.社会心理的要因 | 返信 ▲ ▽ |
先日ある人の事故分析を実施しました。2年前から何度か事故を 繰り返し、2005年早くも2回目の事故・・決して大した事故では なく「車でバックしてポールに接触」という事故。でも、1年前 半前の事故多発者研修の出来事が気になり、分析を実施しました。 そうしたら、やはり「うつ病」であることが主な要因のように 思いました。「仕事から離れることができない」「夜になっても 眠れない」「薬を飲まなければ外に出れない」 しばらく休職したらとうの問いかけには「今仕事も沢山あるし 休めない」・・結局その人の上司と説得して休職して治す事に 専念してもらうことにしました。企業だと未だにメンタルヘルス というと抵抗があるようですが、病院ではどうでしょう。 ここまで酷くなってしまう人はいるのでしょうか。 |
.うつ病ですか・・ | 返信 △ ▽ |
神無月 06/09木08:41 #r202 もちろん医療業界でもあります。私が経験した人は看護助手の男性で他の病院で勤務していた時からうつ病になっていたそうですが、雇用 段階では分からずしばらく非常にまじめに仕事をしてくれていました。 ところが、ある日相談があると言われ話すこと2時間(数日間)・・ 仕事のいろんなことが引き金になり勤務が出来なくなりました。 仕事中も同僚とのトラブルや患者さんとの会話が出来なくなったり・・。 休んで治療を進めると家人から「大丈夫だから働かしてくれ」といわれ 困った事がありました。「うつ」だから辞めてくれ・・とはなかなか 事業所からは言えませんからね。「仕事がストレスになっている」と 医師から診断書が出た時に退職して休養という形で辞めていただきました 。事故がいつ起こっても仕方ない精神状態はなかなか分からないものです。 早期発見をするには、やはり日頃のコミュニケーションでしょうかね |
.救助 | 返信 △ ▽ |
鬱感情は誰も持ってるし、悩んでいる人も軽い鬱から重傷の鬱まで さまざまでしょうが、今回のように酷いのは初めてでした。 元々といえば、その人(Aさん)がパソコンから逃げていたのが要因 かな〜と考えたりもしています。 Aさんはパソコンが使えず(いや逃げてた)、それを他の人にやって もらっていた。特別暇な人はいないし、人も減ったり仕事も増えてき たりして、そのような依存関係を保つのが難しくなってきた。 他の人は、依存関係を断ち切ろうとする、本人はその依存関係を保ち たい、自分ではパソコン使えないから、ますます仕事が遅くなる こんなことがストレス要因の一つになっていたのかもしれません。 自分よりも年上の人がこうなっていくのもなんか寂しいものです。 神無月さんの仰るとおり早期に発見するには、やはり日頃のコミュニケー ションかもしれませんね。 |
.難しい | 返信 △ ▽ |
管理人S-1 06/11土00:06 #r204 こんばんは 自分も少し鬱になったり、はしゃいだりしている管理人です。メンタルヘルスについてはいつもの「言葉だけ知っていて中身をしらない」状 態ですが、企業の方がきちんと(少なくともそういう概念がある)取り組まれ ているのではないかと勝手に思っていました。中災防のサイトを見ても、各地 の産業保健推進センタ―などのサイトを見ても、セミナ―や貸し出しのビデオ や書籍が多いですよね。 逆に病院のほうがいいかげんなのかな、と思っています。僕のいる病院では 多分そんな言葉は通じないでしょうし、前にいた大きな病院(大学病院)でも 聞いた事はありませんでした。何か起きてから現場長(多分メンタルへルスな んて言葉も知らない・)が話を聞いたり、説得したり、励ましたり・・で手に おえないと判断すると「○○先生に」という具合です。「○○先生に」となっ た段階で現実的にはあきらめられた扱いです。 現場の人間が優しくないとか何とか言うよりも、現場に余裕がない事と仕事 (そのもの)以外のマネ―ジメントをする教育を受けていないという事もあり そうです。「顕在化」してからの対処は本人にとっても、周囲にとっても難し いのでなんとか「兆し」をみつけていかなければだめなんでしょうが・・・ (実は「説得失敗経験者」です) |
.鬱病、信号はある? | 返信 △ ▽ |
Omi 06/11土19:49 #r205 今、担当している病院は、大学病院です(医療事務派遣)が、上の先生方の話によると、昨年、その大学内の一年目の研修医にアンケートを取ったそうです。結果、半分はうつ状態だったそうです。右も左も分からず、言われるままに検査やレントゲンなどの患者搬送。これが医者の仕事なのか!?と思ったり、ナースや受付の女の子にきつい言い方をされたり、間違うと怒られたり、冷たくされたり。恐い!らしいです。 指導医が何も教えてくれない、とか。こんな理由だそうです。分かる気もしますが、患者を検査室などに連れてくるまえに、何の検査か くらいは確認してからつれてきてほしいですね。現場で文句を言われ、それが恐いから仕事に行くのが嫌だとかいわれても困ります。分からないことは率先して聞くとか出来ないのかとおもうにですが。 子供の使いではないでしょう!と怒ってしまう受付の私たちが研修医をうつに追い込んでいるように言われたことがあります。研修医には優しくしてといわれたのですが、何かが違うように思います。 病院の新システム構築のお手伝いをしていて、受付の一人を巻き込む形になり責任感の強い彼女は、欝っぽくなっていました。そんな時は仕事、それ以外の話の聞き、私の愚痴も聞いてもらいとコミュニケーションを取ってみました。そのうち、システムも順調に動き出し、もとの彼女に戻っているとみています。 でも、こちらが勝手に鬱と思っていても、違ったかもしれないので難しいのですが。早めにフォロー的なことができれば良いように思います。とても難しいことですが。 |
.無題 | 返信 △ ▽ |
匿名さん 06/12日02:56 #r206 「医者の不養生」・・・医療界の方々も社会心理病(鬱病など)には悩んでおられるようですね。以前にある医学会でヒューマンファクターの講演をした時に、脳神 経科の医師の方が、「このような脳の切り口があるのですね」と感心しておら れました。左脳と右脳の間を結ぶ脳梁を切断したら癲癇が治ったという、公表 されている唯一の脳の人体実験をご存知ですか?鬱病も癲癇に似ていて、左脳 と右脳のアンバランス、つまり大雑把にいうと、顕在意識と潜在意識の不調和に関 連しているようです。もっと噛み砕いた言い方をすると、感性の退化です。 これは先進国病ともいわれ、わが国の社会のあらゆる分野で顕在化している ようです。自殺者が年間3万人以上というのも関連があるでしょう。確定的な 原因や治療法についての研究は見たことがありませんが、脳はデリケートですか ら、いろいろな社会現象の影響を受けているというのが妥当な見方でしょう。 個人的な見解では、食品添加物、農薬、携帯電話に代表される微弱電磁波の 蔓延などが疑われます。また、意外に無視できないのが自動化やマニュアル化など のシステムのディジタル化でしょう。「決められたことを決められた通りに」という ISO9000シリーズの品質管理の考え方も人々に無言のプレッシャーになっています。 医療界に導入されつつあるクリニカルパスもISO9000シリーズの派生型ですので、油断 はなりません。本来のヒューマンファクターはISO9000シリーズと違って人間の感性を向上 させるものですので、正しい形で社会に普及すると、事故防止だけでなく、 自殺者の低減にも寄与するかも知れません。医療事故の増加を鬱病と結びつけ る考え方には賛同できません。正常な人間でもエラーをする可能性はいたるとこ ろに存在しています。・・・釈迦に説法かもしれませんが。 |
.勉強になりました | 返信 △ ▽ |
管理人S-1 06/12日20:25 #r207 匿名さん 様 ご投稿ありがとうございます。「鬱病」に関して(HFに関しても)は全くの素人ですので、マニュアルやシ ステムのデジタル化、ISO9000が影響している、という考え方は初耳だったの ですが「なるほど」とおもいました。 自動化やマニュアル化の弊害は(医療以外の分野では)かなり以前からいわ れているようですね。 1) 自動化やマニュアル化で全ての業務が終わらない。自動化の効率が 悪いところ、できないところ、残った仕事、は全て人間にかかってくる。 2) そこでは人間は「機械」やシステムに合わせて、決まり切ったこと を機械のように正確に、機械にあわせて、いつまでも疲れなどなく、余計なこ とを考えずに、「正しく」行動しなければならない。 3) 機械やシステムが壊れたり、出来ないときは人間がしなければなら ない。 4) やたらに書類、マニュアルの類が多くなる。仕事をすることでなく 「マニュアルをつくる(パソコンで打ち込む)」ことで「仕事」をしているか のような気になる。組織の活性が低下。 思いつきですがこんな感じでしょうか? 医療ではクリニカルパスがかなりの病院で導入されつつありますし(「はやり」 です)、テキストだの、「パス集」だのもたくさん発行されています。院長あ たりからも担当部署には催促が行っているようですが、いい加減な病院(笑) なので殆ど進んでいないようです。経営的に役に立ちそうなことは判るのです が、患者さんにとって、我々にとって本当はどうなのかというところに納得し ていないからじゃないかな、と想像しています。ほかにも「医療機能評価機構」 の認定もマニュアル作り、委員会作り・・・です。 それでなくとも余裕のない医療機関(従事者)のエネルギー(お金も)を 「システムの歯車になること」「歯車をつくること」に使われてしまっている ような気がします。 「ルールを作る」ということと「ルールに従う」、「ルール(システム)に 縛られる」ということは皆違うと常に意識していなければならないと思います。 連載のどこかで書きましたがノーマン教授の「もっと、パイロットに操縦さ せろ!(そのほうが安全だ)」というのと、NASAが自動化に関して「作業者が 特有のスキル、生き甲斐を感じている仕事を自動化してはいけない」という言 葉が自動化・システムのデジタル化・マニュアル化に対するHF側のスタンスの ような気がします。ご指摘通りですね。どんなことをしたって,そこで働く人間 が生き生きとするようでなければ駄目だと思います。 また、鬱病(状態)と医療事故の増加とは何の関係もないと考えています。 もし、そのような印象を受けられたのでしたらお詫びします。僕自身がある意 味で「鬱状態」になったり、少しだけ「躁」になってみたりの毎日ですので・・・ ご投稿ありがとうございました。勉強になりました。 今後ともよろしくお願い致します。 |
.勉強になりました | 返信 △ ▲ |
匿名さん 06/12日23:42 #r208 さすがに管理人さんですね。まさに「打てば響く」・・・こちらの言わんとすることを120%理解していただきました。米国は1980年代からクリニカルパスを採用 していますが、その副作用で年間98,000人の医療事故死亡者(1998年、ワシント ンポスト紙)を出しています。わが国でもPDA(Personal Digital Assistance) の盲信による薬剤の取り違えなどが報告され始めていますね。それよりも深刻 なのは、大病院では医師が患者の顔を見たり触診をせずに、後ろ向きでパソコン のキーボードやマウスをいじって、アンケートのように患者に質問して答えを打ち込ん でいることです。米国でも同じで、その結果、医師の診断能力は著しく低下し ています。横浜市大病院の患者取り違え事故も、本当は看護師さんがベルトコンベ ヤーの流れ作業の作業者になっていて、患者を人間としてではなく製品として 扱ってしまったことが原因ですが、専門家の先生方はそれに気づかずに全く 逆の対策を考案してしまいました。患者にバーコードつきのリストバンドを取り付け るというものですが、ますます患者を品物扱いしています。リストバンドを取り 付けるのも人間であり、取り付け間違いをすれば最終工程まで発見されません。 米国ではこのバーコードで多くの患者が亡くなっていることを知るべきでしょう。 このようなクリニカルパスを、誰が、何の目的でわが国に導入しようとしているので しょう。想像がつきますね。米国と日本の医療を標準化すればきっとよいことが あるのです。そのかげで多くの患者が死んでもよいのでしょうか。医療関係者 個人も訴訟などで泣くでしょう。CRMのThreat&Error Managementでも米国の 片棒をかついでいる人達がいますが、これもISO9000の派生であり、エラーを防止 するには規則をつくって守らせればよいという概念です。仕方のないことかも 知れませんが、押し付けられたディジタル化の中では一人ひとりが感性を磨く しかないようですね。怖くて鬱病になる余裕すらありません。因みに、ベルトコン ベヤー方式は米国のフレデリック テイラーが考案したものですが、チャップリンが映画「モダン タイムズ」の中で痛烈に批判しています。管理人さんの奮闘を期待します。 |