というわけで、久々に「夜行列車」に乗りたくなりました。 多忙な年末のことで今回は長居はできませんでしたが、夜行座席でのミニトリップです。 尚、追加は下の方になります。最新の追加は 2014年1月26日 ムーンライト信州(新宿駅)。2013年12月20日は新宿駅9番ホーム。 発車を待っているのは、白馬行き夜行快速「ムーンライト信州」です。本日はこれからこの列車で信州松本に向かい、明日久々に飯田線の車窓風景を堪能しようという企画です。 車両は国鉄色の189系特急電車6両編成でした。 国鉄特急型車両。189系という車両には、これまで私にはあまり縁がありませんでした。元々横川〜軽井沢間急勾配区間の機関車強調運転用に造られた車両。 直流専用ですから、共用運用で北陸を回り大阪地区に出てくることもありません。 記録を見ても、183系には乗った事があるのだが、189系という文字は見当たらない。 (もっとも最近は記録もいい加減ですが。) ということで、もしかして、おそらく、ひょっとすると、の前置き付きですが、初めて乗車する車両です。 と言っても183系や485系と大差ありませんから、新鮮味は全くありませんが。 指定席券。夜行列車激減の昨今。普通や快速で運転されている夜行列車は、東京地区発着の多客期臨時の3往復のみ。 (特急・急行列車でさえ、すでにひとケタの惨状ですが) 座席は全て指定席となっていますが、何しろどの列車も発売直後に売り切れてしまい、直前に購入したくてもまず空席がありません。 但し最近はネット購入が可能ですから、こまめにチェックしていれば、キャンセル分を手に入れるチャンスはある。 ということで、スケジュール確定後に何とか手に入れた「ムーンライト信州」の指定席券。 「えきねっと」から予約なので、東京にやって来てから券売機で受け取りました。 ムーンライト信州車内。「ムーンライト信州」の車内。 ごくごく普通の特急電車の造りです。思い出してみるに、189系とか485系タイプの特急型電車車内で車中泊の経験、あまり記憶にありません。 元々あまり夜行列車に使われない車両ですから、無理もないと言えますが。 もう20年くらい前に、急行「能登」(当時は長野経由)で乗車した記憶があるくらいです。 ついでに考えてみると、国内の夜行列車に乗るのも随分と久しぶりです。 「ムーンライトながら」がまだ373系の定期列車時代が最後のように記憶しています。 最近は長距離旅行ではすっかり夜行バス愛好家になってしまいました。 中央本線の夜行列車。 夏は「登山列車」、冬は「スキー列車」のイメージがあったのですが、スキー板を持った乗客はごくごく僅かでした。 松本到着。ほぼ満席の(指定席売り切れだから当然ではありますが)乗客を乗せて、未明の松本に到着です。昨夜新宿を発車時点では乗車率は5割弱くらいだったのですが、途中立川や八王子から多数の乗車客がありました。 さすがに全席指定の列車だけあります。 かなりの数の(それでも半数よりはずっと少ないですが)乗客が、ここでまとまって下車してゆきました。 松本駅停車中。松本駅に停車中の「ムーンライト信州」。下車客の多い区切りの停車駅ではありますが、短時間の停車ですぐに大糸線・白馬に向けて発車します。 私を含めギャラリーはこんな感じ。 国鉄色のため余計に人気が高い、のでしょうか? 間もなく発車。上に「189系タイプの特急電車の車内泊経験は希少」と書きましたが、よく思い出してみると、ありました。同じこの中央本線で、下り夜行「アルプス」と上り夜行「アルプス」を甲府駅で乗り継ぎ(とは普通呼ばないが)したことがあります。 更によくよく思い出してみると、以前早春の松本駅ホームの特急電車車内で夜明かしした記憶が。 今から30年以上前の記憶ではあります。 クモヤ。松本駅で見かけたのはこんな車両。ホームに降りた途端、隣に停車中の特急電車の窓越しに目に入りました。 今では少なくなった荷物電車スタイルの車両。 しかも湘南色のままです。 表示は「回送」ですが、これから篠ノ井線の「霜取り」用に往復するところです。 クモヤ。折角の珍しい車両ですから、ちょっと視線を変えて「屋根の上」です。模型を作る際に、資料に困る第1番目が「屋根の上」。 折角の機会なので、カメラに収めておくことにします。 実際に有効活用されるかどうかはいささか(というよりかなり)怪しい感じですが。 もう数枚歩きまわって撮りたいと思っていたのですが、こちらの都合にお構いなく「業務」のためにサッサと発車してしまいました。 「彩(いろどり)」「間もなく回送列車到着」のホーム案内で何かと思っていると、やって来たのはこの列車。 JR東日本のジョイフルトレイン「彩(いろどり)」です。485系改造の車両は、窓から車内を覗いてみると、3列のリクライニングシート車に、コンパートメント風の区分室の車。 等級の表示はいずれも「ロ」で、グリーン車扱いの車です。 団体専用車両と言うと、かつての「お座敷列車」ブームから、次のちょっと欧風のジョイフルトレインブーム。 しかしその後各社ともすっかり下火になり多くが廃車になってしまいました。 昨年登場した超豪華・九州の「ななつ星」は人気が高く、他社でも企画されているようです。 形を変えて再び鉄道旅行の復権なるか。 さて、「彩」ですが、ゆっくり眺めようと思う間もなく、短時間の停車でどこかに向かって発車してしまいました。 専用貨物列車。もうひとつ、到着時からホームに停まっていたのはこの列車。タンカーを連ねたガソリン輸送用の専用列車です。 長野地区に向けて、名古屋から中央本線・篠ノ井線経由で専用列車が設定されており、長野県では第三セクター「長野鉄道」へも入ってゆきます。 松本駅ホームのほぼ端から端まで。 長い編成の列車でした。 211系。長野色に窓下の帯の色を変えた211系です。 昨夏もこの場所に停車しているのが眺められました。115系の取替用にやって来た211系ですが、見たところまだ115系がたくさん活躍しているようです。 帯の色が地味ですが、未明の水銀灯の下で見ると、ステンレスの車体も綺麗です タンカー。貨物列車の先頭に立つのはEH200型電気機関車。 山線用の強力機は、これまた西日本ではお目にかかれない車両です。行き先がこの先の長野地区ですから、余り早く到着しても仕方ない。 という時間待ちでしょうか。 先ほどから出入りする各列車とは違い、こちらは少々長めの停車時間でした。 発車待ち。発車待ちの2本の並んだ列車。手前のタンカー専用貨物は、間もなく長野方面に向け発車です。 すでに先ほど、クモヤ143の霜取り電車が露払いで発車しています。 もう1本向こう側は、この後発車する「あずさ2号」新宿行きです。 こちらは回送ではないため、先ほどから「あずさ」の列車名を和英切り替えながら表示しています。 2014年1月26日追加 「あずさ」。松本駅4番線に停車中の「あずさ2号」。発車時刻は6時08分ですが、先ほど「ムーンライト信州」が到着した時からすでにホームに居ますから、かなり早い待機です。 (このホームで昨夜から停泊?) 上のどこかに書きましたが、ずっと昔この松本駅ホームの列車で1泊したことがありました。 早春の信州旅行の際、長野発松本回りの新宿行き普通夜行に乗車。 しかしながら長野発車直後から、雪のため徐行と駅停車の繰り返しで列車はベタ遅れ。 松本に到着時点ですでに1時間以上遅れていました。 そして松本到着時に「ここから先は本日運休」とのこと。 深夜の駅で放り出されて、これからどうする? 結局ホームに準備された「あずさ」用の車両の中で一晩過ごしました。 翌朝パンと飲み物の配布があったのと、「そのままこの車両が新宿行きの1番列車になる(臨時扱い)」とのことで、結局終点新宿までその車内に居たこと。 そして特急列車ながら、前夜の事情を話すと特急料金は請求されなかった(都内からの信州ワイド周遊券で乗車。当時は特急券は別に購入必要だったが)のが思い出です。 1980年3月下旬のことでした。 中央本線普通電車。本日はまず、松本から上諏訪まで、中央本線の普通列車に乗車します。 車両はお馴染み普通の115系、但し色は長野色の車両です。本日の目的は、この後の飯田線列車乗車。 ここから飯田線接続駅・辰野に向かうには、5時56分の辰野行きが順路。 ですが、接続する飯田線普通列車は、新宿寄りの中央本線上諏訪が始発駅です。 ここはひとつ、5時39分発みどり湖経由高尾行き普通で上諏訪まで行き、後戻りする形で始発駅から飯田線直通列車に乗車することにします。 115系。寒い地域での冬のこと。停車中の列車は半自動扉で、発車までには時間がありますが、見た目にはすべて閉じられています。 昔の半自動扉は手で開閉するのに結構苦労しましたが、現在の車両は手動扱い時の開閉スイッチがついているため、扱いは楽です。 この車両、タネは115系の中でも古い300番台ですが、扉はちゃんと改造されています。 115系車内。西日本と同じ115系(元を正せば西日本の115系は関東から流れてきたものがそもそもの開始)ですが、ちょっと違うのは車内のシートの造り。東日本の車両では、シートは取り換えられていますが基本レイアウトは115系オリジナルと同一。 一方西日本車は、新快速の車両に合わせた転換クロスシートに取り換えられ、出入り口のロングシートは一部を除き撤去されています。 いずれもその後の新車に合わせた改造ですが、こちらの方が「115系」という感じはします。 上諏訪到着。上諏訪駅に到着です。 まだ薄暗い時刻にて、このままホームで列車を待つことにします。向かいのホーム1番線には、「足湯」の暖簾が。 時間があればちょっとくつろぎたいところではありますが、残念ながら早朝の事で、営業時間外。 さて、ここからは本来の目的・飯田線の直通列車に乗車することにします。 このコーナーはここで終了します。 旅の続きは 「TRIAL20000」 の 「飯田線」 (2月2日アップ予定) にお乗り換えください。 このページのトップへ
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