を吸収して成長する多種多様の着生植物がびっしり付いている。
そのうえ、400種類以上の鳥類など数多くの動物たちも生息している。
私の宿泊先ホテル・エル・エスタブロ(Hotel El Establo)も、
サンタ・エレーナからモンテベルデ自然保護区へ行く途中にある。
山の斜面に建てられた客室を道路(下)から眺めると、まさに山の中の”リゾート!”って感じ。
道路から一段上ったところにフロント、ロビー、レストランなどがあり、そこから建物を出て芝生の丘陵を上っていくと
プールと2階〜3階建ての横に並んだ前面ガラス張りの客室がある。
もちろん、フロントから客室まで車でも上れるんだけど・・・バックパックで泊まるような雰囲気じゃないかな?
(HP Hotel El Establo 英語/スペイン語)
それにしてもホテル・ドニャ・イネスのスタッフにおまかせして(サン・ホセ《ツアー手配&レストラン編》にて)
値段も某ガイドブック記載よりかなり手頃だったゆえ、こぉんなに立派なホテルだとは思ってもみなかった。
そのときに、翌朝7時にはモンテベルデ自然保護区へのツアーの
お迎えが来るということで、それまでにはロビーで待っておくように言われた。
それと、朝食付きゆえ、フロント横のレストランでキーを見せると食事ができるとの説明も。
ポーターが荷物を持って車へと案内し乗り込むと、丘陵を上って客室入口で降り、部屋へと案内される。
3階建ての2階部分で、部屋に入ってびっくり!ひ・ひろぉ〜い!(左写真)
そのうえベッドメイクがカワイイ。しかし鳥がチューしている姿がハート型って、どーう見てもカップル向きなバスタオルの造形。
翌日は見たことあるような植物の形なんだけど・・・何だっけ?(右写真)
ちなみにスイートになるとこれにメゾネットが付く。
英語でなら
エコロジカル・ファーム(Ecological Farm)というように、敷地内にはいくつかのトレイル、滝、展望所、
バナナやコーヒープランテーションなどがあり、野生動物にも出会える。
どっちかって言うと早朝の方が動物に会える確率高いんだけど、翌早朝はモンテベルデ自然保護区なので今行くしかない。
1周1〜2時間かかるらしいので、急いで行かないと間に合わなくなりそう。(開;毎日7:00〜17:00)
ホテルを出て道路を歩いてすぐのところから脇道へと入っていく。
はっきり言って、道路は全然舗装されてないので、どこを歩くにしてもデコボコでぬかるんでいて大変。
と、後ろの方から「Hey!Hey!」と叫ぶ声がする。私に言っているような・・・?と振り向くと、
道路に止まった4駆の車から男性が飛び降りてきた。どこかで見た顔・・・
おぉ!トルトゥゲーロ国立公園からの帰りが一緒になった、陽気なアメリカ人おじさまおばさま4人組じゃない!超びっくり!
(トルトゥゲーロ国立公園《リバーウォッチング&帰路編》にて)
彼らはトルトゥゲーロから直行モンテベルデに来ていて、
ホテルからサンタ・エレーナの村へと車で向かっている途中だったらしく、ちょうど角を曲がって歩いていく私を
見つけ車を止めてもらったらしい。ほんの数秒どちらか時間がずれてたら会わなかったかもしれないのに、
偶然にも会うべくして会った感じ?
サンタ・エレーナに一緒に行かないか誘われたけど、フィンカ・エコロヒカへ行くからととりあえず別れた。
「○○ホテルに泊まっているから」と言ってたんだけど・・・聞いたその場でどこホテルだったか忘れてしまってる・・・。
そのまままっすぐにまた約500m行くとフィンカ・エコロヒカの入口があって、入ってすぐの広場にインフォメーションセンターがあった。
インフォメーションセンターには男性スタッフが一人いて、そこで入場料¢2,700(US$7)を払い、
スペイン語と英語で記されたトレイルマップをもらう。
ここには滝があるとか、ここは眺めがいいとか、ここにプランテーションがあるとか簡単に説明してくれて、
好きな道を選んで歩くといいとのこと。
もちろん、ガイドを頼むことができるらしいけど、いつもながらブラブラとマイペースで散策したかったので、
地図片手に一人で歩くことにした。
そういえば、今までも同様な不思議な気分になったことがあったなぁ・・・
メキシコのモンテ・アルバン遺跡の南の大基壇で一人になったとき
(《モンテ・アルバン遺跡編》)、
グアテマラのビオトポ・セロ・カウイで雷雨の山道を一人歩いてたとき
(《ビオトポ・セロ・カウイ編》)、
異国の地で一人たたずむなんてそうないよね?
「なんだハナグマだぁー」とホッとすると同時にカワイイ〜〜〜!
ほとんどが子供たちで、まだあどけない。私の存在が気にならないのか、親も子も私を囲むようにしばらくじゃれ合っていた。
で、しゃがんで写真を撮っていると、背後で気配が・・・と振り向くと「うぁ!びっくり!」
反対側から来た観光客2人とガイドが立っていた。
この時、まったくもって人の存在を忘れていたのでマジびっくり。現実の世界へ引き戻されたって感じ?
と、ガイドは「君はラッキーだね!」と言って、ハナグマが去っていくのと同時に去っていった。
とりあえず下りてみるかと行くと、谷側にいちおう木の手すりがあるけど、狭くてイビツな段差が激しい滑りそうな階段で結構怖い。
どのくらい下りたろうか?まだ延々と続きそうな小道を見下ろしながら、ふと目を上げると霧の中に滝が見える。
これ以上、下りてもねぇ・・・いちおう滝も見れたことだし・・・とUターン。(右写真)
本来なら、私の大好きなナマケモノやサル、たーっくさんの鳥たちに会えるみたいだけど、時間的に難しかったかな?
もっと奥まで行きたかったんだけど、5時までに帰ってくるなんて時間的にムリだった。
5時前にインフォメーションセンターへ戻って、フィンカ・エコロヒカを後にした。
カワイイ〜!モンテベルデへ来る途中にも道端で見かけた鳥。運転手のおじさんが”モモト”と言っていた。
尾先のラケット状の飾り羽が特徴的なハチクイモドキ(写真有)。
頭のブルーがなんとも言えず鮮やか。
それからおもむろに飛び上がり、枝にとまった。飾り羽の使用目的は不明だそうだけど、枝にとまっている間は
振り子のように右に左に動かしていて面白い。
かなり近寄っていったけど、全然気にする様子なし。おかげで、何枚も写真が撮れた。
それからは、ホテルを出たときにホテル前の道路を挟んで向かい側の小さな建物に”Sky Walk”との看板があったのを思い出し、
行ってみることにした。スカイウォーク(HP;スペイン語/英語)を扱っているなら、
翌日午後に予約しておくといいかも。
はっきり言って、高所恐怖症の気がある私には不向きなアトラクションとわかっていたけど、樹上の生態系を観察できる
貴重な体験ができるゆえ、この際、高所恐怖症なんてなんのその!と無謀にも申し込むことにした。
スカイウォーク代US$15と送迎代US$4を払い、翌1時にここへ来るように言われた。
ちなみにスカイウォークのトランスポーテーションサービスは、この事務所(ホテル・エル・エスタブロ前)と
サンタ・エレーナの銀行前事務所の2箇所から出ている。
ホテルへ戻り、のんびりと味見しながらくつろいだ。ちなみにジュースはスポーツドリンクだったようで・・・。(右写真)