師走の独仏・鬱天日記 2014・12・1(月)~15(月)

               10月下旬に行くはずだったフランスは、突然の体調不良で出発当日に取りやめた。
               航空券の払い戻しは6割ほど返金され、ほっとしたものの、ホテルは返金不可での予約が6泊分その他で5万ちょっとがもどらず。
               少し落ち込んだが、10日くらいで体調も回復し、やっぱり旅行が頭から離れない。12月に仕切り直しすることにし、フランス東部にドイツもプラスすることにした。
               12月はクリスマス、ドイツやストラスブールでクリスマスマーケットを楽しもう。                                           旅行費用と感想へ
     スケジュール

滞在地  日にち  移動  観光 
 フランクフルト  12/1(月)  名古屋→フランクフルト  
カールスルーエ    12/2(火)  フランクフルト→カールスルーエ  〈カールスルーエ〉州立美術館、州立博物館
 12/3(水)  カルフとシュトゥットガルト日帰り  〈カルフ〉ヘルマン・ヘッセ博物館 〈シュトゥットガルト〉州立絵画館
 12/4(木)  フライブルク日帰り  〈フライブルク〉大聖堂、アウグスティーナーミュージアム
 ストラスブール  12/5(金)  ストラスブールとコルマール  〈ストラスブール〉大聖堂 〈コルマール〉ウンターリンデン美術館、ドミニカン教会
ブザンソン    12/6(土)  ストラスブール→ブザンソン  〈ブザンソン〉旧市街
 12/7(日)  アルケ・スナン日帰り  アルケ・スナン王立製塩所 〈ブザンソン〉城砦、グランヴェル宮殿
 12/8(月)  オルナン日帰り  〈オルナン〉クールベ美術館
ディジョン   12/9(火)  ブザンソン→ディジョン  〈ディジョン〉ノートルダム教会、サン・ベニーニュ大聖堂クリプタ
 12/10(水)  ボーヌ日帰り  〈ボーヌ」オテル・デュー 〈ディジョン〉考古学博物館、ディジョン美術館
リヨン   12/11(木)  ディジョン→リヨン  〈リヨン〉リヨン美術館
 12/12(金)  リヨン滞在  〈リヨン〉ノートルダム聖堂、ガロ・ロマン博物館、ガダニュ博物館など
 フランクフルト  12/13(土)  リヨン→フランクフルト  ※ 盗難事件の顛末
   12/14(日)  フランクフルト→  
   12/15(月)  →名古屋  

     【出発まで】 航空券もホテルも11月に入ってから予約した。
               航空券は少し勘考したが、乗り換えなしがラクかとルフトハンザ。
               ホテルもシーズンオフなのでいろいろ選べたが、ストラスブールだけは混んでいて(クリスマスマーケット!!)ちょっと苦労。
        ■ 航空券
               各社検討の末、名古屋フランクフルト往復のルフトハンザに決定。
               航空券は39000円だったが、サーチャージその他で56600円、座席指定料が6900円もかかり(往復で)、総計102500円となった。
        ■ ホテル
               楽天、Booking.com、hotel.deなどいつものサイトを利用。シングルバス付で予約。朝食は付いたり付かなかったり。
               5700円~55€といったところ。
        【スケジュール】
               名古屋→フランクフルト1泊→カールスルーエ3泊→ストラスブール1泊→ブザンソン3泊→ディジョン2泊→リヨン2泊→フランクフルト1泊→名古屋
               という12月前半、13泊15日の旅だ。
        観光
               カールスルーエから     カルフ、ヘレンベルク、シュトゥットガルト、マンハイム、ハイデルベルクなど
               ストラスブールから     コルマール
               ブザンソンから       オルナン、アルケ・スナン、アルボワ
               ディジョンから        ボーヌ
               リヨンはリヨンだけ                          シュトゥットガルト、ハイデルベルク、ストラスブール、コルマールは再訪。再見したいもの有り。
        移動
               電車とバスが頼りの旅。長距離移動は前もってチケットを購入して一安心だ。
               2日目のフランクフルト→カールスルーエはDBのサイトで19€。
               5日目のカールスルーエ→ストラスブールもDBのサイトで19€。
               6日目のストラスブール→ブザンソンはSNCFのサイトで25€。
               13日目のリヨン→フランクフルトはDBで49€。          その他の近距離移動は現地で購入。ドイツでは州チケットBaden-Wurttenberg-Ticketシングルを購入予定。23€。
                                              フランスでは近距離のTGVはそう高くないし、TERだとシニア割引のある列車もある。
       準備
          出発まで1週間を切り、そろそろ旅じたくの開始。
          2008年11~12月のドイツ旅行、そして昨年2013年12月のフランス旅行を参考にして服装の準備などをしよう。
          荷物はスーツケース、リュック、ショルダー。スーツケースは最近多い軽量ジッパータイプを新たに購入した。52ℓで2.9kgだ。ベコベコで大丈夫かいな?
          12月の欧州旅行は防寒対策がかんじんだ。最低気温は零下前後、最高でも4~7℃程度で体感はそれより低いと思う。
          予報では雪の日もあるらしい。久々にダテハキブーツを持っていこう。
          ホテルの部屋で過ごす時間も夏より多いだろうから、トラベルポットも持っていくことにした。ついでにスティックコーヒーも持参。
          美術館とクリスマスマーケットとそれに食事も楽しめたら言うことなしだね!

     ※ 2014・12・15(月)午前に無事帰国、といいたいところだが、なんとか帰国というか一時は予定通りの帰国は無理かと思われた。
       というのも、帰国前日にSNCFの車内で(リュックの奥に入れた)ショルダーバッグの盗難にあったのだ。バックの中には貴重品いっさいがっさいが入っていた。現金、パスポートからクレジットカード、運転免許証、カギ類。
       結局は3時間後に隣の車両の座席上の棚に置かれているのを車掌が発見してくれた。ユーロの現金が抜き取られ、それ以外は残されていたので不幸中の幸いだった。実害は150€
       後から思えば、列車に乗り込む際に前後から欧系男性に挟まれ、親切に私のスーツケースの運搬を手伝ってくれたが、それが盗みの手口だったのだ。
       SNCFの2階席へは狭い階段を上がるので、背負ったリュックは無防備だった。
       発車前に盗られたことに気が付き、すぐに車掌に申し出た。チケットはコピーをリュックに入れていたが、クレジットカードがないと正式に検札はできない。なんとか説明して融通をきかせてもらった。
       でもパスポートがないと日本には帰れないのよね。
       リヨンを10:04発でフランクフルトに着くのは16:00前。ガイドブックを見ると、領事館は土日休みだ。隣席のシンガポール女子がスマホでいろいろ調べてくれ、領事館の留守電にメッセージを入れてくれたが。
       私はスマホどころかケータイも持っていないのでこういう時お手上げだ。
       持っているのは小銭入れに90€だけ。土曜のホテルは支払済みなのでよいとしても、その後は???野宿も頭によぎった。
       まあ犯人が現金しか狙わなかったので、予定どおりに帰国便に乗ることができた。隣席女子に言わせると、【良心的な泥棒】だと。泥棒に良心もないものだが・・・。
       これまでピサやロッテルダムで未遂事件は経験していた。実害は初めてなのですごく焦った。ほんと、非力なおばさんを狙わないでよね!!
       15日間の独仏旅行は天気がもひとつ、曇りか靄か雨。そこへもってきて〆にこの事件だから、最悪の陰鬱旅行だわ。

   旅行費用      303440円 (13泊15日)

          航空券  102500円       航空券39000円 + 56600円(サーチャージ42600円その他) ∔ 座席指定料6900円
          名古屋で  3108円

 宿泊費(13泊) 食費  交通費  観光  みやげ  トイレ  チップ(含クローク)  計 
 104746円 37825円  37984円  12366円  3839円  141円  931円  197832円 

          2014円12月のレートはクレジットカード使用で1€=150~152円、現金は(10月に€を購入していたので)141円での計算。
          昨年に比べて安く上がっているのは、レストラン利用の回数が少ないことが大きい。
          また、天候や体調も考慮して、観光を取りやめたところもいくつかあった。まあまた行けばよいこと。
          安く上がったといっても最後に窃盗被害が2万円以上あるので、喜んでもいられない。でもちっとも懲りていないから、旅は止められない。

   感想

     ■ 航空機   ルフトハンザでの移動は往路で出発が遅れ、自宅PCには知らせが入っていた。ケータイを持たないと役立たない。
              セントレアのカウンターは効率が悪く、フランクフルトは完全に乗客まかせのチェックイン、荷物預けも客のセルフだった。
              機内サービスはまあまあかな。エコノミーに期待してもしようがない。個人モニターはタッチパネル式で楽しめた。
     ■ ホテル

 宿泊地 ホテル名  泊数  形態  予約料金  朝食  市税  実払金額(1泊換算)  予約サイト   感想
 Frankfurt Continental  Tバスタブ  6200円  込  込  6200円  楽天  枕カバー、掃除は×
 Karlsruhe  A&O Kalsruhe Hauptbahahof Tシャワー  46€  7€  込  8138円  Booking  クレカ払いに2.95€かかる 
 Strasbourg  Montempo Apparthotel Strasbourg Gare 1 Sシャワー  49€  6€  0.22€ 8396円  hotel.de  キッチン設備あり 
 Besancon  ibis Budget Besancon Centre Gare Wバスタブ  44€ 46€  6.15€  0.4€  7787円  Booking  洗面台・バスタブに栓が無い 
 Dijon  Le Sauvage Sシャワー  53€  7€  込  9034円  Booking  換気が悪い 
 Lyon  Premiere Classe Lyon Gare Part Dieu Wシャワー  55€  5.8€  0.99€  9304円  Booking  1泊目エアコン効かず 
 Frankfurt  Continental Sシャワー  5700円  込  込  5700円  楽天  日本人率高い 

          1泊平均8057円はけっこう高い。レートの関係もあるが、1泊9000円以上のホテルも2軒あった。内容はとても値段に見合わなかった。
          フェイスタオルや足ふきタオルが無いホテルが数軒、バスタオル1枚ですべて処理せよ、ということらしい。またタオル交換してくれるホテルも少なかった。
          フランスで付けたオプションの朝食はたいていシンプルで、パンとコーヒー、ジュースにカップヨーグルトが付く程度だった。
     ■ 食事
          1日平均2700円とまあお安く上がったのではないか。
          ドイツではビアレストランで雰囲気を楽しみ、フランスではいくつかの郷土料理も味わうことができた。
          リヨンでの生牡蠣やウニは是非もういちど食べたい! 
          ディジョンやリヨンのMenuはボリュームがあり、還暦過ぎおばさんには消化がきびしかった。
     ■ 移動
          SNCFは列車の運行中止、DBも遅れがあるとのメールが自宅に来ていた。手持ちの端末が無いので利用できなかった。
          バスはカルフ、オルナンで乗る機会があった。ダイヤもほぼ正確、運転手も感じよかった。
     ■ 観光
          主な目的、訪問地、見たい絵は鑑賞できた。が、行きそびれた場所もあるのでまた出かけよう。
          リヨン駅では災難にあったが、リヨンはまた再訪するつもり。          


   鬱天日記
     12/1(月)  名古屋からフランクフルトへ
          旅立ちの朝は雨。
          8:25にセントレアに着いた。ルフトハンザのカウンターは長蛇の列ができていて、進み方も遅い。何故?                   思えばこれは、今回の受難の旅の予兆だったのかも。
          ファースト、ビジネスのカウンターももたついている。
          なんと1h以上並んだ。これで定刻に離陸できるのかとカウンター女性に聞くと、難しいと思います、だって。荷物は12.5kgけっこう重い。
          搭乗券の搭乗開始は9:55となっていたが、出国したのは10:00だった。
          トラベレックスのレートは1€=152.06円となっていた。きびし~。10月に金券ショップで購入した時は141円だったのに!
          搭乗口へ行くと案の定遅くなるとのアナウンスだ。なんでもフランクフルトでのストライキ?の関係とのこと。
          10:25出発の予定が、11:00の搭乗開始となった。ほとんど満席近い。じっさいに飛び立ったのは11:30をはるかに回っていた。それでも到着予定15:00より早く着くとのこと。
          離陸してすぐに揺れるわ揺れるわ、1h以上の揺れが収まる頃に、予想外の乱気流があったとの説明アナウンス・・・。
          大陸の上空に入ると安定飛行になり、ようやく食事だ。
          ビール、チキンにゼクト。おにぎりの間食。着く前にサーモンパスタ、これは美味。
          タッチパネルのモニター。ストーンズやマリア・カラスなど。
          14:55には着陸した。

          フランクフルトの空はどんより状態だ。11月末からの濃霧注意報?は気になっていたが。
          荷物は待つことなく出てきた。
          Sバーン乗り場へ向かい、券売機で中央駅へのチケット4.35€を購入。1番ホームへ下りたところで、リュックがないことに気付いた。
          連絡通路脇のトイレの個室に置き忘れた! あわてて走った。よかった、あった。
          旅の初めから注意力散漫、気を付けなくては。
          16:00すぎにフランクフルト中央駅へ。予約しているコンチネンタルにチェックインする。
          部屋のカギが開かなくて、コツを教えてもらった。
          予約はシングルだったが、バスタブ付のツインをくれた。改装してあって家具など新しい。でも掃除は行き届かなく、ベッドライト付近は埃が気になった。


フランクフルト中央駅と1泊したホテル・コンチネンタル

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