ハノイサパ

2005・9・15(木)〜22(木)

ヴィクトリア・エクスプレスで往復の8DAYS

花モン族の女性たち
バックハーのサンデーマーケット



スケジュール

2005 移動 観光したところ 宿泊
旅日記
@
ハノイ
(このページ)
9/15
(木)
成田→ハノイ
VN955
ニッコー・ハノイ
9/16
(金)





夜行でラオカイへ
ハノイ市内観光 ホー・チ・ミンの家
美術博物館
ホアロー収容所
旧市街
民族学博物館
鎮武観
チャンクォック寺
車中泊
(ヴィクトリア・エクスプレス)
旅日記
A
サパ
9/17
(土)
→ラオカイ→サパ タフィン村訪問 ハムロン丘
サパ市場
ヴィクトリア・サパ
9/18
(日)
バクハー市場観光 ヴィクトリア・サパ     
9/19
(月)
サパ周辺のトレッキング ラオチャイ村→タヴァン村
カットカット村
ヴィクトリア・サパ     
9/20
(火)
サパ→ラオカイ

夜行でハノイへ
中国の河口訪問 河口の市街
ラオカイの市場
車中泊
(ヴィクトリア・エクスプレス)
旅日記
B
ハノイ
南郊
9/21
(水)
→ハノイ

ハノイ→
VN954
ハノイ近郊

ホアルーの旧王都寺院
タムコック
ファットジェム教会


機中泊
9/22
(木)
→成田


旅行費用etc

付録


旅日記 @ ハノイ

9/15(木)   成田→ハノイ

 曇り。少し雨もパラついている。
 明け方は雷雨だったし、不安定な空模様だ。

 TVではデルタとノースウェストが破産したとのニュース。4年前の9・11以来の航空不況にくわえ、先日のカトリーナ襲来による原油高騰が決定的だったようだ。

 7:30朝食へ。
  このコンフォートホテル成田はシングル5510円で朝食とウェルカムドリンクに缶ビールが付いた。
  液晶TVにシャワートイレ、ベッドも140cm幅でゆっくり。快適な前泊だった。
  それにこの朝食は、小さいながらサラダやヨーグルトもある。パンやおにぎりもある。
  そうだ。サービスのコーヒーもあるのだ(時間限定)

 窓からは出勤する人々が駅へ急ぐ姿。あー、私は旅行なのにね。

 8:20チェックアウト。
 京成成田8:33発の特急で、第二ターミナルへ。
 ベトナム航空はDカウンターのようだが、長蛇の列ができている。それもぜんぜん進まなくて長くなる一方。折り返して並んでいるため、通路も混雑している。
 9時過ぎに待ち合わせていたTさんが現れ、2人で列に並んだ。様子を見て、Tさんは銀行へ行った。
 9:40ころようやく列の整理に係員が登場。まったくこれじゃ成田も発展途上国並みだわ。
 チェックインできたのは10時を過ぎたころだ。搭乗券をもらうのに1時間以上も並ぶなんて初めて!! そして2人並んでの席はないとのことで、前後の通路側となった。
 もちろん手荷物検査も混雑している。イミグレーションはまだましだった。
 そんなこんなで、搭乗口へたどりついたのは登場開始寸前の10:40だった。両替もできない。Tさんのドルを半分ゆずってもらうことにした。

 ハノイ行のVN955は満席だった。
 入国カードを書いたり、雑誌新聞を読んだりする。
 5時間ほどのラクなフライトで、14:30ころハノイに到着した。
 荷物を待つのに1時間。
 15:30ようやくロビーに出た。

 Tさんと私の名前を書いた紙を持ったガイド、Lさんがいたのでホッとした。
    実は、航空券と日程表を受け取ってすぐ、旅行会社と連絡が付かなくなった。
    親会社から電話があって、聞いてみるとどうも倒産したらしい。
    現地旅行社に確認の電話はしたが、無事に旅行できるのかベトナムに着くまで内心心配だったのだ。

 客は私たち2人だけのようだ。それにLさんはスルーガイドだという。(ハノイだけではなくてサパ往復も同行してくれるらしい。夜行の車両は別だが)
 それも初耳だった。まあいいけど。

 専用車でハノイ市内へ向かった。
 市内に近くなると、マンション建設中のクレーンが目立った。
 住宅地の入口には立派な門が出来ていた。上に馬がハネているのが笑える。

                             門だけ早々と完成している

 16:30、ニッコー・ハノイに到着。
 ロビーで日程表のすりあわせをした。ずいぶんちがっているのだ。

 部屋はツインの落ち着いた内装で、ほどよい広さだ。
 デスクやソファもあり、照明もポイントを抑えている。セーフティボックス、バスローブとアメニティはすべて揃っているし、スリッパも完備している。サービスのミネラルウォーターはありがたい。

 ひといきついて、18:30ロビーへ。
 ホテルの前にはサーカス場、近くに湖もあって和める風景だ。

 夕食はSen Xanh(青い蓮) ハノイビールが2$。ベトナムでの一食目
 野菜サラダ、生春巻き、タマリンドソースの海老、麻婆豆腐、青菜のスープ、白飯にフルーツ。味付けが甘かった。どうも旅行社提携らしくて、日本人観光客ばかりだった。


 20:00すぎにはホテルにもどった。










9/16(金)  ハノイ市内観光

 早く目が覚めた。
 時差は2時間なので体調的にも違和感がない。

 7:00朝食へ。和食にする。日系ホテルだけあって、味噌汁やご飯、梅干はある。おかずは物足りないが、フォーの屋台や果物、菓子パンなどが多種類あるので、上々でしょう。

 食後そのまま外出する。
 通勤時間なのでバイクが多い。ホーチミンほどではないが、それでもけ中秋節の子供の髪飾りっこうな数だ。女性は帽子にマスクやスカーフ、長い手袋をしている人もいる。
 レーニン公園(今は統一公園というらしい)の入口を探して、西側から入る。入場券が2000ドンだった。
 公園内は体操をする人やバドミントンに興じる人たち。サッカーをする少年たち、踊りの練習をする中年女性たち。いろんな市民でにぎわっていた。池の水は汚い。遠目には風情があるが。
 中央通路には屋台が出ていた。子供向けの冠?が目に付いた。
 ティエンクワン湖のまわりを一周してホテルへもどった。




ティエンクワン湖まわりの風景

ホーおじさんの顔はあちこちにある 中秋節の子供の行列 カラフルな獅子 フランス植民地時代の建物?
雰囲気のある建物 中秋節に食べる月餅 帽子屋の店先 禅寺光 頭上の篭の中はフランスパン

 ホテルにもどり、2000円をドンに両替する。1ドンは0.007円くらい。
 チェックアウトしてカートを預ける。

 9:00にガイドLさんが迎えに来る。
 午前の市内観光は希望を入れてもらった。前回に見学したところは省略して、ホー・チ・ミンの家、美術博物館、ホアロー収容所、旧市街。

 クルマをバーディン広場で降り、ホーチミン廟の前を通って、ホー・チ・ミンの家へ。5000ドンの入場料を払い、公園の中に入る。立派な迎賓館が目に入った。鮮やかな黄色で品格のある建物だ。これもフランス植民地時代のもの。
 尻尾の赤いリスが木々の間で遊んでいた。
 ガレージには使用したらしいレトロなクルマが2台あった。執務室にはレーニンとマルクスの写真が飾られていた。
 池の向こうに晩年過ごした高床式の家がある。今は漆塗りにしたために豪華な感じがするが、ホー・チ・ミンが住んでいるころは質素な木肌のままだったとのこと。机上にラジオが1台。”清貧”というのがピッタリの人かも。
 台湾から観光に来たというおじいさんに話しかけられた。日本語が上手だ。

今も使われている迎賓館 ホー・チ・ミンが晩年暮らした家


 クルマで美術博物館へ。20000ドン。ここはエアコンが効いていて涼しい。
 1Fは千手観音やチャンパの彫刻があり、なかなか興味深かった。大学生だか美術専門学校生だかが、床に座ってレリーフものの模写をしていた。2Fあたりは絵画ばかり。日本女性を描いたものやフランスとの戦争ものなど数がとても多くて、観賞も疲れてきた。

         美術博物館


 ホアロー収容所が11:30までだというので、またクルマで移動する。5000ドン。
 広かったようだが、現在公開されているのは一部分のようだ。雑居房や独房、処刑室のギロチンはフランス映画で見たのと同じつくり。やっぱりゾッとする。外には脱走に使われた排水口が展示されていた。

 旧市街の市場を少し歩き、ランチのレストランへ向かった。

雀の唐揚げ? 旧市街の市場内 レトロな民家
てんびんの物売りが多い だいたいこういう雑然感 青ビニールの簾はなんとかならんか?


 Lac Viecでは缶ビールが17000ドン。蟹のスープ、牛肉とバナナの花のサラダ、海老と野菜の炒め物、空心菜のニンニク炒め、あずきスープ、といった内容。ここも日本人観光客御用達のレストランみたい。4組ほど日本人がいた。
 ガイドに100000ドン払う。3人分3箇所の観光料。

 午後はフリータイムなので、Tさんと2人で行動する。ガイドTの口利きで、民俗博物館までクルマと運転手を50000ドンで手配してもらった。

 20分ほど走って民族学博物館へ。わりと新しい立派な建物。20000ドンを払い入場する。
 エアコンは効いていなくて、扇風機が回っている。蒸し暑い。
 民族学博物館はベトナム中の少数民族の風俗・習慣がパネルや人形などで展示されている。ビデオがあるのはわかりやすくてよい。小さい椅子に座って観賞する。西洋人で1人で来ている女の子や、熱心に少数民族の服を撮影しているフランス人風男性もいた。
 葬式はとても派手。棺にはカラフルな布がかけられ、飾りも華やか。集落の人総出で野辺送りをし、土葬していた。
 サパ付近の民族のものもあった。

 屋外のカフェでコーラを飲み、しばし休憩する。柱に蟻がいっぱいいた。
 広い庭に展示されている建物の見学も面白い。
 高床式の家には、急な木の階段を昇った。竹で編んだ床は最初おっかないが、慣れると気分よく歩けた。梁に可愛い彫刻がしてあった。

弔いの場面 使えそうなポシェット
屋外に並ぶ展示室  右の内部  中はひんやりしていた


 16:00ころ博物館前に停車しているタクシーに乗って、鎮武観へ。72000ドン。
 門構えは立派だが、境内は狭い。本堂は閉まっていて残念だった。

 歩いて、近くのチャンクォック寺へ。湖の橋の中にあって、眺めがよい。塔は新しそうだ。
 奥のパゴダ内部は金ぴかの仏像がいっぱいいた。お参りする人々が次々とやってきた。外観も瓦などシブくて趣があった。

 
チャンクォック寺 境内は広い 趣のあるお堂だ


 流しのタクシーを拾う。これが、メーターがとても早く上がって怪しげだった。
 ニッコー・ハノイまで48000ドンもした。

 カートを受け取り、4Fのフィットネスへ。宿泊者はチェックアウト後でもシャワーを借りることができる、といううれしいシステムがあるのだ。ひとっぷろ浴びて着替えた。夜行列車用にリュックに荷物を入れかえる。

 20:00ころ、ガイドLさんの迎えで夕食へ。
 ワイルド・ライスは今風のお洒落な内装のレストランだった。味はたいしたことない。ビールのお釣りも請求しないと持ってこない。
 きのこスープ、揚げ春巻き、豚の角煮、空心菜炒め、白身魚のフリッターにフルーツ。

 21:30ころハノイ駅へ。
 ヴィクトリア・ホテルの迎えのポーターが列車まで荷物を運んでくれる。
 ハノイ駅は社会主義的建物だ。中は薄暗い感じ。ホームへ移動するのも大変。連絡通路もないし、ガタガタの線路やホームの上を歩いていくのだ。そしてまた車両編成が長い。私たちのヴィクトリア・エクスプレスは最後尾だし。
 Lさんは一般車両へ。
 ヴィクトリア・エクスプレスに乗り込むなり、フランス人らしいマネージャーが部屋に案内してくれた。鍵の閉め方やフリーのドリンクタイムなどの説明をしてくれた。ヴィクトリア・エクスプレスの個室のドア
 2段の4人部屋だが、私たちだけのようだ。
 白いシーツのかかった布団には、可愛いチェックの布袋があった。中にはミネラルウォーターとタオル、ハミガキセットが入っていた。

 22:00に発車。トイレはきれいだ。ひんぱんに掃除するみたい。
 パジャマに着替えて寝る体勢になる。
 夜行寝台には初めて乗るが、まあ揺れること! 左右は仕方ないにしても上下にも激しい揺れだ。朝までほとんど眠れなかった。
 エアコンはよく効いているが、布団をかぶると暑い。








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