2011年夏に偶然、動脈瘤を発見。
2012年1月に手術を決意、3月半ばに入院手術実施となった。
当初は人工血管置き換えの予定が、自らの血管で血流を確保に成功。
右鎖骨下動脈瘤切除、右鎖骨下動脈・右総頚動脈吻合、右椎骨動脈・右総頚動脈吻合術
14日間の入院生活で無事に帰還することができた。
入院のお供たち
サパでもらった帽子(ポットカバーとして使用)やVirginの化粧ポーチなどが心強い ワンコの中はドライヤー
【入院まで】
● 2011年6月初め、ドロミテ旅行の前に、近所の病院耳鼻科で首右側の腫れについて、診察。
問題なしと言われるが、T病院耳鼻科の某医師に紹介状を書いてもらう。
● 翌日の某医師診察でも首はまったく問題なく、CTを撮るまでもないとの判断。
だが、首の単純CTだけはゴリ押しして撮ってもらった。 アンタのような人が日本の医療費を上げるのだとまで言われた。
● 1週間後、T病院耳鼻科では某医師以外の診察となり、私の顔を直視しない。
ひたすらモニターを眺めながら「動脈瘤ですね」と言う。は?
● 7月末にドロミテスイス旅行から帰り、T病院で耳鼻科エコーを撮った。
ここの係員のうろたえぶりが印象的だ。そんなにヤバい動脈瘤なのか・・・・?
● 1週間後の8月初めに検査結果は3人目の耳鼻科医師だった。
やはり首の右下に動脈瘤があると決定的。石灰化もしているとのこと。
動脈瘤について質問したが、専門外なのでわからない、の一点張りだった。
同じT病院の心臓外科に紹介される。
● 8月上旬にT病院心臓外科で造影CTを撮る。
T医師の図解説明はわかりやすかった。右の鎖骨下の分岐(右腕と頭)あたりに2cm以上の瘤があり、形もよくないとのこと。
右鎖骨下動脈瘤、かなり珍しいケースだと言われる。
検査まで日にちがあるので、PCでいろいろ調べた。胸部や腹部や脳の動脈瘤についてはサイトも多い。
だが右鎖骨下動脈瘤というのは、参考にできる記述がほとんどなかった。
長年かかっているレディスクリニックの医師にも相談したが、結局心臓外科の医師にまかせるしかないという。
東京や金沢、あるいは川崎の病院にかかることも勘考した。
● 8月末にMRIを撮り、数日後の診察で手術をすすめられた。
だが、このT病院では手術する気がなかった。(症例が少ないし、その他の不安要因があった)
で、N病院心臓外科に紹介状を書いてもらった。
● 9月初め、N病院心臓外科A医師の診察。 (T病院でのCDも提出)
9月下旬に造影CT。ここのはCG化されていて鮮明、わかりやすい。
診断結果はT病院と同じだが、しばらく経過観察ということになった。2012年1月に再度検査。
いつ破裂するかわからない動脈瘤をかかえて生活するというのはけっこうなストレスだ。
だが、JALのマイル期限があり、年末に失効するホテルサイトのポイントがあった。
で、10月に九州旅行、12月初めに台湾南部と、それなりに楽しめた。
しかししかし、12月半ばからの精神状態は最悪、こんな身体では友人との宴会も気が乗らない。
これは早くケリをつけなければ鬱病などに陥る恐れもあるかも。
N病院がダメなら、川崎を頼ろう!
● 年明けの2012年1月下旬にN病院で造影CT。
数日後にA医師の診察。結果は大きさは変化無しとのこと。でも手術をお願いしたところ、3月半ばならばOKとのこと。
そう難しい手術ではないと言われたが、人工血管を使って動脈瘤をよけるのに、ホンマカイナ??
とにかく同じ名古屋の病院で手術できるのは一安心だ。 (結果的に人工血管は使わず)
● 3月初めに手術準備のための心臓エコー、脳MRI撮影。
数日後に血液検査、手術の説明と入院説明。
入院日記
1日目 晴れ
9.1kgのカートを引き、いよいよ入院生活が始まる。無事に生還できるかしらん?
10:30N病院入院センターで書類を提出して受付し、心臓外科のナースステーションへ向かう。
予約してあった1日10500円の個室に案内された。一番多いタイプで、シャワー・トイレ・洗面付き。
設備も整っていて快適に過ごせそうだ。TVや冷蔵庫は有料、なんでもカネだね。
南西向きの窓には緑が広がり、日当たりもよい。
TV台とキャビネットにこまごまとしたものを収納したり、タオルをセットしたりと荷物を整理する。
担当はA医師の他、BとCも診てくれるようだ。ナースはMさんがメインの担当者。
ナースIが検査の説明になんどか現れる。
12:00B医師が喉と鼻の検査をしに来室。入院診療計画書も受け取った。1ヶ月の入院予定だと?
12:20昼食が配られた。蒸し鶏に豆腐、蓮根煮、オクラ、ごはんとヘルシーだ。
13:30事務の人が病棟内を案内してくれた。
コインランドリーは洗濯150円で乾燥が100円、洗剤は別売りとのこと。
リストバンドを付けてもらう。
14:00過ぎにナースIが採血、血圧、身長体重測定。
手術のために用意するものの説明。T字帯、フラット型おむつ、楽のみなどを購入必要とのこと。
明日の術前の準備についても説明を受ける。
レントゲンを撮りに行く。
部屋にもどると、サージカルストッキングのサイズを測り、術後の心臓リハビリの流れをレクチャーされた。
16:00薬剤師が来て、薬についての質問、手術までに鼻の穴に塗る軟膏とうがい薬についても説明された。
なるだけ雑菌を減らすとのこと。
18:20夕食。鶏の唐揚げやらサラダやら。
18:40ころA医師が顔を出され、手術の具体的説明をするとのことで、ナースステーションに同行する。
モニターの先日のMRIなどの画像を見ながら説明をうける。
動脈瘤の位置からして人工血管は難しいそうだ。(脳外科、呼吸器外科、食道外科の医師とも相談した結果)
余っている血管を利用して、右鎖骨下動脈ー右総頚動脈 端側吻合という手術になるとのこと。
右椎骨動脈は縛ってしまうが、左椎骨動脈があるので、脳への血流は大丈夫らしい。
(結局、右椎骨動脈も繋げてくれたとのこと) 後日に聞いたが、感謝!
まあ、おまかせするしかないわ。よろしくお願いします!
TVを見、シャワーを浴び(17:00までが決められた時間だが)、スードクをして、23:00就寝。
14日間入院した病室とシャワー・トイレ
病室からの眺め N病院遠景
2日目 晴れ
6:30起床。手術前日でなにかと忙しそうだ。
7:00体重を量ると、54.55kg。手術後と比較するとのこと。
8:10に朝食が配膳される。うーん。
ナースが現れ血圧測定と今日の予定を確認する。
9:00すぎにC医師が登場し、メスを入れるあたりにマーカーを付けられる。
11:30リハビリの担当者が来て、手足の筋力やバランステストなど。
12:20昼食はカレーにサラダだ。
手術室の担当ナース、ICUのナースなどが次々とやって来て、冊子を見せながらだんどりを説明する。
14:00にA医師が現れ、昨夜の説明を文書化したものをもとに手術の詳しい説明。
リスクは1〜2%とのこと。食道外科の医師も立ち会ってくれるらしい。心強い。
身元保証人といっしょにいろんな同意書にサインする。
15:00麻酔担当医師が現れ、いろいろな説明。
15:30毛剃り。
夕方に担当ナースのMさんがやってきた。明日はよろしく。
18:20夕食。タラのクリームソースとおひたしとサラダに味噌汁、ごはん。
19:10入浴。
21:00に下剤を飲む。
いよいよ明日は手術だ!
3日目(手術日) 晴れ
0:00より絶食絶飲。6:00起床。
昨夜の下剤の効き目がもひとつなので、ナースMに座薬をもらった。
教授の回診日。白い巨塔の厳かさはないが、心臓外科の医師がずらりと並んで壮観だ。
手術着に替え、T字帯にハイソックスで準備する。
8:30ナースMに付き添われて別棟の手術室へ向かった。だんだん緊張してきた。
手術台にタオルが敷かれているのが意外な感じ。
横たわると、麻酔担当の方々が点滴確保。A医師の顔が見えたので、よろしく、とお願いした。
酸素を吸うとすぐに気が遠くなった。
8:45〜 9:40に切り始め、12:10に終了。正味2h30の手術。 A医師他2名で計3名の医師。
出血は60mlで輸血無し。骨も切らなかったとのこと。
12:40ころICUに移されたようだ。
いろいろ話しかけられたみたいだが、ほとんど記憶が飛んでいる。
翌日の午前中はずっとICUだ。苦痛の時間が続いた。
手術した部分より、腰が痛くてマイッた。
それと唾を飲み込むと喉が非常にに痛い。唇も乾燥して干からびている感じだ。
両腕のコード?からは定期的に血液が採られ、血圧も測られている様子。
隣りにも術後の人が運ばれてきて、家族の会話が気に障る。
一晩中電話の音や電子音が響き、とにかく疲れる。
裸体をタオルにくるんであるのだが、暑いんだか寒いんだかよくわからない。
ひんぱんにナースを呼んで、文句をいったり時間を聞いたりした。
ナースは3人くらい交代したようだが、人によってずいぶん差があった。
最後の人はとても気配りが細かくて感じよかった。
夜がとてもとても長かったし、夜が明けてからもなかなか時間が進まなかった。
2度歯磨きをし、右手が変わりなく動かせるのがうれしかった。
水を飲む、というかナメることもできて、一安心だ。
4日目(術後1日目) 晴れ
13:30に病棟にもどれるとのお知らせ。
ああ、それまでの長いこと!
ようやくお迎えが来て、ベッドに移され、そのまま運ばれた。
尿管、ドレーン、点滴の管を付けた状態だ。病室でさらに心電図モニターに繋がれた。
首元の切ったところには透明のテープが貼られていて、さらに大きなガーゼでカバーしてある様子。
やれやれ。とにかく無事に手術が終わってよかった。後はよくなるだけだ!
夕方にリハビリ担当が来て、ベッドから降りて立ってみる。だが、歩かせてはもらえない。
コードが付いているのでどこにも行けないわ。
18:00夕食はお粥にエンドウなど、メロンが美味い! 完食! この先ずっと心臓病食。
21:30就寝。
5日目(術後2日目) 雨
6:00起床。
手術跡が痛むのでクスリを出してもらう。
ベッドに腰掛けてスードクをやってみるが、難度が低いものでもいつもの調子が出ない。
7:30B医師の診察で、尿管をはずしてよいとのこと。
8:00朝食。パイナップルが美味い。食欲はあるので大丈夫だろう。
11:00ナースMと歩行練習。200m弱歩くが、問題なし。体重は55.47kgといまだかつてない重さだ。
点滴続きだとこうなるのか。
尿管と点滴管をはずしてもらい、心電図はポータブルな機器に取替え。ずいぶんスッキリした。
12:10昼食。お粥がウマい。
午後はベッド上や椅子でスードクに励む。だんだん調子が出てきた。
TV台と収納ケースを移動させて部屋の模様替えをする。個室はよいわ。
再度病棟内を歩いてみる。
18:00夕食。キウイが出た。フルーツがあるだけでも病人食がよい。
いろいろな管がはずれると手の自由が利き、洗顔や歯磨きをちゃんとできるのがうれしい。
6日目(術後3日目) 曇り
夜中に咳が出て苦しい。
心電図のコードがはずれたらしくて、夜中にナースが飛んできた。
6:15起床。
ドレーン2袋と心電図器があると移動するのに右手がふさがる。
8:00朝食。オレンジが美味い。
今日からクスリを自己管理。朝・・・カリウムと胃薬、昼・・・カリウム、夜・・・ワーファリンとカリウム。
10:30A医師の診察。ドレーンを抜いてもらう。心電図ももういいとのことでスッキリ。
手術について聞くと、骨は切らなかったらしい。すぐに次の手術は入ったため、説明は省略されていたようだ。
12:15昼食。紅魚はいけた。
16:20歩行訓練。病棟内を6分間歩く。血圧が130を超える。
1Fのコンビニで水やエクレア、Dでコーヒーを持ち帰る。久々のコーヒーがとても美味!
18:10夕食。好物のメロンがまた出た。常に完食だ。
下剤を出してもらう。
7日目(術後4日目) 晴れ
昨夜は眠れなかった。明け方にうとうとした程度だ。
咳がひんぱんに出るし、タンも時おり出た。手術跡の喉や胸が痛む。下半身が湿疹で痒い。最悪。
6:30起床。お通じ後に体重を量りに行くと、53.9kg。
6:50採血、血圧、脈拍。
8:00朝食。葡萄が美味い。
1Fコンビニで新聞、Dでコーヒーを購入。
コンビニでは、使わなかったT字帯、楽のみ、シートなどを返品させてくれるというので、助かった。
9:20単純レントゲンの撮影に向かう。
9:40廊下にある洗髪台でシャンプーし、スッキリした。濡らした病衣を交換してもらう。
10:20リハビリの人といっしょに病棟を6分間歩行。心臓リハビリ開始OKの速度だった。
10:40にC医師の診察でガーゼ交換。下半身(太もも裏とお尻の下部分)の湿疹を訴える。
11:00ころに別棟の情報センターと図書室を見学。雑誌やら単行本を5冊借りてきた。
読書でしばらくくつろぐ。
13:30造影CTを撮りに行く。検査台に上るのもたいへんだ。首を定位置に置きたいが、手術跡が痛い。
針が太くて痛いし、身体が熱くなるし、手術後のこの検査はけっこうキツい。
14:00部屋にもどって遅い昼食。やれやれ。
昼寝をしていたら、A医師が現れてナースステーションでさっきの造影CTの映像を見せてくれた。
血管は自然な感じで繋がっているようだ。右腕と脳へとちゃんと血液が流れている。大成功!
God Handを持ったよい医師に巡りあえて、ほんとうに幸運だった。
夕方にナースがリンデロン軟膏を持ってきてくれた。
下半身シャワーを浴び、軟膏をつける。これは効きそう。
18:25夕食。玉子豆腐や菜の花と蟹の和え物、今までで一番美味。もちろん生パインも。
517kcal 蛋白21.5g 脂肪12.1g 食塩2.7g
処方してもらったメジコンを飲む。咳止めだ。
夜に首の右側がが凝る、というか痛い。造影CTの際に捻ったのかな? ツラいわ。
病棟にあるアイスノン枕で首を冷やす。なんとか眠れるだろうか?
8日目(術後5日目) 晴れ
アイスノンとメジコンとリンデロンのおかげで、なんとか5hほど熟睡できた。
8:00朝食。
1Fでプリンやコーヒーを購入。
トイレに入っていたら回診も省略された。
12:20昼食。
なんといっても心臓病食なので、低カロリー、低塩、低油という感じ。
けさは53.6kgだったし、ずっとこの食事内容だったらやせれるだろうな。
13:30下半身シャワーを浴び、さっぱりした。室内にシャワーは必須。
首もとの手術跡はテープが貼られ、キレイだと医師もナースもおっしゃる。
だが全身シャワーはまだまだだろうな。
午後は読書。「天上の愛と地上の愛 ボッティチェリとセミラミーデ」ローズマリー・シューダー著。
なかなか格調高く、イタリアフィレンツェあたりやローマの光景が目に浮かぶ。ああ、旅行に行きたい!!
16:30に6分間ウォークをやってみる。一人だとずいぶん速く歩けると思う。
開始前は血圧126−83、脈拍99。歩行後は血圧130−90、脈拍121だった。
1Fで水、クラッカー、コーヒーを購入。
18:15夕食。玉子焼きが美味しい。メロンも出た。
503kcal 蛋白18g 脂肪13.6g 食塩2.4g
9日目(術後6日目) 晴れ
6:00起床。快晴だが寒そう。桜の開花も遅いそうだ。
8:10朝食。Dへコーヒーを買いに行く途中の外気の冷たいこと。
A医師が様子を見に来たので、咳と首筋の件を訴える。湿布を貼るしかない、とのこと。
手術で曲げた影響もあるのかも。私の血管はそう縫いにくくはなかったらしい。
ただ、動脈瘤のまわりの血管も石?だらけだったという。ふーん。
血圧測定の後、図書室へ行き5冊を返却し、あらたに5冊を借りてきた。
9:10リハビリのSさんが現れ、今日から心臓リハビリ室でリハビリ開始とのこと。
11:40冷湿布を持ってきてもらう。明日からはクスリも自己管理。
12:15昼食。鮭のバター焼き、小松菜のおひたしが美味しい。
13:00に2Fのリハビリ部の心臓リハビリ室へ。
血圧脈拍の数値をを用紙に記入し、心電図器を付けてもらう。
まずは準備運動でストレッチやらスクワットやらをレクチャーされる。
脚の開閉運動や上下運動→血圧脈拍測定→自転車こぎ→血圧脈拍測定、結果を記入して終了。
40分ほどだが、なんかウンザリだ。
入院患者なのだから従うしかないが、あまり好まない。脚の開閉は特に苦手だし、自転車は機械に管理されている感じ。
術後6日目で心リハ開始というのは、とても早いケースだそうだ。まあ心臓自体の手術をしたわけではないし。
5.6名が訓練を受けに来ていた。体力の回復に役立つならガンバルことにしよう。
13:45部屋にもどって下半身シャワーを浴び、休憩。
「図書館猫 デューイ」を読んだ。なんだ、以前に読んだことのある本だった。猫はよい。
18:20夕食。おでんにきゅうりと海草のサラダ。りんごも久々だ。
夜に冷湿布を交換する。効くかな?
10日目(術後7日目) 晴れ
6:00起床。53.3kg。運動の成果があったのか熟睡できた。さすが、心リハだ。
6:30さっそく採血。
7:40教授の回診。数日後に帰りますか?だって。退院ですか、そんなに早くて大丈夫かいな。
抜糸はと聞くと、吸収糸だそうだ。後でテープを剥がすとのこと。
8:00朝食。1Fへ買出し。朝はやはりコーヒーが飲みたい。
9:00今日はシーツの交換日で、病棟内を大々的に替えて回ってきた。
血圧検査に来たナースMに退院日のことやワーファリンについて質問。
9:30単純レントゲン撮影。
12:10B医師が手術跡の透明テープを剥がしにやってきた。消毒してガーゼを貼り付ける。
全身シャワーは明日の様子を見てから、とのこと。
12:10昼食。カレイの煮付け、小松菜、かぼちゃなどどれも美味。
429kcal 蛋白20.7g 脂肪5.2g 食塩2.1g
13:30心臓リハビリへ。行くだけで心拍数が110以上になる。準備運動後の血圧が上が130を超える。
術後の体力はまだまだ回復段階ということか。
今日はけっこう疲れた。14:10終了。
15:00ころ下半身シャワー。部屋の洗面台で洗髪もし、すっきりした。
ナースMが現れ、退院日は私の希望を聞いてくれるようだ。ワーファリンはまだしばらく続ける必要あり。
首筋もまだまだ痛むしな。
18:20夕食。お粥ではなくてご飯だった。バナナ。
どうも首筋の痛みが酷くなりそうな予感がし、ナースにロキソニンを頼んだ。シャンプー体勢がよくなかったか?
B医師が現れ、退院日についてちょっと言い合いになる。
別に早くてもよいのだが、体力的に疑問だし、それより支払いの関係で曜日が気になるのだ。
だいたい、全身シャワーもまだだし、階段すら昇降していない状態。
そんなんで普通の生活に復帰できるのか?
11日目(術後8日目) 雨
ロキソニンのおかげでよく眠れた。
8:10朝食。パイナップルが美味い。
8:40A医師とナースMが顔を出し、退院はいつでもよいとのこと。希望日を指定する。
今日のクスリ 朝・・・・・メジコンとタケプロン、昼・・・・・メジコン、夜・・・・・メジコンとワーファリン
8:50コインランドリーへ。洗濯機150円。洗剤は自宅から持ってきていた(数回分)。
9:20図書室へ返却に行く。
9:35乾燥機を利用。100円。
11:00にC医師が来て、ガーゼをはずし、全身シャワーOKとのこと。やれやれ。
手術跡は変形Yの字で、トータル15cmくらいありそうだ。
11:50薬剤師がクスリの説明に来た。退院後はタケプロンとバイアスピリンを服用とのこと。血栓をできにくくする。
12:10昼食。鮪の漬け焼きなど。
13:00心リハへ。
体力測定をすると、握力は弱くなっているが、脚力はなぜか強くなっている。マシンのおかげ?
同じメニューをこなし、階段練習もやってもらった。
14:30初めての全身シャワー。やっとだね。手術跡も少しはきれいになったかな。
首元全体的にシビレ感があるが、まだまだ時間がかかるだろう。
夕方に事務の人が退院関連の「入院費用連絡せん」を持ってきた。
退院後のクスリを受け取り、預けてあった分を返してもらう。
コンビニで文庫本やお菓子を購入。
18:10夕食。豚肉ステーキなど、珍しく589カロリーと高めだ。
22:00就寝。だが、首が痛くて24:00冷湿布を貼る。
12日目(術後9日目) 曇りのち雨
6:00起床。天気は荒れ模様の予報。
7:40に1Fの自販機でコーヒー購入。
8:15朝食。レッドグローブが美味い。
室内や収納をデジカメ撮影。アンケート記入と旅的入院生活も終盤だ。
トラーパニで買ったカート 洗面台の右裏ではタコ足乾燥 スードクでリハビリタイム
10:00にB医師登場。手術跡を見て、「よいね、もっときれいになるから」とのお言葉。
10:50にまた別の医師が現れ、同じく手術跡を観察し、キレイです、とのこと。他の表現方法はないんかい。
12:20昼食。イカが美味しい。
コンビニとDで買物。
14:20シャワーを浴びる。普段の生活よりも清潔かも。
15:00チーズトルテを間食。甘味に感動。
17:30ナースIが来たので聞いてみると、私のデータ内には手術についての記録もあり少し確認した。
18:10夕食。麻婆豆腐が出た。久々のピリ辛で美味い。
上げ膳据え膳もあと少しだ。いつまでもおキラク生活とはいかない。
22:00就寝。
13日目(術後10日目) 晴れ
雨上がりで時おり強風の吹く朝。
6:40に自販機のコーヒーを飲む。
8:15朝食。パイナップルが美味い。
穏やかな日和ならば散歩に出たいところだが、退院前の大事な身体なのでガマンだ。
回診で手術のキズを見ると、医師もナースもみんなキレイだという。
医学的にはそうなのかもしれないが、一般的には十分醜いと思うのだが・・・。
Dへ行き、席でコーヒーを飲んだ。陶器のコーヒーカップが久しぶりの気がする。落ち着く。
入院患者もけっこう来ている。
外はかなり風が強い。
病室は25℃の55%、だいたいこんなものだ。
ここ2週間はほんと、温室育ち状態。外気の自然の厳しさに明日からはなじまなくてはならない。
14:40洗髪とシャワー。
和菓子とお茶でおやつタイムだ。
18:20夕食。キウイが美味い。
21:30早々と就寝。
14日目(術後11日目) 晴れ
穏やかな退院日和。といっても最低2℃最高10℃とまだまだ低温だ。今年は春が遅い。
6:10起床。
ぼつぼつと荷物の準備をする。薬の整理とか。
いつもの旅行のチェックアウト前の感じだろうか。
7:20にA医師が登場。手術跡を最終チェック。
「マイナーな手術をやっていただいてありがとうございました」と感謝したところ「なんでもやります」とのこと。
ほんとにこのN病院がダメならば、他県に行くところだったのだ。
また再来週から外来に通いますので、よろしくお願いします。
8:10朝食。バレンシアオレンジが美味。
B医師も登場し、1〜2ヶ月で手術跡はずいぶんきれいになる、とのお言葉。お世話になりました。
8:30にDへコーヒーを買いに行く。TVカードは14日間で2枚を使い切った。
9:00入退院センターへ。すいていた。
請求書を発行してもらい、自動支払機でクレジット払い。
意外と安く上がり、ほとんどが個室料だった。まあ限度額適用認定を出していたので当然だが。
書類を病棟ナースステーションへ出す。
10:00ちょっと前に皆様に挨拶。ナースMにもよろしくお伝え下さい。リストバンドを切ってもらう。
カートを引いて病棟を後にする。
1Fのコンビニでカートを宅配に出した。
公園を少し散歩。桜はやっと蕾がふくらみかけたくらい。梅は満開。
祝! 退院!
タクシーで家に向かった。地下鉄でもよかったが、大事をとって。
あっというまの2週間だった。
とりあえずの動脈瘤はなんとかしのげてよかった。(先は不透明)
いい病院、医師、ナースに巡りあえてラッキーだったと思う。
また入院生活もある意味マイペースで快適に過ごすことができた。
病院食係、お掃除の方々にもお世話になりました。
手術前の普通食よりも術後の心臓病食の方が美味しいくらい。特に新鮮なフルーツにお粥が美味しく、常に完食だった。
■ 衣類やら持ち物やら
入院中にも役立った衣類 フィールドジャケット(病棟内外での寒さ対策)
フリースのパンツ (病衣のパジャマ上にも活躍)
長袖の綿Tシャツ(パジャマの代用にもなるし、室内着にもなる)
病衣はレンタルしたが、冬は原則週2回の交換なので、汗をかくと困る
電動ベッドには薄手の布団、タオルケット、バスタオルが2枚あり快適に過ごせた
ショーツとソックスは10セットずつ準備し、十分だった
タオル バスタオルは持っていったが、病院のものが2枚あったので使用せず
フェイスタオル 5枚で多すぎたくらい
ハンドタオル 3枚 手拭、トイレ用、バスマット代わり
スポーツタオル 1枚 アイスベルトや湿布の支えに活躍
マスク 絶対の必需品だ 病棟はいろんな人が出入する 他棟やコンビニに行くときも必要
首湿布のむせ防止にも有効
ティッシュは2ケース持っていって正解だった
洗剤 3回分ほど持っていったが十分だった
タオルは毎日手洗いしたし、ショーツとソックスは14日中1度コインランドリーを使えば足りる
針金ハンガー、スカートハンガー、タコ足はいつもの旅行のお供だが、入院生活にも役立った
キッチンペーパー 箸やスプーンを拭いたり、洗面台などを拭いたりと大活躍
ポット 8:00、12:00、15:00とお茶が配られるので必需品
マグカップ お茶や薬用の水を飲むのに必要 うがい用にはDや自販機の紙コップで十分
ドライヤー 病棟にもあるが、やはりマイドライヤーが使いやすい
スードク 無料プリントサイトから印刷していった 時間つぶしとして、頭や手の体操として役立った
洗い桶 これは使わなかった 個室だと必要ないかも
持ち物は入院案内パンフを第一に準備した。
入院生活といっても普段の自分の日常の延長だ。
無駄のない服装計画・・・・・・入院中にも役立つものを着ていくことかな
あとは、いつもの自分の旅スタイル、化粧水などは小瓶に詰め替え、タコ足やハンガーも持参、が快適入院生活に繋がる。
病室はものが散らからないように収納に心がけ、きれいに暮らす。
気持ちしだいでホテルにもなるし檻の中にもなる、というものだ。
【退院後】
● 2012年4月上旬(退院して2週間後)に外来診察。
バイアスピリンをしばらく服用とのこと、あとは何をしてもよくて旅行も大丈夫らしい。 温泉へ行こう!
骨を切っていないので回復も早い。
● 6月中旬の外来診察で首まわりの不調を訴えるが、術後は仕方が無いらしい。
バイアスピリン処方。
● 9月半ばに造影CT、その後の診察で順調とのこと。
バイアスピリン処方。 そろそろ海外旅行を復活しよう! 2012年10月ドイツへ
● 2012年12月、バイアスピリン処方。
● 2013年3月、6月、バイアスピリン処方。9月、造影CT、バイアスピリン処方。 2013年1月台湾へ 6〜7月ドイツ・イタリアへ 12月フランスへ
● 2014年1月、4月、8月バイアスピリン処方。 2014年1月台湾へ 7月オーストリア・イタリアへ 12月ドイツ・フランスへ
10月造影CT、11月結果でバイアスピリンは終了! 一件落着!