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飯田線です。 太平洋岸の豊橋と、伊那谷の北端・辰野を結ぶローカル線です。 全長200キロ近くに及ぶ路線に、100近い駅の数と、ローカル線にしては極端に短い駅間距離。 急カーブに勾配等々、線路条件は良くありません。 全線直通する普通列車もありますが、このために非常に「乗り甲斐」のある路線です。
尚、追加は下の方になります。最新の追加は 2014年5月25日
<INDEX>
2013年12月再訪

<豊橋〜辰野>
2013年12月再訪

上諏訪駅・飯田線直通列車。

 2013年12月21日の中央本線上諏訪駅。 本日はこれから、飯田線に通して乗車することにします。
 飯田線に通して乗車するのはこれで3度目。 前回は1982年5月のことですから、すでに31年少々前のことになります。
 但し乗車予定の列車はこの上諏訪駅が起点で、中央本線を4駅間進んだ後、接続駅辰野から飯田線に入ります。
 早朝の諏訪盆地は、うっすらと雪景色でした。
 尚、昨夜からここまでの行程については、 「TRAVEL」 「夜行列車ミニ旅行」 をご参照ください。

213系。

 上諏訪から飯田線乗り入れ天竜峡行き普通列車は、JR東海の213系です。
 東海の119系がすべて廃車となった現在、転換クロスシート率が高くなった飯田線列車です。
 唯一の例外はJR東日本から乗り入れる115系。 そしてやって来る確率が一番高いのは東海の313系。
 何が来るかと期待していましたが、待っていたのは東海の213系5000番台でした。
 確率は低いと思っていたので、ちょっと意外。

213系車内。

 「やや予想外」ではありますが、213系。 決して嫌いな車両ではなく、むしろ好きな方です。
 地元の西日本でも見られる車両ですが、違うのは車短部がロングシートになっている点。
 こちらは関西本線用に造られた車両で、同じ213系ながら名古屋地区の通勤用と快速マリンライナー用では少し異なります。
 登場時と比較すると座席のモケットが変えられたほか、飯田線運用に合わせ接客設備面でいくつか改造されているようです。

トイレ付近。

 車内見た目で一番大きな改造は、このトイレ付近。
 もともとトイレ設備のなかった名古屋地区の213系ですが、大きなバリアフリータイプのトイレが設置されました。
 トイレドアも自動化され、折々に車掌さんが動作確認をされるなど、メンテナンスにも気を使われているようです。

伊那松島到着。

 列車は辰野から飯田線に乗り入れ、北部の拠点・伊那松島に到着です。
 交換列車を待つため、ここで暫く停車します。
 全線で200キロ近くある、長い長い単線のローカル線の飯田線。
 1時間に1本か2本程度の列車本数ではありますが、実際に乗っていると、途中結構交換するという感じでもあります。
 長い乗車時間ですから、ホームでちょっと一休み。

伊那松島構内。

 駅の北方面に広がる留置線。 かつては多彩な旧型国電や電気機関車が在籍した機関区でした。
 数年前に乗車した際はまだ旧型国電が留置されていたのですが、現在は何一つありません。
 夜間になれば1日の役目を終えた列車が入線するのでしょうが、朝7時台とあっては、すべて出払って空っぽでした。

伊那松島停車中。

 伊那松島駅に停車中です。
 間もなく交換列車がやって来ますが、到着後すぐにこちらは発車するようですから、そろそろ車内に戻ろうと思います。

飯田線風景。

 伊那盆地を走る列車からの車窓風景。
 やや寒い冬の日ですが、今のところ天気はまずまず(快晴と言うにはやや雲が多い感じかも?)です。
 さすがに山の上の方は白く雪景色です。

交換列車。

 途中、伊那本郷で列車交換です。
 見たところ、使われる車両は313系の方がずっと多いようですが、ここでは213系との交換でした。
 実際の時刻表よりは「感覚的に」の方が交換列車が多いように感じられますが、いずれの駅も停車時間はさほど長くありません。 この点は、ローカル線ながらやたら駅間距離が短いのが幸いしています。
もちろん全てが交換可能という訳ではありませんが。

飯田駅到着。

 列車は飯田駅に到着です。
 ここでしばらく交換待ち。 そして乗務員の方も交代します。
 上諏訪発車時もうっすら雪景色でしたが、この辺りが一番地面が白いようです。

飯田駅交換列車。

 隣のホームに交換列車が到着しました。
 「213系は少数派」的書き方をしましたが(そして実際先ほどから交換する列車は313系の方が多いのですが)、写真に残っているのはなぜか213系ばかりです。
 よく見ると、運転士が窓から顔を出して後部確認。 飯田線では運転士がドア開閉を行っているようです。
 2両編成でも乗務している車掌は、決して暇そうにしている訳ではなく、駅に停車ごとにこまめに降車客の切符集めを担当しています。
 平均駅間2キロ少々。
 通常のローカル線と比べ極端に駅の多い飯田線では、自動改札化されておらず、ワンマン対応もしていないための措置です。
 動きを見ていると車掌は激務です。 その車掌さんも、この飯田駅で交代されました。

飯田駅ホーム。

 反対側のホームで見かけた記念碑は、「飯田線全通60年」とのこと。 平成9年のことですから、現在では76年ということになります。
 ホームに植樹って、あまり大きくなり過ぎる心配はないのでしょうか。
 余計なお世話ではありますが。

天竜峡駅到着。

 さて、乗車してきた列車。 終点の天竜峡駅に到着しました。
 飯田線の普通列車。
 200キロ近くを直通するものも何本かあるのですが、生憎早朝の時間帯は手頃な上り列車がない。
 ということで、本日は3本の列車を乗り継ぐことにしています。

天竜峡スタンプ。

 天竜峡駅の改札内側付近です。
 スタンプが目に入りました。
 ちゃんと事前に指定席券を押さえ、準備は完璧と思っていた今回の旅行(元へ。「今回の業務の帰路」が正しい)ですが、スタンプ押印用の情報カードを持参するのを忘れていました。
 仕方ありません。
 写真で代用することにします。

天竜峡スタンプ。

 スタンプのゴム面写真を撮ろうかとも思いましたが、そもそもスタンプのデザインがそのまま掲示されています。
 これで代用です。
 デジカメだとこれだけでスタンプ押した気になりますから、安易です。
 もしかしてこれから「スタンプ集め」でなく「スタンプの写真集め」に走ってしまうか?

天竜峡スタンプ。

 いくつか設置してある場合は「駅スタンプ」と「観光スタンプ」の組合せが一般的。
 と思っているのですが、ここではどちらも「天竜峡駅」と表示がありました。
 デザイン的には上のものが標準的または共通的なもののようですが。

観光案内看板。

 天竜峡駅は、天竜川下りの起点駅。
 駅前にはこんな看板も見られます。
 しかし今回は(今回も)観光下車はせず、わずかに見える車窓風景を楽しむだけです。

観光案内看板。

 川下りの観光はしませんが、せめて雰囲気だけでも。
 観光の代わりに、ここでは観光案内の写真で代用です。

特急列車到着。

 ホームで待つことしばし。 飯田始発の特急「伊那路」が到着です。
 列車本数がさほど多くない飯田線。 昨夜からの主要行程は「青春18きっぷ」利用のため普通列車が原則ですが、残念ながら次の普通列車は2時間後。
 ということで、ここからはしばらく特急に乗車することにします。

「伊那路」到着。

 上り特急「伊那路2号」、天竜峡駅に到着です。
 JR東海の汎用特急車373系ですが、これまで乗車したのは夜行快速「ムーンライトながら」か間合い運用の普通列車ばかりで、まだ本来の特急列車に乗車したことはありません。
 本日が初めての特急乗車、ということになります。
 そういう意味では、ちょっとだけ新鮮。

乗車券と特急券。

 特急乗車となるこの区間、特急券と乗車券を別に購入しなければなりません。
 そこで特急「伊那路」利用に当たり、乗車区間をちょっと思案。
 @天竜峡から中部天竜まで特急利用。乗車距離最小でコスト最小。
 A手前の飯田から中部天竜まで特急利用。始発から乗車のため落ち着けるし座席の選択自由度は大きい。しかしそれほどには混まないのでは?
 B天竜峡から終点豊橋まで特急利用。豊橋到着が1時間早く、その後もやや楽になる。但しCと比べコストメリット大きくない。
 C飯田から豊橋まで。つまり「伊那路」全運転区間を特急で走破する。最長乗車でコスト最大。
 特急愛好者としてはC案にもかなり魅力はあったのですが、上諏訪から乗車した213系普通列車の居心地が非常に良かったため、結局飯田で下車せず終点天竜峡まで。
 @案に落ち着きました。
 もしここまでの普通列車が東日本の115系だったら・・・。
 おそらく飯田で乗り換えて、そのままC案に走っていたでしょう。

「伊那路」車内。

 決して初めてではない373系の車内。
 ですが、昼間の特急で乗車するのは初めて。 まして久々の飯田線乗車、ということで気分は結構新鮮です。
 車内はお馴染みの落ち着いた色のシートです。
どこから乗車するかで少し思案はしましたが、案の定車内は空いていました。

前面付近。

 信号が青になり、間もなく発車です。
 運転台窓が低い373系。
 正面貫通式ですから非貫通に比べると劣りますが、それでも全面展望はまずまずです。
 側面車窓派を自認する私「かいもん4号」ですからずっと「かぶりつき」はしませんが、時には眺めにやって来たいと思います。

車内案内。

 373系の車内入口付近。
 比較的新しい車両ですから、行き先や停車駅始め車内情報提供用のLED案内が。
 先頭は3号車。
 3両固定の編成ですが、「特急東海」や「ムーンライトながら」に使用するならともかく、「伊那路」や「富士川」用なら2両基本の編成でよかったのでは?と思えて仕方ありません。

天竜峡。

 ここからは暫く特急の旅です。 と言っても急カーブが非常に多いローカル線ですから、スピードはさして速い方ではありません。
 天竜峡駅を発車すると間もなく線路は天竜川の左岸に渡り、そこからは暫く右側車窓に、名勝天竜峡が続きます。
 と言いたいのですが、車窓からは木々とトンネルに遮られて、なかなか川をスッキリ見渡す事ができません。

天竜峡。

 天竜峡と中部天竜間のこの区間。 乗車するなら(豊橋に向かって)右手に限ります。
 見渡す事が出来にくいながらも、時々こんな風景が眺められます。
 本日のように車内が空いている日なら、乗客は皆川側に集中、です。

天竜川。

 側面風景は上々ですが、相手が「川」、特にさほど広くない渓谷となると、実は正面展望はあまりよろしくない。
 正面からの川の風景も眺めたいな、と思っていたのですが、写真で何とか見栄えがするのはせいぜいこの位でした。

天竜川に沿って。

 天竜峡に沿うこの区間。 集落の少ない地域ですが、逆に列車本数も多くない。
 ということで、ちょっと、まとまった集落のある駅には、特急も停車します。
 但し上下客は僅少。 従って、非常に短い停車時間で、ドアが開いているのはほんの十数秒。 バスか路面電車並みです。
 天竜峡まで乗って来た普通列車が、運転士のドア扱いと車掌の乗車券集札の影響で各駅停車時間が長かったのに比べると、何ともアッサリしたものでした。

中部天竜間近。

 大嵐駅を過ぎ天竜川が佐久間湖になる辺りから、列車は川から離れ、水窪に向けて長いトンネルに入ります。
 再び天竜川に出会うのは、佐久間駅を過ぎ中部天竜駅に進入する鉄橋。 これを渡ると中部天竜。
 そろそろ下車準備です。

中部天竜到着。

 列車は中部天竜に到着です。
 ホーム向かい側には、同じ373系「伊那路」が交換待ちで待機していました。
 名残惜しい気もしますが、やはり予定通りここで下車する事にします。

特急「伊那路」交換。

 中部天竜駅で並んだ、上下の特急「伊那路」。
 「並んだ」と書きましたが、停車位置は随分とずれています。 島式ホームから駅舎に渡る踏切の関係のようです。
 列車交換が頻繁に行われる駅ながら中途半端な位置に踏切があるのもどうかと思いますが。

下り「伊那路」発車。

 下り「伊那路」が先発で飯田に向かってゆきます。
 こちらの上り「伊那路」。 すぐに発車かと思いましたが、ここで車掌の交代の引き継ぎを行っているようです。
 今朝の普通列車で、途中辰野から飯田まで乗務していた車掌さんが、引き続き飯田からこの中部天竜まで特急「伊那路」に乗務です。  お話を聞くと、「ここで少し休憩できます」とのことでしたが、その後はまた別の列車に乗務があるようで、結構ハードです。
 昔はかなり長距離でも、特に優等列車は車掌は通しで乗務することが多かったのですが、ここでは結構細切れの乗務です。
 もっとも見ている限り、飯田線の普通列車に全線通して乗務、というのも相当な激務でしょうが。

上り「伊那路」発車。

 少し遅れて、先ほど乗車してきた上り「伊那路」も、豊橋に向け発車です。
 折角の特急車両ですが、何しろカーブも勾配も多い飯田線。 その性能は半分も?発揮できていません。
 順位はわかりませんが、JR特急の中でもかなり足が遅い部類には違いありません。
 とは言え(と言うより、逆に、と言うべきか)改めて全区間通して乗車してみたいと思う「伊那路」ではありました。

浜松市内?。

 今回は飯田線内を3本の列車で乗破。
 2度目の乗り換え駅は、中部天竜です。
 先ほどから乗り換え駅が「天竜峡」と「中部天竜」と紛らわしいですが、両駅間の距離は53.8kmもあります。
 それにしても、ここが「浜松市内」の「区」のある都市の駅とは、驚きです。

中部天竜駅。

 乗り換え列車の入線までにちょっと時間があるため、駅前に出てみます。 (と言っても駅前を眺める程度ですが。)
 現在はこの区間の貨物列車はありませんが、昔の荷扱いの構造物が残っていました。
 場所柄、近代化駅に大改造ということでもないようです。

中部天竜駅舎。

 こじんまりとした中部天竜駅舎です。
 小さなかわいらしい造りですが、意外と古そうです。
2014年5月25日追加

次の電車。

 中部天竜からは再び、各駅停車の旅に戻ります。
 ここで313系が来れば色々乗り比べで面白かったのですが、ホームに入って来たのはまたもや213系でした。 結構好きな電車ですし、まあ良しとしましょう。
 313系乗車は、この後豊橋からの快速列車に取っておくことにします。
 豊橋まで向かう列車で、この先途中新城あたりか豊川より先は混雑が予想されますが、短い2両編成の列車でした。

中部天竜発車。

 豊橋行き、中部天竜駅を発車です。
 始発駅中部天竜では、まだ運転席後部に自由に移動して写真を撮るのに気遣いしない程度の乗車です。
 もっとも、先ほどの「伊那路」よりはずっと大勢乗車しているようですが。

山越え風景。

 この飯田線。
 諏訪盆地から伊那谷を通って下って来ますが、上流側(辰野寄り)ではさほど「山越え」という感じの所はありません。 天竜峡までは、広い伊那谷の一端を地形に沿って走るため、短い急勾配や急カーブはあるものの、比較的広くなだらかな感じです。
 天竜峡から中部天竜までは、狭い谷沿い渓谷の険しい地形ですが、やはり「山越え峠越え」という感じではありません。
途中大嵐駅から水窪駅までは「山越え」的ですが、天竜川沿いから長いトンネルで通過するため、雰囲気は「山越え」ではありません。
 一番「山越え」的雰囲気になるのは、比較的下流の豊橋寄り。 中部天竜を発車後、それまでの天竜川水系から豊川水系に越えるあたりでした。
 中部天竜を発車すると、列車は天竜川水系の大千瀬川を遡るように進みますので、車窓にちょっと違和感を覚えます。

豊橋到着。

 さて、ここまで伊那市前後を除きほぼ空いていた飯田線の列車。
 ですが、新城辺りから先は、やはり乗車してくるお客が増えるばかりで、だんだん混雑がひどくなり、自由に車内を歩けるような状況ではなくなってしまいました。
 ということで、最後の写真は、はや終点。
 小坂井を過ぎ名鉄の線路と合流して共用のレール上を走り、豊橋駅ホームに到着です。
 もしかして途中から増結でもあるかと思われた豊橋寄りの混雑でしたが、結局終点まで2両編成のままでした。

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