それから18年後の2015年、金沢まで延長開業により、ようやく名実共に「北陸新幹線」としての地位を確立。 この際一新された車両。JR東日本と西日本の共通車両、E7系/W7系です。 ■年賀状2014年 <北陸新幹線 E7/W7系> 2014年です。 新幹線です。 この年も、選定にはあまり迷わなかった年です。 車両的には他の新幹線と比べて大きな特徴とか特色があるわけではありませんが、ビジュアル的には楽しい車両です。 さて、図柄はどうするか。 一番の特徴はやはり先頭部のデザインとカラーですが、アップにするか、サイドにするか。 更に、組み合わせる背景は? 北陸のイメージって、何だろう? 実は、今回は「背景」が先にあったのです。 そろそろ年賀状のイメージ作りを、と考える10月。 とある病院の待合室に飾ってあった一枚の絵が、ちょうどこんな感じの山間の農村風景のもの。 (ただし線路も列車もありませんでした。) その絵をパッと見たとき、頭に思い浮かんだのは、大糸線の白馬か頸城大野あたりの風景。 ということで、北陸新幹線のルートとは微妙に異なるかもしれんが、そんなイメージでのお絵描きです。 元の絵は畑か牧草地のようですが、かような想定ですから、メインは「水田」です。 そして、山を映す湖面の代わりに、「水田」がこの役目を果たしてくれます。 日本の風景的です。 色使いでちょっとだけ「失敗」。 本物の山に対して、「鏡」の方を若干濃いめの青にするはずだったのですが、結果的にそうなりませんでした。 版画中は「イイ感じ」と思っていたのに、乾燥してみると、差がわからなくなってしまった。 と言うより、「本物」の方が濃い感じです。 水彩絵の具って、この湿乾による微妙な色合いの感じの違いが難しいです。 とは言え、全体としては「合格」かなと、甘い採点ではあります。 ラフ画はこんな感じ。 新幹線の大きさもほぼイメージ通りのため、今回は描き直しや描き比べは全く無しです。 当初は電柱は「省略」しようかと思っていたのですが、新幹線でそれは無いだろう、ということで追加です。 しかし縦長の葉書で横が狭々しく感じるため、もうちょっと橋脚と電柱の間隔を広げた方がよさそうです。 実は結果的にここで失敗が生じました。 最終転写用の墨入れです。 一応「鏡山」ですから、本物の山と鏡は細部までキチンと線対象にします。 あくまで「版木」の上では、ですが。 それはともかく、この時に重大なチェック漏れ。 中央の「電柱」がとんでもない位置に来ていました。 新幹線の顔のすぐ近くです。 まるで私かいもん4号お得意の、タイミングを逃した下手くそな鉄道写真みたいです。 実は、先に橋脚だけ描いていて、後でそれに合わせて電柱を付け足したためにこうなってしまった。 やはり、最後まで気を抜いちゃいけません。 最後は「本物」。 現在の終点、金沢駅の風景です。 やはりこの車両。 「見栄え」がするのは正面ですね。 尚、北陸新幹線については、これ以外にも こちらの「TRIAL20000 北陸新幹線」 のコーナーへ。
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