朝6時半からリバーウォッチングということで、6時までに起きて支度を済ませる。 小さなボートに乗り、運河をゆっくり走る。ナマケモノ、ホエザル、ヒメコンドルなどの鳥たちが木々の間から顔を覗かす。 川幅が狭くなった支流にちょっと入ると、水草の間からワニ、カワガメなどなどが顔を出す・・・ 「みんな、おはよう!」って言いたくなるぐらい、気持ちのいい朝での動物たちとの出会い。 (
コスタ・リカの動物たち
なんと言っても、蝶コレクターの憧れのモルフォ蝶が ヒラヒラと舞う姿は、目が離せないぐらい見惚れてしまう。 光沢のある美しいブルーは、この世のものではない! 是非”ナマ”で見て欲しい色合いかな?と言うことで、ファインダーから覗くことさえももったいないと、 見惚れてカメラを構えることすらなかった・・・。

 途中、小さな桟橋に立ち寄り、レンジャーステーションで国立公園入園料(管理料)としてUS$7を払う。 私たちはボートから降りず、ガイドがみんなの分をまとめて支払いに行ってくれた。
リバーウォッチングから帰り、8時から屋外レストランで朝食とのことで、 プールの上に架かった橋を渡ってレストランへ向かう。 従業員がプールの水面いっぱいに浮かんでいるクワガタの死骸を網ですくっていた。 (詳しくはホテル&トルトゥゲーロ村散策編にて)
と、橋の欄干の裏側に物体発見。ゾウカブトムシ。 やっぱでかいと感心しながら、写真を撮るべく仰向けに寝転んで撮った。

 朝食のあとは、ガイドがプールサイドの草むらから アカメアマガエルを捕まえてきてた。コスタ・リカの数多く生息するカエルの中で、いちばん有名なカエル。 キレイなグリーンに真っ赤な目と黒目、でっかいオレンジ色の吸盤。思ったより手のひらに乗るぐらい小さいカエルだった。
フラッシュを使って写したらいけないとガイドから忠告。 理由はなんだったのか?言っていることをよく理解できなかったんだけど・・・?

 9時にカーニョ・ブランコの船着場へ向かうボートが出るので、荷物をまとめてボート乗り場へ向かう。 一緒に来たツアー客の中で1泊2日でこの日帰るのは私だけ。皆2泊3日のツアーだったらしい。 皆からどうして2泊3日にしなかったのか言われたけど、ホテル・ドニャ・イネスのスタッフが1泊2日でいいよって言ってたからそうしただけで、 2泊3日の方がいいとわかっていたなら、もちろん2泊3日にしてた。 (ツアー手配&レストラン編にて)
他の人はこの日、トルトゥゲーロ熱帯雨林のトレッキングと言っていた。ひゃー行きたかったのにぃ・・・。 そういえば昨夜、レストランスタッフにナンパ(?)されたとき、 「また明日」とは私が当然2泊3日と思っていたからだろう・・・ナットク。
一人旅のドイツ人ウルスラも行動を共にする相手がいなくなるというので寂しげ。 で、翌サン・ホセに帰るから夜は一緒に食事に行こうと誘われ、夕方6時すぎにウルスラが私のホテルまで来てくれることになった。 ここで皆とお別れ。

 帰りのボートは、その前に来ていた2泊3日ツアーの人たちと一緒になり、ガイドもそのツアー同伴の英語が達者なちょい年配男性 アティリオに。アメリカ人おじさまおばさま4人組、メキシコ人カップルなど10人ぐらいの中に加わり、再び1時間半のクルージング。
ボートを快調に走らせていると、操縦のおじさんが何かを見つけたのかボートを止めて、岸の方へと舵を取り、ゆっくり進みだした。 皆でなんだ?なんだ?と進む方向を見てもわからない。で、ガイドが気づき1本の木を指す。 皆まだ気づかないんで、結局操縦のおじさんはボートをその木のすぐそばまで寄せてくれた。
で、やーっと気づく。知る人ぞ知る
ロングノーズバットと言われる鼻が長いコウモリ。 体長4cmほどで、昼間は大きな川沿いの木の下で列になって休んでいる。木に張り付いた姿がなんとも愛らしい。ナマで見れるなんて・・・ それにしても、かなりの速度で走ってて、かなりの距離があったのによく見つけたもんだと感心。相当目がいい?

 そんなこんなで、10時半にはカーニョ・ブランコの船着場へ到着。 休憩所でしばし休憩して、サン・ホセからのトルトゥゲーロツアー客を連れて来て降ろしたばかりのバスに、 今度は私たちが乗り込んでサン・ホセへと帰る。
んが、その前にトラブル発生。バスのタイヤがパンクしたらしく、バスの運転手、ガイド、ボートの操縦のおじさん、 そこらへんにいた地元のおじさんなどなどが、総出でタイヤを交換し始めたのだけど、タイヤのネジがなかなか外れなく悪戦苦闘。 だいたいジャッキがなくて、そこらへんの木や石を使ってバスを持ち上げてたぐらいだもの・・・。
コスタ・リカ犬 コスタ・リカ犬後姿
休憩所にいたノラ(?)犬。と言っても、コンパクトサイズのカワイイ犬。 コスタ・リカ固有犬と言ってたけど?  後ろ姿もカワイイ。

 結局ツアーの男性客陣も加わりみんな汗だくで大騒動。 女性陣は休憩所でのんびり待っていたのだけど、私は炎天下で悪戦苦闘している男性陣のそばで成り行きを見てた。
で、まだ時間かかりそうだからと、一旦休憩所へ行くと、 帰りのボートで一緒になった陽気なアメリカ人おばさまたちと目が合ったんで、 英語で「彼らのお手伝いが出来なーい!」と首を振りながら言って笑ったら、おばさまたちにウケたのか? 「まぁ、あなたは何もしなくていいのよ」ってな感じで笑いながら手招きし、しばし談笑。
そうこうしているうちに、やっとスペアタイヤへ交換して、30分遅れの11時半出発となった。

 バスに揺られ2時間、ツアー初日に朝食休憩で寄ったオープンエアーのレストランに、今度は昼食休憩で寄った。 大きなテーブルを囲み座ったとき、隣と斜め前方ぐらいにアメリカ人おじさまおばさま4人組、向かい側にメキシコ人カップルが座った。
メキシコ人カップルとスペイン語でワイワイ話していたら、アメリカ人おばさまたちは不思議そうな顔して私の方を見た。 英語をあまり話せず、スペイン語の方を話している私が珍しかった?彼女たちからしてみれば、日本人の私が 英語の方を話せるのが普通だと思っていたんじゃぁ?

 メキシコ人カップルは、メキシコ・シティで旅行代理店を夫婦で経営していて、コスタ・リカへは今回初めて来たらしい。 職業柄いろいろと調べて、下見がてらってとこ。
で、私がメキシコへ行ったことがあるけど、 メキシコ人友達からメキシコ・シティでは女性一人旅は危険だからと言われ、観光しなかったことを話したら、 「そんなことはない」と彼女は言ってた。そしてメキシコ・シティの話しをして、 今度来るときは連絡すれば案内してあげると、彼女は名刺を渡してくれた。

 食後、アメリカ人おじさまおばさま4人組は、モンテ・ベルデへ行くからと直接レストランに車が迎えに来るよう 手配していたらしく去って行った。 メキシコ人カップル他の面々は、別ツアーへと乗っかるようで、同じく迎えに来たミニバスに乗って行った。 ということで、サン・ホセへと帰るのは私一人?ガイドのアティリオと貸切バスとなってしまった。 ガソリンスタンドから

 レストラン出てすぐにアティリオが、バスのタイヤ交換のためガソリンスタンドへ寄り道したいとのこと。 そっか、スペアタイヤだったものね・・・。それで、 このあと予定はあるか聞いてきたけど、サン・ホセ帰ってゆっくりするだけだから大丈夫と言う。
大きなガソリンスタンドと言うか、らしくないだだっ広いスタンドにバスは止まった。バスに乗っててもなんだしと、 私もバスを降りてブラブラ。スタンド脇の店を覗いたり、タイヤ交換の様子を見たり、アティリオと話したり・・・ そういえば、ブラジルの ボニート のときも車のタイヤがパンクして、途中ガソリンスタンドに寄ったなぁ〜なんて思い出しもした。 (左写真はガソリンスタンドから見た周辺景色)

 タイヤ交換も終わり、サン・ホセへと向かう間、アティリオといろいろ話しした。 もともとアティリオは、アメリカのサン・フランシスコで働いていたそうで、どうりで英語が達者。 ほんの数年前に出身のサン・ホセへ帰ってきて、トルトゥゲーロのガイドの仕事に就いたそう。
で、私になんでコスタ・リカへ来たのか聞いてきた。なんでって・・・森や動物など自然が好きだからと答えたけど。 と、彼はコスタ・リカへ旅行しに来ている日本人女性をほとんど見かけることがないそう。 彼がアメリカで働いているとき、日本人女性がたくさん旅行に来ていたのに、コスタ・リカへ来ないのはなぜ?と・・・。 なぜと私に言われても・・・。
で、日本人旅行者はブランド物をたくさん買ってた印象が強いらしい。んー確かに。 いちおう私はブランド物興味ないからとは言ったんだけど、日本人女性の旅行目的ってブランド物ショッピングで、観光がその次? 割合からすれば、その方が多いのかも・・・。

 それから、お互いサルサとか踊るのが好きという話しになり、アティリオが夜ディスコテカへ行こうかと言い出した。 夜7時にホテルまで迎えに来てくれるとのこと。そして彼は私のガイドブックに電話番号を書いた。
んが、どうやら私が彼に電話をして、それから彼が迎えに来るということだったのか? 電話しなくても7時にホテルへ迎えに来てくれると思って待ってた私・・・ 結局電話せずそのまま部屋でくつろいでしまい、アティリオと踊りに行くことはなかったんだけど・・・。

 バスはサン・ホセのホテル・ドニャ・イネスに1時間遅れの4時ごろに着いた。
コスタ・リカ人もオススメと言うトルトゥゲーロ国立公園は、確かに私好みのところだった。 未開の地で道路がなく車が走ってないって、排気ガス汚染もない緑豊かなキレイな空気が味わえる。 ボートで移動しながら野生動物たちを垣間見れるなんて・・・ブラジルの パンタナール とはまた違った楽しみがあった。 今度は少なくとも2泊3日で、且つウミガメの産卵を見てみたい。その前に英語かスペイン語でレクチャーを理解できるように ならないとねぇ・・・。

 サン・ホセ 26日へつづく


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