バフェットからの手紙チャーリー・マンガーの考え方SMCの業種別受注推移
12月の日銀短観現金の使い道サンクゼールの既存店売上高リクルートHDの上場当時

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ショートコラム(2023年12月)

■リクルートHDの上場当時(2023年12月27日)

かつてリクルートHD(6089)がIPOを行った当時、外部講師を努めていたセミナー会場で相次いだ質問があります。それは「手持ちのリクルート株を売るべきでしょうか」でした。

質問された方はリクルートグループの社員で、おそらく上場前から自社株を持っていたのでしょう。ひょっとすると、これだけを聞きたくて、わざわざ株式投資セミナーに出席されたのかもしれません。

このとき不思議に思ったのは「自分たちが一番良く知っている会社について、どうして部外者にアドバイスを求めるのだろうか」ということです。

その後の株価は下図の通りです。皆さん、とっても売りたそうな顔をされていましたけど、結局、どうされたのでしょうか。

【リクルートHD 月足チャート】

リクルートHD 月足チャート


■サンクゼールの既存店売上高(2023年12月21日)

今年2月、サンクゼール(2937)が展開している「サンクゼール・久世福商店」まで実地調査に出向きました。その時点では堅調だった既存店売上高に、9月以降、明かな異変が生じています。

主力業態の久世福商店において明確に表れている通り、値上げで客単価こそ増えたものの、客数の大幅な落ち込みにより、売上高が100%を大きく割り込みました。食品を扱っている店舗としては、シャレにならない数字です。

このデータは私の肌感覚とも一致します。9月以降、近所の食品スーパーでも買い物客が目に見えて少なくなっていたからです。月に数日の「5%割引セール」以外では、レジに並ぶ人もまばらで、かごの中身も減っていました。

庶民だけでなく、同社の主要顧客と思われる生活にゆとりのある層までが財布の紐を締めているのでしょうか。

【サンクゼールの既存店売上高】

サンクゼールの既存店売上高


■現金の使い道(2023年12月20日)

ULSグループ(3798)のIR関連ニュースに掲載されている「2024年3月期 第2四半期 決算説明会での主な質疑応答の内容(要旨)」で気になった点がありました。質疑応答の最後(7番目)です。

ULSグループは資産97億円のうち、現金預金が60億円を占めています。有利子負債もゼロです。質問された方(おそらく機関投資家)は資本効率の観点から、資本配分について確認したかったのではないでしょうか。

それに対する会社側の回答「60億円程度では全然足らない」は舌足らずのような気がしました。文面からして、おそらく漆原社長のコメントだと思われますが・・・。

2015年度以降、同社のROEは10%前半から半ばで推移しています。しかしながら、大がかりな設備投資や多大な運転資本を必要としないビジネスモデルを考慮すれば、20%前後のROEを達成できても不思議ではありません。

そうは言っても、不況期に訪れるチャンスで素早く動きたければ、手元流動性が潤沢なほど有利です。今後の決算説明会では、キャピタルアロケーションについて、もう少し具体的な説明があればいいなと感じました。

ULSグループ 現金の使い道


■12月の日銀短観(2023年12月14日)

昨日、12月の日短短観が発表されました。個人的に注目したのは「業容判断の推移」のグラフにおいて、製造業、非製造業とも予測が下向きに転じている点です(下図)。6月の日銀短観と見比べてください。

経験則的には、けっこう難しい局面に差し掛かっているような気がします。決して無理をせず、安全運転で臨みたいものです。

日銀短観 業容判断の推移


■SMCの業種別受注推移(2023年12月11日)

空圧機器のトップシェア企業、SMC(6273)の決算説明会資料に、業種別受注推移が掲載されています(下図)。

同社は幅広い顧客基盤を有していることから、製造業全般における設備投資の動向を把握するのに役立つ資料です。

足元の状況を見る限り、あまり良好とは言えません。既に景気が悪化しつつあるとも受け取れます。

SMCの業種別受注推移


■チャーリー・マンガーの考え方(2023年12月6日)

Warren Buffett's Letters to Berkshire Shareholdersの2022年版にチャーリー・マンガーの考え方が紹介されています。個人的に印象に残ったのが次の言葉でした。

You can learn a lot from dead people. Read of the deceased you admire and detest.

(歴史上の人物から多くの学びを得られる。様々な伝記を読みなさい)

惜しむらくはマンガー卿も歴史上の人物になってしまったことです(11月28日永眠)。しかしながら99歳まで現役の投資家であり続け、長期的視点を貫いたことは素晴らしいと思います。

ちなみにもうひとつ、印象に残っている言葉がありました。そのような会社に長期投資を行いたいものです。

A great company keeps working after you are not; a mediocre company won’t do that.

(一流の会社は、あなたが亡くなった後も永続する。二流の会社はそうならないが)


■バフェットからの手紙(2023年12月3日)

この期に及んで『バフェットからの手紙』を読んでいます。初心者時代、バフェット本が出るたびに買っていた私は「もう、これ以上は不要」と思い込んでいました。

しかし今は「もっと早く目を通しておけば良かった」と後悔しています。他人がバフェット氏を語るのと、本人が直接語りかけるのとでは、言葉の重みが全然違ったからです。それに加えて、肝心なところが巷のバフェット本では省略されています。

またバフェット氏の主張を通じて、私自身、知らず知らずのうちに近視眼的な情報に毒されていると気づきました。本書を熟読して、投資の王道に立ち返りたいと感じた次第です。



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