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アインシュタイン相対性理論について


         2017年4月18日〜2017んん5月12日

          著者 田 敞





  相対論について、やはり、アインシュタインの書いた原点に戻って考えなければならないので、(訳岩波文庫「アインシュタイン相対性原理」内山龍雄)について、考えてみます。
 アインシュタインのこの論文について、訳者の内山龍雄氏はまえがきで{この論文は物理学の論文の模範としてそれを志す者は必ず一読すべきものであると思う.これは科学論文として最高の傑作であり,その論旨の展開の美しさは芸術作品として称えても,決して過言ではない.}とべたほめである。それほど素晴らしい論文のようだ。しかし、{ドイツ語という障害のほかにさらに物理学という厄介者がある.それゆえに,一般読者のためには,日本語への書き換えに加えて,さらにもう一段,平易化をする必要がある.}と述べている。
 物理学の論文の模範ではあるが、普通の人は読めないということのようです。普通の人ばかりではなく{しかし物理学を志す読者にとても,それらのなかには,いささか難解と思われる個所が見受けられたので・・・.難解と思われる個所については,初心者にも理解できるように,Aの末尾に補注をひとまとめにして付けくわえた.}とあります。発表当初は、分かる学者はいないだろうと言われていたくらいの名文ですから、初心者にはとても理解不能なのでしょう。
 模範というのはそんなものでしょうね。素晴らしい文章は難解であるということが必要条件なのでしょう。最初から、普通の人や初心者にも理解できる文では、論文の模範になることはできないのでしょう。
 たしかに、何が言いたいのか文の意味を取るのが大変な文です。説明不足と思われるところもあります。だから、注や補注がいっぱい必要なようです。最初から注や補注の方で書いたら、簡単にわかるのにと思ったりします。ほんと素晴らしい名文(迷文)です。({ }内は上記本からの引用)

          

番号  更新日  題  内  容 
 1  2017,4,18  相対性原理は正しいか  相対性理論の根幹である、光速度不変の原理のふたつ、「光は光源の速度に影響されない」と「光は何ものにも光速度である」という理論の正否を検討します。アインシュタイン自身が互いに矛盾するといっている理論です。矛盾の原因は何でしょう。
 2 2017,4,20   2”静止系”と座標系について  ”静止系”とはどういうものなのか。慣性系だと言いながら、“慣性系”という名にせずに性質が反対の、“静止系”という名前をつけたのにはどのような意味があるのだろうか。また、「系」とはどのようなものか、を考えてみます。
3
 
 2017,4,21 3絶対静止に対応する現象   {絶対静止という概念に対応するような現象はまったく存在しないという推論に到達する.}は本当か。
 2017,4,22  時計の合わせ方  光が行きにかかる時間と、帰りにかかる時間は同じというアインシュタインの要請は正しいか。
2017,4,25  親時計の短針の速度   親時計の短針の回転速度は決まっているか。決まっているとしたら、その速度はいくらか。
2017,4,28
 静止している空間とは  “静止している”空間とは何なのか。これは相対性とは異質のものだ。どちらかというと、ニュートンの言う、絶対空間だ。絶対空間を否定し、“私”が決めていた静止は、いつの間にか何一つ説明もなしに絶対静止になっている。まさに芸術的文章だ。
 7
 2017,4,29 動くと時間は遅くなるか   動いている物は時間の進み方が遅くなるということだが、それは実証されているのだろうか。検討してみます。
 8 20175,2  相対性原理と光速度不変の原理   相対性原理と光速度不変の原理の矛盾について考えてみる。アインシュタインは計算で解消したが、私は事実と照らし合わせて考えてみる。なぜなら、理論は実証で、証明するのが普通の科学であるから。理論を理論の一種である、計算で証明してもそれは実証にはならない。
 9 2017,5,12   おわり  絶対静止を否定して、“静止している”空間が出てきたり、動きを否定しているのに、運動系が出てきたり。時間が異なっているのに、一緒にいたり、と矛盾だらけの相対論のまとめです。