モンテ・アルバン(Monte Alban)は、紀元前7世紀頃、 メキシコ湾岸で勢力を誇ったオルメカ人が丘の上を平らにして祭祀場をつくり、その後、 サポテカ人が同地に都市を建設した、中央アメリカ最古の遺跡だと言われている。
紀元前200年から後100年頃には、テオティワカンを起源とするタルー・タブレロ式(
テオティワカン説明編) の建物が建てられており、テオティワカンとモンテ・アルバンの両都市には密接な関係があったと考えられている。
それから800年頃にかけて最盛期をむかえ、1200年頃までに衰退してサポテカ人が去ると、 山岳地帯から下りてきたミステカ人によって、おもに埋葬の場として利用されていた。

 メインゲート下の空き地でバスが停まった。 16時にここから帰りのバスが出発するからと運転手のおじさんが言った。
チケット売り場で入場料N$35(440円弱)を払う。 遺跡入口には博物館もあるが、とりあえず帰りに見学するとして、早速遺跡へ向かって歩く。

 先ほどの男性2人組は英語ガイドを雇ってた。私も英語わかればいいんだけど・・・。
ちなみにガイド付けるなら、ツアーで行ったほうが安くつく(ガイド付ツアーN$150ぐらい?)と思う。 現地でガイド雇うとなるとN$300ぐらい?

 モンテ・アルバン遺跡内の写真とコメントはまとめて表示しました。枠で囲んである分は クリックすると拡大できます。
ユネスコの記念碑 球戯場 中央広場
オアハカ歴史地区とともに世界文化遺産に登録されて
いる。 遺跡へと向かう道の途中にあった。
  球戯場(Juego de Pelota)
Hの形をしている。豊作を願う宗教儀式で球戯が行われたそうだが、 競技者は生にえになることもあったとか?
球戯場から中央広場を撮った。左側の建物が大神殿。 空の雲がキレイ・・・
レリーフ 南の大基壇から 南の大基壇から
  南の大基壇(Plataforma Sur)
ピラミッドの角に残っているレリーフ。赤、白、黒の石に 彫刻が見事に残っている。やっぱりピラミッドの階段は1段1段が高くて急だった・・・コワッ!
南の大基壇の頂上から北西方面を撮った。
中央右上の建物が踊り子たちの建物(Edificio de los Danzantes) (下に説明あり)。
南の大基壇から中央広場方面を撮った。 手前の建物が天文台(Edificio de el Observatorio) で上から見ると矢印の形をしている。その向こうに大神殿。 正面隆起部が北の大基壇
南の大基壇のピラミッド 踊る人のレリーフ 北の大基壇から
  南の大基壇(Plataforma Sur)
南の大基壇頂上にそびえる小ピラミッド。このとき、この頂上には 私ひとり・・・だーれもいなくて、古代遺跡の中をひとりぷらぷら散歩って贅沢気分。
しかし、ここでおそわれても誰も気づかない?ってふっと考えたりして・・・。
  踊り子たちの建物
   (Edificio de los Danzantes)

この建物壁面には300枚の巨石平板に踊る人のレリーフがあったそう。 これはこの建物前に飾ってあった複製のレリーフ。コミカルに踊っているように見えるけど、 ほとんどが裸人で血をほとばしらせているため、捕虜となった人の拷問、死体が モチーフとされているようだ。
  北の大基壇(Plataforma Norte)
北の大基壇を登って中央広場方面を撮った。 大神殿の向こうの隆起部が先ほど登った 南の大基壇。 手前の石をきれいに積み上げて造った太い円柱は、屋根を支えていたもの。
'99年の地震災害のため、ところどころで未だに修復工事があってた。
北の大基壇のピラミッド 出っ歯? オアハカ盆地
北の大基壇内には、すり鉢状になったパティオと 数基のピラミッドがあった。せっかくなんで登れるピラミッドはほとんど登ってみた。 階段下りるときの怖さはさておき・・・。 ピラミッド群内を散策してるとき、遠目にぽつんと石の塊が見え、 惹かれるように近づいたら・・・さんまちゃん?だってこの石像、出っ歯に見えるでしょ? このモンテ・アルバン遺跡からは、オアハカ盆地が見渡せる。 ここって標高どのくらいあるのかしら?

レリーフ  左写真のレリーフは、北の大基壇へ登る階段の下にすっくと立ってたもの。 中央広場と青空をバックに古代文字(?)がくっきり浮き出て、はっきり見える。 まじまじと見れば見るほど、味が出るってゆーか、おもしろい。

 先にも言ったように、ミステカ人が埋葬の場としていたように、墳墓も多く残されている。
モンテ・アルバンで発見発掘されたレリーフ、遺骸、財宝などなどは、モンテ・アルバン内博物館、オアハカ文化博物館、 メキシコ・シティの国立人類学博物館に保存展示されている。

 16時前になり、バス乗り場の広場へ行く。その広場の奥にも小さな遺跡があった。
そうこうするうちにバスがやってきて、運転手にチケットを見せる。 席は1番のまま。しかし、例の2人組の男性の姿はなかった。あとのバスに変更したのだろう。
しかし、帰りのバスは結構人が乗ってきた。早くからきてのんびりしてた人たちの帰りのラッシュ時かな?

 再び、リベラ・デル・アンヘル(Rivera del Angel)ホテルへ帰る。 待合室では、例の子供はベンチでぐっすりお休み中だった。
ホテルを出て、ミナ通りを東方面へ歩いていくと、露店が並ぶ市場があり散策。 で、どこのスーパー(?)だったか忘れたけど、そこでビールとスナック類を購入。
メキシコビールのSolやModeloシリーズは日本でも飲んでたんで、見たことのないVictoriaのビンビールを買った。 外国のビンビールって、栓抜きなしで手で開けられるけど、このビールは栓抜きが必要だった・・・。
実は、部屋へ帰ってから、栓抜きが必要なことに気づき一瞬焦るが、Tacaがバックパックとともに サバイバルナイフを貸してくれてたのを思い出し、無事蓋を開け、ビールを飲むことができた。ホッ。
で、フリートスのポテトチップス(日本には売ってない)はヌエボ・ラレドのバスターミナルの売店で買って食べて、 大のお気に入りになったため、ここでも買う。

 ホテルへ帰ると、中庭には朝会った年配の日本人男性 (旅行代理店にて編)がいて、 「夜、私の部屋へ来ないか」とお誘いをうける。私が帰ってくるのを待ってたみたい。
しかし、疲れたからと丁重にお断り。 年配男性は「私の方が遠出してるよ」と言ってたけど・・・
あーたはすべてタクシー移動でしょうがっ! 私はほとんど歩きまくってたんだぞー!!
とゆーことで、年配男性も諦める。よかった。 ほんとは、なーんか身の危険を感じて(本能的に)、断ったのだけど・・・。

 この日の夜は部屋で本を読んで、ゆっくり休んだ。


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