8年ぶりのフランス旅行は、ノルマンディーとロワール古城を巡る2週間の旅。
季節はずれののんびり一人旅で予想どおりに寒かった。が、どこも観光客がけっこういて、さすがに観光立国だ。
日付 | 移動 | 観光 | 宿泊地 |
12/3(火) | 名古屋→羽田 | 機中 | |
12/4(水) | 羽田→パリ→ル・アーヴル | アンドレ・マルロー近代美術館 | Le Havre |
12/5(木) | ル・アーヴル→オンフルール | サント・カトリーヌ教会 サティの生家 ウージェーヌ・ブーダン美術館 | Honfleur |
12/6(金) | オンフルール→ドーヴィル | 遊歩道プランシュ トゥルーヴィルLe Roches Noires | Deauville |
12/7(土) | ドーヴィル→カーン | カーン美術館 ノルマンディ博物館 | Caen |
12/8(日) | カーン→サン・マロ | 城壁 | St Malo |
12/9(月) | モン・サン・ミッシェルへ日帰り | モン・サン・ミッシェル修道院 | 〃 |
12/10(火) | サン・マロ→レンヌ→ナント | レンヌ旧市街 ナントのブルターニュ大公城 | Nantes |
12/11(水) | ナント→アンジェ→トゥール | アンジェ美術館 トゥール旧市街 | Tours |
12/12(木) | トゥール滞在 | トゥール美術館 サン・ガシアン大聖堂 シャンボール城 シュヴェルニー城 | 〃 |
12/13(金) | 〃 | シュノンソー城 シノン城 | 〃 |
12/14(土) | 〃 | ブロワ城 アンボワーズ城 ル・クロ・リュセ城 | 〃 |
12/15(日) | トゥール→パリ | オルセー美術館 | Paris |
12/16(月) | パリ→ | 機中 | |
12/17(火) | →羽田→名古屋 |
〈出発まで〉
夏のドイツ・イタリア旅行のHPが完成して以来、次回を思案していたが、久々にフランスに行くことにした。
歩き方フランスとトーマスクック(今秋で休刊?)を購入。
ガイドブックなどを参考にして訪問地を検討し、ノルマンディーとロワール古城を主に。時期は師走12月前半だ。
■ 航空券
昔のように名古屋からパリへの直行便はない。欧系の経由だとどうしても夜にパリ到着となるが、この時季は日没が早いので二の足を踏む。
朝6:20にパリ到着のJALを勘考した結果、これを購入した。名古屋発羽田乗り換えパリ往復で60000円、サーチャージその他プラスで計112000円ちょっとだった。
■ ホテル
滞在地とホテルも9月から検討する。フランスもイタリア同様で、駅にロッカーは期待できないようだ。
ホテルはシーズンオフなので現地調達でもいいようなものだが、時節柄予約していたほうが泊める側としても安心だろう。
10月半ばに航空券を購入後、ホテルもだいたい予約した。
で、ざっくりのスケジュールが、
名古屋→(羽田)→パリ→ル・アーヴル1泊→オンフルール1泊→ドーヴィル1泊→カン1泊→サン・マロ2泊→ナント1泊→トゥール4泊→パリ1泊→(羽田)→名古屋 というホテル12泊機中2泊の15日間の旅。
ホテルはいつものように、バス付シングルで予約したが、1軒のみ朝食付きで7軒は素泊まり。45€~59€といったところ。朝食を付けると55~70€くらいか。
フランスの朝食はあまり期待できないから、素泊まりのほうが無難かも。
ノルマンディーでは連泊を入れたかったが、交通事情やロッカー事情の都合で、1泊ずつ泊まり歩く旅程となった。
■ 移動と通貨
移動は電車とバスを利用。SNCFのサイトとバス会社のサイトをさがして検討。
SNCFのサイトからトゥール→パリのTGVチケットを購入。15€。 その他は現地で買うつもり。天候や体調で移動は変わるから。
通貨は日本で€を準備していく。クレジットカードを使えるところは極力使用の予定。(たぶん現金のほうが有利だろうが・・) 11月末に某金券ショップで600€を購入。1€=約141円。
■ 観光
ノルマンディーでは、ルーアン、ル・アーヴル、オンフルール、ドーヴィル、カーンそしてモン・サン・ミッシェルを観光したい。
ノルマンディー上陸作戦関係の本を読み、アロマンシュへ興味がわいた。日程が許せば足をのばしたい。(バスはものすごく限定される)
エトルタの断崖にも立ってみたくなる。天候がよければ行きたい。(雨や風の強い日がありそう)
ロワール古城めぐりは、シーズンオフで路線バスが運休したり観光ミニバスもかなり減便など、マイナス条件が揃っている。
観光客も少ないだろうからゆっくりまわれるだろう。
電車かバスか徒歩かでまわるつもり。ただシャンボール城だけはツアーバスを利用することになりそう。まあ現地で考えよう。(人数が集まるのかしら?
11月も下旬になり、フランス旅行が近づいてきた。
といって、旅じたくはこれまでと変わりがない。ただトシとともに暑さ寒さに弱くなってきた。
12月はじめのノルマンディーは最低気温0~4℃、最高7~9℃くらい。11/23の日の出8:21、日の入り17:08.。降雨や強風の予報もある。
トゥール近辺は最低3℃、最高9℃くらい。もっとも予報サイトによって数値は違い、氷点下ということもありそう。現地でないとわからない。
防寒肌着や使い捨てカイロ、風邪薬など準備が必要だ。
体調管理に気を配り、楽しい旅を!
※ 12/17(火)午前中に無事帰宅した。
マイペースで観光できた。ノルマンディーもロワールも個人でまわるには交通の便があまりよくなく、効率の良い旅は無理。
バスや電車の本数が少ないし、観光箇所は昼休みがあったり、駅にロッカーはなく、観光箇所で荷物の預かりを拒否されたり・・・。
ホテルや食事も(レートも影響)予想以上に高くついた。ホテルではすべてオプションの朝食を付ける結果となり、支払い料金も高くなったわけ。
エトルタ、アロマンシュ、ルーアン、ヴィランドリー城その他行けなかったところはまた再度訪れたい。
航空券 60000円 ∔ 52520円(内サーチャージ42000円) 総計 112520円
名古屋で 3100円
宿泊費 | 食費費 | 交通費 | 観光 | みやげ | トイレ | チップ | 計 |
106731円(12泊) | 58236円 | 37124円 | 23022円 | 2101円 | 240円 | 1058円 | 228512円 |
フランスは高かったな、というのが実感。贅沢をしたつもりはないが、結果としてこうなった。ユーロのレートも関係しているとは思うが、やっぱり物価高だ。
特に、ホテル代と食費がかさんだ。
現金のレートは1€=141円で計算。クレジットカード支払いでの引き落としは1€=約145円といったところ。
■ ホテル
宿泊地 | ホテル名 | ★数 | 泊数 | 形態 | 予約料金 | 朝食 | 市税 | 支払金額 | 感想 |
Le Havre | Parisien | 1 | Wバスタブ | 44.86€ | 7€ | 0.4€ | 7415円 | 朝食× | |
Honfleur | ibis Styles Honfleur | ★★★ | 1 | Wバスタブ | 朝食付き64.6€ | 1.1€ | 9050円 | 快適 | |
Deauville | Helios | ★★ | 1 | Tバスタブ | 49€ | 9€ | 0.9€ | 8178円 | 駅から徒歩10分 |
Caen | ibis Budget Caen Gare | ★★ | 1 | 3人シャワー | 35€ | 5.95€ | ー | 5870円 | 栓無し |
Saint Malo | Balmoral | ★★★ | 2 | Sシャワー | 59€ | 12€ | 1€ | 10405円 | 快適 朝食は高い |
Nantes | Terminus | ★★ | 1 | Sシャワー | 59€ | 7.5€ | 0.6€ | 9698円 | 割高感あり |
Tours | De L'Europe | ★★ | 4 | Wバスタブ | 55€ | 8€ | 0.99€ | 9245円 | 好感 |
Paris | Clairefontaine | 1 | Sシャワー | 49€ | 10€ | 1.5€ | 8730円 | 朝食時間!! |
12泊で106731円、1泊平均8894円ととても高くついた。
それにオプションで付けた朝食の内容ももひとつだった。ハムやチーズは質的に平凡だし、フルーツのシロップ漬けがあっても旨みが抜けていた。
■ 食事
これも約12日間で58236円、一日平均4853円と未だかつてない高額だ。
グルメの国のはずだが、値段の割に内容やサービスもがっかり感が残った。中にはよいレストランもあったけど。
朝食については、結局オプションで付けた。
■ 移動
羽田→パリは深夜便で時間を有効に使えた。食事はよかった。
パリ→羽田は個人モニターに不具合があったが、サービスはまあまあかな。
羽田空港での国際線と国内線の移動に思ったより時間がかかった。
フランス国鉄SNCFは突然の運休があったが、わりとダイヤ通りの運行だった。シニア料金にも助けられた。
ノルマンディーでのバスは時間には正確だったが、本数は少ない。時節柄しかたないのかも。
■ 観光
主な観光箇所はまず訪れることができた。カーンの男子修道院のガイドツアーが12月の週末は催行されなくて、残念だった。
ロワール古城もメインの城は観光できて満足。ミニバスツアーもラクチンでよかった。
今回行けなかったルーアン、エトルタ、アロマンシュにはまた次回行きたい。ロワールの未訪問の城にも再度行きたい。(ヴィランドリー城など)
■ 気候
予想通りに寒いというか冷えた。特にレンヌが冷えたか。帽子や手袋があるとよかった。
使い捨てカイロがとても役立った。
12/3(火) 名古屋から羽田へ
セントレアに着いたのは18:00前。ミューはすいていた。
JALの国内線カウンターでもすぐにチェックインできた。荷物9.6kgはパリまでスルー、出国手続きは羽田とのこと。
Soup Stockで軽い夕食、760円。
デッキのイルミネーションの写真を撮り、手荷物検査をすませて、コーヒーを買い、11番搭乗口へ。まだだれもいない。早く来すぎた。
20:25搭乗開始。50%くらいかな。
21:30あっというまに羽田に着いた。国際線ターミナルに移動。けっこう遠く感じたが、それでも22:00をまわった程度だ。
人は多いのだが飲食店以外の店はほとんど閉まっていた。展望デッキに行ったりで時間をつぶす。
22:40ころ出国。JL041は1:30発なのでまだまだ時間がある。自販機をさがして水を購入。110円。
セントレアのデッキ クリスマス!! 控えめのディナー 羽田のイルミネーション
12/4(水) 羽田からパリ、ル・アーヴルへ
日付が変わり、少し遅れて搭乗が始まった。
定刻1:30を少し遅れて離陸した。隣りは空いていたものの、全体的には70~80%くらい座席が埋まっていたかしら。
お焼きとあられ、飲み物が配られ、あとはひたすら寝る。
フランス時間の4:00ころに朝食。和食にし、これはなかなか美味しかった。菜の花のおひたしとか。
なぜか今回もアンケート記入者に選ばれ、ボールペンをもらった。
ほぼ定刻の6:20すぎにパリ着。
入国審査に少し並び、荷物の出場所の表示がよくわからくてうろうろしたところ、早く出ていた。
ロワッシーバス乗り場を探す。券売機に時間を取られる。
7:40ころになんとかオペラ・ガルニエ行のロワッシーバスに乗ることができた。ところが、渋滞にハマり、オペラに着いたのは9:00をまわっていた。夜が明けていた。
地図プリントをひらつかせていたら親切な男性が、サン・ラザール駅への道を教えてくれた。
サン・ラザール駅の券売機はもひとつしっくりこなくて、窓口の列に並び、ル・アーヴルへのチケット購入。インターシティーで33.5€。ノーマルしかなかった。
パリらしいカフェと期待したところ、構内にはスタバしか発見できず、そこで時間をつぶした。
10:50のインターシティーは古い車両、冷えるわ。
当初、ルーアンに下車して観光したかったが、ロッカーがなさそうだった。着いたハナからカートを引いてうろつくのも体力を消耗しそうで、あきらめたのだ。
車窓はセーヌ川の岸辺に鳥が群れていたりでのどかな光景。工場もあったけど。
11:55にル・アーヴルに着いた。終着駅という感じ。靴磨きはいなかった!
ル・アーヴル駅構内 近くでランチ
予約している駅前のホテルParisienへ。44.86€に市税が0.4€、オプションの朝食7€も追加して52.26€をクレカ払い。
シングルの予約だったが3Fのバスタブ付ダブルをくれた。バルコニーもついて赤が基調のよい部屋だ。
13:30出かける。
近所のトルコ料理店でキョフテとコーラで6.5€のランチ。けっこうボリュームがあった。
歩いてアンドレ・マルロー美術館へ。なんと日本人ツアーが来ていた。
印象派の作品、ブーダンが多い。
好みのデュフィが青のシリーズがとてもよい。
21歳時の自画像あたりは風景画とは別人の作品のように思える。
アンドレ・マルロー近代美術館とラウル・デュフィの絵
港にはたくさんの船が係留されていた。
教会を入り口からチラとのぞく。このあたり一帯が世界遺産だという。私的には理解できない。
小さなスーパーで飲み物とサンドイッチを買い、ホテルにもどった。
ル・ヴォルカン近く ル・アーヴル港は広い サン・ジョセフ教会と住宅
ル・アーヴルはカウリスマキの「ル・アーヴルの靴磨き」を見て訪れたくなった。
18世紀には英国のメアリ・ウルストンクラフトがここに滞在し、ファニーを生んでいる。パリでフランス革命を体験した帰途。
当時から港町として繁栄していたから、1944年9月の空爆がなければ趣のある建物も現存していただろう。惜しいこと!
ル・アーヴルで1泊したホテルParisien