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管理人S-1 06/12日20:25 #r207
匿名さん 様 ご投稿ありがとうございます。

「鬱病」に関して(HFに関しても)は全くの素人ですので、マニュアルやシ
ステムのデジタル化、ISO9000が影響している、という考え方は初耳だったの
ですが「なるほど」とおもいました。
 自動化やマニュアル化の弊害は(医療以外の分野では)かなり以前からいわ
れているようですね。
1) 自動化やマニュアル化で全ての業務が終わらない。自動化の効率が
悪いところ、できないところ、残った仕事、は全て人間にかかってくる。
2) そこでは人間は「機械」やシステムに合わせて、決まり切ったこと
を機械のように正確に、機械にあわせて、いつまでも疲れなどなく、余計なこ
とを考えずに、「正しく」行動しなければならない。
3) 機械やシステムが壊れたり、出来ないときは人間がしなければなら
ない。
4) やたらに書類、マニュアルの類が多くなる。仕事をすることでなく
「マニュアルをつくる(パソコンで打ち込む)」ことで「仕事」をしているか
のような気になる。組織の活性が低下。

思いつきですがこんな感じでしょうか?

医療ではクリニカルパスがかなりの病院で導入されつつありますし(「はやり」
です)、テキストだの、「パス集」だのもたくさん発行されています。院長あ
たりからも担当部署には催促が行っているようですが、いい加減な病院(笑)
なので殆ど進んでいないようです。経営的に役に立ちそうなことは判るのです
が、患者さんにとって、我々にとって本当はどうなのかというところに納得し
ていないからじゃないかな、と想像しています。ほかにも「医療機能評価機構」
の認定もマニュアル作り、委員会作り・・・です。

 それでなくとも余裕のない医療機関(従事者)のエネルギー(お金も)を
「システムの歯車になること」「歯車をつくること」に使われてしまっている
ような気がします。
 「ルールを作る」ということと「ルールに従う」、「ルール(システム)に
縛られる」ということは皆違うと常に意識していなければならないと思います。


 連載のどこかで書きましたがノーマン教授の「もっと、パイロットに操縦さ
せろ!(そのほうが安全だ)」というのと、NASAが自動化に関して「作業者が
特有のスキル、生き甲斐を感じている仕事を自動化してはいけない」という言
葉が自動化・システムのデジタル化・マニュアル化に対するHF側のスタンスの
ような気がします。ご指摘通りですね。どんなことをしたって,そこで働く人間
が生き生きとするようでなければ駄目だと思います。

また、鬱病(状態)と医療事故の増加とは何の関係もないと考えています。
もし、そのような印象を受けられたのでしたらお詫びします。僕自身がある意
味で「鬱状態」になったり、少しだけ「躁」になってみたりの毎日ですので・・・

ご投稿ありがとうございました。勉強になりました。

今後ともよろしくお願い致します。

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2005/06/12日23:42